JPS6013987Y2 - ドア装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、たとえば玄関ドアなどのドア装置を改良した
ものに関する。

従来、この種ドア装置については種々提案されているが
、たとえばドア本体に複数の取付孔を形成するとともに
、この各取付孔に対してドア本体とは異なるデコレーシ
ョン板をビスにて固着したり、また、ドア本体に取付孔
を形成することなく直接デコレーション板をビスにて固
着する構造のものがある。

この構造によると、ビスが表面すなわち外側に露出する
ことになり、体裁が損われ、外観性が悪く、また、ビス
が表面に露出しないまでも接合部から雨水等の浸入によ
り発錆しやすく、かつまた、錆が流出したり腐蝕しやす
く、さらには強度的にも美感的にも問題があって商品価
値が低下し、また、ビスが外側に露出しないようにする
ために取付孔の開口部を特殊構造にすると構造が複雑と
なり、生産性に悪影響を及ぼすなどの欠点がある。

本考案は、このような点に鑑みてなされたもので、ドア
本体の取付孔にモールディング取付パンを介してデコレ
ーション板を係合し、このデコレーション板の外側周縁
部と上記ドア本体の取付孔の外側周縁部にシール材を介
して縁取部材を係合し、この縁取部材に対して内側から
ねじ込んだビスによって、縁取部材と上記モールディン
グ取付パンとの間に上記デコレーション板を挾持するこ
とにより、デコレーション板の装飾性と縁取部材の装飾
性とによってドアの美感を効果的に向上でき、縁取部材
を固着したビスがその外側表面に露出することをなくシ
、シール材によって雨水等の浸入を防止してビスの発錆
を防ぎ、モールディング取付パンによってデコレーショ
ン板の強度を強化し、したがって、外観性を著しく向上
できるとともに商品価値を大幅に高めることができるド
ア装置の提供を目的としたものである。

つぎに、本考案の一実施例を添附図面を参照して説明す
る。

１はフレームで、このフレーム１内にドア本体２と採光
機能を備えた補助窓体３が設けられ、ドア本体２はフレ
ーム１との間に設けたヒンジ４によって補助窓体３に対
して開閉自在に取付けられている。

つぎに、上記ドア本体２は、縦長矩形状に形成された第
１の本体板５と第２の本体板６にて構成されている。

上記第１の本体板５は、上下にそれぞれ係合縁片７がほ
ぼ直角状に折曲形成され、また、正面視上下２列に所定
の間隔毎に複数の矩形状の取付孔８が穿設されていると
ともに、この各取付孔８の内側の開口周縁に係止突片９
がほぼ直角状に突設されている。

また、上記第２の本体板６は上下に上記第１の本体板５
の係合縁片７に係止する係止突片１０がほぼ直角状に折
曲形成され、また、正面視上下２列に上記第１の本体板
５の各取付孔８に対応した位置において各取付孔８と同
形状の複数の取付孔１１が矩形状に穿設されているとと
もに、この各取付孔１１の開口周縁に上記第１の本体板
５の係止突片９に対向する係止突片１２がほぼ直角状に
突設されている。

また、１３は一対のモールディング取付パンで、この一
対のモールディング取付パン１３は、上記第１および第
２の本体板５，６に形成された各取付孔８，１１を閉塞
する大きさで矩形状に形成され、その各周縁部には上記
各係止突片９，１２に係合する係合片１４がそれぞれほ
ぼ１字形状に折曲形成されている。

また、１５は一対のデコレーション板で、この一対のデ
コレーション板１５は、正面に所望の装飾面１６が形成
され、この装飾面１６の周側部に内側に円弧状に彎曲し
た彎曲面１７が形成されているとともに、この彎曲面１
７の周側部に上記一対のモールディング取付パン１３に
重合する保合片となる重合片部１８がそれぞれに矩形状
に形成されている。

また、１９は一対の縁取部材で、この一対の縁取部材１
９は矩形環状に形成されその幅方向の一端部には上記デ
コレーション板１５の外側周縁部に形成された重合片部
１８に係合する係合部２０がそれぞれに形成され、この
係合部２０に形成された突条２１を有するそれぞれの取
付凹部２２内にゴムなどからなるシール材２３が嵌着さ
れている。

また、この一対の縁取部材１９の幅方向の他端部には上
記各取付孔８，１１の外側周縁部に係合する係合部２４
がそれぞれに形成され、この係合部２４に形成された突
条２５を有するそれぞれの取付凹部２６内にゴムなどか
らなるシール材２７が嵌着されている。

また、この一対の縁取部材１９には上記係合部２０．２
４間に位置してねじ受は用のボス３０が突設されている
。

このように構成されたものにおいて、第１および第２の
本体板５，６の各取付孔８，１１の係止突片９，１２に
それぞれモールディング取付パン１３の係合片１４を内
側から係合し、このモールディング取付パン１３の外側
に芯材２８を介してデコレーション板１５を係合し、こ
のデコレーション板１５の外側周縁部の重合片部１８に
対し縁取部材１９の一方の保合部２０を係合するととも
に、縁取部材１９の他方の係合部２４を前記取付孔８，
１１の外側周縁部に係合する。

そして、上記縁取部材１９に対しモールディング取付パ
ン１３の内側からビス２９をモールディング取付パン１
３の挿通孔（図示せず）を挿通して縁取部材１９のねじ
受は用のボス３０にねじ込んでこれら相互を一体に固着
する。

これにより、デコレーション板１５は第１および第２の
本体板５，６の各取付孔８，１１に対してモールディン
グ取付パン１３と縁取部材１９によってその周縁部が緊
密に挾持されるとともに、縁取部材１９の両側の係合部
２０．２４に取付けたシール材２３．２７によりその連
結部分はそれぞれ液密に結合される。

