JPS598838B2 - 人声音を発生する電子楽器 - Google Patents

人声音を発生する電子楽器

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JPS598838B2
JPS598838B2 JP53150584A JP15058478A JPS598838B2 JP S598838 B2 JPS598838 B2 JP S598838B2 JP 53150584 A JP53150584 A JP 53150584A JP 15058478 A JP15058478 A JP 15058478A JP S598838 B2 JPS598838 B2 JP S598838B2
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Nippon Gakki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は鍵盤操作により押圧鍵の音高に対応した音高
で人声音を発生する電子楽器に関する。
近年、電子オルガンのような鍵盤電子楽器において人の
声に似た音、即ち人声音を発生させることが試みられて
いる。例えば、合唱効果を得るために、1つの指定され
た音韻に基づく人声音を発生する電子楽器が在る。しか
し、発生し得る音韻は「ア」 「ウ」 「す」の母音の
いずれかを選択し得る程度であり、歌詞を歌うようなこ
とはできなかつた。そこで、例えば特開昭53−303
13号公報に見られるように、歌詞を発音一字づつコー
ド化して順次記憶させ、その記憶された歌詞情報を歌詞
読出し操作子の操作によつて先頭より順次読み出すと同
時に、音高指定操作盤によつて音高を指定することによ
つて、その指定した音高で歌詞を発声させて歌唱演奏が
できるようにした電子歌唱装置が提案されている。
しかしながら、このような装置では、歌詞読出し操作子
と音高指定操作盤とを同期的に操作しなければならない
ので、操作が煩られしいばかりか、音高(メロデイ)の
変化と歌詞の音韻変化のタイミングに不必要なずれが生
じ易く、演奏性を損なうという問題がある。
この発明は上記の点に鑑みてなされたもので、鍵盤部の
押鍵操作に同期して押圧鍵の音高に対応した音高で歌詞
に相当する音韻の人声音を発生し、歌詞を歌うことので
きる電子楽器を提供することを目的とする。
以下、添付図面の実施例によつてこの発明の内容を説明
する。
第1図はこの発明の実施例の基本構成を示すブロック図
であり、1は鍵盤部を含む操作部、2は読出しだけをす
るリードオンリメモリ(ROM)等でなる音韻情報メモ
リ部で、人声音の各音韻ごとの音韻情報を記憶させてあ
る。
3は書込み・読出し可能なランダムアクセスメモリ(R
AM)等でなる音韻情報記録部、4は音韻情報メモリ制
御部、5は音韻情報記録制御部、6は1音韻ごとに多数
の音韻情報を多重化処理するための多重化信号発生部で
ある。
1は音韻情報メモリ部2又は音韻情報記録部3から読出
された信号により楽音制御信号を発生する楽音制御信号
発生部、8は楽音形成部で、押鍵による音名情報KVと
押鍵信号KONにより音源信号を発生し、楽音制御信号
発生部7によつて発生される各種制御信号によつて楽音
パラメータが制御されて、押圧鍵の音高に対応した音高
の人声音信号を形成し、アンプ、スピーカ等からなるサ
ウンドシステム9を介して発音するものである。
操作部1は第2図にその外観を示すもので、鍵盤部10
、各音韻(50音、各濁音、半濁音等)ごとの音韻指定
スイツチからなる音韻指定スイツチ群11、マニユアル
スイツチSMN,オートスイツチSAT,ライトスイツ
チSWT,アツプスイツチSu,ダウンスイツチS。
、リセツトスィツチSR等が設けられている。なお、1
2は何番目の音韻の処理中かを示す表示部である。次に
、この実施例の動作の概略を説明する。
先ず、ライトスイツチSWTを押してライトモードにし
て、音韻指定スイツチ群11の各音韻指定スイツチを歌
詞に沿つて順次押すと、その信号SWにより、音韻情報
メモリ制御部4を介して音韻情報メモリ部2に記憶され
