JPS6013634Y2 - ハイバリヤ−性ポリプロピレン系樹脂積層シ−ト - Google Patents
ハイバリヤ−性ポリプロピレン系樹脂積層シ−トInfo
- Publication number
- JPS6013634Y2 JPS6013634Y2 JP1748781U JP1748781U JPS6013634Y2 JP S6013634 Y2 JPS6013634 Y2 JP S6013634Y2 JP 1748781 U JP1748781 U JP 1748781U JP 1748781 U JP1748781 U JP 1748781U JP S6013634 Y2 JPS6013634 Y2 JP S6013634Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polypropylene resin
- sheet
- layer
- laminated
- sheet layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案はバリヤー性、成形性に優れ且つ深絞りが可能な
ポリプロピレン系樹脂積層シートに関する。
ポリプロピレン系樹脂積層シートに関する。
従来から、ポリプロピレンシートを用いて、これを加熱
し、真空酸形成いは圧空成形等の熱成形法によって成形
を行ない容器等の成形品を製造することが行なわれてい
るが、この従来の成形用シートは無延伸ポリプロピレン
シート又は二軸延伸ポリプロピレンシートであり、それ
らシートはいずれも酸素などのガスの透過がありバリヤ
ー性に乏しく、このためこれらシートを用いて容器を成
形して食品容器として使用した場合に食品の保存性に欠
けるという欠点が有った。
し、真空酸形成いは圧空成形等の熱成形法によって成形
を行ない容器等の成形品を製造することが行なわれてい
るが、この従来の成形用シートは無延伸ポリプロピレン
シート又は二軸延伸ポリプロピレンシートであり、それ
らシートはいずれも酸素などのガスの透過がありバリヤ
ー性に乏しく、このためこれらシートを用いて容器を成
形して食品容器として使用した場合に食品の保存性に欠
けるという欠点が有った。
更に、成形用シートとして延伸処理の施されていない無
延伸ポリプロピレンシートを用いた場合、加熱時に該シ
ートがたるみ（これをドローダウン現象という）、成形
品にしわが発生するという欠点があり、成形困難であっ
た。
延伸ポリプロピレンシートを用いた場合、加熱時に該シ
ートがたるみ（これをドローダウン現象という）、成形
品にしわが発生するという欠点があり、成形困難であっ
た。
また縦方向、横方向の二方向に延伸された二軸延伸ポリ
プロピレンシートを成形用シートとして用いた場合は、
前記ドローダウン現象は防止できるものの熱収縮力が大
きいために深絞りが困難で、深底の容器を製造するには
不適当だった。
プロピレンシートを成形用シートとして用いた場合は、
前記ドローダウン現象は防止できるものの熱収縮力が大
きいために深絞りが困難で、深底の容器を製造するには
不適当だった。
本考案は上記従来の欠点を解消するもので、バリヤー性
に富み、加熱時にシートのたるみが生じなく且つ深絞り
が可能で成形性に優れたハイバリヤー性ポリプロピレン
系樹脂積層シートを提供することを目的とするものであ
る。
に富み、加熱時にシートのたるみが生じなく且つ深絞り
が可能で成形性に優れたハイバリヤー性ポリプロピレン
系樹脂積層シートを提供することを目的とするものであ
る。
即ち本考案は二軸延伸ポリプロピレン系樹脂シート層と
無延伸ポリプロピレン系樹脂シート層とバリヤ一層とを
積層一体化してなることを特徴とするハイバリヤー性ポ
リプロピレン系樹脂積層シートを要旨とするものである
。
無延伸ポリプロピレン系樹脂シート層とバリヤ一層とを
積層一体化してなることを特徴とするハイバリヤー性ポ
リプロピレン系樹脂積層シートを要旨とするものである
。
以下、本考案の一実施例を図面に基き説明する。
第１図は本考案の第１実施例を示すもので、１は本考案
積層シートで、この積層シート１は二軸延伸ポリプロピ
レン系樹脂シート層２に接着剤３を介してバリヤ一層４
を積層し更にバリヤ一層４の上に接着剤３を介して無延
伸ポリプロピレン系樹脂シート層５を積層してなるもの
である。
積層シートで、この積層シート１は二軸延伸ポリプロピ
レン系樹脂シート層２に接着剤３を介してバリヤ一層４
を積層し更にバリヤ一層４の上に接着剤３を介して無延
