JPS60125352A - 耐熱鋳鉄 - Google Patents

耐熱鋳鉄

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Publication number
JPS60125352A
JPS60125352A JP23115383A JP23115383A JPS60125352A JP S60125352 A JPS60125352 A JP S60125352A JP 23115383 A JP23115383 A JP 23115383A JP 23115383 A JP23115383 A JP 23115383A JP S60125352 A JPS60125352 A JP S60125352A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cast iron
heat
thermal
cylinder head
resistant cast
Prior art date
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Pending
Application number
JP23115383A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Suzuki
鈴木 正実
Tsutomu Sekiguchi
関口 勉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐熱鋳鉄に関し、詳しくは、鋳鉄にCrs 
80% V % Ntの適当量を複合添加することによ
り、耐熱疲労性を向上させることにより、熱負荷の厳し
いディーゼルエンジンの、シリンダヘッドに好適に適用
できる耐熱鋳鉄にかかる。
〔従来技術〕
近年、ディーゼルエンジンの高出力・高性能化に伴い、
そのシリンダヘッドに対する熱負荷がますます苛酷とな
り、特に熱負荷の厳しい弁間部において、熱疲労現象に
起因した、熱亀裂が発生するという問題が生じている。
この熱疲労現象は、シリンダヘッド下面が燃焼室から伝
達された熱によって加熱され、材料は熱膨張しようとす
るが、シリンダヘッドが拘束されているため、圧縮応力
が作用することにより降伏して収縮し、エンジンの運転
が停止されて、シリンダヘッドが冷えると、シリンダヘ
ッドが拘束された状態で材料が熱収縮しようとするため
、前述の加熱状態時に圧縮降伏変形した部位に引張応力
が発生する。
このような、エンジンの運転・停止に伴う、シリンダヘ
ッド材料に発生する、引張・圧縮応力の繰り返しによっ
て、熱亀裂が発生するものである。
従来、このシリンダヘッドの熱亀裂対策として、■、水
冷によりシリンダヘッド表面温度を低下させる。
■、シリンダヘッド材料(鋳鉄)に、Cr、 Mo等の
耐熱性向上元素を添加して、シリンダヘッド材料の熱疲
労耐久性を向上させる。
等が試みられている。
しかし、最近では、このような従来の対策だけでは、熱
亀裂耐久性を確保できないような、高出力ディーゼルエ
ンジンの設計がなされており、これに対処できる熱亀裂
耐久性に優れた、ディーゼルエンジンのシリンダヘッド
用耐熱鋳鉄の開発が望まれている。
〔発明の目的〕
本発明は、従来のディーゼルエンジンのシリンダヘッド
用材料(鋳鉄)に、微量のCr、 Mo−V、Niを添
加することにより、低ヤング率で、高い高温降伏点と優
れた熱伝導を有するとともに、高温において安定なパー
ライト組織とすることによって、熱亀裂耐久性を向上さ
せて、熱負荷の厳しいディーゼルエンジンのシリンダヘ
ッドに、好適に適用できる耐熱鋳鉄を、提供することを
目的としている。
〔発明の構成〕
このような目的は、本発明によれば、重量比率で、Ci
3.5〜3.9%、Si;1.7〜2.2%、Mn;0
、5〜1.0%、Cr; 0.1〜0.5%、Mo; 
0.2〜1゜0%、V;0.1〜0.4%、N1H0,
2〜20%、残部Feおよび不可避の不純物からなる耐
熱鋳鉄であって、 低ヤング率で、高い高温降伏点と優れた熱伝導率を有す
るとともに、高温において安定なパーライト基地組織と