ている指定された音韻の音韻情報が順次読出される。こ
れに同期して音韻情報記録制御部5が作動し、音韻情報
メモリ部2から読出された音韻情報を音韻情報記録部3
に順次記録させる。歌詞を全部記録させたら、オートス
イツチSATを押し、オートモードにして鍵盤部10を
弾くと、押鍵するごとに音韻情報記録制御部5が作動し
て音韻情報記録部3から先に記録した音韻情報が記録し
た順に読出され、楽音制御信号発生部7に伝送される。
それによつて、楽音制御信号発生部7はその音韻の人声
音を発生するための多数の制御信号を発生し、この制御
信号にもとづいて楽音形成部8で発生された押圧鍵の音
高に対応する音源信号の各種パラメータを制御して楽音
形成し、サウンドシステム9を介して順次人声音を発生
させる。このようにすれば、鍵盤を順次操作することに
よつて操作鍵音高に対応した歌詞を歌わせることができ
る。
なお、マニュアルスィツチSMNを押してマニユアルモ
ードにすると、一方の手で鍵盤部10を弾きながら他方
の手で音韻指定スイツチ群11の音韻を指定することに
より、音韻情報メモリ部2からその音韻の音韻情報が読
出されて楽音制御信号発生部7に伝送される。それによ
つて、その時の押圧鍵の音高で、その時の指定音韻の人
声音を発生させることができる。以上、この実施例の構
成及び動作を簡単に説明したが、次に第3図及び第4図
を参照してさらに具体的且つ詳細に説明する。
第3図は楽音制御信号発生装置(第1図の楽音形成部8
とサウンドシステム9を除いたもの)の具体的プロツク
回路図であり、第1図と対応する部分には同一符号を付
してある。
操作部1において、音韻指定スイツチ群11はア、イ、
ウ、・・・・・・・・・夕、・・・・・・・・・等の各
音韻指定スイツチがオンされると夫々そのラインに“1
”の信号を出力するもので、この信号をSWとする。
また、音韻指定スイツチ群11のどれか1つがオンされ
た時0R回路21を介して出力される信号をASとする
。また、ライトスイツチSWT,オートスイツチSAT
,マニユアルスイツチSMN,アツプスイツチSUlダ
ウンスイツチSD,リセツトスイツチSRが夫々オンの
時に”1゛となる信号を夫々WT,AT,MN,UP,
DW,RSとする。なお、KONは常時601でいずれ
かの鍵が押されている間だけ“11となる押鍵信号であ
る。音韻情報メモリ部2はROMからなり、このROM
2には1音韻につき100番地ずつのアドレスが割当て
られ、例えば、0〜99番地には「ア」、100〜19
9番地には「イ」、200〜299番地には「ウ」、・
・・・・・・・・、2000〜2099番地には「夕」
、・・・・・・・・・というようにして、音韻指定スイ
ツチ群11によつて指定し得る全ての音韻の音韻情報が
記憶されている。この音韻情報の内容については後述す
る。音韻情報メモリ制御部4は、音韻指定スイツチ群1
1からの信号SWを入力し、指定された音韻に対応する
アドレス(先の例では3桁目以上の上位アドレス)のア
ドレス信号を出力するエンコーダ22と、加算器23と
、0R回路24とからなる。
0R回路24は信号WT又はMNが“1”になつた時8
1゛を出力してROM2のリード端子ROに加え、RO
M2を読出し可能状態にする。
加算器23は前述のエンコーダ22からの上位アドレス
のアドレス信号と、後述する多重化信号発生部6からの
下2桁の下位アドレス信号とを加算したアドレス信号に
よりROM2内のアドレスを指定する。音韻情報記録部
3はRAMからなるもので、このRAM3は1音韻につ
き100番地ずつのアドレスを割当てて、普通の楽曲の
歌詞の音韻情報を書込める容量が必要であるが、この容
量は必要に応じて適宜選べばよい。
音韻情報記録制御部5はアツプダウン可能なアツプダウ
ンカウンタ25、加算器26、AND回路27,28、
0R回路29,30、微分回路31,32からなる。
AND回路27はライトモード時すなわちライトスイツ
チSWTが押された時、および音韻指定スイツチが押さ
れた時にそれぞれ31゛を出力する信号WTとASとを
ANDし、AND回路28はオートモード時すなわちオ
ートスイツチSATが押された時、および鍵が押されて