伸ポリプロピレン系樹脂シート層５を積層してなるもの
である。
二軸延伸ポリプロピレン系樹脂シート層２は、押出機に
よってシート状に溶融押出しされたものを縦方向及び横
方向の二方向に延伸して得られるもので、加熱時に前記
二方向に収縮する性質を有している。
よってシート状に溶融押出しされたものを縦方向及び横
方向の二方向に延伸して得られるもので、加熱時に前記
二方向に収縮する性質を有している。
前記延伸処理は、縦、横二方向同時に延伸してもよく、
或いはまず例えば縦方向に延伸し、次いで横方向に延伸
するという所謂２段延伸を行なってもよい。
或いはまず例えば縦方向に延伸し、次いで横方向に延伸
するという所謂２段延伸を行なってもよい。
無延伸ポリプロピレン系樹脂シート層５も二軸延伸ポリ
プロピレン系樹脂シート層だった。
プロピレン系樹脂シート層だった。
本考案は上記従来の欠点を解消するもので、バリヤー性
に富み、加熱時にシートのたるみが生じなく且つ深絞り
が可能で成形性に優れたハイバリヤー性ポリプロピレン
系樹脂積層シートを提供することを目的とするものであ
る。
に富み、加熱時にシートのたるみが生じなく且つ深絞り
が可能で成形性に優れたハイバリヤー性ポリプロピレン
系樹脂積層シートを提供することを目的とするものであ
る。
即ち本考案は二軸延伸ポリプロピレン系樹脂シート層と
無延伸ポリプロピレン系樹脂シート層とバリヤ一層とを
積層一体化してなることを特徴とするハイバリヤー性ポ
リプロピレン系樹脂積層シートを要旨とするものである
。
無延伸ポリプロピレン系樹脂シート層とバリヤ一層とを
積層一体化してなることを特徴とするハイバリヤー性ポ
リプロピレン系樹脂積層シートを要旨とするものである
。
以下、本考案の一実施例を図面に基き説明する。
第１図は本考案の第１実施例を示すもので、１は本考案
積層シートで、この積層シート１は二軸延伸ポリプロピ
レン系樹脂シート層２に接着剤３を介してバリヤ一層４
を積層し更にバリヤ一層４の上に接着剤３を介して無延
伸ポリプロピレン系樹脂シート層５を積層してなるもの
である。
積層シートで、この積層シート１は二軸延伸ポリプロピ
レン系樹脂シート層２に接着剤３を介してバリヤ一層４
を積層し更にバリヤ一層４の上に接着剤３を介して無延
伸ポリプロピレン系樹脂シート層５を積層してなるもの
である。
二軸延伸ポリプロピレン系樹脂シート層２は、押出機に
よってシート状に溶融押出しされたものを縦方向及び横
方向の二方向に延伸して得られるもので、加熱時に前記
二方向に収縮する性質を有している。
よってシート状に溶融押出しされたものを縦方向及び横
方向の二方向に延伸して得られるもので、加熱時に前記
二方向に収縮する性質を有している。
前記延伸処理は、縦、横二方向同時に延伸してもよく、
或いはまず例えば縦方向に延伸し、次いで横方向に延伸
するという所謂２段延伸を行なってもよい。
或いはまず例えば縦方向に延伸し、次いで横方向に延伸
するという所謂２段延伸を行なってもよい。
無延伸ポリプロピレン系樹脂シート層５も二軸延伸ポリ
プロピレン系樹脂シート層２と同様に押出機によってシ
ート状に溶融押出しされて製造され、延伸処理が施され
ていないものであるが、延伸処理が施されていても前記
ドローダウン現象を生ずる程度のものもここにいう無延
伸ポリプロピレン系樹脂シート層５に含む。
プロピレン系樹脂シート層２と同様に押出機によってシ
ート状に溶融押出しされて製造され、延伸処理が施され
ていないものであるが、延伸処理が施されていても前記
ドローダウン現象を生ずる程度のものもここにいう無延
伸ポリプロピレン系樹脂シート層５に含む。
バリヤ一層４は酸素などのガスの透過を防止することが
できるような性質を有するものである。
できるような性質を有するものである。
二軸延伸ポリプロピレン系樹脂シート層２及び無延伸ポ
リプロピレン系樹脂シート層５の素材としては、ポリプ
ロピレン及びプロピレンと他のモノマーとの共重合体を
用いることができる。
リプロピレン系樹脂シート層５の素材としては、ポリプ
ロピレン及びプロピレンと他のモノマーとの共重合体を
用いることができる。
バリヤ一層４の素材としては、エチレン−酢酸ビニル共
重合体のケン化物を用いることができる。
重合体のケン化物を用いることができる。
接着剤としては例えば変性ポリプロピレンを用いること
ができる。
ができる。
変性ポリプロピレンとは不飽和ジカルボン酸又はその無
水物をグラフト共重合させることにより変性したポリプ
ロピレンをいう。
水物をグラフト共重合させることにより変性したポリプ