つぎに、第１の本体板５と第２の本体板６とを、それぞ
れのデコレーション板１５を外向きにした状態で対設す
るとともに、この第１および第２の本体板５，６の各モ
ールディング取付パン１３の間に芯材３１を介在し、か
つ、この第１の本体板５の上下の係合縁片７と第２の本
体板６の上下の係止突片１０とをそれぞれ重合し、そし
てこの上下の重合部および中間所定位置に断面コ字状の
補強材３２を介在し、この補強材３２と上記重合部とを
一体に固着する。

また、上記第１および第２の本体板５．６の左右両側の
開口部間に断面コ字状の補強材３３を介在してこの相互
を一体に固着し、この一方の補強材３３には型枠材３４
を一体に固着するとともに、この型枠材３４に上記ヒン
ジ４の一方の回動片４ａを固着する。

また、上記他方の補強材３３には上記補助窓体３の縦枠
３ａの係止部３ｂに係合係止される係止突部３５を有す
る係止枠材３６を一体に固定する。

そして、上記のようにして構成されたドア本体２の表面
−側に把手３７を有する取付金具３８を固着するととも
に、所定位置に迎い獅子などの呼込み部材３９を附設す
る。

なお、図中４０は合成樹脂などからなるストッパーであ
る。

本考案によれば、ドア本体の各取付孔にモールディング
取付パンを係合して取付孔を閉塞するとともに、このモ
ールディング取付パンの外側に芯材を介してデコレーシ
ョン板を係合し、このデコレーション板の係合片の外側
周縁部とドア本体の取付孔の外側周縁部にそれぞれシー
ル材を介して縁取部材の係合部を係合し、この縁取部材
に上記モールディング取付パンの内側からねじ込んだビ
スによって縁取部材とモールディング取付パンとの間に
上記デコレーション板の係合片を挾持したので、ドア本
体の各取付孔には、モールディング取付パンと縁取部材
とにより取付孔を閉塞した状態でモールディング取付パ
ンの表面にデコレーション板を確実に取付けることがで
きる。

またドア本体の取付孔に係止突片を形威し、この係止突
片にデコレーション板を支持するモールディング取付パ
ンの保合片を保合係止したので、取付けにあたって位置
決めが簡単で組立操作が容易であり、かつまた、組立後
は安定して支持することができる。

さらに、ドア本体に取付孔を形威し、この取付孔にモー
ルディング取付パンを介してデコレーション板を設ける
ようにしたので、任意の部材をデコレーション板として
用いることができるとともに取付孔を形成するために除
去した打抜板をデコレーション板として用いることもで
き、ドア本体に凹部を形成し、この凹部に別部材からな
るデコレーション板を附設したもののように不読−感や
違和感が生じるようなことがない。

またこれら装飾部材を別体に形成したので、周側部に彎
曲面を有するデコレーション板の装飾性と縁取部材の装
飾性との相互作用によってドア正面の美感を向上するこ
とができ、そして、ドア本体、縁取部材及びデコレーシ
ョン板相互の色あいゃ図柄を合わせることもでき、かつ
また、デコレーション板の形態の変化性と縁取部材との
相乗効果によって美感をさらに効果的に助長してドアの
美感および高級性を著しく向上することができる。

また、ビスはモールディング取付パンの内側から縁取部
材に対してねじ込み縁取部材の表面には露出することが
ないので、ビスによってデコレーション板および縁取部
材の外観性を損うことがなく、また、このビスのねじ込
みによって縁取部材の各係合部の内側に配設したシール
材はその係合部のデコレーション板の係合片の外側周縁
部およびドア本体の外側周縁部に対する近接動作によっ
て弾性変形し、したがって、このシール材を介して縁取
部材の係合部は水密に確実にシールされ、この部分から
の雨水などの浸入を確実に防止することができる。

また、モールディング取付パンとデコレーション板との
間に芯材を充填したので、強度が大となりデコレーショ
ン板の外圧からの変形を防止することができるとともに
防音性を高めることができる。

したがって、ドアの外観性を著しく向上できるとともに
強度も強化できることによって全体的に商品価値を大幅
に向上することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図はドア装置
の正面図、第２図は中間を省略したドア装置の縦断面図
、第３図は同上一部の横断面図、第４図は同上中間を省
略したドア装置の横断面図である。 ２・・・・・・ドア本体、８，１１・・・・・・取付孔
、９，１２・・・・・・係止突片、１３・・・・・・モ
ールディング取付パン、１４，１８・・・・・・係合片
、１５・・・・・・デコレーション板、１６・・・・・
・装飾面、１７・・・・・・彎曲面、１９・・・・・・
縁取部材、２０．２４・・・・・・係合部、２３，２７
・・・・・・シール材、２９・・・・・・ビス、２８，
３１・・・・・・芯材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ドア本体に複数の取付孔を形成するとともにこの各取付
   孔の開口縁の内側に係止突片を形成し、この係止突片に
   上記取付孔を閉塞するモールディング取付パンの係止片
   を係合し、このモールディング取付パンの外側に正面に
   装飾面と有するデコレーション板の周側部に彎曲面を介
   して形成した保合片を係合するとともにこのデコレーシ
   ョン板と上記モールディング取付パンとの間に芯材を充
   填腰このデコレーション板の保合片の外側周縁部にシー
   ル材を介して係合した係合部および上記ドア本体の取付
   孔の外側周縁部にシール材を介して係合した保合部を有
   する縁取部材を外側に配設し、この縁取部材に上記モー
   ルディング取付パンの内側からねじ込んだビスによって
   縁取部材とモールディング取付パンとの間に上記デコレ
   ーション板の係合片を水密に挾持したことを特徴とする
   ドア装置。