JPS60174396A - 航空機用洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は航空機の機体表面を洗浄する装置に係り、特に
最小限の装置購成で機体の全表面を洗浄可能にした航空
機用洗浄装置に関するものである。

〔発明の背景〕 従来の航空機用洗浄装置として、例えば特開昭５８−７
０３７９号公報に示されるように、航空機の洗浄区域を
機軸に沿って複数に区分し、機体の両側方に複数の専用
洗浄機をそれぞれ配設して洗浄するものが知られている
。

この洗浄装置においては、洗浄作業の能率向上は図れる
が、複数の洗浄機（炒なくとも６台の専用機が必要）を
必要とするため、経済性に問題がある。また、運転制御
方式が複を二なり信頼性の点で問題を有している。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、経済的、かつ信頼性の向上を図るよう
にした航空機用洗浄装置を提供することにある。

〔発明の概要〕

本発明は上記目的を達成するために、機体の複数の洗浄
区域を洗浄し、がっ機軸方向へ移動可能な洗浄作業車を
備えた一対の門形状の走行構造物を機体の両側方側に配
設し、前記走行構造物を機軸とほぼ直角方向に、かつ＠
軸と平行方向に走行させて洗浄するようにしたものであ
る。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面により説明する。

鯖１図は本発明の航空機用洗浄装置の全体を示す斜視図
、洗浄対象の航空機■の両側面には航空機１の機軸に対
して対称形に構築された一対の門形橋桁の走行構造物２
，２′が配設されており、走行構造物２，２′の各々に
は橋桁りを機軸方向へ移動する洗浄作業車３，４および
３”　、　４’　が取付けられである。この洗浄作業車
３，４と３′。

４′とは航空機１の機軸に対して対称形に構築されてい
る。前詰走行構造物２および２′には航空機］の機軸方
向に対して水平はぼ直角方向（機軸走行装置５が設けで
ある。また、洗浄対象の航空機１の誘導、駐機ライン６
の両側床面に各々航空機１の機軸に対して対称形を成し
て機軸と水平傾斜方向にレール７．７′が、該レール７
．７′の機体よりばれた端末部で機軸と平行方向にレー
ル８．８′が布設されている。走行構造物２および２′
は走行装置５を介して該レール７．７′および８，８′
上を移動することができる。

該レール７．７′は各々等間隔に布設された３本によっ
て構成されている。走行構造物が機体の洗浄時には図示
の左側２本のレール上を移動して（図示走行構造物２の
状態）航空機１の前方部に接近できる。また、走行構造
物２が一方の洗浄区域から他方の洗浄区域へ移動する場
合にはレール７上にて機体から離れてレール８方向に移
動し走行装置５の操舵装置（図示せず）により移動方向
を変更してレール８上を機体の後部方向（機軸方向）へ
移動する。操舵装置により走行装置５の移動方向を元に
戻すと（機体へ接近する方向）構造物２は図示の右側２
本のレール７上で移動可能となり航空Ｍ＆１の後方部に
接近できる（図示走行構造物２′の状態）。

尚レール７と８または７′と８′交差する部分にはレー
ル方向切換装置９が設けてあり、交差部のレールの方向
がレール７．７′または８，８′のいずれかと合わせら
れる徘造となっている６次に第２図において、走行構造
物２は上部水平術部２ａ、支柱２ｂ、および２ｃから構
成され、各々トラス構造にて桁部しである。支柱２ｂの
下部にはディーゼル発電機１０を搭載し洗浄作業に必要
な電力を供給している。また、支柱２Ｃの下部には給液
設４ａ１１を搭載し洗浄作業に必要な水および洗剤を洗
浄部に供給している。第３図により」二部水平桁部２ａ
の断面枯造を説明する。図示のように四角形断面のトラ
ス構造内に水および洗剤等の流体わ送管１２、動力およ
び制御用の電線管１３を配設し、さらに歩廊１４、手す
り１５を内装し、適宜の箇所には夜間洗浄作業のために
照明灯１６を設けている。

次にｇ４４図において走行構造物２の上部水平桁部２ａ
に案内されて移動する洗浄作業車３は、移動台車１７に
垂直方向に上下動可能に設けた部材１８および１９と該
部材１８および１９各々に水平軸回りに傾転可能に設け
た支持枠２０および２１と該支持枠２０および２１各々
に取付けられ゛た洗浄ブラシ２２および２３とで構成さ
れている。