いる時、それぞれ11゛を出力する信号ATとKONと
をANDするものである。0R回路29はAND回路2
7,28の各出力信号と、アツプスイツチSuが押され
ている時、およびダウンスイツチSDが押されている時
にそれぞれ“1゛を出力する信号UPとDWの0Rをと
るもので微分回路31を介してその出力信号の立上り微
分パルスをアツプダウンカウンタ25のカウンタ入力端
子CKに入力する。
通常はこの入力パルスによつてアツプダウンカウンタ2
5はカウントアツプされるが、ダウンスイツチSDが押
されていて、信号DWによつてダウン端子DNが611
になつているとカウントダウンされる。
0R回路30はライトスイツチSWTlオートスイツチ
SATおよびリセツトスイツチSRが押されている時に
それぞれ111を出力する信号WT,ATおよびRSf
)0Rをとるもので、微分回路32を介してその出力信
号の立上り微分パルスをアツブダウンカウンタ25のり
セツト端子Rに入力して、このアツプダウンカウンタ2
5をりセツトする。
このアツプダウンカウンタ25の出力がRAM3に書込
むか、あるいは読出す音韻情報の順番に相当する上位の
アドレス信号となる。
加算器26はこのアツプダウンカウンタ25からのアド
レス情報と後述する多重化信号発生部6からの下2桁の
下位のアドレス信号とを加算したアドレス信号によりR
AM3の書込み又は読出し番地を指定すノる。
多重化信号発生部6は高速のクロツクパルスCpが常時
カウント入力端子に入力されているカウンタ33と、出
力端子Qがカウンタ33のりセツト端子Rに接続された
フリツプフロツプ回路(以下「FF」と略称する)34
とAND回路35〜38、0R回路39、微分回路40
からなる。
AND回路35はカウンタ33の出力の各ビツトが全て
″1”(最大カウント値)になるとFF34のセツト端
子Sに“11を出力する。それによつて、このFF34
がセツトされ、その出力端子Qが”1゛になるためカウ
ンタ33がりセツトされそのりセツト状態が保持される
。AND回路36は前述の信号WTとASとをANDし
、AND回路37は前述の信号AT,5KONとをAN
Dし、AND回路38はマニユアルモード時すなわちマ
ニユアルスイツチSMNが押された時“1”を出力する
信号MNと前述の信号ASとをANDするものである。
0R回路39はAND回路36〜38のいずれかが“1
”を出力した時に“1”を出力し、微分回路40を介し
てその立上り微分パルスをFF34のりセツト端子Rに
入力する。
それによつてFF34がりセツトされ、その出力端子Q
が“0″になるためカウンタ33はりセツトを解除され
、クロツクパルスCpの到来でそのカウントを再開する
。このカウンタ33の出力が1音韻に対する多数の音韻
情報を時分割多重化して読出し又は書込みするための下
位のアドレス信号のための信号として前述の加算器23
,26に出力される。楽音制御信号発生部7はROM2
又はROM3から読出された音韻情報をアナログ信号に
変換するD/A変換器41と、その変換されたアナログ
信号をデマルチして後述する各制御電圧信号等に変換し
て保持するデマルチ及びサンブルホールド回路42から
なる。なお、楽音形成部8をデジタルタイブで構成すれ
ばD/A変換器41は不要になる。さらに楽音形成部8
も時分割で行うようにすればデマルチ及びサンブルホー
ルド回路42も不要になる。但し、その場合は楽音形成
部8との間で同期をとる必要がある。次に、このように
構成した楽音制御信号発生装置の動作を各モード別に説
明する。
(1)ライトモード このモードは後述するオートモードを行うために、RO
M2に記憶されている音韻情報を予め歌詞にそつてRA
M3に書込むためのモードである。
ライトスイツチSWTの投入で信号WTが゛11になり
、0R回路24を介してROM2のリード端子RDを6
11にして読出し可能状態にすると共に、RAM3のラ
イト端子Wを“1”にして書込み可能状態にする。
また、信号WTが61″になつた時に微分回路32から
立上り微分パルスが出力され、アツプダウンカウンタ2
5をりセツトする。次に、音韻指定スイツチ群11のス
