JPS5985659A - 患者等の汚染源の周囲を有効に保護する方法 - Google Patents

患者等の汚染源の周囲を有効に保護する方法

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JPS5985659A
JPS5985659A JP57194531A JP19453182A JPS5985659A JP S5985659 A JPS5985659 A JP S5985659A JP 57194531 A JP57194531 A JP 57194531A JP 19453182 A JP19453182 A JP 19453182A JP S5985659 A JPS5985659 A JP S5985659A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、患者等の汚染源の周囲にある者、例えば麻
酔手術など施療中の医師、麻酔医、看護婦、歯科技工士
実習学生及び同室の他の患者(以下、これを医師等とす
る)を汚染源より排出される汚染物質、即ち麻酔ガス及
び/又は細菌、ウィルス等の病原体を含む粉塵等より有
効に保護する方法に関する。
従来内科、外科等の手術或いは歯科等の治療には笑気(
NtO)、ハローセン等の麻酔ガスが多く使用されてい
る。
これらの麻酔ガスは手術或いは治療等には欠かせないも
のであるが、手術等に立ち合う医師等においても、麻酔
ガスを繰り返し、吸い込む結果となシ、中毒症性を呈す
るので、国内のみならず国際的にも問題となっている。
例えば笑気麻酔の場合は、繰り返して吸い込むと、中毒
症性を呈して各種諸機能障害或いは妊婦においては流産
等の弊害が従来より知られている。
またハローセン麻酔の場合は、最近ノ・ローセンによる
肝障害と、これに伴う肝炎が問題となっている。
また肝炎は上記のノ・ローセン肝炎の他に、ウィルス菌
により感染するB型つィルス性肝炎も知られているが、
これ等B型つィルス性肝炎も保菌者と接触する機会の多
い医科上を始め医師、看護婦等に多発している。
そして一部の患者は20〜50年もの長期にわたり他者
への感染能力を持つことが最近明らかとなっているので
、これ等不顕性B型ウィルス性患者を媒介とする感染或
いは人工透析、臨床検査等による感染に対する対策が講
ぜられなければならない。
なおウィルス性肝炎に対する対策としては、感染防止の
他に、予防、治療等の方法が考えられるが、治療につい
ては速効ある治療は困難であり、また予防については有
効性あるワクチンを遺伝子工学により作る方法、人の血
液から作る方法等が検討されているが、遺伝子工学によ
る方法については現在開発中であり、また人の血液によ
る方法についてはその安全性試験のために使用するチン
パンジーの入手が困難である。
したがってウィルス性肝炎に対する対策としては、不顕
性B型肝炎患者を媒介とする感染を含めた医院内感染の
防止が極めて重要である。
そこで、麻酔治療中の患者、或いは保菌者等の汚染源よ
り同室の医師等周囲にいる者を有効に保睦する必要があ
る。
従来以上のような汚染源よシ保護する方法としては(1
)医師等の周囲の者が鼻部にマスク等を着用する方法、
(2)汚染ガスを活性炭等の吸着層内を通過させる方法
、(3)換気等により室内よシ強制的に排出する方法、
(4)麻酔使用後、75〜90℃に冷却してハローセン
等笑気ガス以外の麻酔ガスを液化分離し、更に笑気、酸
素、空気混合のガスを加熱等の操作によシ笑気を分解せ
しめる実験的方法、(5)歯科においては患者の口腔の
側方の近い位置に長方形の開口部を有する外付式のフー
ドを設け、これにより施術に伴い飛散する血液・切削粉
じん等を吸引し、施術者が患者の血液・切削粉じん等に
含まれることがあるB型肝炎ウィルスによる感染、なら
びに笑気など麻酔ガスを用いる場合のガス中毒を防止す
る方法等が施されていたが、(1)の異部マスクについ
ては通常用いられるガーゼ等の簡便な構造のものでは汚
染源のみを吸い込まないようにすることは困難であシ、
シたがって完全な汚染対策とすることはできない。
°また(2)の汚染ガスを吸着剤、例えば活性炭内を通
