JPS60177041A - タイヤトレツド用ゴム組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、運動性能及び制動性能に優れたタイヤトレッ
ド用ゴム組成物に関する。

最近のタイヤに要求される性能は、低転動抵抗に代表さ
れる省燃費性能と、低偏平率化に伴う高運動性能及び制
動性能との２つがあるが、とりわけ後者への要求が強ま
っている。

運動性能は、ハンドルの操作をす早く確実に路面に伝え
ることが必要であり、トレッドゴム材料としては高い動
的弾性率を持っていることが好ましく、一方制動性能は
、トレッドゴムと路面との摩擦係数が大きいことが必要
であシ、トレッドゴム材料としては、路面の凹凸によっ
て生じる変形エネルギーロスが大きいことが好ましい。

このような要求を満足するゴム材料としては、スチレン
−ブタジェン共重合体ゴムが適していることが知られて
いる。確かに、スチレン含有量を増すと動的弾性率及び
エネルギーロスは大きくな９シ運動性能及び制動性能が
向上する。しかし、ある特定量を過ぎると、これらの性
能の内、特に制動性能が低下し、また耐摩耗性の低下も
著しくなる。

本発明は斯る点に鑑みなされたもので、その目的とする
ところは、運動性能及び制動性能に優れかつ耐摩耗性に
対しても過度に低下しないタイヤトレッド用ゴム組成物
を提供せんとするものであッテ、ソノ特徴とするところ
は、スチレン−フタジエンゴム中のスチレン量が３ｏ〜
４５ｗｔ％でかっブタジェン成分中の１．２ビニル結合
量が２０ｗｔＸ以下のブレンドゴム１００重量部に対し
、カーボンプラック７５〜１２０重１代部、プロセスオ
イル３５〜１１０重量部を配合した点にある。

以下１本発明を詳述する。

本発明のゴム組成物は、ブレンドゴムとして、１．２ビ
ニル結合及びスチレン含有量を特定範囲に規定した運動
性能及び制動性能に優れたスチレン−ブタジェン共重合
体ゴムを用い、かつ前記性能をより高めるべくカーボン
ブラック及びプロセスオイルを特定範囲で用いるもので
ある。

スチレン−ブタジェン共重合体ゴム（以下、８ＢＢとい
う。）のスチレン含有量は、５０〜４５ｗｔ％に規定さ
れる。３ｎｗｔ％未満では、運動・制動性能の向上の程
度が小さく、一方４５ｗｔ％を越えると耐摩耗性が急激
に低下する。岡、スチレン含有量を上記範囲に調製する
には、スチレン含有量が３０ｗｔ％以上の特定８ＢＲ単
独か又は、この特定８ＢＲにスチレン含有量２５ｗｔ％
以下の通常の８ＢＢを配合すればよい。

８ＢＲ中の１．２ビニル結合金有量は、２０ｗｔ％以下
に規定される。２０ｗｔ％を越えて含有されると。

耐摩耗性の低下を招来し、後述する運動・制動性能向」
二のためのカーボンブラックの含有量を許容し炸くする
からである。

上記特定成分の８ＢＲ（ブレンドゴム）１００ｆｆｉ量
部に対し、カーボンブラックは、７５〜１２０重景部配
合重量る。ブレンドゴム１０ｎ　ｌｆ　ｌ＋１部に対し
カーボンブラック７５重量部以上の配合で、動的弾性率
が大きくなり、かつエネルギーロスも大きくなるので、
運動性能及び制動性能の向上を図る手段としては有効で
ある。しかし、カーボンブラックの含有量が過多となる
と、タイヤの発熱が大きくなり高速時での耐久性に問題
を生じ、また耐摩耗性の低下、及びタイヤ製造工程での
ゴム練り、押出し等の加工性の低下を招来し好ましくな
い。斯る欠点は、カーボンブラック１２０重量部を越え
た含有で顕著となる。よって、カーポンプフックの含有
量は、７５重量部以上、１２０重量部以下とされる。

また、プロセスオイルの含有量は、カーボンブラックの
含有量に呼応して配合され、本発明の効果を出すために
はブレンドゴム１００重量部に対し３５〜１１０重量部
の含有を要す。

本発明に係るゴム組成物は、以上の成分の他に、通常の
如く、ブレンドゴム１００重量部に対し、酸化亜鉛２〜
６重量部、ステアリン酸１〜３重ｆｉｔ部。

硫黄１．５〜３．５重量部、加硫促進剤０．５〜２．５
　重量部を添加し、又場合により老化防止剤やワックス
を通常の通り１〜３重片部添加することができ、又ゴム
加工工業で公知の添加剤、例えば顔料、染料。

