JPS60150831A - 微細細孔を有する炭素系吸着材の製造方法 - Google Patents

微細細孔を有する炭素系吸着材の製造方法

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JPS60150831A
JPS60150831A JP59008679A JP867984A JPS60150831A JP S60150831 A JPS60150831 A JP S60150831A JP 59008679 A JP59008679 A JP 59008679A JP 867984 A JP867984 A JP 867984A JP S60150831 A JPS60150831 A JP S60150831A
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temperature
pores
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Hidemasa Honda
本田 英昌
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は約350〜500℃で加熱処理した重質歴青物
中に生成する光学的異方性小球体を該歴青物から分離し
て得られたメソカーボン・マイクロビーズに化学反応に
よってニトロ基、スルホン酸基を導入し、ついで、これ
を非酸化性雰囲気中、300〜600℃で熱処理するこ
とにより、約4A(オングストローム)のほぼ均一な微
細細孔を有する炭素系吸着材の製造方法に関するもので
ある。
細孔番有する炭素系吸着材としては活性炭があり、これ
は各種工業に多方面で使用されている。
活性炭は原料として木材やヤシガラ等の植物系と石炭や
コールタールピッチ、アスファルト等の重質歴青物等が
用いられ、これを焼成して得られる炭素をガス賦活法、
薬品賦活法によって細孔を形成させて製造されている。
最近では活性炭の収率向上のために、アスファルトやポ
リビニルアルコール(PVA)を硫酸処理してスルホン
化し、これを焼成後賦活する方法も開発されている。
活性炭の表面積は1000〜1500m’ / gと非
常に大きいが、その細孔径分布は広く、そのため特定成
分のみ吸着する選択的吸着性能は持っていない。
均一な細孔を有する活性炭はポリ塩化ビニリデン(サラ
ン)を原料とするもので、モレキュラシーブ的性質を有
しているためカーボンシーブと呼ばれ、細孔径5人のも
のが市販されている。同じ原料から、6Aのものもある
といわれている。最近、ポリビニルアルコール(PVA
)をスルホン化し、これを不活性ガス中で焼成したとき
、900〜1000℃の高温処理で得られるものは、上
述のカーボンシーブと同様の吸着特性を有し、かつ、そ
の細孔はスリッ)・状であるという報告もある(石橋ら
、燃料協会誌、第62巻、70ページ、 198:11
年)。
このように、均一な微細細孔を有する炭素系吸着材の開
発はいくつか行われているが、用いられる原料はサラン
樹脂のように、焼成によって得られる炭素が特殊な骨格
構造を形成するものであり、かつ、得られる吸着材の収
率は合成樹脂であるため低いという問題がある。一方、
PVAのスルホン化物からのカーボンシーブと同様の吸
着材の製造は導入したスルホン酸基を熱処理によって脱
離させ、これによって細孔を形成させる点では独創的な
考えに基づいていると考えられるが、均一な細孔径が形
成するのは約1000℃の焼成物であり、これ以下の焼
成温度では均一な細孔を形成していない。導入したスル
ホン酸基の脱離は約200℃以上の温度で生ずることか
ら、スルホン酸基の脱離によって形成した細孔は均一で
はな(、焼成温度上昇と共に炭素骨格構造の収縮が生じ
、それと共に細孔も小さくなり、1000℃付近の焼成
によって、細孔が均一化されるものと推定される。した
がって、スルホン酸基の脱離は細孔形成に寄与するが、
これが直接均一な細孔を形成させてはいない。
本発明者らは固体有機物に導入した基を脱離させること
によって、直接均一な細孔を形成させるへ<、鋭意研究
した結果、メソカーボン・マイクロビーズにスルホン酸
基、ニトロ基を導入し、ついで、250℃以上で加熱処