過させる方法については現状では効果が不十分であると
いう欠点を有する。
更に(3)の換気によシ麻酔ガスを室外に強制的に排出
する方法については、従来各手術室に麻酔ガス専用排気
孔を備え、個々の麻酔器に付属するガス年収装置から塩
化ビニール管を通じて排気グリル本管内に開口した専用
排気孔に接続し、−111I!IIH7Oよシ弱い除圧
で麻酔ガスを戸外へ排除することが行われてきたが、こ
の方法については麻酔ガスを排除するために、室内の全
体を換気しなければならず、例えは+、49ty?の手
術室は送風量2,400m’/H、換気回数16叫情の
換気をしなければならないなど極めて非能率的であり、
冷暖房を行っている場合にはその機器の大きな設備能力
を髪求され、かつエネルギーロスも大きい。
また戸外に汚染ガスを排出することは、汚染源を戸外に
拡散することになるので、これにも問題がある。
(4)の場合笑気ガスと酸素・空気との組成比はハロー
セン等の分離前層において変っていないので、実際は笑
気の常圧における沸点−89,5℃まで冷却していない
か、又は笑気の全部を液化させるに足る十分な熱量を除
去しなかったものと推定され、少くとも液化による笑気
の分離は行われていない1、 また(5)の方法によっても血液、切削、粉塵等の在来
法の25%に対し、大兄90チを除去できるのみで、残
余の血液、切削粉塵は空中に浮遊するので、医師等が感
染する可能性があり、歯科の場合は特に数名の患者を施
療室内に併置して治療することが多いので、他の患者に
も感染する機会がある。。
この発明は上記実情に鑑み、患者等の汚染源の周囲を有
効に保護する方法を提案するものである。
ここで、汚染源はかならずしも患者に限られるものでは
なく、例えばP−4施設、無塵室等の作業者、或いは実
験動物又は衣服に付いた塵埃等がこれに該当する場合も
ある。
そして、本願の第1発明は、医師等、患者の周囲にある
渚の全部又は一部をフードで被い、このフードには送気
用機器、例えばコンプレッサー、ファン、ブロアー又は
加圧ボンベ等から清浄な空気等を加圧状態で供給して患
者から排出される汚染源、即ち麻酔ガス、病原体等を医
師等、周囲にある者が吸い込まないようにしたものであ
る。
なおフードにねホースマスクのように顔面を被う形式の
外に、医師等が着用する有窓紙、有窓衣、ガウン、ノ虱
防眼鏡など医師等の全部又は一部を被う形式のものを使
用することができる。
本願の第2発明は、少なくとも患者の頭部の全部又は一
部である顔面を吸引効率の高い囲い式、ブース式、更に
は顔面に密着可能な形状、又は軟質部を有するブース式
のフードで被い、患者より排出される麻酔ガス、病原体
等の室内への拡散を最小限に抑え、又は皆無として吸引
し、排出系路より排出するようにしたものである。
また、上記の排出系路より排出した排気中の麻酔ガスの
全部を分離し、更に必要であれば新たに調整した麻酔ガ
スを吸入系路を通して患者に戻すようにしてもよく、ま
た麻酔ガスの分離手段の中にウィルスを含む菌体の滅菌
、除菌、静菌を含む消画工程を予備工程の1部として備
えるようにしてもよい。
なお上記囲い式としては、有窓紙、有窓衣を例示するこ
とができ、有窓紙、有窓衣の上又は下に装着して口腔部
に近く、開口部を有するものでもよい。
更に、本願の第1、第2発明のフードとも、下部など1
部を開放したカプセル状のものや、潜水時着用するウェ
ットスーツ又はその一部を利用することができる。
以下、この発明を図示の実施例に基いて説明すると、第
1図は横臥位で麻酔により手術中の患者を対象とする実
施例を示すものである。
lは麻酔による手術中の患者、コ、コ等は手術室内にい
る施術者である医師等を示す。手術台に横たわる患者l
の頭部全面又は少くとも1部を吸気フード3で被うよう
にしている。
吸気フード3の構造としては、患者lの頭部をほぼ完全
に囲む形式の囲い式、或いは治療のため必要となる一面
を除いて患者/の囲りをすべて包み囲む形式のブース式
、或いは患者/の顔面に密着可能なブース式を挙げるこ
とができ、顔面をおおう部分は透明であることが望まし
く、一般に外付は式のフードにおける開口面外の吸込み
気流の速度が開口面からの距離の2乗に反比例して減少
