JPS6016439Y2 - 材料支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、板状の材料を支持する材料支持装置に関する
ものである。

従来、プレスブレーキ等のテーブル上には、板状の材料
の移動を円滑に行なうためのボールキャスターと、板状
を吸着固定するための電磁マグネット等が装着してあり
、前記ボールキャスターと電磁マグネットとの上部は下
金型の上面と同一平面に設けてあった。

したがって、従来においては、材料の下面と下金型の上
面および電磁マグネットの上面との間にすべりを生じて
いた。

上記すベリは、材料が薄く軽い場合には材料の移動に際
してはさほど問題ないが、材料が厚く、重量が大きくな
ると、摩擦抵抗が大きくなり、材料の移動に大きな動力
を必要としていた。

本考案は、前述のごとき従来の問題に鑑み創作したもの
で、以下、図面を用いて本考案の好適な１実施例につい
て詳細に説明する。

本考案に係る材料支持装置１は、剪断機あるいはプレス
ブレーキ等の板材加工機のテーブル３にボルト５等を介
して装着しである。

前記ワーク支持装置１におけるワーク支持テーブル７は
、上面７ａおよび両脚部７ ｂｅ ７ ｃを備えた逆
Ｕの字形の断面形状をなしている。

前記ワーク支持テーブル７には、ワークＷを吸着固定自
在のワーク吸着固定装置９が適数装着しである。

ワーク吸着固定装置９は、例えば、バキュームカップあ
るいは電磁石等よりなるものであり、ワークＷを吸着固
定する作用をなすものである。

前記ワーク吸着固定装置９は、前記ワーク支持テーブル
７の両脚部７ｂ、７ｃに支持された支持板１１上に装着
してあり、その上部９ａは、ワーク支持テーブル７の上
面７ａに穿設した孔１３から僅かに上方へ突出している
。

したがって、ワーク支持テーブル７上のワークＷは、ワ
ーク吸着固定装置９を作用せしめることによって吸着固
定され得るものである。

前記ワーク吸着固定装置９は、ワークＷを適宜に位置せ
しめた後に作用してワークＷを動かないように吸着固定
しており、ワークＷの加工開始あるいは加工終了後など
、適宜時期に非作用状態となってワークＷの吸着固定を
解除するものである。

前記ワーク支持テーブル７には、さらに適数の減摩装置
１５が装着しである。

減摩装置１５は、ワークＷの移送時に、ワークＷの移送
を円滑に行ない得るように摩擦低抗を減じる作用をなす
ものであり、前記ワーク吸着固定装置９の上部９ａに対
し出没自在に設けである。

すなわち、本実施例においては、減摩装置１５としての
ボールキャスター１７を上面に装着した揺動体１９が前
記ワーク支持テーブル４に上下方向に揺動自在に装着し
であるものである。

したがって、揺動体１９を、上方向に揺動したときには
、第２図に実線で示すことく、減摩装置１５がワーク吸
着固定装置９の上部９ａより突出してワークＷを支持す
る。

ために、ワークＷはワーク吸着固定装置９の上部９ａを
こするようなことなく、円滑に移送されることとなるも
のである。

なお、揺動体１９を下方向へ揺動したときには、減摩装
置１５の上部は、第２図に１部想像線で示すごとく、ワ
ーク吸着固定装置９の上部９ａより没入するものである
。

ためにワークＷはワーク吸着固定装置９の上部９ａに接
し、ワーク吸着固定装置９によるワークＷの吸着固定が
確実に行なわれ得るものである。

前記揺動体１９は、逆Ｕの字形状の断面をなしており、
揺動体１９の一端部は、前記ワーク支持テーブル７の両
脚部７ｂ、７ｅに支持された枢軸２１に枢支されている
。

前記揺動体１９の他端部は自由端となっており、支持ア
ーム２３に支持されている。

支持アーム２３の基部は、前記ワーク支持テーブル７の
両脚部７ｂ、７ｃに支持されたヒンジピン２５に支承さ
れており、この支持アーム２３の先端部には、前記揺動
体１９の他端部付近を支持した支持ローラー２７を回転
自在に備えた支軸２９が取付けである。