ロピレンをいう。
ここで接着剤を用いるのはバリヤ一層とポリプロピレン
層との接着性が悪いからである。
層との接着性が悪いからである。
前記各シート２、 ４． ５の厚みは任意に選択できる
が、例えばシート層２の厚みとしては０．００’７〜０
．０２５ｍｍ、シート層４の厚みとしては０．００５〜
０．０５ｍｍ 、シート層５の厚みとしては０．０５〜
１．５ｒＩｒＩＩＬが適当である。
が、例えばシート層２の厚みとしては０．００’７〜０
．０２５ｍｍ、シート層４の厚みとしては０．００５〜
０．０５ｍｍ 、シート層５の厚みとしては０．０５〜
１．５ｒＩｒＩＩＬが適当である。
本考案は上記した如き３層構造に限定されず４層若しく
はそれ以上の多層構造とすることもできる。
はそれ以上の多層構造とすることもできる。
例えば第２図は本考案の第２実施例を示すもので、二軸
延伸シート層２に無延伸シート層５を積層しこれに接着
剤３を介してバリヤ一層４を積層し更に接着剤３を介し
て無延伸シート層５を積層してなるものである。
延伸シート層２に無延伸シート層５を積層しこれに接着
剤３を介してバリヤ一層４を積層し更に接着剤３を介し
て無延伸シート層５を積層してなるものである。
第３図は本考案の第３実施例を示すもので二軸延伸シー
ト層２に接着剤３を介してバリヤ一層４を積層しこれに
接着剤３を介して無延伸シート層５を積層し更に二輪延
伸シート層２を積層してなるものである。
ト層２に接着剤３を介してバリヤ一層４を積層しこれに
接着剤３を介して無延伸シート層５を積層し更に二輪延
伸シート層２を積層してなるものである。
第１実施例及び第２実施例では二軸延伸シート層２が積
層シート１の片面にのみ設けられているが、第３実施例
のように積層シート１の両面に設けてもよい。
層シート１の片面にのみ設けられているが、第３実施例
のように積層シート１の両面に設けてもよい。
なお、図示しないが、無延伸シート層の上に接着剤を介
してバリヤ一層を積層しその上に無延伸シート層を積層
しもって上下両面に無延伸シート層を設けた構成でもよ
い。
してバリヤ一層を積層しその上に無延伸シート層を積層
しもって上下両面に無延伸シート層を設けた構成でもよ
い。
しかし上下両面に無延伸シート層を設けるよりも二軸延
伸シート層を設けた方が成形性の点で優れている。
伸シート層を設けた方が成形性の点で優れている。
更に、図示しないが、最外部層にバリヤ一層を設けるよ
うにしてもよい。
うにしてもよい。
本考案積層シート１は容器等の成形に用いられる。
第４図は第１実施例における積層シート１を用いて容器
等を成形した実施例を示すものであり、積層シート１は
酸素などのガスを透過しないバリヤ一層４を有している
ので、例えばこの積層シート１を用いて食品容器６を製
造した場合、該容器６は酸素などのガスの透過を阻止し
食品保存に極めて好適なものとなる。
等を成形した実施例を示すものであり、積層シート１は
酸素などのガスを透過しないバリヤ一層４を有している
ので、例えばこの積層シート１を用いて食品容器６を製
造した場合、該容器６は酸素などのガスの透過を阻止し
食品保存に極めて好適なものとなる。
また、この成形に当って、例えば真空酸形成いは圧空成
形等の熱成形法が採用される。
形等の熱成形法が採用される。
この熱成形法によって本考案積層シートを用いて容器を
製造する場合、加熱時にシートのたるみが生じなく、従
って成形品にしわが発生せず、しかも深絞りが可能であ
る。
製造する場合、加熱時にシートのたるみが生じなく、従
って成形品にしわが発生せず、しかも深絞りが可能であ
る。
加熱時にシートのたるみが生じないのは、無延伸ポリプ
ロピレン系樹脂シート層５のドローダウン現象が二軸延
伸ポリプロピレン系樹脂シート層２の熱収縮作用によっ
て適度に相殺されるためであると考えられる。
ロピレン系樹脂シート層５のドローダウン現象が二軸延
伸ポリプロピレン系樹脂シート層２の熱収縮作用によっ
て適度に相殺されるためであると考えられる。
また、深絞りが可能となるのは、前記シート２の熱収縮
力が前記シート５のドローダウン現象によって適度に緩
和されるためであると考えられる。
力が前記シート５のドローダウン現象によって適度に緩
和されるためであると考えられる。
以上説明したように、本考案積層シートによれば、バリ
ヤ一層を設けたことによって酸素などのガスの透過を阻
止できるので、例えば本考案積層シートを用いて食品容
器を製造した場合、該容器は食品保存に極めて好適なも
のとなる。
ヤ一層を設けたことによって酸素などのガスの透過を阻
