JPS599233A - 複合紡績糸 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、紡績糸と合成繊維マルチフィラメント糸とを
交絡結合せしめた複合紡績糸に関する。

従来、紡績糸の良好な張り・腰等の風合、外観と、フィ
ラメント糸の強伸度特性・外観の均一性との両者の特長
を活した糸条を得る目的で両者を複合化し、一体的な糸
条として用〜・るものに１両者を引揃えて施撚して得ら
れる交撚糸がある。

しかしながら、紡績糸とフィラメント糸との交撚糸は、
両者の有する太さ斑の水準の相違から殆んどが撚斑の著
しい糸となり、特殊な用途以外には、両者の交撚糸から
なる布帛は使用出来ない現状にある。

一方、外観効果の変化や、多機能併用商品に対する市場
の要求は強く、例えば絹繊維の有する光沢・ドレープ性
と、羊毛繊維の有１−る温性・スパン感覚との複合外観
風合効果や、天然繊維の吸湿性と合成繊維の有する疎水
性１寸法安定性、プリーツ保持性との複合機能を同時に
要求される場合である。

本発明の目的は、紡績糸と合成繊維マルチフィラメント
糸とを複合させる場合の従来の欠点を改良【−１前記の
市場のニーズに近づくための複合紡績糸を提供すること
Ｋある。

即ち、本発明は、紡績糸と合成繊維マルチフィラメント
糸とからなる複合糸であって、該紡績糸と合成繊維マル
チフィラメント糸とが間歇的に交絡結合し、該交絡結合
部が２０ケ／ｍ以上あると共に、核交絡結合部の前後が
主として紡績糸とマルチフィラメント糸の各々が集束状
態で引揃えられている部分と、又は／および紡績糸を芯
部にマルチフィラメント糸を鞘部忙配散せしめた芯鞘構
造を有する部分とからなることを特徴とする複合紡績糸
にある。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明の複合紡績糸は、紡績糸と合成繊維マルチフィラ
メント糸とからなる複合糸であって、該紡績糸とマルチ
フィラメント糸とは間歇的に交絡結合して℃・る。本発
明で云う交絡結合とは、マルチフィラメントの間に紡績
糸が割り込み、マルチフィラメント糸は２〜３０群に分
割され、各群毎に集束されており、各群は該紡績糸を取
り囲むよ５＆Ｃして交絡し、紡績糸とフィラメンｌ糸と
が一体となるよう強固に結合しているものを云う。この
交絡結合部は、間歇的に、且つランダムに存在している
が、その個数は、１ｍ当り２０個以上ある必要がある。

２０個／ｍ未満では、紡績糸とマルチフィラメント糸が
分離するところが発生し、製締成、製織成の効率を低下
させるために好ましくなし・０ さら忙、本発明の複合紡績糸の形態にっ℃・て述べると
前記交絡結合部の酌後忙お〜・て、紡績糸とマルチフィ
ラメント糸の複合形ｔｑＫは、次の２種類がある。

即ち、その１っは、紡績糸とマルチフィラメント糸とカ
ー集束状態で引揃えられて分布し、その引揃え長さが２
〜５儂であって、該交絡結合部で交互反転して、位置的
に捩れながら、引揃え分動を繰返すか、若しくは該交絡
結合部を介して次に述べる芯鞘構造を有する部分に連も
なっている。

又、この集束状態で引揃えられている部分のマルチフィ
ラメントの集束状態は、１つの酊に集束されてζ・ると
は限らず、複数の群に分かれて、各群毎に集束されてい
るものでもよい。

芯鞘構造を有する部分は、紡績糸を芯部忙マルチフィラ
メント糸を鞘部に位置せしめた構造であって、マルチフ
ィラメント糸が異収縮、異伸度の混繊糸で、且つ、イン
ターレース度が低い、場合に起り易い。

かかる形態の複合紡績糸を効率よ（、且つ、交絡結合部
を多く形成させるＫは、紡績糸とマルチフィラメント糸
のオーバーフィード率を１０％以下とし、且つ両者のオ
ーバーフィード率差が２％以下として、両者の糸を流体
乱流域へ供給して得られる。該オーバーフィード率が１
０チ以」二では流体乱流域での糸乱れが大きくループを
形成し易く、且つ交絡結合部の個数は減少する。又、オ
ーバーフィード率差が２チ以上と大きいと、オーバーフ
ィードの大きい糸の乱れが毛羽のからみ合いを大きく阻
害し交絡結合部は少なくなる。ここに云う流体乱流域で
の処理は、通常のインターレースノズルを使用して行う
ことが出来るが、乱流噴射ノズル（タスランノズル）を
使用して行うことも出来る。

本発明に使用する紡績糸・マルチフィラメント糸は、天
然繊維・合成繊維いずれとも限定されることな（使用す
ることが出来る。織編物を構成する複合紡績糸に要求さ
れる特性を満足させる繊維種別・組成の組み合せの例を
述べる。