するのに対して、上記形式のフードでは吸込み気流の速
度は開口面からの距離に関係なく、開口面積に比例する
ことが知られている。
なおこの実施例では吸気フード3は、顔面を含む頚部か
ら上の頚部を収容する囲い式で、後頭部を収容する部分
J(Lと顔面を収容する部分3bの2部分からなり、3
cLはスポンジ等の枕が内部に設けられていることか望
ましく、3bは患者の顔面を透視し得る透明−と麻酔ガ
ス送気用マスり、吸入器又は他の測定器等を装着し得る
空間とがあり、更に麻酔カス用のホース、測定用ケーブ
ル等が3a、3bいずれかにあることが望ましい。゛ま
だそれぞれに頚部に接する半円状の切欠きを有している
ことが望ましい。吸着フード3は水平に3a、3bとし
て2分鯖し、患者の頭部を収容した後に3a、3bを連
結することができる。
なお、上記頚部に接する部分及び連結部分の隙間は可能
な限り、小さくすることが望ましく、3a、3bの連結
力法としては粘着テープ、吸着力又は磁力を利用したフ
ァスナー又は面ファスナーを用いても良く、また金具と
紐で単に固定しても良い。更に、フード3の主材料とし
ては硬質又は半硬質又は軟質のゴム、ンリツドコ゛ム、
プラスチック、或いは他の高分子、金属、ガラス等を使
用することができる。
吸気フード3には、一端に麻酔器グを設けた吸入管jを
接続し、麻酔器≠からは笑気、ノ・ローセンの混合気体
で構成される麻酔ガスを吸入管jを通して吸気フード3
内に供給する。
なお吸気フード3は麻酔器グを内部に設け、外部から麻
酔ガス及び酸素等の送気量、濃度等を調節できるような
ものを使用してもよい。
更に吸気フード3には排出系路を構成する排気管6を接
続して余剰の麻酔ガス及び酸素等を吸引ポンプ等を用い
、強制的に吸引し、排気管6を通して排出する。
吸引量は麻酔ガス及び酸素等患者の送気量の100〜1
000%の範囲で可変し得ることが望ましい。
また排出系路乙には排出ガス中の麻酔ガスの全部を分離
或いり回収するだめの分離或いは回収装置7を設け、更
に回収装置7からは吸入管夕に接続する排気管rを設け
、回収装置7で麻酔ガスの全部を排除し、その残シを吸
入管jを通して吸気フード内に戻す。
また回収装N: 7の前にウィルスを含む菌体の滅菌、
除菌、静菌を含む消画工程、脱炭酸ガス工程′、除湿工
程を設ける。
なお歯科医における治療のように、麻酔ガスを使用する
ことが稀な場合においては、排出ガスを消画工程のみを
通過することもできるように回収装置7の前に切換スイ
ッチを設けるようにしてもよい。
一方麻酔ガスとして使用される笑気の一部は、レーザー
メス、紫外線等によりNo 、 NOx等の刺激的なN
Oxに変化する可能性があるので、上記麻酔ガスの分離
手段の予備工程の一部として中和剤、例えばNaOH、
KOH、Ca OH等のアルカリ土類金属、金属酸化物
よシなるNOx中和工程を備えるようにしてもよい。
しかし、特別にNOx中和工程を設けなくても、脱炭酸
ガス工程でNowの除去も可能である。
この場合排気ガスの通過速度を遅くするなどして通常の
脱炭酸ガス処理に比べて脱炭酸ガス工程がより有効に作
用するように構成することが望ましい。
一方、手術室内にいる医師等コ2.2の顔部分はポース
マスク10 、10で被い、このマスクl0910には
その一端にコンプレッサ//、//を設けた軟質の供給
管/2./2を接続してコンプレッサ//。
/lより加圧された清浄空気を供給管/ツ、lコを通し
て医師等コ、コの顔面に供給するようにしている。
この場合、軟質の供給管/2を切断してそ・の端部に第
2図に示すようなワンタッチ式のコネクターを設ければ
、着脱、移動に便利である。更に、作業員等−が室内を
動き回るようなP−4施設、或いはIC製造のための無
塵室において作業員等を汚染源と見る場合には第2図に
示すようにコンプレッサ//に接続された軟質の供給管
/、2を室内上部に張りめぐらして作業員等の作業範囲
を広げるようにすればよい。
またホースマスク10の前面には会話を妨げない範囲で
耳又は口の近くに開1コ部を設けることが望ましい。排
気ガス以外の予備工程を通過させた後、回収装置に7で
麻酔ガスの一部又は全部を排除してから、このガスを吸
