JPS598124A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、強磁性金属薄膜型磁気記録媒体、とくに磁気
テープにおいて、走行安定化、および走行時のヘッド目
づまりを改善せしめることを目的とするものである。

鉄、コバルト、ニッケル、またはそれらを主成分とする
合金、あるいは、それらに酸素を含有せしめた金属薄膜
を、真空蒸着、スパッタリング。

イオンブレーティング等の真空製膜法でポリエステルフ
ィルム、ポリイミドフィルム等の高分子フィルム基体に
形成した強磁性金属薄膜型磁気記録媒体は、従来の塗布
型磁気記録媒体に比べて記録密度を飛躍的に向上せしめ
ることが可能であるが高密度化を進めるとそれだけ、ヘ
ッドと磁気記録媒体との間の間隙がスペーンングロスと
して厳しく特性に影響することになり、ヘッド上にわず
かに異物が付着してもそれがヘッド目づまり現象として
出力の犬ｌ］低下に連がることになる゛。また磁性層が
強磁性金属から成り導体であるために走行時に基板フィ
ルムが帯電しやすく、それを防止するために裏面の絶縁
抵抗を下げる必要があり、裏面に、カーボン、グラファ
イト等を混入した塗布層を設ける手段が採られているが
、磁気テープが巻込捷れた時、これらのカーボン、グラ
ファイトとそれを結合している樹脂との混合物の一部が
磁性面に転写し、次に走行せしめた時、それらがヘッド
のギャップ付近に付着してヘッド目づまりを生じる場合
が時々ある。本発明者らの検討の結果、酸化錫系表面層
を有する無機微粉末がヘッドに付着しにくい性質を有し
ており、これを裏面塗布層に混入した場合にも、その効
果が充分発揮され、併せて帯電防止効果も大きいことが
明らかになった。すなわち、本発明は、非磁性基体の片
面に強磁性金属簿膜を形成せしめ、他面に酸化錫系表面
層を有する無機微粉末を含む樹脂膜を形成せしめてなる
磁気記録媒体に関するものである。

本発明に使用する酸化錫系表面層を有する無機微粉末と
は、表面にＳｎＯ，５ｎ０２等の錫の酸化物、あるいは
、これらに、酸化インジウム、酸化アンチモン等を０．
１〜２０係添加したものから成る薄層を形成せしめた、
粒径０．ｏ１〜０．６μｍの無機微粉末である。無機微
粉末とは、酸化チタン、シリカ、アルミナ等の電気絶縁
性酸化物を指す。

上記の粉末を、塩化ビニール系、エステル系。

ウレタン系、エポキシ系等の樹脂溶液中に分散せしめ、
必要に応じて、カーボンブランク、グラファイト、二硫
化モリブデン、炭酸カルシウム、ンリカ、アルミナ等の
微粉末、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、金属
石ケン、脂肪族アルコール、パラフィン、シリコーン等
の各種滑剤、各種界面活性剤、各種防錆剤等を添加して
プラスチック基体裏面に塗布することにより樹脂膜を形
成させる。酸化錫を主体とする微粉末の添加吐としては
、樹脂成分１０Ｑ重量部に対１〜で１Ｑ〜５００重量部
、とくに好ましくは、６０〜４００重量部である。また
、樹脂膜の厚さとしては、０．１〜１μｍが望ましい。

強磁性金属薄膜としては、鉄、コバルト、ニッケル、ま
たはそれらの合金を真空蒸着、イオンブレーティング、
スパッタリング等により基板上に直接、あるいは、アル
ミニウム、チタン、クロム等の非磁性下地を介して薄膜
状に形成させたものあるいは、上記の非磁性薄膜を強磁
性薄膜の中間セパレータとして挿入したもの等が使用で
き、とくに、強磁性薄膜および下地薄膜および下地薄膜
に酸素を含有させる（金属を部分的に酸化さぜる）こと
により基体との付着強度や、耐食性、磁気特性等を改善
したものが望ましい。

以下に本発明の実施例について説明する。

実施例１ 厚さ１２μｍで両面に表面粗さＲｍａｘ＝３００″にの
し」り状の微細突起を有するポリエステルフィルムを円
筒キャンの円面上に沿わせて５Ｘ１０！１ｒＯｒｒの真
空度で酸素ガスを０．３１／□流速で導入して電子ビー
ム加熱により溶融したＣｏＮｉ合金（Ｎ１含有量２０ｗ
ｔ％）を連続斜め蒸着（低入射角度成分３０°以下カツ
ト）シ、厚さ１０００Ｘの酸素含有ＣｏＮｉ強磁性薄膜
をフィルム上に形成せしめたものを用意し、このフィル
ムの裏面に下記組成の溶液を塗布し乾燥せしめたのち、
スリッターにて所定ｌ］に切断し磁気テープとした。

組成： 酸化チタン表面に酸化錫系薄層を形成せしめた微粉末（
商品名Ｗ−１三菱金属■製） ・・・・・・・・・・・・１　ｏＱＦ！ポリエステル樹
脂（バイロン２００．東洋紡■製）・・・・・・・・・
・・　　６０ｇ 酢酸ブチル・・・・・・・・・・３００ｇトルエン・・
・・・・・・・・・・・・・２０（１このテープ試料を
６０　’Ｃ６５％Ｒ，Ｈ，雰囲気中に１０日間放置後、
ビデオデツキで録画再生を行なって目つまりの有無を調
べだところ、目づ゛まりは発生しなかった。

比較例１　実施例１において、下記組成液を用いて得ら
れた磁気テープを実施例１と同じ条件で高温放置ののち
目づまりを調べだところ、再生初　−期から目づまり発
生による出力低下が生じ画像が乱れた。

組成： グラファイト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・２Ｑｇホリエステル樹脂（バイ
ロン２ｏｏ）・・・・・・　・・・・５０ｇ 酢酸ブチル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・３ｏｏｇトルエン・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・２０
０１ｉ’以上から明らかなように、本発明の磁気記録媒
体は、ヘッド目つまりを大［１］に改善したものであり
、工業的価値の大なるものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 非磁性基体の片面に強磁性金属薄膜を形成し、他面に、
   表面に酸化錫系薄膜を有する無機微粉末を含む樹脂膜を
   形成したことを特徴とする磁気記録媒体。