したことを特徴とする耐熱鋳鉄によって達成される。
〔発明の作用〕
以下、本発明の作用について説明する。
まず、本発明の耐熱鋳鉄を構成する各成分の、範囲限定
理由について述べる。
なお、以下の説明において、合金元素の含有量はすべて
重量比率(%)で表示する。
本発明において、Cは、溶湯に流動性をもたせ鋳造性を
良好にするとともに、熱伝導率を高め、ヤング率を低下
させるためには、3.5%以上含有して黒鉛量を増すこ
とが望ましいが、3.9%を越えると、材質が脆弱とな
るとともに、機械加工性が劣化するので、3.5〜3.
9%とした。
Siは、鋳造性を悪化させないために、1.7%以上必
要であるが、2.2%を越えると熱伝導率を低下させ、
材料内の温度ムラを生じやすくなるため、1.7〜2.
2%とした。Crは基地パーライトの高温安定化、とり
わけ、500℃までのパーライトの分解を阻止するのに
有効な元素で、その効果を発揮するには、0.1%以上
必要であるが、0.5%を越えると遊離炭化物が析出し
て、材質を脆弱とするので、0.1〜0.5%とした。
hは、基地パーライトの安定化と、不純物として不可避
のSの弊害を防止−するため、0.5%以上必要である
が、1.0%を越えると材料(鋳鉄)が白銑化し易く脆
弱となりやすいため、0.5〜1.0%とした。
Crは基地パーライトの高温安定化、とりわけ、500
℃までのパーライトの分解を阻止するのに有効な元素で
、その効果を発揮するには、0.1%以上必要であるが
、0.5%を越えると遊離炭化物が析出して、材質をし
脆弱とするので、0.1〜0゜5とした。
MOは、高温強度、とりわけ、高温降伏点を向上させる
ために有効な元素で、その効果を発揮するには0.2%
以上必要であるが、1.0%を越えると、添加量に見合
った改善効果をえられないばかりでな(、鋳造欠陥を発
生しやすくなるため、0.2〜1.0%とした。
■は、Mo含有による高温強度向上をさらに高めるのに
有効な元素で、その効果を発揮するには、0.1%以P
必要であるが、0.4%を越えると、遊離炭化物が析出
して、材質を脆弱とするので、O11〜0.4%とした
Niは、炭素の黒鉛化を助長する元素であり、本発明鋳
鉄のように炭素含有量が比較的高く、しかも、炭化物形
成能の強いCr、 Mo、 Vを含有する鋳鉄に添加す
ると、材質を脆弱にする遊離炭化物の形成の抑制に有効
で、その効果を発揮するには0゜2%以上必要であり、
2.0%を越えて添加しても、それに見合う改善効果が
得られないことから0.2〜2.0%とした。
本発明の耐熱鋳鉄は、上述の成分を上述の範囲で添加す
ることにより、ヤング率を低下させ、その結果として弾
性変形能を改良し、しかも、高い高温降伏点と優れた熱
伝導率を有するとともに、高温においてパーライト基地
組織を安定にすることによって熱亀裂耐久性を向上させ
ることができるものである。
〔実施例〕
以下、表および添付図面に基づいて、本発明の詳細な説
明する。
実施例1 電気−油圧サーボ方式熱疲労試験機により、本発明鋳鉄
の耐熱疲労性を、従来材を比較材として評価した。
第1表に、熱疲労試験に供した、供試材の化学成分を示
す。
第1表 供試材の化学成分(重量%) 5の普通鋳鉄、比較材■は、Crs Moを添加した合
金鋳鉄、比較材■はCを本発明鋳鉄レベルまで高め、C
r、、Mo、 Niを複合添加した合金鋳鉄である。
熱疲労試験は、φ10IIII11の丸棒試験片を用い
、冷却下限温度を50℃一定とし、加熱上限温度を40
0℃、450℃の2水準に変化させ、加熱・冷却サイク
ルを、1サイクル10分として試験した。
なお、試験片は熱疲労試験中、完全な拘束状態とした。
第1FgJに、熱疲労試験結果を示す。
この結果から明らかなように、Crb Mo、VSNi
を複合添加した本発明鋳鉄は、従来材である比較材■、
比較材■および比較材■に比べて、明らかに耐熱疲労性
が優れていることが理解される。
実施例2 急速加熱・急速冷却を繰り返す熱衝撃試験により、本発
明鋳鉄および従来材としての比較材の耐熱衝撃性を評価
した。
用いた供試材は、実施例1と同様に、第1表に示す成分
の鋳鉄である。
試験は、外形φ100 +am、外周板圧5m+m、中