止できるので、例えば本考案積層シートを用いて食品容
器を製造した場合、該容器は食品保存に極めて好適なも
のとなる。
また、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂シートと無延伸ポ
リプロピレン系樹脂シートとの相互作用によって次の如
き効果が発揮される。
リプロピレン系樹脂シートとの相互作用によって次の如
き効果が発揮される。
即ち、本考案積層シートを容器等の成形に用いた場合、
加熱時にシートのたるみが生じなく、均等に成形でき、
しわの発生のない外観良好な成形品を得ることができ、
しかも深絞りが可能であり、成形性に極めて優れている
。
加熱時にシートのたるみが生じなく、均等に成形でき、
しわの発生のない外観良好な成形品を得ることができ、
しかも深絞りが可能であり、成形性に極めて優れている
。
尚、本考案積層シートは、耐熱性、耐寒性、耐衝撃性、
透明性、光沢性、印刷特性等においても優れた特性を有
している。
透明性、光沢性、印刷特性等においても優れた特性を有
している。
図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は本考案
の第１実施例を示す縦断面図、゛第２図は本考案の第２
実施例を示す縦断面図、第３図は本考案の第３実施例を
示す縦断面図、第４図は第１実施例における積層シート
を用いて成形した容器の縦断面図である。 １・・・・・・ハイバリヤー性ポリプロピレン系樹脂積
層シート、２・・・・・・二軸延伸ポリプロピレン系樹
脂シート層、４・・・・・・バリヤ一層、 プロピレン系樹脂シート層。 ５・・・・・・無延伸ポリ
の第１実施例を示す縦断面図、゛第２図は本考案の第２
実施例を示す縦断面図、第３図は本考案の第３実施例を
示す縦断面図、第４図は第１実施例における積層シート
を用いて成形した容器の縦断面図である。 １・・・・・・ハイバリヤー性ポリプロピレン系樹脂積
層シート、２・・・・・・二軸延伸ポリプロピレン系樹
脂シート層、４・・・・・・バリヤ一層、 プロピレン系樹脂シート層。 ５・・・・・・無延伸ポリ
Claims (1)
- 二軸延伸ポリプロピレン系樹脂シート層と無延伸ポリプ
ロピレン系樹脂シート層とバリヤ一層とを積層一体化し
てなることを特徴とするハイバリヤー性ポリプロピレン
系樹脂積層シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1748781U JPS6013634Y2 (ja) | 1981-02-10 | 1981-02-10 | ハイバリヤ−性ポリプロピレン系樹脂積層シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1748781U JPS6013634Y2 (ja) | 1981-02-10 | 1981-02-10 | ハイバリヤ−性ポリプロピレン系樹脂積層シ−ト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57132528U JPS57132528U (ja) | 1982-08-18 |
| JPS6013634Y2 true JPS6013634Y2 (ja) | 1985-05-01 |
Family
ID=29815447
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1748781U Expired JPS6013634Y2 (ja) | 1981-02-10 | 1981-02-10 | ハイバリヤ−性ポリプロピレン系樹脂積層シ−ト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6013634Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6875049B2 (ja) * | 2016-12-22 | 2021-05-19 | ダイセルバリューコーティング株式会社 | 食品包装用多層フィルム |
-
1981
- 1981-02-10 JP JP1748781U patent/JPS6013634Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57132528U (ja) | 1982-08-18 |
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