JPS598596B2 - 汚濁防止バ−ジ - Google Patents

汚濁防止バ−ジ

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Publication number
JPS598596B2
JPS598596B2 JP320580A JP320580A JPS598596B2 JP S598596 B2 JPS598596 B2 JP S598596B2 JP 320580 A JP320580 A JP 320580A JP 320580 A JP320580 A JP 320580A JP S598596 B2 JPS598596 B2 JP S598596B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
screen
barge
purge
sand
Prior art date
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Expired
Application number
JP320580A
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English (en)
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JPS5699886A (en
Inventor
総介 吉井
碩夫 武藤
繁 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication of JPS598596B2 publication Critical patent/JPS598596B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水中に土砂等を投棄する場合、特に水域の埋立
等の場合に水中を汚濁させないようにするパージに関す
る。
従来、護岸、埋立等のための土砂投棄に際して公害防止
その他の要請から水を汚濁させない手段としては次のよ
うな措置が講じられていた。
即ち、埋立区域の護岸を先に建設し、揚土方式でその内
部を埋立て、埋立土から滲み出る余水は情透処理を施し
て海域へ放流する。
或は埋立区域の広大な範囲に土砂流拡散防止のフェンス
を張り巡ぐらす。
しかしながらこれら従来の手段には次のような不具合が
あった。
(1)護岸或はフェンス張設そのものの工事によっても
海域が汚濁する。
(2)余水の処理には多大の設備と費用を要する。
(3) フェンス等の固定設備はその場所にしか役立
たず、他所へそのまま流用できない。
(4)それらの建設、撤去には多犬の日数及び手間を要
する。
(5)台風等の破天荒時に損壊し易い。
(6)フェンス等の囲いへの直投バージの出入りに、濁
水の漏出防止処理の時間が加わって長時間を要し、作業
の計画的遂行が損なわれる。
本発明はかかる不具合を解消した土砂投棄用のパージを
提案しようとするもので、その構成とするところは、平
面がコの字型をなして水面に浮揚するパージ本体と、同
パージ本体の下方に前記コの字型の全域にわたって巻き
出し巻き込み可能に垂設されるスクリーンと、同スクリ
ーンの上端と前記パージ本体の船底との間に設けられた
間隙と、同間隙を前記スクリーンの内方にむかってのみ
開放可能に閉塞する開閉手段とを備えてなることを特徴
とする汚濁防止パージであって本発明は上記のよ5K構
成するので、コの字型部分に土砂を投棄するパージを引
き入れ、スクリーンを巻き下ろしてその下端を水底に達
せしめ、かつ、開閉手段を閉じて周囲を囲んだ後に土砂
を投棄し、次いで、スクリーンをわずか上昇させて水底
とスクリーンとの間に間隙を生じさせると共に上方の開
閉手段を開いてその間隙から清透な水をスクリーン内に
流入させ、下の間隙から見掛けの比重の大きい濁水を恰
も薄い平板状の層の如くにして水底を這わせながら流出
させて拡散沈澱せしめることができ水を汚濁することな
く土砂の投棄を可能とするものである。
次に本発明の一実施例について第1図ないし第7図によ
り説明する。
パージ本体1は第1図に示すように、平面的にはコの字
形状をしており、船体で囲まれた内水面2に埋立土砂を
投棄するため第3図に示すような直投バージ9を入れる
ことができる。
パージ本体1の長い平行部分は梁3により1個所あるい
は数個所について結合されている。
この梁3は強度的な補強の為に必要とされるが、内水面
