JPS599512Y2 - 電気音響変換器用ボイスコイルボビン - Google Patents
電気音響変換器用ボイスコイルボビンInfo
- Publication number
- JPS599512Y2 JPS599512Y2 JP1980104211U JP10421180U JPS599512Y2 JP S599512 Y2 JPS599512 Y2 JP S599512Y2 JP 1980104211 U JP1980104211 U JP 1980104211U JP 10421180 U JP10421180 U JP 10421180U JP S599512 Y2 JPS599512 Y2 JP S599512Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil bobbin
- voice coil
- fiber
- electroacoustic transducer
- bobbin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は薄肉軽量にして機械的強度を増大し得る電気
音響変換器用ボイスコイルボビンに関する。
音響変換器用ボイスコイルボビンに関する。
一般に、電気音響変換器に用いられるボイスコイルボビ
ンは、軽量で且つ振動時においてそれ自体が変形を起さ
ないような機械的強度を備えていることが要求される。
ンは、軽量で且つ振動時においてそれ自体が変形を起さ
ないような機械的強度を備えていることが要求される。
特に、機械的強度について云えば、近年大出力のスピー
カが要請されてきている点からして、材質の選択が大き
な課題とされている。
カが要請されてきている点からして、材質の選択が大き
な課題とされている。
この材質としては、従来紙が最も多く採用されていたが
、前記要求に対して満足することができないため、種々
の新しい材料、例えばポリアミドイミド樹脂等の耐熱性
の優れた合或樹脂、あるいはアルミニューム及びジュラ
ルミン等の軽金属箔を用いたボイスコイルボビンが提案
されている。
、前記要求に対して満足することができないため、種々
の新しい材料、例えばポリアミドイミド樹脂等の耐熱性
の優れた合或樹脂、あるいはアルミニューム及びジュラ
ルミン等の軽金属箔を用いたボイスコイルボビンが提案
されている。
しかるに、合或樹脂を使用したコイルボビンにおいては
大出力スピーカのコイルボビンとしてはヤング率が小さ
いことから剛性が不足している。
大出力スピーカのコイルボビンとしてはヤング率が小さ
いことから剛性が不足している。
一方、アルミニューム、ジュラルミン等の軽金属箔を使
用したコイルボビンは機械的強度をほぼ満足するとは云
え、電気良導体であるため、このコイルボビンが磁気空
隙において振動する結果渦電流が生じ、これがボイスコ
イルの振動に対する制動力となって作用し再生音に悪影
響を及ぼすという大きな欠点を有する。
用したコイルボビンは機械的強度をほぼ満足するとは云
え、電気良導体であるため、このコイルボビンが磁気空
隙において振動する結果渦電流が生じ、これがボイスコ
イルの振動に対する制動力となって作用し再生音に悪影
響を及ぼすという大きな欠点を有する。
この考案は上述したような点に鑑みてなされたもので、
音質的には何ら障害を与えることなく、薄肉軽量にして
機械的強度を増大し得るようにした電気音響変換器用ボ
イスコイルボビンを提供するものであって、コイルボビ
ンを発泡樹脂と強化用繊維との複合材で形戊したことを
特徴とする。
音質的には何ら障害を与えることなく、薄肉軽量にして
機械的強度を増大し得るようにした電気音響変換器用ボ
イスコイルボビンを提供するものであって、コイルボビ
ンを発泡樹脂と強化用繊維との複合材で形戊したことを
特徴とする。
以下、この考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説
明する。
明する。
第1図はこの考案に係る電気音響変換器用ボイスコイル
ボビンの一実施例を示す斜視図である。
ボビンの一実施例を示す斜視図である。
同図において、符号1は円筒状に形威されたボイスコイ
ルボビンで゛、このコイルボビン1は一方向(例えば軸
方向)に配列された強化用繊維に発泡樹脂を充填して形
威した複合材により形威されている。
ルボビンで゛、このコイルボビン1は一方向(例えば軸
方向)に配列された強化用繊維に発泡樹脂を充填して形
威した複合材により形威されている。
強化用繊維としては、炭素繊維、ガラス繊維、グラファ
イト繊維、シリコンカーバイト繊維、ボロン繊維、有機
高弾性繊維(例えば、芳香族ポリアミド繊維)等の高強
度、高弾性繊維が使用され、中でも炭素繊維が好ましく
用いられる。
イト繊維、シリコンカーバイト繊維、ボロン繊維、有機
高弾性繊維(例えば、芳香族ポリアミド繊維)等の高強
度、高弾性繊維が使用され、中でも炭素繊維が好ましく
用いられる。
そして、これらの繊維は通常数ミクロンから十数ミクロ
ンの直径を有する。
ンの直径を有する。
一方、発泡樹脂はエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂
や、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アク
リルニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂等の熱可塑性
樹脂を通常の発泡剤を用いて発泡させたものが使用され
る。
脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂
や、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アク
リルニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂等の熱可塑性
樹脂を通常の発泡剤を用いて発泡させたものが使用され
る。
ちなみに、エポキシ樹脂に対しては発泡剤としてアゾシ
カルボンアミド,ジニトロソペンタメチレンテトラミン
が適している。
カルボンアミド,ジニトロソペンタメチレンテトラミン
が適している。
なお、強化用繊維は一方向に配列したものに限らず、例
えば第2図a,bに示すように平織した強化用繊維2に
発泡樹脂3を充填したり、あるいは不織布を用いてもよ
い。
えば第2図a,bに示すように平織した強化用繊維2に
発泡樹脂3を充填したり、あるいは不織布を用いてもよ
い。
次に、この考案によるボビン材と従来のボビン材との性
質を表にして示す。
質を表にして示す。
上記の表からも明らかなようにコイルボビンを炭素繊維
と発泡樹脂による複合材(発泡CFRP)で形或すると
、ヤング率Eがアルミニュームに比べて幾分低下するも
のの、比弾性率E/ρはアルミニュームに比べて2.5
倍程度大きく、また密度ρも小さいので、薄肉軽量にし
て機械的強度をほぼ満足させることができる。
と発泡樹脂による複合材(発泡CFRP)で形或すると
、ヤング率Eがアルミニュームに比べて幾分低下するも
のの、比弾性率E/ρはアルミニュームに比べて2.5
倍程度大きく、また密度ρも小さいので、薄肉軽量にし
て機械的強度をほぼ満足させることができる。
また、前記複合材は電気的には絶縁体であるため、アル
ミニュームの如き渦電流の発生がなく、シたがって再生
音に何ら悪影響を及ぼすことはない。
ミニュームの如き渦電流の発生がなく、シたがって再生
音に何ら悪影響を及ぼすことはない。
次に、このようなボイスコイルボビンを用いたスピーカ
の一例について説明する。
の一例について説明する。
第3図において、スピーカ10は、ポールピース11,
マグネット12およびトップヨーク13とからなる磁気
回路組立体と、フレーム14に収容された前述のボイス
コイルボビン1,振動板15等からなる振動系組立体と
で構威されている。
マグネット12およびトップヨーク13とからなる磁気
回路組立体と、フレーム14に収容された前述のボイス
コイルボビン1,振動板15等からなる振動系組立体と
で構威されている。
前記ポールピース11は一端部外周縁に一体に設けられ
た環状のボトムヨーク16を備え、このボトムヨーク1
6上に前記マグネット12およびトップヨーク13が同
軸に順次積層配置され、且つ一体的に結合されている。
た環状のボトムヨーク16を備え、このボトムヨーク1
6上に前記マグネット12およびトップヨーク13が同
軸に順次積層配置され、且つ一体的に結合されている。
前記振動板15は、多数の小さな六角柱状のセルが形威
されたアルミニューム箔からなるハニカムコア17と、
ハニカムコア17の両面に夫々接着剤(または接着フイ
ルム)を介して接着された発泡CFRP等からなる2枚
のスキン材18a,18bでハニカム構造体を形威して
おり、その周縁部がエツジ19およびガスケット20を
介してフレーム14の一端開口端面に接着固定されてい
る。
されたアルミニューム箔からなるハニカムコア17と、
ハニカムコア17の両面に夫々接着剤(または接着フイ
ルム)を介して接着された発泡CFRP等からなる2枚
のスキン材18a,18bでハニカム構造体を形威して
おり、その周縁部がエツジ19およびガスケット20を
介してフレーム14の一端開口端面に接着固定されてい
る。
一方、ボイスコイルボビン1は一端が振動板15の裏面
に接着され、他端がポールピース11とトップヨーク1
2との間に形威された磁気空隙21内に挿入され、その
外周面にはボイスコイル22が巻回されている。
に接着され、他端がポールピース11とトップヨーク1
2との間に形威された磁気空隙21内に挿入され、その
外周面にはボイスコイル22が巻回されている。
したがって、このボイスコイル22に信号電流を流すと
、ボイスコイルボビン1は駆動されて振動板15を振動
させる。
、ボイスコイルボビン1は駆動されて振動板15を振動
させる。
ボイスコイルボビン1は前述した通り機械的強度が大き
いので、変形を起すことなく良好に振動し、大出力のス
ビーカに好適である。
いので、変形を起すことなく良好に振動し、大出力のス
ビーカに好適である。
また渦電流も生じないので、再生音に悪影響を及ぼすこ
とはない。
とはない。
以上説明したように、この考案に係る電気音響変換器用
ボイスコイルボビンは、強化用繊維と発泡樹脂との複合
材で形或したので、再生音に何ら障害を与えることなく
軽量で機械的強度を増大させることがで゛き、大出力ス
ピーカに好適で゛ある。
ボイスコイルボビンは、強化用繊維と発泡樹脂との複合
材で形或したので、再生音に何ら障害を与えることなく
軽量で機械的強度を増大させることがで゛き、大出力ス
ピーカに好適で゛ある。
第1図はこの考案に係る電気音響変換器用ボイスコイル
ボビンの一実施例を示す斜視図、第2図a,l)はこの
考案の他の実施例を示す斜視図および拡大斜視図、第3
図はこの考案によるボイスコイルボビンを備えたスピー
カの一例を示す縦断面図である。 1・・・・・・ボイスコイルボビン、2・・・・・・強
化用繊維、3・・・・・・発泡樹脂。
ボビンの一実施例を示す斜視図、第2図a,l)はこの
考案の他の実施例を示す斜視図および拡大斜視図、第3
図はこの考案によるボイスコイルボビンを備えたスピー
カの一例を示す縦断面図である。 1・・・・・・ボイスコイルボビン、2・・・・・・強
化用繊維、3・・・・・・発泡樹脂。