入管jを通して吸気フード3内に戻すようにしてもよい
。なお分離した麻酔ガスは吸気フード3内に戻さなくて
もよい。
更に第2図に示すように、手術室内上部に張りめぐらし
た送気系路6より適当な間隔をもって例えば軟質塩化ビ
ニール製の管6a、6α、・・・を吊り下げ、送気フー
ド3には、例えば軟質塩化ビニール製の管6bを設ける
とともに、管tα+ 6 a +・・・の先端と管6b
の先端には吸気方向にのみ開通する例えばワンタッチ式
のコネクタータα、りbを設けるようにすることもでき
る。
また軟質管以外にもシーベルジヨイントと全視管を組み
合わせて、この発明の送気又は排気用管として使用する
こともできる。
以上のように、従来の横臥位の麻酔手術においては、患
者に供給された麻酔ガスは手術室内に排出され、更に屋
外に排出されたり、或いは室内の空気より分離されて、
そのうち笑気等のガスは分解処理されていたが、この発
明においては麻酔による手術中の患者lの頭部を吸気フ
ード3で被い、患者より排出される麻酔ガスを他の気体
とともに吸引して排気管乙に排出し、更に排気ガス中よ
り麻酔ガスを分離、或いは回収又は再使用するため、麻
酔ガスが手術室内に排出されることなく、医師等コ、コ
がとれを吸い込まないでずむ。また患者lの頭部を吸気
フード3で被っているため、麻酔ガスが手術室内に拡散
する以前に高濃度の状態のオ\で効果的に排出すること
ができる。
更にこの丈施例では、回収装置7で排気ガス中の麻酔ガ
スの全部を排除して、麻酔器Vから供給される新たな麻
酔ガスと合わせて再び吸入管jを通して吸気フード3内
に戻すことが可能である。使用済の麻酔ガスを有効に利
用できるとともに、麻酔ガスを手術室外に排出して新た
な公害源となる虞れもなくなる。吸気フード3内に戻さ
ず回収しても良い。
一力、この実施例では手術室内にいる医者、耐護婦の医
師等コ、コは以上のような処置の外に、顔部分をホース
マスク/θ、10で禎い、このマスク10 、10には
コンプレッサl/を辿し7て加圧状態の清浄空気酸素等
を供給するようにしているため、吸気フード3より洩出
される麻酔ガスを吸い込むことがない。
なお医療従事者、例えば麻酔医の吸入領域にオケルエア
ースイープ−y 7 y (air sweep fa
n)はグリル効果による濃厚麻酔ガスの吸入を防止する
効果がある一方、落下細菌をまき上げて拡散させる欠点
があるが、この発明のように71(−スマスクlθに加
圧状態の清浄空気を供給する方法においてはこのような
欠点も解消される。
更に、コンプレッサ//の空気、酸素供給装置は医師等
コ2.Lが背負い携帯するようにしてもよく、キャスタ
ー等で手術室内を移動できるようにしてもよく、患者の
横臥する手術台下に配置するようにしてもよい。またホ
ースマスク10゜10には空気、酸素等の送気、送気停
止を任意に操作できるようにしてもよい。
以上要するに、この発明によれば麻酔手術中の患者より
汚染ガスとなる麻酔ガスを効率的に排除し、且つ医者、
看護婦或いは実習学生等の周囲の者は殆んど麻酔ガスを
吸い込むことがない。
なおこの実施例では麻酔手術中の患者について述べたが
、汚染源がウィルス、細菌等の病理体である場合の保菌
者の治療、手術等に立合う医師等についても同様な方法
を採用することができる。この場合排気管6、吸気フー
ド3を通して強制的に吸引、排出されるのは保菌者より
派出する病源菌及び麻酔ガス等である。
一方医師等に対して新鮮な空気、酸素は供給管lコ、/
コ及びホースマスク等の送気フード10゜10を通じて
任意に送気される。また治療時の患者に対しては治療時
に更に任意量の麻酔ガスを追加するようにすれば良い。
更に吸気フード3について言及すると、第1図に示すよ
うな患者/の頭部を被う形式の外に第5図(α)に示す
ように、例えば歯科におけるように患者の顔面において
施術する場合に便利なように、患者のv11部下方のみ
を被う形式のもの、第5図(b)に示すようにベットの
下方より患者lの側部にかけて被う形式のもの、第6図
(C)に示すようにペットの上方より患者lの側部にか
け゛て被う形式のもの等を用いることができる。
これにおいても明らかなように、吸気フード3はかなら
ずしも患者の頭部全体を被う必要はなく、余剰麻酔ガス