理によって導入しtコ基を脱離させると、はぼ均一な細
孔が形成することを見い出し、本願発明をなすに至った
本発明で用いられるメソカーボン・マイクロビーズはコ
ールタールやコールタールピッチ等の石炭系重質歴青物
、ナフサ熱分解時の副生タール(ナフサタール)、流動
接触分解時の副生タール、原油の蒸留残渣油等の石油系
重質歴青物を350〜500℃で熱処理したとき、該歴
青物中に生成した光学的異方性小球体(メソフェース小
球体)を有機溶剤不溶分として歴青物中から分離したも
のである。
この球形1trIJ I Pm1J上のメソカーボン・
マイクロビーズは瞭番杵中庁会坐→主として縮合多環芳
香族化合物より成り、この化合物が一定方向に配列して
ラメラ(薄層)を形成し、とのラメラが積層した構造を
持つものである。この構造からみて、もし、ラメラ間を
拡げることが出来ると、そこに細孔が形成され、かつ、
その細孔はスリット状であることが容易に予想される。
そこで、主としてガスによる吸着特性を調べた結果、次
のような吸着挙動を示すことが知られた。すなわち、歴
青物中から分離したままのメソカーボン・マイクロビー
ズの場合、77°にの液体窒素温度での窒素ガス吸着量
は非常に少なく、この量からめた比表面積はメソカーボ
ン・マイクロビーズの粒径から計算される幾何学的な外
部表面積に等しくなるが、吸着ガスを炭酸ガスとし、吸
着温度を 273’にとしたときは比表面積が約110
m”7gであり、303°にでのヨウ素吸着では約28
0r+1′/gと吸着温度上昇と共に吸着量は増加する
。しかし、303にでヨウ素より分子径の大きいメチレ
ンブルーはほとんど吸着されず、選択的吸着能のあるこ
とがわかる。吸着温度上昇によって吸着量が増加するこ
とは一般の吸着材にはあまり認められないことであるが
、この現象は一般の吸着材が無機物であるのに対し、メ
ソカーボン・マイクロビーズは有機物であるため熱膨張
係数が大きく、温度上昇と共にラメラ間が拡大して吸着
量の増大をもたらしたと考えることが出来る。このこと
から、ラメラ間の拡大が表面積の増加につながると考え
られるので、ラメラ間の拡大を官能基の導入によって行
うことを試みた。
これは前述のようにメソカーボン・マイクロビーズは芳
香族化合物を主体とするものであるので、通常の有機反
応によって容易に官能基が導入可能であろうし、ラメラ
を形成しているがために、導入した官能基はラメラ間に
存在するようになると推定される。そこで、実際に芳香
核置換反応として、ニトロ化、フリーデルクラフト反応
、芳香核脂肪族側鎖に対する反応としてクロル化を行っ
た結果、予想通りの結果を得た(燃料温会誌、第55巻
、第704ページ、 1976年)。ニトロ基、クロル
を導入したメソカーボン・マイクロビーズの吸着挙動は
低温での吸着でも吸着量の減少は認められるが、その減
少は分離したままのメソカーボン・マイクロビーズの場
合よりはるかに少な(、吸着量に対する温度依存性が小
さくなった。この現象は導入した官能基がラメラ間に存
在するため、低温にしてもラメラ間の収縮が阻害された
とみられる。しかし、1947にでの炭酸ガスの吸着量
がらめられる比表面積は約190m’/gであり、吸着
材として用いるには小さい値である。(なお、上記の吸
着挙動の詳細は第6回炭素材料学会要旨集。
第6〜9ページ、 1979年を参照されたい。)そこ
で、比表面積の増加を計るために、メソカーボン・マイ
クロビーズに導入した官能基を脱離させる乙とを行った
。これは導入した官能基の脱離による新たな細孔の形成
と脱離する官能基(分子)の大きさが同じであることか
ら形成される細孔は均一な大きさを持つことが期待され
るためである。実際に加熱によって導入した官能基を脱
離させた結果、比表面積400m”/g以上、径約4^
のほぼ均一な細孔を有する吸着材として使用可能なマイ
クロビーズが得られ、一応、所期の目的が達せられるこ
とがわかった。
以下、本発明の方法を詳細に記す。
本発明で用いた原料のメソカーボン・マイクロビーズは
球径約1/Jll+以上の球体である。この製造方法は
前述のように、重質歴青物を350〜5oo℃で熱処理
したときに該歴青物中に生成するメソフェース小球体を
有機溶剤不溶成分として分離したものである。詳細は特