したがって、支持アーム２３を適宜に揺動することによ
り、揺動体１９が上下方向に揺動することとなるもので
ある。

なお、各支持アーム２３は、連動するように連結杆３１
を介して互に枢支連結してあり、適宜位置には、前記支
持アーム２３を揺動せしめて前記揺動体１９を上下方向
に揺動せしめる揺動作業装置３３が装着しである。

前記揺動作業装置３３はシリンダー３５等よりなり、そ
の基部は前記枢軸２１に支承され、ピストンロッド３７
の先端部は前記支軸２９の中央部に形成した角柱部に螺
合連結しである。

したがって、シリンダー３５を適宜に作動することによ
り、支持アーム２３が適宜に揺動されるものである。

以上のごとき構成において、減摩装置１５をワーク吸着
固定装置９の上部より突出せしめた状態にあるときに、
ワークＷを載置すると、ワークＷはワーク吸着固定装置
９の上部９ａに接することなく支持されるものである。

したがって、ワークＷの重量が大きい場合であっても容
易に移送することができ、ワークＷの位置決めを容易に
行なうことができるものである。

ワークＷを適宜に移送して位置決めを行なった後に、揺
動作業装置３３を作動して揺動体１９を下方向に揺動す
ると、減摩装置１５がワーク吸着固定装置９の上部９ａ
より没入する。

したがってワークＷはワーク吸着固定装置９の上部９ａ
に接する。

ために、ワーク吸着固定装置９を作用することにより、
ワークＷは確実に吸着固定されることとなる。

以上のごとき実施例の説明より理解されるように、要す
るに本考案の要旨は実用新案登録請求の範囲に記載のと
おりであるから、その記載により明らかなように、ワー
ク支持テーブルは逆Ｕの字形の断面形状をなしており、
板状のワークの下面を吸着自在なワーク吸着固定装置、
ワーク吸着固定装置の上面より上方に突出自在な減摩装
置および減摩装置を支承した揺動体等はワーク支持テー
ブルの内部に配置されており、かつワーク支持テーブル
の一端部は板材加工機のテーブルに着脱可能に固定され
ているものである。

したがって、ワーク吸着固定装置によるワークの固定が
確実に行なわれ得ると共に、減摩装置の支持により、ワ
ーク吸着固定装置にワークが密着した状態であっても確
実に押上げられ、ワークの移動が円滑に行なわれ得るこ
ととなる。

また、各構成部がワーク支持テーブルの内側に内装され
ていることにより全体的構成がコンパクト化できると共
にユニット化でき、従来から存在する一般的な板材加工
機のテーブルに対しても容易に装着できるものである。

なお、本考案は、前述の実施例に限定されるものではな
く、前述の実施例以外の態様でも本考案を実施し得るも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の１実施例を示すもので、第１図は本考案
に係る装置の平面図、第２図は１部を断面した正面図で
ある。 （図面の主要な部分を表わす符号の説明）、７・・・・
・・ワーク支持テーブル、９・曲・ワーク吸着固定装置
、１５・・・・・・減摩装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面７ａおよび両脚部７ｂ、７ｃを備えた逆Ｕの字形状
   の断面形状をなしたワーク支持テーブル７の内部に、板
   状のワークＷの下面を吸着自在なワーク吸着固定装置９
   を配置して設けると共に、ワーク吸着固定装置９の上面
   を、ワーク支持テーブル７の上面７ａに穿設された孔１
   ３から僅かに突出して設け、前記ワーク支持テーブル７
   内に上下動自在に装着した揺動体１９にワークＷの移送
   を円滑に行ない得るように支持する減摩装置１５を装着
   して設けると共に、この減摩装置１５を、前記ワーク吸
   着固定装置９の上面よりも上方に突出自在に受け、前記
   ワーク支持テーブル７の一端部を、板材加工機のテーブ
   ル３に着脱可能に固定してなることを特徴とする材料支
   持装置。