心部にφ5■の孔を有し、中心部φ60IIIIIの範
囲で板厚を311II11とした、円板状試験片を用い
て、バーナーにより試験片中心部を、平均加熱速度15
℃/秒で450℃まで加熱後、直ちに水冷して35℃ま
で冷却した。
なお、この時の平均冷却速度は1500℃/秒であった
また、加熱・冷却サイクルは、1サイクル150秒とし
た。
第2図に、煕南撃試験結果を示す。
第2図から明らかなように、本発明鋳鉄は、従来材とし
ての比較材■、比較材■および比較材■に比べて、耐熱
衝撃性にも優れていることが理解される。
実施例3 本発明鋳鉄および従来材としての比較材を用いて、2.
41デイーゼルターボエンジン用シリンダヘツドを製作
し、ベンチ苛酷耐久試験により耐久性を評価した。
第2表に、試験に供した供試品の化学成分を示す。
第2表 供試品の化学成分(重量%) 比較品■は、JIS規格FC25の普通鋳鉄で製作した
もの、比較品■は、Cを本発明鋳鉄レベルまで高め、C
rs Mo、Niを複合添加した合金鋳鉄で製作したも
のである。
試験は、4400 rp+*全負荷5分と100 Or
pmアイドル運転5分の繰り返し冷熱サイクルを、50
0時間実施して評価した。
なお、全負荷時の冷却水温は110℃、アイドル運転時
の冷却水温は40℃であった。
第3表に、ベンチ苛酷耐久試験結果を示す。
第3表 耐久試験結果 評価品の耐久性は、弁間部に発生した熱亀裂長さで評価
した。
普通鋳鉄で製作されたシリンダヘッド比較品■には、3
.2〜4.0 mmの熱亀裂が発生した。
また、Cを本発明鋳鉄まで高め、Crs Mo、Niを
複合添加した合金鋳鉄で製作したシリンダヘッド比較品
■は、1.0〜1.5の熱亀裂が発生した。
これらに比較して、本発明鋳鉄で製作したシリンダヘッ
ドには、熱亀裂発生が認められなかった。
以上の結果から、本発明鋳鉄は、熱負荷のきびしいディ
ーゼルエンジンのシリンダヘッドに適用して、優れた熱
亀裂耐久性を確保できるものであることが明らかとなっ
た。
〔発明の効果〕
以上により明らかなように、本発明にかかる耐熱鋳鉄に
よれば、従来のディーゼルエンジンのシリンダヘッド用
材料(鋳鉄)に、微量のCrs MO%V、Niを添加
することにより、低ヤング率で、高い高温降伏点と優れ
た熱伝導を有するとともに、高温においてパーライト基
地組織を安定にすることによって、熱亀裂耐久性を向上
させて、熱負荷の厳しいディーゼルエンジンのシリンダ
ヘッドに、好適に適用できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明鋳鉄の熱疲労試験結果を示すグラフ、 第2図は、本発明鋳鉄のJ!!)衝撃試験結果を示すグ
ラフである。 出願人 トヨタ自動車搏 手続補正書 (方式) 1.事件の表示 昭和58年特許願第231153号 2、発明の名称 耐熱鋳鉄 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所 愛知県豊田型トヨタ町1番地 〒471昭和59
年 2月28日 5、補正の対象 明細書

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、重量比率で、C: 3.5〜3.9%、sigL’
    7〜2.2%、Mn;0.5〜1.0%、Cr;0.1
    〜0.5%、Mo;0.2〜1.0%、ViO,1〜0
    .4%、Ni;0.2〜2.0%、残部Feおよび不可
    避の不純物からなる耐熱鋳鉄であって・ 低ヤング率で、高い高温降伏点と優れた熱伝導率を有す
    るとともに、高温において安定なパーライト基地組織と
    したことを特徴とする耐熱鋳鉄。
JP23115383A 1983-12-06 1983-12-06 耐熱鋳鉄 Pending JPS60125352A (ja)

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JP23115383A JPS60125352A (ja) 1983-12-06 1983-12-06 耐熱鋳鉄

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