公昭50−39833号、特公昭51−29523号、
特公昭53−9599号公報に記載されている。なお、
歴青物の熱処理時にメソフェースが小球体の段階でとど
まらず、これらの小球体が互いに合体したメソフェース
領域、つまりバルクメソフェースを形成することがある
。このバルクメソフェースは球状ではなく塊状となるが
、これも、メソカーボン・マイクロビーズと同様に原料
として用いることが出来る。
メソカーボン・マイクロビーズに官能基を導入するが、
ここではニトロ基とスルホン酸基の導入方法について述
べる。
ニトロ化:濃硝酸1モルと濃硫酸14モルの混酸に所定
量のメソカーボン・マイクロビーズを少量づつ加え、0
〜60℃の温度範囲で攪拌しながら15分間以上保持し
た後、多量の水中に入れて反応を停止させ、濾過、水洗
する。反応温度が0℃では30分以上、60℃では15
分以上の保持時間で増量の変化はなく、反応はほぼ完結
したとみられる。
このときの増量は30〜40重量%である。また、上記
の反応温度では濾液の着色は認められないが、100℃
では褐色となり、硝酸による酸化分解反応が起こる。そ
のため、あまり高温で反応させることは好ましくない。
スルホン化:濃硫酸を約100℃に加熱し、これにメソ
カーボン・マイクロビーズを加え、約60分以上処理す
る。処理後、多量の水中に入れ、反応を停止させた後、
濾過、水洗する。反応温度と保持時間による増量の変化
は50℃、60分間では約20重量%、80℃、60分
間で約26重量%、100℃、60分間で約30重量%
で、100℃で180分間反応させても、増量は同じで
ある。
これらの反応によって、本来疎水性であるメソカーボン
・マイクロビーズは親水性となる。
ニトロ化またはスルホン化したメソカーボン・マイクロ
ビーズは熱処理することによって細孔を形成させる。熱
天秤によって加熱減量を測定した所、約200℃以上で
減量が生じる。この減量は未反応のメソカーボン・マイ
クロビーズでは認められないので、導入したニトロ基ま
たはスルホン酸基の脱離によると考えられる。しかし、
減量は特定の温度で急激に生ずるのではなく、温度上昇
と共に増加するので、これらの基の脱離は徐々に起こる
と考えられる。この結果から、熱処理は200℃以上で
あり、かつ、ある程度の量の基を脱離させる必要がある
ので、少なくとも 250℃であり、好ましくは300
℃以上の温度である。最高温度は600℃である。60
0℃思上になると、ニトロ基またばスルホン酸基の脱離
によって形成された細孔は炭素の収縮によって消滅し、
比表面積は急激に減少する。したがって、熱処理温度範
囲は300〜600℃となる。また、この処理は酸化性
雰囲気中で行うことは燃焼する恐れがあるため好ましく
なく、不活性雰囲気中で行う必要がある。
このようにして得られたメソカーボン・マイクロビーズ
の比表面積は熱処理温度によって多少異なるが、約35
0〜450m”7gである。この値は活性炭のそれと比
較して30〜50%に過ぎず、小さいが、吸着等混線は
ラングミューア型(いわゆる1型)であり、かつ、分子
径の異なる液体の飽和吸着量からめた細孔径は約4Aと
ほぼ均一な細孔であることから、選択的吸着能を有する
ことが十分期待できる。製造しtコ吸着材の吸着挙動に
与えるニトロ基とスルホン酸基の違いは比表面積がスル
ホン酸基を導入した方がわずか【こ小さくなる以外、特
に認められない。
前述のように、メソカーボン・マイクロビーズは約IP
m以上の微細球体であるので、角状粉末より、充填密度
が大きく、そのため、流通抵抗が小さくなる特徴がある
。更に、メソカーボン・マイクロビーズ自体、粘結性を
有し、成形することが可能である。成形は金型により常
温、500〜2000kg / c++rの成形圧で行
う。また、成形後、ニトロ基またはスルホン酸基の導入
を行ってもよいが、これらの基を導入後、成形、加熱処
理を行う方が、成形体の破損を出来るだけ避けられるの
で好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明の方法を更に詳細に説明す
る。
参考例 キノリン中にコールタールピッチを入れ、約90℃に加
熱して溶解2分散させた。これをガラスフィルター(N
o、 4 )で減圧濾過し、濾液を減圧蒸留してキノリ
