JPS601044B2 - バグフイルタ−を用いた集塵方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、コークス炉や電気炉・高炉銭床、製鋼工場
等の如く各作業内容により発塵量が大小変化する発塵源
からのダストガスをバグフィルターに吸引導通して集塵
処理する集塵方法に関する。

従来、この種のバグフィルターを用いた集塵方法では、
発塵源からのダストガスを、その発塵量に応じ吸引風量
制御機構により排気ブロヮの吸引風量を制御しながら、
バグフィルタ−の複数に分割された集塵セクションに吸
引導通して、その袋塵セクション内の多数のバグで炉過
捕集すると共に、そのバグに捕集したダストは、タイマ
ーにより各集塵セクション毎にダンバー開閉切換え機構
を動作させて払い落として専用の吸引プロワの吸引で逆
洗気流を起こし、これにてバグを収縮膨張させて払い落
とし除去するようにしている。

つまり、発塵量に応じ吸引風量を制御して、排気プロワ
の電力消費の無駄を少なくして省エネルギーを図ってい
ると共に、バグの払い蕗としをタイマーにより各集塵セ
クション毎に行って、その払い落としをしていない他の
集塵セクションでダストガスの炉過捕集を行うことによ
り、発塵源からのダストガスを止めずに長期間連続して
集塵処理できるようにしている。また、上述したタイマ
ー制御により動作するダンバー開閉切換え機構を吸引風
量制御機構に電気的にインターロックし、発塵源のダス
トガス発生量の増大に伴い最大吸引風量を得るべく制御
している時は、タイマーによるダスト払い落とし時期が
来てもダスト払い落とし機構を動作させずにおいて、発
塵源からのダストガスを全集塵セクションに導通して集
塵処理し、発塵源のダストガス発生量の減少あるいは停
止に伴い吸引風量制御機構が風量制御している状態時の
みダスト払い落とし機構を動作させるようにして、過大
な容量を備えていなくても炉過風速の上昇則ち、炉過集
塵効率の低下を招くことなく運転可能として、装置全体
の小型化・設備費及び運転経費の軽減を図るようにして
いる。

ところで上述した従来方法では、ダストガスを各集塵セ
クションに吸引導通して排気する排気ブロヮと、バグの
楠集ダスト払い落としのための逆洗気流を起こす吸引ブ
ロワとを別々に備えて運転している。

従って、高価なプロワを２台必要としており不経済であ
ったと共に、その両ブロワを各々運転制御しなければな
らず面倒であった。そこで、最近ではダスト払い落とし
のための逆洗気流発生専用の吸引ブロワを用いずに、発
塵源からのダストガスをバグフィルターの集塵セクショ
ンに吸引導適するメインの排気ブロワだけを備え、その
排気ブロワの吸引作用でダストガスの集塵と各集塵セク
ション毎のダスト払い落とし作用との両方を行う方法が
考えられて来た。このメインの排気ブロワだけを備えて
ダストガスの集塵処理並びにダスト払い蕗としを行うよ
うにしたバグフィルター装置の概略的構成を第１図によ
り述べると、そのバグフィルタ−１は複数に分割された
集塵セクション２・・・と、この各集塵セクション２内
に多数個づつ吊持されたバグ３・・・と、各集塵セクシ
ョン２の下部に各々配された払い落としダスト除去ホッ
パー４・・・と、各ホッパー４から突設された吸引口５
・・・並びにそれら各吸引口５に接続されたダストガス
導通ダクト６と、上記各集塵セクション２の上端部に設
けられた開閉ダンパー７ａ付き排気口７・・・並びに開
閉ダンパー８ａ付き逆洗気流導入口８と、上記各排気口
７に接続された排気ダクト９及びその排気ダクト９端末
に配する一合の排気ブロワ１０と、上記各逆洗気流導入
口８に接続された外気取入ダクト１１とから構成されて
いる。そして排気ブロワ１０の吸引作用で発塵源（図示
せず）からのダストガスをダストガス導入ダクト６を介
して各吸引口５・・・より各ホッパー４内に吸引導通し
、そこから各集塵セクション２・・・内のバグ３に通し
て炉過楠集し、該バグ３外側に抜けた清浄空気は上部排
気口７から排気ダクト９を介し排気ブロワ１０より大気
中へ放出する。

