JPS6011363Y2 - 焙焼器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は被調理物に蒸気を供給して加熱する焙焼器に関
し、低価格な蒸気等の水分自動供給装置が付いた焙焼器
を提供しようとするものである。

従来、蒸気発生装置付オーブンにおいては焙焼室とは無
関係に蒸気発生器を設け、ここで発生された蒸気を焙焼
室に噴出させて調理するものであった。

しかしこの構成のものにおいては、焙焼ヒーターとは別
に蒸気発生用ヒーター等が必要となりコスト高になって
いた。

本考案はこの欠点を改良したものであり、以下本考案の
実施例を図面に基づき詳細に説明する。

第１図及び第２図において、１はオーブントースタ−等
焙焼器の外筐体であって、外板２、左側板３、右側板４
、底板５、前板６とから構成されている。

この外筐体１の内空間は右から電装室７、焙焼室８、給
水タンク収納室９に区画される。

電装室７にはタイムスイッチ等の電気部品（図示せず）
が取付けられ、給水タンク収納室９には給水タンク１０
が着脱自在にセットされる。

また焙焼室８は上壁１１、後壁１２、左右側壁１３と前
面開口部を開閉する開閉扉１４とによって略密閉状態を
保ち、この焙焼室δ内の上下に焙焼用ヒーター１５が位
置しそのほぼ中央には焼き網１６が設けられている。

１７は加熱パイプであり、一端は給水タンク１０より逆
止弁（図示せず）を介して連結されて中央部は下の焙焼
ヒーター１５に近接して下側に並設され、他端の温水噴
出口１７１は焙焼室８の上方の突設されている。

この給水タンク１０、逆止弁、加熱パイプ１７、温水噴
出口１７１、更に焙焼用ヒーター１５によって、温水自
動供給機となる。

１８はタイムスイッチセットツマミ、１９は運搬用把手
である。

上記のように構成された焙焼器で蒸し調理の場合の使用
方法を述べると、まず焼き網１６上に調理用受皿２０を
配置し、その上に空間において蒸気の通過が可能な蒸し
皿２１がセラされこの蒸し皿２１の上に被調理物を載置
する。

次に焙焼ヒーター１５は下のみ通電され加熱パイプ１７
が加熱されその中に満たされていた水が沸き加熱圧力に
よって受皿２０に温水として温水噴出口１７１より滴下
される。

ちなみに加熱パイプ１７は下の焙焼用ヒーター１５に並
設させて加熱させてもよい。

ここにおいて受皿は焙焼用ヒーター１５によって加熱さ
れているため温水が再加熱され、蒸気になり被調理物が
蒸気加熱される。

被調理物の種類によっては温水を直接被調理物に噴射さ
せてもよいし、また上の焙焼用ヒーター１５によって合
わせて加熱してもよいし、下の焙焼用ヒーターの熱が直
接当たるようにしてもよい。

しかしここで注意しなければならないのは焙焼用ヒータ
ー１５を使用するため蒸気の発生量が少ないと庫内温度
が１００℃をこえ、あんまん、シューマイ等の調理が不
可能になるおそれがある。

そのため焙焼用ヒーターが高温の場合、熱を遮断してや
る必要がある。

その手段として遮熱をかねた蒸発皿２０１を着脱自在に
設けてもよい。

２０２はこの蒸発皿２０１をセットするための金具であ
る。

また前者実施例は受皿２０に滴下させたが他の焙焼用ヒ
ーターあるいは専用ヒータによって加熱される加熱板等
の専用部材を設けてその上に滴下させて蒸発させてもよ
いし焙焼室内に直接滴下させてもよい。

第３図は本考案の他の実施例であり加熱パイプ２２が焙
焼用ヒーター２３内に挿入されている。

すなわち石英管等のヒーターパイプ２４にコイル状の電
熱線２５が挿入されており、このコイル内に加熱パイプ
が貫通している。

このような湯滴下式のものにおいては更にその湯を直接
利用することも可能である。

すなわち湯噴出口１７１を焙焼室上部に設ければその下
方でコーヒー等の抽出もできる。

以上のように本考案によれば、焙焼室内に、焙焼用ヒー
ターと、この焙焼用ヒーター内に位置するあるいは焙焼
用ヒーターに近接する加熱パイプを備え、この加熱パイ
プの一端は焙焼室外に設けた給水タンクに逆止弁を介し
て連結し、他端の温水噴出口は、前記焙焼室内の下部に
配置した焙焼用ヒーターの上方に位置して着脱自在に配
設された蒸発皿の上方に臨ませたもので、あんまん、シ
ューマイ等の蒸し調理を行なう場合は、前記焙焼室内の
蒸発皿が下部の焙焼用ヒーターからの熱を遮断する作用
をなすため、過度の過熱が生じることはなく、その結果
、蒸し加熱調理の失敗もなくすることができる。

また加熱パイプの他端の温水噴出口を蒸発皿の上方に臨
ませているため、前記蒸し調理以外の用途、たとえばコ
ーヒー抽出等の温水供給機としても利用することができ
、その結果、１つの機器でありながら、焙焼室、蒸し器
あるいはコーヒー抽出器としての機能を兼ね備えた用途
の広い、かつ付加価値の高いものを提供することができ
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す焙焼器の外観図、第２
図は同断面図、第３図は本考案の他の実施例を示すヒー
ターと加熱パイプの要部断面図である。 １・・・・・・外筐体、７・・・・・・電装室、８・・
・・・・焙焼室、９・・・・・・給水タンク収納室、１
０・・・・・・給水タンク、１５・・・・・・焙焼用ヒ
ーター、１７・・・・・・加熱パイプ、１７１・・・・
・・湯噴出口、２０・・・・・・受皿、２１・・・・・
・蒸し皿。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）焙焼室内に、焙焼用ヒーターと、この焙焼用ヒー
   タ内に位置するあるいは焙焼用ヒーターに近接する加熱
   パイプを備え、この加熱パイプの一端は焙焼室外に設け
   た給水タンクに逆止弁を介して連結し、他端の温水噴出
   口は、前記焙焼室内の下部に配置した焙焼用ヒーターの
   上方に位置して着脱自在に配設された蒸発皿の上方に臨
   ませたことを特徴とする焙焼器。
2. （２）加熱パイプは、焙焼用ヒーターパイプ内に挿入さ
   れたコイル状の電熱線の内部を貫通させて設けたことを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の焙焼器
   。