ンを除き、フリーカーボンを含まないコールタールピッ
チを採取した。このコールタールピッチ約400 gを
容量 500m1のガラス製円筒フラスコに入れ、窒素
ガス気流中、攪拌しながら、430℃で60分間処理し
た。この熱処理したピッチを樹脂に埋込み、研磨した後
反射偏光顕微鏡で観察した所、光学的等方性ピッチ中に
径約IPm以上の光学的異方性な小球体(メソフェース
小球体)が無数(ン存在していたが、少量はこの小球体
がいくつか合体したものも認められた。このピッチを約
3倍量のキノリン中に入れ、約90℃に加熱して溶解。
分散させ、遠心沈澱器にかけて不溶成分を沈澱させtコ
後、上澄の可溶成分を分離した。沈澱物に新たなキノリ
ンを加え、再び約90℃に加熱した後、遠心沈澱器にか
けた。この操作を5回繰返して可溶成分を除いた後、沈
澱物にアセトンを加え、ガラスフィルター(No、 4
 )で濾過した。アセトンで十分洗浄した後、乾燥して
メソカーボン°マイクロビーズを得た。収率は熱処理し
たピッチに対して10.6重量%であった。得られたメ
ソカーボン・マイクロビーズを走査型電子顕微鏡で観察
した所、大部分、径約1 ymR上の球体であり、大き
いものでは約50Pmのものも存在していた。また、少
量ではあるが、角状のものもあった。
実施例 参考例で得たメソカーボン・マイクロビーズのニトロ化
およびスルホン化は次のようにして行った。
ニトロ化 500 mlの三角フラスコに濃硝酸80nt’、濃硫
酸100m1!入れ、氷水中または60℃に加熱した水
浴中。
マグネティックスターラーで攪拌しながらメソカーボン
・マイクロビーズ10gを徐々に加えた。それぞれの温
度で60分間または 180分間保持した後、約11の
氷水中に入れて反応を停止させた。これをガラスフィル
ター(No、 4 )で減圧濾過し、水で十分n 浄し
た。フィルター上のメソカーボン・マイクロビーズは一
昼夜、 eo℃で減圧乾燥し、重量を測定した。
スルホン化 500mI!ノ三角フラスコに濃硫酸100mJ入れ、
50〜100℃に加熱した油浴中で加熱し、攪拌しなが
らメソカーボン・マイクロビーズ10gを徐々に加え、
60〜18(1分間保持した。時間経過後直ちζζフラ
スコを油浴から取り出し、約11の水中に入れて反応を
停止させた。ついで、ガラスフィルター(No、 4 
)で濾過し、十分水洗した後、80℃で一昼夜減圧乾燥
した。
ニトロ化、スルホン化の各反応条件による重量増加率を
第1表に示した。
第1表 重量増加はニトロ基、スルホン酸基の導入によると考え
られるので、重量増加率の大きい実験番号1,2および
6を選び熱処理しtコ。
熱処理は管状炉を用い、黒鉛製容器に試料を約2g入れ
、窒素ガス気流中、昇温速度5℃/ minで250〜
1000℃まで加熱し、各温度で30分間保持しておこ
なった。比較のために原料のメソカーボン・マイクロビ
ーズについても同様にして熱処理した。第2表に熱処理
による収率を示した。
第2表 第2表の各熱処理物について細孔容積を知るために炭酸
ガスによるガス吸着法によって吸着量を測定し、吸着等
混線をめた。吸着温度は273および194.5°にで
ある。この吸着等温線からマーシュ(Marsh)の式
およびラングミュア (Langmuir)式によって
単分子層吸着量(Vm)をめ比表面積を計算した。その
結果を第3表および第4表に示した。
マーシュの式 %式% ) ラングミ11式 P/V=P/Vm+1/bVm比表面
積(S) =0.269 crm−VmV:吸着量(’
 / g ) p V m :単分子層吸着量(rnl
/g)B:定数 T:吸着温度(′K)β:親和係数P
:平衝圧(調Hg)、b:比例定数 σIl: 炭酸ガスの分子断面積、 273にのとき1
8.6^’、 194.5°にのとき17,0にPo;
飽和蒸気圧、 27g”Kのとき26123+maHg
、 194.50にのとき760+w■g さらに、デュミニン(Duminin)式より、ミクロ
ポアー(約30Å以下)の細孔容積(Wo)と単分子層
吸着量からめられる細孔容積(■0)をめ、表中に併記
した。
デx 2 二”−’式 1ogW = logWo −
0,434(H人’/β2)W=M −V / 224
14・p (ρハ密度、 273’にのときρ= 1.