イツチのいずれかを投入して音韻を指定すると、エンコ
ーダ22によつてその音韻を指定するためのアドレス信
号が出力される。
同時に信号ASが611になるため、AND回路27が
311を出力し、0R回路29、微分回路31を介して
アツプダウンカウンタ25を歩進させて「1」にする。
これが表示部12に表示される。また、AND回路36
も“17を出力し、0R回路39、微分回路40を介し
てFF34をりセツトする。そのためカウンタ33はり
セツトを解除されてクロツクパルスCpのカウントを開
始する。それによつてカウンタ33は1音韻中の複数の
音韻情報のアドレスを指定するための下位のアドレス信
号としてのカウント値を出力する。加算器23はエンコ
ーダ22からの音韻指定用の上位のアドレス信号とカウ
ンタ33からの下位のアドレス信号とによつてROM2
内のアドレスを指定し、指定された音韻の音韻情報を読
出す。これに同期して加算器26はアツブダウンカウン
タ25からの上位のアドレス信号とカウンタ33からの
下位のアドレス信号とによつてRAM3内のアドレスを
指定し、ROM2から読出された音韻情報をRAM3の
最初の1音韻分の番地(例えば1〜100番地)に書込
む。この1音韻分の音韻情報のROM2から RAM3への伝送はカウンタ33がフルカウントになる
まで行われる。
カウンタ33がフルカウントになるとAND回路35の
出力が゛1”になるのでFF34がセツトされ、その出
力端子Qが611になるためカウンタ33がリセツト状
態となり次の音韻指定を待つ。このようにして、音韻指
定スイツチ群11により順次音韻指定を行うことによつ
て、RAM3に歌詞の音韻情報(以下「歌詞情報」とい
う)を発音すべき音韻順に書込むことができる。
なお、一旦書込んだ部分を訂正するような場合には、ダ
ウンスイツチSDをオンすると信号DWが81nになり
、アツプダウンカウンタ25のダウン端子DNが“11
になると共にカウント入力端子CKに微分パルスが入力
し、1カウントダウンする。したがつて、次に音韻指定
スイツチ群11により音韻指定すると、アツプダウンカ
ウンタ25が1カウントアツプしてカウントダウンする
前と同じアドレス信号を出力し、RAM3の最後に書込
まれた1音韻分の音韻情報が消去されてそこに新らたな
音韻情報が書込まれる。同様にして、ダウンスィツチS
Dを訂正したい音韻数と同じ回数だけ押した後、音韻指
定スイツチ群11によつて新らたな音韻を指定すれば全
て訂正することができる。また、伴奏のみで歌詞がない
部分では音韻情報の書込みを飛ばせばよいが、そのよう
な時にはアツプスイツチSuを必要な回数だけ押せば、
信号UPの立上り微分パルスによつてアツプダウンカウ
ンタ25がカウントアツプされ、RAM3に音韻情報が
書込まれずにアドレス指定のみが進行される。
).)オートモード このモードは押鍵時に発生するKON信号に同期してR
AM3から歌詞情報を読出し、押鍵音高に対応する楽音
(人声音)を発生させるためのモー・ドである。
オートスイツチSATの投入で信号ATが″11になり
、RAM3のリード端子RDを“11にして読出し可能
状態にすると共に、その立上り微分パルスでアツプダウ
ンカウンタ25をりセツトする。
押鍵操作に対応してKON信号が発生し、AND回路2
8の出力が“17となり、0R回路29及び微分回路3
1を介してアツプダウンカウンタ25を歩進させ、音韻
アドレスを指定する。
さらにKON信号が発生する度に多重化信号発生部6の
FF34がりセツトされ、カウンタ33がカウントを開
始し、加算器26へ1音韻の複数の制御信号のためのア
ドレス信号を出力する。これらのアドレス信号によりR
AM3は1幀次アドレス指定され、1押鍵ごとに1音韻
分の音韻情報が書込まれた順に読出され、すなわら歌詞
情報が読出される。 tこの読出され
た情報は楽音制御信号発生部7のD/A変換器41を介
してアナログ信号に変換され、デマルチ及びサンプルホ
ールド回路42においてデマルチされて楽音形成部8(
その詳細は後述する)を制御する多数の電圧信号 1と
なる。このデマルチのタイミングは多重化信号発生部6