等の汚染ガスが吸引排出に際して外部に洩出しない程度
に患者を被うものであればよいが、開口部を少くするこ
とが望ましい。また従来の麻酔送気マスクと併用可能で
ある。
更に、この発明に使用する麻酔ガスの分離回収システム
としては圧縮方式、冷却方式、蒸溜方式、吸収方式、吸
着方式、更にはこれらを適当に組合わせた方式等を挙げ
ることができる。
力お前述より明らかなように、この発明の方法では従来
の室内全換気方式に比して吸着時における換気中の麻酔
ガス濃度が高いので、シリカゲル等のゲル或いは活性炭
、モレキュラーシープ等による吸着方式も従来方法に比
べて有効である。
第4図(cL)は約5D ATMの圧縮と約10〜20
D程度の常温での冷却による麻酔ガスの回収システムを
示すもので、先づハローセン、笑気、酸素、室内空気等
からなる吸引排気ガスは除菌工程/II(L %脱炭酸
ガス工程/≠b1脱湿工程/gcからなる予備工程/l
を通過させる。
除菌工程/グαでは滅菌、除菌(除ウィルスも含む)、
静菌を含む殺菌消毒処理が行う。ここで消毒処理として
は塩素系消毒剤例えば次亜塩素酸ナトリウムの約0.1
〜2%溶液、エチレンオキザイド、ホルムアルデヒド、
又はグルタルアルデヒドの例えば2 w/v %溶液、
炭酸水素ナトリウム0.2チ追加溶液等の薬物消毒或い
は加熱、紫外線、超セラミックフィルター等の公知の殺
菌処理でもよい。
脱炭酸カス工程/≠bには苛性ソーダ、脱湿工程/ψC
にはシリカゲル等を用いる。
予備工程/lを通過した排気ガスは圧縮器/j。
冷却器16を通して気液分離器17に送シ込む。圧縮器
/jは複数又は多段のコンプレッサー、この実施例では
2基のコンプレッサー/!α、 /!cLと冷却器/j
bで構成され、50〜1ooKf/aaG程度の圧縮能
力を有する。
気液分離器17においては約50 ATM程度の圧で気
液を分離し、ノ・ローセン等の液体は減圧弁l♂を介在
させて成る回収管/?を通して回収する。
−男気液分離器17中の気体成分は笑気及び酸素、空気
尋が主成分であるが、これは熱交換器コO,コlを通し
て更に必要とあitば図1示外の冷却器を通して常温ま
で冷却し、気液分離器22に送り込み、ここで酸素、空
気等の気体成分と笑気等の液体成分とを分離し、気体成
分は熱交換器20を通し、更に室温前後まで冷却してv
ト気管コ3αより取出し、また液体成分は熱交換器:1
ノを通すことにより、気化させ、排気管コ3bより取出
す。
なお、上記方式は常温で麻酔ガスの回収75星でき、更
に笑気とノ・ローセンを分離して回収できる利点がある
。更に笑気の回収効率を高めるために、排気管23αの
途中に吸着工程を設りても良い。
第4図(b) t−11、大気圧下で冷凍機により最終
温度な笑気の大気圧下での沸点−89,5℃以下にまで
冷却して麻酔ガスを回収する方式を示す。
予備工程/4Zを通過させるまでは前記方式と1司様で
ある。次に排気ガスは熱交換器コ弘、2!r1に通過さ
せて−70〜−85℃程度に冷却して大気圧下の気液分
離器、2乙に送り込み、ここで液体成分であるノ・ロー
センは底部より分離、回収する。−男気体成分である笑
気及び酸素、空気は冷凍器、27から送られる冷媒によ
る熱交換器2gを通過させることはより笑気の沸点以下
望むべくは−95〜−100℃に冷却して大気圧下の気
液分離@非コタに送り込み、ここで酸素、空気等の気体
成分と笑気等の液体成分に分離し、気体成分は熱交換H
2≠を通して取出す、7また液体成分は熱交換器、XS
を通して気化させてから取出す。笑気の吸着工程は任意
に設けることができる。
なお上記実施例において熱交換器コψ、コjを通過した
排気ガスを一旦図示外の冷却器内を通過させてから気液
分離器コロに送り込むようにしてもよい。
第4図(C)は、液化酸素タンク30よシ送られる液化
酸素を熱交換器、2rの冷媒として使用する以外、第4
図(b)の実施例と同様であるので、同一符号を使用し
て説明を省略する。
なお、この実施例では熱交換器コrt−通過させること
により気化した酸素は医師等の顔部分を被うホースマス
ク10,10及び患者の頭部を被う吸気フード3内に供
給するようにしである。