この洗浄ブラシ２’２．２３はポリウレタン、クロロプ
レン、ポリエチレンなど弾性体の素材により円筒状に形
成されている。移動台車１７は横行装置２４によって上
部水平桁部２ａの上部上を桁の長手方向（機軸方向）に
移動する。部材１８および１９は、移動台車１７上に設
けた昇降装置２５および２−６によって垂直方向に上下
動する。支持枠２０および２１は、部材１８および１９
に設けた傾転装置２７および２８によって水平軸回りに
傾転動作をする。

次に第５図において、走行構造物の支柱下部で橋桁の長
手方向に沿わせて設けた部材２９に案内されて移動する
洗浄作業車４は、移動台車３０の上部で垂直方向に上下
動可能に設けた枠部材３１と該枠部材３１に垂直軸回り
に旋回可能に設けた旋回枠３２と該旋回枠３２に水平移
動可能に設けた支持枠３３と該支持枠３３に水平軸回り
に傾転可能に設けた支持枠３４と旋回枠３２に垂直方向
に上下動可能に設けた枠部材３５と該枠部材３５に水車
軸回りに傾転可能に設けた支持枠３６と各支持枠３３，
３４および３６の各々に取付けられた洗浄ブラシ３７．
’３８および３９とで構成されてＣ）る６移動台車３０
は横行装置４０によって走行構造物２の下部を部材２９
に沿って橋桁の長手方向に移動する。

枠部材３１は移動台車３０上に設けた昇降装置４１によ
って垂直方向に上下動する。旋回枠３２は旋回装置４２
によって枠部材３１上で垂直軸回りに旋回する。支持枠
３３は旋回枠３２上の移動装置４３によって水平移動す
る。支持枠３４は支持枠３３上の傾転装置４４によって
水平軸回りに傾転動作をする。枠部材３５は旋回枠３２
に設けた昇降装置４５によって旋回枠３２上で垂直方向
に上下動する。さらに支持枠３６は枠部材３５上にて傾
転装置４６により水平軸回りに傾転動作をする。

第６図において、走行構造物２の下部を移動する洗浄作
業車の移動台車３０によって間引され、かつ、該台車３
０に設けた部材４７に案内されて間引方向と水平傾斜方
向に移動するエンジン用の洗浄車４８は、間引台車４９
と該台車４９上に水平軸回りに横転可能に設けた枠部材
５０と該枠部材５０に垂直方向に上下動可能に設けた支
持枠５１と該支持枠５１に取付けられた洗浄ブラシ５２
とで構成されている６間引合車４９は橋桁下部の洗浄作
業車４の移動台車３０によって間引され、洗浄作業車４
の移動と一緒に橋桁の長手方向に移動する。さらに間引
台車４９は部材４７に案内されながら移動装置５３によ
って間引方向と水平傾斜方向に移動する。枠部材５０は
間引台車４９上にて横転装置５４により水平軸回りに横
転する。支持枠５１は枠部材５０に沿って駆動装置５５
により垂直方向にと不動する。

第７図および第８図により洗浄ブラシの取付方法を説明
する。例えば、洗浄作業車３の支持枠２０に取付けた洗
浄ブラシ２２で説明すると、該洗浄ブラシ２２は支持ア
ーム５Ｇの先端に回転可能に取（＝Ｊけられ駆動装置５
７によって回転する。

支持アーム５６は駆動装置５７の軸を中心に上下に回転
可能に取付けられ、駆動装置５７部は揺動軸５８を介し
て支持枠２０に該振動軸５８回りに揺動可能に取（＝ｌ
けられている。

次に本発明の洗浄装置による航空機の洗浄方法を以下に
述べる。

まず、門形橋桁状の走行構造物２“は休止時は第１図に
示すレール７の左側２本とレール８とが交差する゛位置
に待機している。洗浄対象の航空機１は誘導、駐機ライ
ンより進入し所定の位置に駐機する。走行構造物レール
７上を走行させ、航空機１の主翼先端位置に接近させて
停止する。次に洗浄作業車３，４を横行させ洗浄ブラシ
が主翼の前縁に接する位置で停止する。洗浄作業車３の
部材１８を下降させ、支持枠２０を水平位置に傾転させ
て洗浄ブラシ２２を主翼上面に接近させる。また、洗浄
作業車４の枠部材３１を上昇させ洗浄ブラシ３７．３８
を主翼下面に接近させる。各洗浄ブラシの支持アームを
下降または上昇させてブラシを主翼の表面に接触させブ
ラシを回転させる。