織物の表面が光沢に富み、且つ、紬詞のムラがあり、且
つその人うが異色に染められている本のでは、紡績糸に
羊毛ｕ１．維１００％（メートル番手１／６４）の糸を
用い、マルチフィラメント糸に三角断面を廟するスーパ
ーブライトのポリニスデルフィラメント糸（５０ｄｅ／
４８　ｆｉｌ　）を用いればよく、光沢が有り、且つド
レープ性に、１Ｊｃむものでは、紡績糸忙ポリエステル
１００％（線番手６０／ＩＳ）の糸を用い、マルチフィ
ラメント糸に三角断面を有するスーパーブライトのポリ
エステルフィラメント糸（ｓｏｄａ／４ｓｆｉｔ　）を
用い、又、吸湿吸汗効果があり、表面Ｉｃ異色効果を有
するものでは、紡績糸にポリエステル繊維６５重１．員
チ、木綿繊維３５重員チの混紡糸（線番手４０／１”’
）を用℃・、マルチフィラメント糸に三角断面を有する
ポリエステルフィラメント糸（５０ｄｅ／４８目ｌ）を
用いればよい。

尚、紡績糸とマルチフィラメント糸との相対的な潜水収
縮率け、交絡結合時の１−バーフィード率差とも関連す
るが、織物の表面効果・機能に重要な要因となる。即ち
、スパンしぼ織物の場合には、加工織物より採取される
一定長の複合糸東の糸足差は 満足するごとく、マルチフィラメント糸の潜水収縮率が
紡績糸のそれ釦孔して相対的に大であり、両者の潜水収
縮率の差が５％以上であることが望ましい。

又、前記のマルチフィラメント糸は、無撚糸が好ま・１
−り使用され、インターレースされていてもよいが、イ
ンターレース度は低い方がよい。

又、光沢とドレープ性織物の場合には、糸足差が小さく
、望ましくけ３チ以下で、且つマルチフィラメント糸の
潜水収縮率が紡績糸に比し小さく、フライト域いはスー
パーブライトのマルチフィラメント糸が用いられる。

本発明の複合紡績糸は、このような形態とすることｋよ
り得られるカｔ、その特長は紡績糸とマルチフィラメン
ト糸とが交絡結合部を有しているので無撚釦て使用して
も分離することもなく準備・製紙工程に大きな支障を生
ずることはない。但し、製織効率を上げるため糊付（ブ
イジング）処理することが好ましい。又、この複合紡績
糸は無撚で用いてこそ、ナチュラルな表面効果と撚糸コ
ストが削減され特長を見い出し得るものである。この上
５１Ｃして得られた織物は、通常の染色加工工程によっ
て処理されるが異色効果を狙う場合には染色性を異にす
る繊維混繊が必要であり、同色性を得るＫは単糸デニー
ル、断面効果を考慮した原糸設計を必要とするのは当然
である。

以上の如く、本発明の複合紡績糸を用いた織編物は紡績
糸とマルチフィラメント糸の役割・分担を明確にして選
択し、加工すればナチュラルな混繊斑の複合外観効果又
は機能性を具備した無撚織編物として得ることが出来る
。

以下、本発明を実施例により説明する。

〔実施例〕

紡績糸にポリエステル繊維（５５重量％）と木綿繊維（
４５重ｔ％）からなる混紡糸（線番千４０／ＩＳ）であ
って潜水収縮率が８チであるものを用い、マルチフィラ
メント糸として、スーパーブライドのポリエステルフィ
ラメント糸（５０ｄｅ／３６　ｆｉｌ　）であッテ廃水
収量　率カ３チであるものを用い、交絡結合させる手段
とし【、インターレースノズルを使用して、圧容圧２　
ｋｌ　／　ｃｒｌ　、糸速ａｏｏｍ／分ノ条件モノ条件
バーフィード率として混紡糸、ポリエステルフィラメン
ト糸共に５％を用いて複合化処理を行った。得られた複
合紡績糸は、１ｍ当り４５個の交絡結合部を有し、該交
絡結合部環外の部分では、集束状引揃え部分と、芯鞘構
造部とが共存し、紡績糸とマルチフィラメント糸が分離
する欠点も見られなかった。この複合紡績糸を織物の経
糸、緯糸の双方に用い、平組織にて無撚のまま織成して
後、ポリエステル側のみを分散染料で染色した仕上品は
、線側の糸ムラ、ネップ。

スブブ等が白残しの状態となり、自然にカスリ調の織物
表面としてファンシーな外観を示した。

又、この織物は木綿繊維のもつ吸汗、吸湿性が生かされ
ると共Ｋ、ポリエステルの一ノリーツ性。

防皺性を兼備し、婦人用ドレス、スカート、ジャケット
用生地として適しているものであった。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 紡績糸と合成繊維マルチフィラメント糸とからなる複合
   糸であって、該紡績糸と合成繊維マルチフィラメント糸
   とが匍歇的に交絡結合し、該交絡結合部が２０ケ／ｍ以
   」二あると共忙、該交絡結合部の前後が主として紡績糸
   とマルチフ、イラメント糸の各りが集束状態で引揃えら
   れている部分と又は／および紡績糸を芯部にマルチフィ
   ラメント糸を鞘部虻配置せしめた芯鞘構造を有する部分
   とからなることを特徴とする複合紡績糸。