081.194.5@にのときρ= 1.54cd7g
、Mは分子量=44) A’= (2,303RT)”・ (logPO/P 
)L(Rは気体定数= 1.987eal/deg)単
分子層吸着量からの細孔容積 V o−M−V m/ 22414 ・p第3表かられ
かるように、熱処理していないものの比表面積はニド豐
化、スルホン化しても原料メソカーボン・マイクロピー
ズのそれよりわずかに大きいが、250〜600℃で熱
処理することにより、350〜430/ / gとなり
、はるかに大きな比表面積を持つものになる。吸着温度
の低い第4表の場合も偽同様である。これらの結果はニ
トロ基、スルホン酸基の導入と脱離による効果であるこ
とは明らかである。また、第4表の吸着等混線は処理温
度0のものを除き、いずれもラングミュア型(1型)で
ある。すなわち、相対圧(P/Po)の低い領域で吸着
量が多(、P/Poが約0.2以上での吸着量は非常に
少ないもので、ラングミュア式に対して、いずれも相関
係数0999以上で一致する。処理温度Oの場合は1型
ではあるが、相関係数は0.98以下となり、ラングミ
ュア式では整理できない。デュビニン式よりめた約30
Å以下の細孔容積(W o )と、単分子吸着量からめ
たそれ (vO)とはいずれもほぼ一致し、形成された
細孔は少なくとも30Å以下であると考えられる。
なお、比較のために市販されているカーボンシーブ(商
品名MSC5A)を194.5°にで炭酸ガスの吸着量
を測定した結果、ラングミュア式で整理され、比表面積
565m’/ g、 Wo =0.158 m17 g
V o= 0.155rn1/ gとなり、本発明の吸
着材より比表面積の大きいものであることがわかる。
乙の細孔の形と大きさを決めるために、分子径の異なる
液体の飽和吸着量をめた。吸着方法は平田らの方法(化
学工学、第24巻、572ページ。
1970年)に準拠したもので、外径8 mm 、長さ
100鴫の枝材ガラス管2個を1組とし、その1個に試
料約1g入れ、120℃で5X10mmHgで脱気した
後、液体を入れた他の1個と枝管部分で接続した。これ
を30℃の空気恒温槽中で20日間放置した後、試料の
重量増加量を測定した。この増加量を液体の30℃での
密度で除した値を飽和吸着量とした。用いた試料は代表
例として、第2表の実験番号2および6の処理温度50
0℃のものである。液体の種類2分子径、密度および飽
和吸着量をまとめて第5表に示した。
第5表 この表かられかるように、ベンゼン、メタノールの吸着
量は多いが、シクロヘキサン、四塩化炭素は少ない。こ
の結果は大部分の細孔は約4^程度の細孔径を持つこと
を示している。また、ベンゼンは平面分子であり、その
拡がりは大きいにも拘らず、メタノールと同様に吸着量
が多いことは細孔がスリット状であることを示すもので
ある。
この結果からは細孔の大きさ、形を厳密に定めることは
出来ないが、概略、細孔径約4にのスリット形であるこ
とから、一種のモレキュラシーブとして使用することで
出来る。
特許出願人 工業技術院長 川 1)裕 部指定代理人
 工業技術院 九州工業技術試験所長消 水 嘉 重 
部 手続補正書(方式) %式% 2、発明の名称 微細細孔を有する炭素系吸着材の製造方法3、補正をす
る者 4、指定代理人

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、メソカーボン・マイクロピーズにニトロ基。 スルホン酸基を導入し、ついで、非酸化性雰囲気中、3
    00〜600℃で加熱処理することを特徴とする微細細
    孔を有する炭素系吸着材の製造方法。
JP59008679A 1984-01-20 1984-01-20 微細細孔を有する炭素系吸着材の製造方法 Granted JPS60150831A (ja)

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