のカウンタ33からの信号によりRAM3のアドレス指
定と同期して行われる。なお、リセツトスイツチSRを
投入すると信号SRが“11になり、0R回路30、微
分回 1路32を介してアツプダウンカウンタ25をり
セツトし、RAM3に記憶させてある歌詞情報で初めか
ら何度でも、任意の音高(メロデイ)で歌わせることが
できる。(3)マニユアルモード
二このモードぱ音韻指定スイツチ群11と鍵盤部
10(第2図参照)とを同時に操作することにより、押
圧鍵音高に対応した音高で音韻指定した楽音(人声音)
を発生させるためのモードである。
マニユアルスイツチSMNの投入で信号MNが“1”に
なり、0R回路24を介してROM2のリード端子RD
を“11にして読出し可能状態にする。
音韻指定スイツチ群11によつて音韻指定することによ
つてライトモードと同様にしてROM2の音韻アドレス
(上位のアドレス)が指定され、多重化信号発生部6か
ら1音韻に対する複数の音韻情報のためのアドレス(下
位のアドレス)が指定されて、ROM2から音韻情報が
読出される。
この読出された情報はRAM3に書込まれず、直接楽音
制御信号発生部7においてD/A変換、デマルチ及びサ
ンプルホールドされて楽音制御用の複数の電圧信号とな
つて楽音形成部8に伝送される。
次に、第1図に示した楽音形成部8の具体例を第4図に
示し、これを作用と共に説明するが、第4図における各
プロツクの名称は次のとおり略称ノして記してある。
VCOは電圧制御型可変周波数発振器、VCAは電圧制
御型可変利得増幅器、VCFは電圧制御型フイルタ、B
PFは電圧制御型可変帯域通過フイルタ、EGは制御波
形発生器、WSは波形変換器、LFOは低周波発振器、
0Sはワンシヨツトマルチ、PSは移相器、BBDは電
荷転送素子、DLは遅延回路であり、以下この略称を用
いて説明する。
また、第4図中VIL,VAL.VSL,VAT,VD
T,VRTは夫々第5図イに示すような押鍵信号(以下
「KON」と略称する)に応じて口,ハに示すような制
御波形をEGによつて発生させるための、イニシヤルI
L,アタツクレベルAL,サステインレベルSLl及び
アタツクタイムATlデイケイタイムDTlリリースタ
イムRTを決める電圧信号である。
なお、サステインタイムSTはKON信号の立下り(離
鍵)で終るので別に信号を必要としない。また、VCA
を制御するための制御波形は第5図口に示すようにゼロ
レベルから立上つてゼロレベルに戻るので、イニシヤル
レベルILを決めるための電圧信号VILは不要である
。そして、VCF又はBPFを制御するための制御波形
は第5図ハに示すようにサステインレベルSLがゼロレ
ベルであるから、それを決めるための電圧信号VSLは
不要である。これらの電圧信号の他に、VCAの増幅度
を制御するVL,VCF,BPFの中心周波数及び選択
度を制御するVf,VQ,ビブラートスピードを制御す
るVvsp、ビブラート深さを制御するVVDP,周波
数偏移値を制御するΔF,変換波形を選択するためのV
ct,Vβ,V,ビ・・・・・・・・,0Sの出力パル
ス幅を制御するVT等の電圧信号が用いられる。
第4図の各プロツクに対して上記の各信号は同一符号で
示されているが、実際には夫々異なる値となるものであ
り、これらの各電圧信号が第1図及び第3図における楽
音制御信号発生部7から発生される制御信号であり、各
音韻ごとにこれらの制御信号を発生させるためのデジタ
ル情報が音韻情報である。
さて、上記の前提に基づき第4図の楽音形成部8の動作
を順に追つて説明する。
押鍵操作によりKON及び音名情報としての音高電圧K
が発生する。
この音高電圧Kによつて音源信号発生用のVCO5O,
5lの発振周波数が制御されて押圧鍵音高に対応した周
波数の信号が出力される。但し、コーラス効果を得るた
めにVljfによりVCO5lの発振周波数を押圧鍵音
高に対応する周波数から僅かにずらせる。また、LFO
52によつて発生された低周波数信号がVCA53を介
してVCO5O,5lに加えられ、周波数変調によりビ
ブラート効果を付与し、声帯振動をシユミレートする。
ビブラートスピードはVvspにより、ピブラート深さ