また、その集塵運転中には各集塵セクション２・・・毎
に夕ィマーによりダンパー開閉切換え機構（図示せず）
を動作させて開閉ダンパー７ａ，８ａを交互に繰返し開
閉せしめ、これにて開閉ダンパー７ａを閉じて８ａを開
くことにより、当該集塵セクション２内に他の集塵セク
ション２・・・からダストガス導通ダクト６、吸引口５
を介して排気プロワ１０の吸引作用を働かせることで、
当該集塵セクション２内にその上部から外気を逆洗気流
として吸引導適すると云った具合にして、その外気の逆
洗気流と通常のダストガス流とを交互に当該集塵セクシ
ョン２内に発生させて、バグ３・・・の収縮・膨張を繰
返して該バグ３・・・に補集されているダストを払い落
として下部ホッパー４内に沈降除去するのである。しか
しながら、上述したメインの排気ブロワ１０の吸引作の
みでダストガスの集塵並びにダスト払い落とし作用を行
う方法では、従来同様に電力消費の無駄を少なくすべく
「発塵源からのダストガス発塵量に応じ吸引風量制御機
構（図示せず）により排気ブロヮ１０の吸引風量を制御
すると、発塵源の休止時や発塵量が少ない時は排気ブロ
ワ１０の吸引風量が最小となるので、その状態の時とタ
イマーによる払い落とし時期が一致した場合は、当該集
塵セクション２の開閉ダンパー７ａ，８ａが開閉切換わ
っても、吸引圧が低いことから当該集塵セクション２内
に所要の逆洗気流が発生せず、従ってダスト払い落とし
を有効に行なえずに、即ちバグ３・・・の再生がなされ
ないままに払い落とし時期が経過してダストガスが導入
されるようになってしまい、このためにバグの圧損抵抗
が異常に上昇して集塵に大きな支障をきたす問題があつ
た。

この発明は上記事情に鑑みなされたもので、発塵源から
のダストガスをその発塵量に応じ吸引風量制御機構によ
り制御される排気ブ。

ワにて各集塵セクションに吸引導通して炉過捕集すると
共に、タイマーにより各集塵セクション毎にダンパー開
閉切換え機構を動作させて上記排気ブロワの吸引により
逆洗気流を起こしてダストの払い落としを行う方法にお
いて、上記ダンバ−開閉切換え機構を吸引風量制御機構
に電気的にインターロックして、発塵源の発塵量の増大
に伴う最大吸引風量制御時と、発塵量の減少に伴う低吸
引風量制御時には、上記タイマーによるダスト払い落と
し時期が来てもダンバー開閉切換え機構を動作させずに
、そのまま各集塵セクションにダストガスの導通を続け
て中間吸引風量制御状態となるまでダスト払い落とし時
期を遅らせることを特徴とし、これにて最大吸引風量時
における炉過風速の上昇則ち、炉過集塵効率の低下を防
止すると共に、低吸引風量制御時の逆洗気流発生圧不足
によるダスト払い落とし不能と言った不祥事態を回避し
て、常に効果的に集塵運転し続けて行けるようにした方
法を提供することにある。以下この発明の方法の一実施
例を説明する。

なお、ここでは上記第１図に示したバグフィルター１を
用いて発塵源であるコークス炉（図示せず）から発生す
るダストガスを集塵処理する方法を例示する。先ず上記
コークス炉においては、通常第２図に示す如くその炉作
業過程で各種変化する発塵源に応じた吸引風量でもつて
集塵を行う。即ち、コークスケーキ押出しｌこ際して炉
蓋取りを行った状態時に窯口よりダストガスが発生する
。この時は排気ブロワ１０を中間吸引風量に制御して窯
口集塵を行う。この窯口集塵途中で行われるコークスケ
ーキ押出し作業時はガイド車附近に多量のダストガスが
発生することから、排気ブロワ１０を最大吸引風量に制
御してガイド車集塵を行う。又コークスケーキ押出完了
後の装炭作業は装炭口よりダストガスが発生するので、
排気ブロワ１０を中間吸引風量に制御して装炭車集塵を
行う。更にガイド車等の各炉作業機器が次の炉へ移動す
る時や休止している時はほとんどダストガスが発生しな
いので、排気ブロワ１０を最４・吸引風量に制御して休
止状態となす。なお上記吸引風量の制御を行う吸引風量
制御機構は上記ガイド車等の炉作業機器の動作に応動し
て自動的に例えば流体継手・サィリスタモータ・セルビ
ュースモータ・海式クラッチ等の手段で排気ブロワ１０
の回転数をコントロールしたり、或いは排気ブロワ１川
こ組込んだべーンを開閉コントロールしたりして制御す
る。しかして、コークス炉より発生するダストガスを、
その各種炉作業のダストガス発生量に応じた吸引風量で
バグフィルター１の各集塵セクション２・・・に吸引導
通して炉過捕集して行くと共に、その運転中に予め設定
したタイマーによりダンパー開閉切換え機構を動作させ
て各集塵セクション２…毎に次々とダスト払い落としを
行う。