2に直投バージ9を入れる為、第2図に示すようにパー
ジ本体1よりかなり高い位置に設置される。
パージ本体1下部には、かなり剛性の高いゴム又は布地
などで作られたスクリーン4が設置されており、このス
クリーン4は図示省略の電動機などの駆動源により駆動
される巻取機5により巻出され或は巻取られる。
スクリーン4の下部には錘り6が取付けられている。
但し、スクリーン4が金属で充分な比重を持つ場合は必
ずしも錘6は必要ない。
巻取機5とパージ本体1の船底との間には後述の理由に
よって水流が通過できる様に、間隙8をあげてある。
間隙80部分は、パージ本体1の底面に略スクリーン4
に対応させヒンジ18によってスクリーン4の内方にの
み開放可能に垂設された膜板17によって閉ざされてい
る。
巻取機5はパージ本体1の甲板上に設置することも可能
であるが、この場合も、パージ本体1の船底付近にスク
リーン4の外部から内水面2への水の通路が確保される
必要がある。
また、スクリーン4は有限巾である為、パージ本体1の
周囲を全ておおうには数組のスクリーン ,に分割して
使用することが必要であるが、スクリーン4とスクリー
ン4の間の隣接すきまを防ぐ為に、スクリーン4の端部
は隣接のそれと重なる様に設置する。
また、パージ本体1の内水面2側には、直投バ ・ージ
9を内水面2へ引入れた時の接触による衝撃圧を柔らげ
る為、多数の防舷材7が取付けられている。
また、図示を省略してあるがパージ本体1には船***置
、水深を測量する装置を装備し、また、げい留および移
動用のアンカーとアンカーウインチを有する。
次に上記実施例の作用効果について説明する。
埋立土砂投下地点に上記実施例のパージを位置設定した
後、直投バージ9が内水面2へ入って《る。
この時、直投バージ9はたとえば第6図に示すようにプ
ツシャ−01に押されて入ってくる。
この段階で、第7図に示すように直投バージ9とプツシ
ャ−01の連結ロープ21をゆるめ、直投バージ9をフ
リーにする。
スクリーン4は直投バージ9進入の前あるいは後で、第
3図に示すように水底まで下す。
次いで、直投バージ9の底扉10を一斉に開放すると、
第4図に示すように直投バージ9に積載された土砂11
が落下し始める。
こつ時、土砂11は重力の為に、次第に落下速変が大き
くなり、水中における空隙率が大きくなる為に、周囲の
水を激しく吸引する。
この為、帛下げられたスクリーン4内部には激しい循環
流14が生じ、静圧が下るのでスクリーン4自体が水流
へ吸い寄せられ第4図に示すような状態になる。
従って膜板17は圧力の低いスクリーン4の内方にむか
って開き多量の水が、スクリーン4の内部に流入する。
但し、この流入状態が安定する直前たとえば土砂11が
水底面に衝突して比重の高い濁流が上方へ舞上るときは
その濁流は未だ循環流14を形成しない初期の不安定状
態にあるため、パージ本体1や直投バージ9の底面に衝
突し方向を変えて間隙8に向うのでもし、間隙8が開い
たま瓦であれば濁流はスクリーン4の外に噴き出てゆ《
が、膜板17はスクリーン4の内方にのみ開くようにな
っていて外方には開かないのでそのような状況は生じな
いばかりか内水面2より上方へは進めない濁流は結局下
方へ運動エネルギーの開放を行なうことになるので、こ
のことが循環流14の形成を促進し、スクリーン4内の
負圧の形成を早める。
一方、落下する土砂11は水底面に衝突後、第4図に示
すように左右へ分れて大きな速度で水底面を動く。
この土砂11はスクリーン4に衝突し、これをはね上げ
る様な形でスクリーン4の外部へ流出する。
土砂11による濁りには、落下する土砂流の中へ吸込ま
れた水が激しく土砂11と混合することにより作られる
ものと、水底面に衝突した土砂11の一部が水中へはね
上げられることにより作られるものの2種があるが、い
ずれも、土砂11が水底面に衝突した後の水平流の段階
で土砂11の沈降効果により土砂11中の空隙率が減少
して放出された濁水の中に集約されて両者を区別するこ
とはできない。
このように発生した濁水は先に述べたスクリーン4内の
循環流14にのって動き、再び落下土砂流へ吸い込まれ
ることにより、結局、スクリーン4の仕切内に濁り12
として濃縮された形で蓄積されることになる。
尚、スクリーン4の仕切りの外部へ出ていく土砂流13
によって、濁り12が多少持ち出されることになるが、
この程度は実用上やむをえない。
直投バージ9の土砂11が全て投下されてしまうと、ま
ず水底面の土砂流13の流れが止り続いて、スクリーン
4の仕切内の循環流14が停止する。