なおホースマスクio 、 ioに酸素を供給する場合
には、図示外の加熱器で常温まで加熱し、必要あれば更
に加湿及び/又は空気と混合して酸素濃度を低下させて
から供給することが舅ましく、マた患者の頭部を被う吸
気フード3内に供給する場合には、常温まで加熱し、或
いは更に加湿してから麻酔ガスを混合して供給する。
この外に、50 ATM以下の圧縮と冷却或いは冷凍を
組合せた麻酔ガスの回収システムも可能である。
一方第4図(d)は第4図(cL) 、 (b) 、 
(c) (7)気液分離器2基とその前後の熱交換器を
蒸溜塔3/に替えたもので、この場合予備工程を通過し
た排気ガスは圧縮後、蒸溜塔31の中段に送入し、気液
分離器の上部からは空気及び酸素を、その底部からは笑
気を、また蒸榴塔31の底部からはりボイラー3.2を
介してノ・ローセンをそれぞれ分離する。
また、この実施例では冷却器/4と気液分離器、26と
の間に吸着工程33を挿入することができ、史に冷却器
16は2基以上設けてもよい。
第4図(g)は、ハローセンと笑気を分離しないで回収
する方式で、この方式は上記実施例と同様に熱交換器2
μ、コtを通過させた排気ガスを、更に冷凍器コアから
送られる冷媒による熱交換器コtを通過させて笑気の沸
点以下、例えば−95〜−100℃に冷却してから気液
分離器コロに送り込む。
ここで気体成分は酸素、空気、液体成分は笑気、ハロー
センである。そこで気体成分は熱交換器醇を通して取出
し、−力源体成分は熱交換器2jを通し、気化して取出
す。
第4図のは吸収方式による麻酔ガスの回収を示すもので
、3≠は吸収塔、3jは脱気塔を示す。
前記同様に、予備工程を通過させた排気ガスは吸収塔3
41の下部に供給する。吸収塔EII内には水、アルコ
ール、硫酸などの笑気に対する吸収液が収容されており
、そこで排気ガス中の笑気はこの吸収液に吸収され、一
方酸素、空気、ハローセン等はこれに吸収されずに吸収
塔3tの頭部より取出される。笑気等を吸収した吸収液
は吸収塔3弘の底部より抜き出して脱気塔3jに送り込
み、ここで減圧または加熱により笑気を吸収液と分離し
て吸収液は吸収塔3弘に戻し、笑気は脱気塔3jの頭部
より取出す。
なお吸収段階では吸収効率を高めるためには加圧及び/
又は冷却することが好ましく、更にハローセンを吸収さ
せる場合には以上で使用した吸収液とは別のものを使用
することが好ましい。
なお患者の呼吸量は約0,4〜o、s右lアであり、頭
部の吸気フードにおける吸引ぶ:をこの10倍としても
5 MAIrで、先に挙げた従来法、2,400島。
の約0.2%である。したがって麻酔ガス濃度は従来法
の略々500〜5000倍の高濃度となる。
そこで、分離工程の一部としてシリカゲル、アルミナゲ
ル、活性炭等の吸着剤を用いた空気中の麻酔ガス吸着工
程を置けば、有効であり、更に加圧時及び/又は低温時
に吸着工程を設ければ、その有効性は更に高まる。
また第4図(α)K示すように、吸着工程は分離、回収
、工程の最終段に置くことが望ましく、同一のものを複
数段Wt、L、随時切替えて吸着剤の再生を行えるよう
にして通常設置される。
更に上記実施例において室内及び/又は患者、医療者へ
の送気部及び又は排気部にハローセン、笑気等の測定上
ンサー、必要であればガス濃度表示及び/又は記録装置
を取付け、それぞれに設定されたしき値を越えた時、自
動的に警告又は屋外排出のガス員を増加せしめるように
してもよい。
また、こJl、らの表示、記録、警告操作は病院内の遠
隔位泗゛で集中的に行うようにしてもよい。
以上のように、この発明によれば医療関係者又は同室患
者の麻酔ガス、B型肝炎、ウィルスによる危険を大幅に
縮小でき、また麻酔ガス、B型肝炎ウィルス等の病源体
を殆んど完全に分離できるので、その室外拡散を防止で
き、周辺の公害防止に役立てることができる。
同時に、エヤーコンディショナーや冷暖房設備の能力、
ランニングコストが小さくてすみ、省エネルギー効果が
あるとともに、分離した空気、酸素、麻酔ガスは除菌、
NOπ中和等の処理が施されているので、それぞれ再使
用可能であり、省資源、省エネルギー効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例を示す概略図、第2図は