この際ダンパー開閉切換え機構は吸引風量制御機構に電
気的にインターロックして、タイマーによるダスト払い
落とし時期が第３図に示す如く装炭車集塵時等の排気ブ
ロワ１０が中間吸引風量に制御されている状態時と一致
した場合のみ、ダンパー開閉切換え機構を動作させて当
該集塵セクション２の開閉ダンパ−７ａ，８ａを相互に
開閉せしめ、これにて外気による逆洗気流とダストガス
流を交互に繰返し発生させてバグ３・・・のダストを払
い落として該バグ３・・・の再生を行い、それ以外のガ
イド車集塵時の最大吸引風量状態の制御時と休止時及び
最小吸引風量状態の制御時に上記タイマーによるダスト
払い落とし時期が来た場合には、ダンパー開閉切換え機
構を動作させずにそのまま遅延して通常の集塵運転を続
け、そして排気ブロワ１０が上述した中間吸引風量に制
御される状態となった時点でダンパー開閉切換え機構を
動作させて上記同様にダスト払い落としを行う。なお、
上記実施例ではコークス炉の集塵方法を述べたが、これ
のみに限定されることなく、その他電気炉等の各種発塵
源からのダストガス集塵にも適用可である。

この発明の方法は以上詳述した如くなしたから、発塵源
の発塵量に応じ吸引風量が制御されるメインの排気ブロ
ワのみの吸引によりダストガスを導通して炉過橘集する
と共に、逆洗気流を起こしてバグの橘集ダストの払い落
としを行うのであるが、そのダスト払い落とし時期をタ
イマーで設定すると共に吸引風量制御機構に電気的にイ
ンターロックして最大吸引風量時と所定以下の低吸引風
量時には該ダスト払い落とし動作を行わないようにした
ので、最大吸引風量時における炉過風速の上昇良Ｐち、
炉過集塵効率の低下を防止できる上に、低吸引風量時の
逆洗気流発生圧不足によるダスト払い落とし不能と言っ
た不祥事態の回避を図ることができて、常に効果的な集
塵運転を続けて行くことができることとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の方法に用いたバグフィルター装置の
概略的構成図、第２図はこの発明の方法の一実施例を示
す発塵源であるコークス炉の各炉作業過程における各集
塵時の吸引風量状態をタイムフローチャート的に示す説
明図、第３図は同実施例におけるバグ内圧をタイムフロ
ーチャート的に示す説明図である。 １・・・バグフィルター、２・・・集塵セクション、３
…バグ、１０…排気ブロワ、７ａ，８ａ…開閉ダン／ｆ
−ｏ第１図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 発塵源からのダストガスを、その発塵量に応じ吸引
   風量制御機構によりバグフイルターの複数に分割された
   各集塵セクシヨン内に吸引導通し、その集塵セクシヨン
   内の多数のバグで濾過捕集すると共に、これにて清浄化
   された空気は上記排気ブロワを介して外部に排出し、バ
   グに捕集したダストはタイマーにより各集塵セクシヨン
   毎にダンバー開閉切換え機構を動作させて上記排気ブロ
   ワの吸引で逆洗気流を起こして払い落として除去し、一
   方上記吸引風量制御機構にダンバー開閉切換え機構を電
   気的にインターロツクし、発塵源の発塵量の増大に伴い
   排気ブロワを最大吸引風量に制御している時と、発塵量
   が減少して排気ブロワをこの吸引による逆洗気流発生圧
   以下の低吸引風量に制御している時には、上記タイマー
   によるダスト払い落とし時期が来てもダンパー開閉切換
   え機構を動作させずに、そのまま各集塵セクシヨンにダ
   ストガスの導通を続けて中間吸引風量に制御されるまで
   ダスト払い落とし時期を遅らせることを特徴とするバグ
   フイルターを用いた集塵方法。