この段階では、スクリーン4下部は水底面に堆積した土
砂の上にあり、スクリーン4内部は濁水、スクリーン4
外部は非濁水という状態になっている。
この状態で巻取機5を操作してスクリーン4を巻上げ、
第5図に示すようにスクリーン4下部と水底面の間にす
き間15を作ると、スクリーン4の仕切り内部の濁水と
周囲水の密度の差により、巻取機5と船底の間隙8より
周囲の非濁水が流入し、スクリーン4の下部のすきま1
5より濁り12が海底に沿ってゆつ《つと押し出されて
いく。
この時濁り12と流入した非濁水の間に境界面16がで
き、これがゆつ《つと低下していく。
このようにして濁り12は船やパージ等の造波の影響の
及ばない水底面上を薄層となって這って拡がるうちに沈
降して消失する。
一方土砂11を投棄した直投バージ9は比較的速やかに
パージ本体1内から出て次の行程に移っても上述の通り
境界面16がすでに直投バージ9の船底を離れて下方に
下っているのでスクリーン4の外に濁水を持出すような
ことはない。
なお、上述の作用効果は実験によって確かめられ、著し
い好効果を収め得たものである。
本発明は実施例について具体的に上に説明したように土
砂投棄場所に発生する濁水をスクリーンで囲った後、濁
水と非濁水との密度差を利用して合理的に濁水のみを水
底に這わせることができるので、次のような効果を奏す
ることができるものである。
(イ)海域を汚濁することなく埋立ができる。
(口)水処理設備を全く必要としない。
e→ 固定設備でないので、任意の場所に曳航して使用
でき汎用性がきわめて高い。
(ニ)固定設備の如き建設、撤去の日数及び手間が全く
不要である。
(ホ)台風時等、荒天時には港湾内に退避できるので固
定設備のように風波によって損壊するという不具合がな
い。
(ヘ)合理的に濁水を直投バージの船底から下方へ離す
ので直投バージは埋立水域から速かに離脱でき、作業予
定を妨げることがな《計画的かつ能率的に埋立作業を遂
行できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の平面図、第2図は第1図の
II−n矢線に沿って見た正面図、第3図は第2図の実
施例の作用図で直投バージ9が内水面2に入ったところ
を示す図(但し一部破断して示す)、第4図は同じ《土
砂11が投棄されたところを示す図、第5図は同じ《直
投バージ9が離脱し、濁り12が水底面を這い始めたと
ころを示す図、第6図は直投バージ9をプツシャ−01
が押すところを一例として示す図、第7図は同じく直投
バージ9とプツシャ−01との関係がフリーになったと
ころを示す図である。 1・・・・・・パージ本体、2・・・・・・内水面、4
・・・・・・スクリーン、5・・・・・・巻取機、8・
−・・・・間隙、17・・・・・・膜板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 千面がコの字型をなして水面に浮揚するパージ本体
    と、同パージ本体の下方に前記コの字型の全域にわたっ
    て巻き出し巻き込み可能に垂設されるスクリーンと、同
    スクリーンの上端と前記パージ本体の船底との間に設け
    られた間隙と、同間隙を前記スクリーンの内方にむかっ
    てのみ開放可能に閉塞する開閉手段とを備えてなること
    を特徴とする汚濁防止パージ。
JP320580A 1980-01-16 1980-01-16 汚濁防止バ−ジ Expired JPS598596B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP320580A JPS598596B2 (ja) 1980-01-16 1980-01-16 汚濁防止バ−ジ

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JP320580A JPS598596B2 (ja) 1980-01-16 1980-01-16 汚濁防止バ−ジ

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JPS5699886A JPS5699886A (en) 1981-08-11
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JPH0341900U (ja) * 1989-06-05 1991-04-22

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