、この発明における送気系路と送気フードの接続の一例
を示す図、第5図はこの発明に使用する吸気フードの他
の実施例を示す概略図であって、第5図(a)は患者の
頭部下方のみを被う形式のもの、第5図(b)はベット
の下方より患者の側部にかけて被う形式のもの、第5図
(C)はベットの上方より患者の側部にかけて被う形式
のものを示す、第4図は、この発明に使用する麻酔ガス
の分離、回収システムの概略図であって、第4図(a)
 tま約50ATMの圧縮と常温での冷却による麻酔ガ
スの回収システム、第4図(b)は大気圧下で最終温度
を笑気の沸点以下にまで冷却する麻酔ガスの回収システ
ム、第4図(c)は、第4図(b)の実施例において液
化酸素タンクより供給される液化酸素を熱交換器の冷媒
として使用するシステム、第4図(d) U、第4図(
CL) 、 (b) 、 (C)の実施例において気液
分離器とその前後の熱交換器を蒸溜塔に替えたシステム
、第4図(g)は麻酔ガス中のハローセンと笑気を分離
しないで回収するシステム、第4図ωは吸収方式による
麻酔ガスの回収システムな示す。 第1m 第2図 第3図 (G) (C) 手続補正書(1引 昭和58年5月16日 特許庁長官若杉和夫 殿 ■、 事件の表示 特願昭57−194531号 2、 発明の名称 患者等の汚染源の周囲を有効に保膜する方法3、補正す
る者 事件との関係   出願人 山   中       弘 4、代理人 昭和  年  月  日 6、補正の対象 明細書中、発明の詳細な説明の項 7、補正の内容 別紙の通り 内   容 /、 明細書中、「発明の詳細な説明」の項第1弘頁上
からt〜70行目に記載される「P−4施設、・・・見
る場合には−1を、「P−4施設において作業員等を汚
染源と見る場合にはjと訂正する。。 以   上

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)患者等汚染源の周囲にある者の全部又は一部をフ
    ードで被い、該フードには′清浄な空気又は酸素を加圧
    状態で供給するようにしたことを特徴とする患者等の汚
    染源の周囲を有効に保護する方法。
  2. (2)患者等汚染源の全部又は一部を囲い式、ブース式
    、或いはその表面に密着可能なブース式のフードで被い
    、患者等汚染源より排出される麻酔ガス、病原体、塵埃
    等の室内への拡散を最小限に抑えて吸引し、排出系路よ
    シ排出するようにしたことを特徴とする患者等の汚染源
    の周囲を有効に保護する方法。
  3. (3)  患者の全部又は一部を囲い式、ブース式或い
    は顔面に密着可能なブース式のフードで被い、患者より
    排出される麻酔ガス、病原体等の室内への拡散を最小限
    に抑えて吸引し、排出系路より排出するとともに、排気
    中の麻酔ガスの全部を分離し、必要であれば新たに調整
    した麻酔ガスを吸入系路を通して患者に戻すようにした
    ことを特徴とする患者等の汚染源の周囲を有効に保護す
    る方法。
  4. (4)麻酔ガスの分離手段の一部としてウィルスを含む
    菌体の滅菌、除菌、静菌を含む消画工程を予備工程中に
    備えた特許請求の範囲第6項に記載の方法。    ゛
JP57194531A 1982-11-08 1982-11-08 患者等の汚染源の周囲を有効に保護する方法 Pending JPS5985659A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03500488A (ja) * 1987-04-14 1991-02-07 ゼノバ、アクチエボラーグ 麻酔薬の再使用のための方法及び装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03500488A (ja) * 1987-04-14 1991-02-07 ゼノバ、アクチエボラーグ 麻酔薬の再使用のための方法及び装置

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