はVVDPにより制御される。VCO5O,5lの出力
信号はWS54,55によつて夫々Va,Vβ,V,,
・・・・・・・・・等によつて選択された波形に変換さ
れ、例えばWS54からは鋸歯状波、WS55からは矩
形波のようないずれも高調波成分を多く含む音源信号と
して出力される。
この2系列の音源信号と後述するVCA78からのノイ
ズ信号とがVCA56〜58を介してミキシングされる
。そのミツクス率は各VCA56〜58に加わるVLの
大きさにより調整されるが、VCA58によるノイズ信
号の比率は小さくする。その理由は後述するようにこの
系列は主として母音信号を作る回路であるが、VCA5
8に入力するノイズ信号は主として子音を作るための信
号であり、母音にはあまり必要ないからである。ミキシ
ングされた音源信号は3系列に分れてBBD59〜61
によつて夫々遅延時間変調される。
62〜64は各BBD59〜61の転送用クロツク信号
を発生するVCOである。
VCO62は発振器65によつて発生される約0.7H
zの超低周波信号と発振器66によつて発生される約7
Hzの低周波信号とをミキシング抵抗Rl,R,を介し
て重畳した信号によつて変調される。またVCO63は
発振器65,66によつて発生される信号をPS67,
68によつて夫々2/3πだけ移相し、ミキシング抵抗
R,,R4を介して重畳された信号によつて変調される
。さらに、VCO64はPS67,68によつて移相さ
れた信号を tさらに夫々PS69,7Oによつて2/
3πだけ移相し、ミキシング抵抗R5,R6を介して重
畳された信号によつて変調される。したがつて、BBD
59,6O,6lによる変調位置が2/3π(1206
)ずつずれるため、この3系列信号を混合することにト
りコーラス効果が一層顕著になる。
この混合された楽音信号はVCA7lによつてエンベロ
ープ形成される。
EG72はVAL,VAT,VSレVDT9RTによつ
て制御され・KONに応じてVCA7lを制御する制御
波形を発生するが、DL73によつてKONが僅かに遅
延される。これはVCA7lでエンベロープ形成される
信号は主として人声音の母音となる信号であるため、後
述する子音となる信号よりも若干遅れて発生させる必要
があるためである。次に、主として子音用の信号を発生
させるための回路について説明する。
74はホワイトノイズ発生器であり、その出力信号はV
CF75によつて周波数選択される。
VCF75はVf,VQにより中心周波数及び選択度が
制御されEG76からの制御波形によつて過度特性変化
が与えられる。0S77はパルス幅がVTによつて制御
されながらKON信号をパルス化してEG76に加え、
EG76はそのパルス幅でL,VAL,VAT,VDT
,VRTによつて制御波形を発生する。
したがつてVCF75の過渡特性の変化は極めて短時間
となる。VCF75によつて周波数選択されたノイズ信
号はVCA78によつてエンベロープが形成される。
EG79は前述と同様に0S80によつてKONをパル
ス化した信号とVAL,VAT,VSL,VDT,VR
Tによつて制御波形を発生しVCA78を制御する。し
たがつて、VCA78から出力されるノイズ信号は極め
て短時間の主として人声音の子音用の信号となる。
前述のVCA7lによつてエンベロープが形成された主
として母音用信号と上述のVCA78によつてエンベロ
ープ形成された主として子音用の信号とがCA8lと8
2によつてミキシングされて母音用の信号Aとなり、C
A83と84によつてミキシングされて子音用の信号B
となる。
この場合のミツクス率も各VCA8l〜84に加えられ
るVLの大きさによつて調整されるがVCA82及び8
3による比率は極めて小さい。信号Aは3系列に分れ、
BPF85,86,87によつて夫々周波数選択され、
VCA88,89,90を介して再びミキシングされる
。各BPF85〜87の中心周波数Fl,f2,f3及
び選択度Ql,Q2,Q3は各BPFに加えられるf及
びVQによつて制御され、各系列の出力レベル比はVC
A88〜90を制御するVLによつて調整される。した