洗浄作業車３，４を主翼の後縁に向けて横行させながら
洗浄作業を行ない、ブラシ２２が後縁に達したらブラシ
を翼面から離し横行を停止する。走行構造物２を航空機
の胴体側にブラシの長さ分だけ走行させ、以下、上記の
作業手順を繰り返して主翼上下面の洗浄を行なう。主翼
の下面を洗浄する過程でエンジン洗浄車４８がエンジン
部に達したら懸張台車４９を水平傾斜方向に移動させた
後洗浄ブラシ５２を立ててエンジン外周を包む状態にし
、洗浄作業車４を横行させながら洗浄を行なう。エンジ
ンの洗浄を行なわないときは洗浄ブラシ５２を横に倒し
てエンジン洗浄車４８が主翼の下面を通過できるように
しておく。

次いで航空機１の胴体部を洗浄するため、走行構造物２
はレール７の終端部に停止させ、洗浄作業車３，４を航
空機ｌの機首先端部へ横行する。

各作業車の昇降、傾転操作によって洗浄ブラシが胴体の
周囲を包むように配置させ、ブラシを胴体表面に接触さ
せながら機体の後方に向けて横行し。

作業車が横行可能な範囲まで胴体部の洗浄を行なう。洗
浄作業車４が胴体下面を洗浄する過程で洗浄ブラシ３７
．３８が航空機のノーズギヤ部と干渉する位置では、支
持枠３３を水平移動して干渉を回避する。

１だ、洗浄作業車４がメーンギャ部に近づいたら旋回枠
３２を旋回させることにより、洗浄ブラシの取付方向が
変わりす、ブラシがメーンギャの近傍まで近づき洗浄範
囲を広げることができる。

以上の動作により主翼および胴体前方部の洗浄作業が完
了したら、走行構造物２はレール８の位置まで後退し、
レール方向切換装置９の上で走行装置５の走行方向を変
更し、レール８上で機体の後方側に走行する。機体の後
方側にて走行方向を元に戻し、レール７の後方２本上を
走行して再び機体に接近し、前方部の洗浄に準じた手順
により機体後方部の洗浄作業を行なう。

次に第９図、第１０図、第１１図により航空機１の各洗
浄部位における洗浄ブラシの姿勢状態を説明する。

第９図により主翼の洗浄作業を説明すると、洗浄作業車
３では洗浄ブラシ２２を使用し、該ブラシ２２を取付け
た支持枠２０は水平状態に傾転され、ブラシ２２の高さ
を主翼上面と合わせるために部材１８を上下動させて調
節する。洗浄作業車４では洗浄ブラシ３７．３８を使用
し、該ブラシ３７．３８の高さを主翼下面と合わせるた
めに部材３１と一緒に支持枠３３を上下動させて調節す
る。またエンジン部を洗浄するときにはエンジン洗浄車
４８の洗浄ブラシ５２を立てる。

第１Ｏ図により胴体部の洗浄作業を説明すると、状態、
ブラシ２３ｈ伺けた支持枠２１に倒した状態とし、各々
の高さは部材１８および部材１９を上下動させて調節す
る。洗浄作業車４では洗浄ブラシ３７，３８および３９
を使用し、ブラシ３８を取付けた支持枠３４は起し、ブ
ラシ３７を取付けた支持枠３３は機体の中心側に水平移
動しである。ブラシ３７．３８がノーズギヤ部を通過す
るときは、支持枠３３を元に戻して干渉を回避させる。

ブラシ３９を取付けた支持枠３６は起し、該支持枠３６
を取付けた枠部材３５は上昇されている。ブラシ３９は
翼の下面の洗浄には使用しないので、胴体洗浄時以外は
支持枠３６を倒しさらに枠部材３５を下降させておき洗
浄作業車４が翼下面を通過する時のブラシ３９の干渉を
回避している。

第１１図により水平尾翼の洗浄作業を説明すれば、洗浄
作業車３，４共使用するブラシおよび支持枠の姿勢は主
翼の洗浄時と同様である。垂直尾翼の洗浄作業には洗浄
作業車３の洗浄ブラシ２３を使用し、該ブラシ２３を取
付けた支持枠２１は垂直に起した状態とで部材１９を上
下動させ、洗浄面にブラシの高さを調節して行く。

以上は航空機の片側の洗浄作業について説明したが、左
右の洗浄装置は機軸に対称形として構築されているので
反対側も前述と同様に作業される。

運転操作は各動作毎の手動方式の他、予め対象航空機の
形状情報を制御装置に記憶させた自動運転方式も可能で
ある。

橋桁の走行方向は機軸と水平直角方向に選んでも良い。

また、レール上を走行するかわりに洗機場床面を走行す
るラバータイヤ式の走行装置の採用も可能である。

本発明装置は上述の如く構成することにより、比較的小
形の走行構造物でも機体から離れた位置で機軸と平行方
向に移動することにより航空機の前方部と後方部とに接
近することができる。また地上に布設したレール上を移
動する・ので移動方向が定まり洗浄装置と航空機が干渉
する恐れがない。

