JPS6013435Y2 - 鏡付洗面器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は鏡付洗面器更に詳しくは壁面に定着される鏡
と洗面器とをキャビネットとは別体に独立して組み合わ
せるようにした鏡付洗面器の新規なる改良に関する。

従来公知の洗面器は、床上に置かれるとキャビネットの
上面に載置固定され、鏡は洗面器とは独立して、壁又は
キャビネットに固定されたものであり、洗面器のみをキ
ャビネットから独立させて鏡と組み合わせて壁面に取り
付は得るようにしたものは知られていない。

ところでこのように洗面器とキャビネットとを一体化し
たものにあっては、洗面器の高さはキャビネットの高さ
に限定されてしまい、任意の高さに設置することが出来
なかったと共に、洗面器の下方にキャビネットを配置す
るに充分な空間が要求され、したがって使用者の任意の
場所に設置することが出来ない欠点があった。

この考案は従来の洗面器にみられた前記の如き欠点を除
去し、鏡と組み合わせて壁面の任意の位置に簡単に設置
可能なる鏡付洗面器を提供せんとするものであり、以下
に図面を参照しっ）詳細に説明する。

第１図はこの考案に係る鏡付洗面器の分解斜視図であっ
て、１は壁面に固定される取付フレームであって、図に
示すようにアルミニューム製のＬ形材により構成された
方形の枠体からなり、ビス等により壁面に固定される。

２は該取付フレーム１の両側面にビス等により定着され
る側板であって、前記取付フレーム１の高さと略一致す
る高さを有した幅のある板からなり、下部に前方へ向っ
て水平に延び出す洗面器取付部２０を備える。

又、側板２の垂直部は後述する鏡の取付部となる。

３は鏡であって、鏡取付枠３０を介して前記取付フレー
ム１及び側板２に固定される。

４は洗面器であって、水槽４０と適宜の水栓器具４１を
備え、両側面を前記側板２の洗面器取付部２０に固定す
る。

側板２の洗面器取付部２０は洗面器４の奥行寸法に相当
する長さだけ前方へ延び出しているので、洗面器４はそ
の後面のみを壁に片持式に固定したものを比して充分に
安定した取付状態を得ることが出来る。

第２，３図はこのようにして鏡２と洗面器４を組み立て
た状態を示し、側板２２の上部の間には照明器具５が取
り付けられる。

又、洗面器４の水槽４０には排水パイプ４２が接続され
、水栓器具４１には水道管及び給湯管が連結される。

第４図は取付フレーム１と側板２との取付状態を示すも
のであって、側板２の内面の一部を切除し、該切除部２
２に取付フレーム１の側部を嵌め込んで内方からビス６
で固定する。

又、第５図は鏡３と取付フレーム１との取付状態を示す
もので、取付フレーム１に先ず鏡取付枠３０をビス等７
で固定する。

このとき同時に鏡取付枠３０の上部で照明器具５の下部
を保持するものとする。

次に鏡取付枠３０に鏡３をビス等８で固定する。

第６図は側板２と洗面器４との取付状態を示し、洗面器
４の側面壁４３をビス等９で側板２の洗面器取付部２０
に固定する。

尚、側板２と洗面器４との固定はか）るビス等によるも
に限られない。

例えば、第７図Ａ又はＢに示すように、側板２及び洗面
器４の一方にさね９０を形成腰他方にこのさねが嵌入す
るさね溝９１を形成して、両者の係合により固定しても
良く、又第７図ｐに示すように側板２の下端にアングル
９３を固定し、これに洗面器４を載置支持せしめるよう
にしても良い。

以上のようにして、第１図乃至第７図に示す実施例であ
っては取付フレーム１、側板２、鏡３及び洗面器４がそ
れぞれ各別に分解可能であり、分解された状態において
は、洗面器４の水槽４０を除いて他の部品は実質的に平
担な板状態であるため、第８図に示すように順序積み重
ねて、水栓器具４１、排水パイプ４２及び照明器具５と
共に浅いダンボール箱１０内に収納して、運搬、保管す
ることが可能となり、場所をとらずきわめて便利である
。

第９図乃至第１１図はこの考案の他の実施例を示すもの
であって、取付フレーム１′と側板２′とを金属板、合
成樹脂等により一体成形し、側板下部の洗面器取付部２
０′に洗面器４′を取付フレーム１′の前面に鏡３′を
それぞれ取り付けるようにしたものである。

尚、か）る構造において、側板２′の洗面器取付部２０
′の内面に洗面器取付アングル９′を固定して洗面器４
′を前方からスライド式に押し込みビス等で固定するよ
うにすれば、洗面器４′の取り付けがより簡単となる。

このようにして、この考案の鏡付洗面器によれば鏡と洗
面器とを一体に組み合わせて、キャビネットからは分離
独立した商品として提供出来るため、洗面器及び取付位
置を使用者の任意の高さ位置に取り付けられることが出
来、しかも洗面器の下方に従来の如きキャビネットを配
置するための空間は不要であるため、実際上その取付場
所を限定されず、きわめて便利で実用的であると共に、
洗面器はその両側面を水平に延び出す側板下部の洗面器
取付部により支持されているため、従来の洗面器の後面
のみを壁面に取り付ける片持式に比して強固で安定した
取付状態を確保することが出来る。

又、側板と洗面器との取り付は方法は任意の方法が採用
可能である結果、側板の外面に取付ビス等が表われずデ
ザイン上の処理を有利に行うことが出来る。

更に、側板と洗面器との固定であるため、両者をデザイ
ン、色彩、材質において統一することが容易となり、し
かも洗面器の交換、修理を簡単に行うことが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の分解斜視図、第２図は組
立状態の斜視図、第３図は縦断面図、第４、５．６．
７図は各部の取付状態を示す断面図、第８図は梱包状態
を示す一部断面図、第９図は他の実施例の分解斜視図、
第１０図は組立状態の斜視図、第１１図は縦断面図であ
る。 １・・・・・・取付フレーム、２・・・・・・側板、３
・・・・・・鏡、４・・・・・・洗面器。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）壁面に固定される方形の取付フレーム１と、該取
   付フレーム１の両側に一体化される側板２と、取付フレ
   ーム１の前面に定着される鏡３と、側板２に固定支持さ
   れる洗面器４とからなり、側板２はその下部を前方へ水
   平に延出して洗面器取付部２０とな腰該洗面器取付部２
   ０に前記洗面器４の側面を固定支持せしめたことを特徴
   とする鏡付洗面器。
2. （２）取付フレーム１と側板２とを一体形物としたこと
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の鏡付
   洗面器。