他の充填剤、接着改良剤等を常用量で添加することがで
きる。

次に具体的実施例、比較例を掲げて説明する。

（１）　第１表は、下記配合からなるゴム組成物におい
てＳＤＲのスチレン含有量と１．２ビニル結合の含有量
とを表中規定の如く調製した実施例１〜５比較例１〜５
のゴム組成物を示す。

記　（注、単位二重置部） ８ＢＲ１００ カーポンプフツクＣＮ５５９　）　９５酸化亜鉛　３ ステアリン酸　２ 老化防止剤　２ ワツクス　２ プロセスオイ／Ｌ／（アロマオイル）５５加硫促進剤　
１ 硫黄　２ また、第１表には、上記実施例、比較例のゴム組成物の
加硫ゴム物性も併せて表示した。ここで、３００几引張
強さく９〜）はショツパー引張シ試験器により、スキッ
ド抵抗はポータプル式スタンレースキッド抵抗試験器に
より、耐摩耗性はピコ摩耗試験器によって行ない、スキ
ッド抵抗及び耐摩耗性は、比較例１を１００とした指数
で表示している。伺、スキッド抵抗は、制動性能及び運
動性能を示し、その値が高いほど各性能に優れる。

第２表は、８１！几中の１・２ビニル結合の含有量を１
８ｗｔ％に限定し、カーポンプフックとプロセスオイル
の配合：歌を変えた場合の実施例６〜９、比較例６〜Ｂ
のゴム組成物を示す。同表において、ブレンドゴム、カ
ーボンブラック、プロセスオイル以外の配合物は下記の
通りである。

記　（江、単位：亘示部） ブレンドゴム１００重力【部に対し 酸化亜鉛　５ ステアリン峻　２ イモ化防ロニフ“１リ　２ ワツクヌ　２ 加傭、促進剤　１ 硫　黄　２ また、同表中にｔま各実施例、比較例の加硫ゴム物性も
併せて記載した。この場合、スキッド抵抗と耐摩耗性は
実施例６の値を１００とした指数で表示しである。

（２）評価 第１表中の実施例１〜４及び５では、ＳＢＲ中のスチレ
ン含有量が３０〜４５５Ａで耐摩耗性を極端に損なわず
にスキッド抵抗、即ち運動性性能及び制動性能が向上し
ているが、スチレン含有量が４５３を越えた比較例２．
３ではドライ及びウェット両者のスキッド抵抗の向上を
望めず、しかも耐摩耗性の低下も著しい。

また、ＳＢＲ中の１，２ビニル結合金有量が２０％を越
えた比較例４ｔユ、スキッド抵抗が良好に見えるが、耐
摩耗性が略同等の実施例２，３と比較するとスキッド抵
抗が相当低く、スキッド抵抗の向上が抑圧されている。

また比較例５では耐摩耗性の低下が著しい。

第２表中の実施例６〜９は、カーボンブラックの８０〜
１２０］ｆ　ｆｉ部の添加により、スキッド抵抗が向上
しているにの内、実施例８．９は耐摩耗性の点で比較例
２よル若干劣るが、スキッド抵抗（ドライ）の向上が著
しい、しかし、カーボンブラックが１２０重量部を越え
て含有された比較例８では、耐摩耗性の低下が著しく、
またスキッド抵抗（−ウェット）の低下も著しくなる。

一方、カーポンプフックが７５Ｎ量部以下の比較例７は
、本発明実施例に対しスキッド抵抗が劣る。

以上説明したように、本発明に係るタイヤトレッド用コ
ムｍ酸物ｕ、スチレン−ブタジェンゴム中ノスチレン量
が３０〜４５ｗｔ％でかつブタジェン成分中の１．２ビ
ニル結合量が２０ｗｔ％以下のブレンドゴム１００重量
部に対し、カーポンプフッタフ５〜１２０重景部、プロ
セスオイ１ｖ３５〜１１０重量部を配合したので、運動
性能及び制動性能に優れ、かつ耐摩耗性に対しても過度
に低下せず実用上問題とならず、とりわけ運動・制動性
能が要求される分野において、その利用価値は著大であ
る。

特許出願人　オーツタイヤ株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、　スチレン−ブタジェンゴム中のスチレン量が５０
   〜４５ｗｔ％でかつブタジェン成分中の１，２ビニル結
   合ｉが２０ｗｔ％以下のブレンドゴム１００重量部に対
   し、カーボンブラック７５〜１２０ｆｆｉ４Ｎ部、プロ
   セスオイ／Ｉ／３５〜１１０重量部を配合したことを特
   徴とするタイヤトレッド用ゴム組成物。