がつて、第6図に示すように各BPF85〜87の中心
周波数f1〜F3、選択度Q1〜Q3、レベルL1〜L
3が決定されることにより各母音の固定フオルマントが
形成される。さらに、この実施例ではEG9l〜93に
より夫々KONに応じてVIL,VAL,VAT,VD
T,VRTによつて決まる制御波形を発生させ、VCA
94〜96を介してBPF85〜87の過渡特性変化が
与えられ、一層忠実に人声音をシユミレートできる。D
L97〜99はDL73による遅延時間に合せてKON
信号を遅延させるために挿入されている。信号BはBP
FlOOによつて周波数選択されVCAlOlを介して
母音用の信号とミキシングされる。
BPFlOOの中心周波数及び選択度はこれに印加され
るVf,V,により決定され、さらに0S102によつ
てKONをパルス化した信号及びVIL9VALラVA
T!VDT弓VRTによつてEGlO3で発生される制
御波形がVCAlO4を介してBPFの過渡特性を制御
し、指定された音韻の子音信号を形成する。このように
して、VCA88〜90及び101によつてミキシング
された信号Cは母音と子音が組合せられ、指定された音
韻の人声音信号となり、バツア105を介してサウンド
システム9(第1図参照)へ送られて発音される。
したがつて、前述した第3図のROM2又はRAM3か
ら読出される音韻情報(歌詞情報)に従つて、順次その
音韻の楽音信号(人声音信号)が形成されて発音され、
歌詞を歌わせることができる。
なお、この実施例では音源発生器としてVCO方式を用
いたが、開閉方式又はデジタル可変周波数トーンジェネ
レータ方式を用いることもでき、その場合には音名情報
Kは複数ビツトになる。
以上説明したように、この発明による電子楽器は予め歌
詞を記憶させておき,押鍵操作に同期して押圧鍵の音高
に対した音高で歌詞に相当する音韻の人声音を発生させ
ることができるので、操作性が良く、しかも歌詞とメロ
ディとがずれることがなく、同じ歌詞を種々の音高(メ
ロデイ)で歌わせることもできる。したがつて、コーラ
スの練習や声楽曲の作曲や編曲の際に利用することもで
き、極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例の基本構成を示すプロツク図
、第2図はその操作部の外観図、第3図は楽音制御信号
発生装置の具体例を示すプロツク回路図、第4図は楽音
形成部の具体例を示すプロツク回路図、第5図イは押鍵
信号、口及びハは制御波形の説明図、第6図は母音用固
定フオルマント形成の説明図である。 1・・・・・・操作部、2・・・・・・音韻情報メモリ
部(ROM)3・・・・・・音韻情報記録部(RAM)
、4・・・・・・音韻情報メモリ制御部、5・・・・・
・音韻情報記録制御部、6・・・・・・多重化信号発生
部、7・・・・・・楽音制御信号発生部、計・・・・・
楽音形成部、9・・・・・・サウンドシステム、10・
・・・・・鍵盤部、11・・・・・・音韻指定スイツチ
、12・・・・・・表示部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 鍵盤部と、人声音の各音韻を指定するための音韻指
    定スイッチ群と、人声音の各音韻ごとの音韻情報を記憶
    させた音韻情報メモリ部と、音韻情報記録部と、該音韻
    情報記録部から読出される音韻情報と前記鍵盤部から発
    生される押圧鍵の音名情報とによつて該音名情報に応じ
    た音高で且つ前記音韻情報に応じた音韻の人声音を形成
    する楽音形成部と、前記音韻指定スイッチ群によつて指
    定された音韻の音韻情報を前記音韻情報メモリ部から順
    次読出して前記音韻情報記録部に記録させる手段と、該
    音韻情報記録部に記録された音韻情報を前記鍵盤部の押
    鍵操作に同期して該押鍵操作毎に順次読出し、押圧鍵の
    音名情報と共に前記楽音形成部へ伝送する手段とを備え
    、押圧鍵の音名に対応した音高で人声音を発生するよう
    にした電子楽器。
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