橋桁の構造にトラス構造を採用することにより風荷重の
影響が少なく、かつ、軽量化にすることが出来る。また
、トラス断面内を有効に活用することにより歩廊や配管
の取付部材が節約でき、かつ軽量化される。

洗浄ブラシの取付姿勢や高さが調節可能であるため少な
いブラシで広範囲の機体表面の洗浄作業が可能となり、
設備費の低減の他、保守管理費の低減、信頼性の向上等
の利点がある。

〔発明の効果〕

本発明装置によれば、機体の両側方に、機軸とほぼ直角
方向ｐ＝娠扇！ＩＴ’モ平行方向へ走行するｍ一対の門
形状の走行構造物を配設するようにしたので、最少限の
装置構成で機体全表面の洗浄が容易に可能となるため、
特に経済性および信頼性の向上が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による洗浄装置の概念図、第２゜３図は
橋桁構造物の構造説明図、第４，５図は洗浄作業車の構
造説明図、第６図はエンジン用洗浄車の構造説明図、第
７，８図は洗浄ブラシの構造説明図、第９．１０．１１
図は洗浄部位別の洗浄ブラシの姿勢状態の説明図である
。 ■・・・航空機、２・・・走行構造物、３・・・橋桁上
部の洗浄作業車、４・・・橋桁下部の洗浄作業車、２２
゜２３．３７，３８，３９・・・洗浄ブラシ、４８・・
・エンジン用洗浄車、５２・・・エンジン用洗浄ブラシ
。 聾乙口 ４寥 ４’ｆ 察−７０ ２ 茅８図 ０ 茅ｌｌ　の

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、航空機の機体を機軸に沿って複数の洗浄区域に区分
   して洗浄する航空機用洗浄装置において、前記機体の洗
   浄北域を洗浄し、かつ機軸方向へ移動可能な洗浄作業車
   を備えた一対の門形状の走行構造物を機体の両側方に配
   設し、前記走行構造物を機軸とほぼ直角方向９目＝平行
   方向 に走行させて洗浄するようにしたことを特徴とする航空
   機用洗浄装置。 ２、前記走行構造物は、機体の洗浄時には機軸とほぼ直
   角方向に走行しながら機体へ接近し、一方の洗４区域か
   ら他方の洗浄区域への移動時には機体より離れた側方部
   で機軸と平行方向に走行するように構成したことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の航空機用洗浄装置。 ３、前記門形状走行構造物をトラ入構造にて構築し、該
   構造物の断面内部に流体輸送管や電線管や歩廊等を配設
   したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の航空
   機用洗浄装置。 ４、前記門形状走行構造物の上部水平桁部上を案内され
   て機軸方向へ移動する前記洗浄作業車に垂直方向へ移動
   可能に設けた部材と該部材に水平軸回りに傾転可能に設
   けた支持枠と該支持枠に洗浄ブラシを設は航空機胴体の
   上部約垂直線から水平線までの９０度の範囲の外表面と
   、片側主翼の上面部と、片側水平尾翼の上面部と、垂直
   尾翼の片面とを洗浄可能としたことを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の航空機用洗浄装置。 ５、前記門形状走行構造物の支柱下部に設けた部材上を
   案内されて機軸方向へ移動する洗浄作業車に垂直方向へ
   移動可能に設けた枠部材と該枠部材に垂直軸回りに旋回
   可能に設けた旋回枠と該旋回枠に水平移動と水平軸回り
   に傾転可能に設けた支持枠と該支持枠に洗浄ブラシを設
   け、航空機胴体の下部約垂直線から水平線までの９０度
   の範囲の外表面と、片側主翼の下面部と、片側水平尾翼
   の下面部とを洗浄可能としたことを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載の航空機用洗浄装し；。 ６、前記門形状走行構造物の支柱下部に設けた部材上を
   案内さ才して機軸方向へ移動する洗浄作業車に間引され
   、かつ、該作業車に設置フた部材に案内されて間引方向
   と水平直角あるいは水平傾斜方向へ移動する間引台車に
   水平軸回りに横転可能に設しプた枠部材と該枠部材に歪
   面方向に上下動可能に設けた支持枠に洗浄ブラシを設け
   、航空機主翼部エンジンの表面を洗浄可能としたことを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の航空機用洗浄装
   置。