Claims (2)
- (1)発泡樹脂と強化用繊維との複合材で形威したこと
を特徴とする電気音響変換器用ボイスコイルボビン。 - (2)前記強化用繊維が、炭素繊維、ガラス繊維、グラ
ファイト繊維、シリコンカーバイト繊維、ボロン繊維、
有機高弾性繊維のうちのいずれか1つであることを特徴
とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の電気音響変
換器用ボイスコイルボビン。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980104211U JPS599512Y2 (ja) | 1980-07-23 | 1980-07-23 | 電気音響変換器用ボイスコイルボビン |
US06/283,367 US4410768A (en) | 1980-07-23 | 1981-07-15 | Electro-acoustic transducer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980104211U JPS599512Y2 (ja) | 1980-07-23 | 1980-07-23 | 電気音響変換器用ボイスコイルボビン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5728590U JPS5728590U (ja) | 1982-02-15 |
JPS599512Y2 true JPS599512Y2 (ja) | 1984-03-26 |
Family
ID=29465593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1980104211U Expired JPS599512Y2 (ja) | 1980-07-23 | 1980-07-23 | 電気音響変換器用ボイスコイルボビン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS599512Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009055337A (ja) * | 2007-08-27 | 2009-03-12 | Victor Co Of Japan Ltd | ボイスコイル及びスピーカ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5429918A (en) * | 1977-08-10 | 1979-03-06 | Gen Corp | Receiver memory |
-
1980
- 1980-07-23 JP JP1980104211U patent/JPS599512Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5429918A (en) * | 1977-08-10 | 1979-03-06 | Gen Corp | Receiver memory |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009055337A (ja) * | 2007-08-27 | 2009-03-12 | Victor Co Of Japan Ltd | ボイスコイル及びスピーカ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5728590U (ja) | 1982-02-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4410768A (en) | Electro-acoustic transducer | |
US5832096A (en) | Speaker containing dual coil | |
US5701359A (en) | Flat-panel speaker | |
EP0963136B1 (en) | Speaker | |
JPS6133434B2 (ja) | ||
JPS6326598B2 (ja) | ||
US4315557A (en) | Diaphragm for electro-acoustic transducer | |
JP4790452B2 (ja) | ボイスコイルボビン、およびスピーカ装置 | |
JPH1013988A (ja) | スピーカ装置 | |
JPS599512Y2 (ja) | 電気音響変換器用ボイスコイルボビン | |
JP2002152885A (ja) | スピーカ装置 | |
JPS607440B2 (ja) | 電気音響変換器用振動板 | |
JPS6231877B2 (ja) | ||
JP2000217192A (ja) | スピ―カ | |
JP2008085985A (ja) | 電気音響変換器及び振動板 | |
JPS5858880B2 (ja) | 電気音響変換器用振動板 | |
WO1993020666A1 (fr) | Haut-parleur | |
JPS5942800Y2 (ja) | 動電型スピ−カ | |
JPS6036951Y2 (ja) | スピ−カユニツト | |
JPS619097A (ja) | スピ−カ用振動板 | |
JPS6035355Y2 (ja) | スピ−カ | |
JPS5953756B2 (ja) | リボン型スピ−カの振動板支持機構 | |
JPS599505Y2 (ja) | スピ−カ | |
JPH0238554Y2 (ja) | ||
JP2591839Y2 (ja) | スピーカユニット |