JPS5978996A - ポリジエン系コンポジツト推進薬の粘結剤 - Google Patents

ポリジエン系コンポジツト推進薬の粘結剤

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JPS5978996A
JPS5978996A JP18806282A JP18806282A JPS5978996A JP S5978996 A JPS5978996 A JP S5978996A JP 18806282 A JP18806282 A JP 18806282A JP 18806282 A JP18806282 A JP 18806282A JP S5978996 A JPS5978996 A JP S5978996A
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JP
Japan
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JP18806282A
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茂 鈴木
福間 大蔵
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリジエン系コンポジットIII通薬の粘結剤
に係り、さらに詳しくは、高湿度の貯蔵環境下において
も老化することなく、良好な機械的特性を維持発揮する
ポリジエン系コンポジット推進薬の粘結剤に関する。
コンポジット推進薬は、マトリックスである粘結剤(b
inder、結合剤ともいう)とこの粘結剤マトリック
ス相内で分散相を形成する粉粒状の酸化剤(ox id
 1zer)とで主として構成されている。したがって
コンポジットill通薬の機械的特性は、粘結剤相の力
学的性質、酸化剤粒子の形状、および粘結剤相と酸化剤
粒子の界面の性質、とりわLJ界面における付着結合(
adhesivehond)の強さによって大きく左右
される。
近年になって、主としてロケットモータの比推力を向−
1ニさせる目的でポリブタジェン系粘結剤、とりわけ、
良好な力学的性質および製造性を有する末端水酸基化ポ
リブタジェンとジイソシアネートとを主剤とする粘結剤
が注目され、実用化されるに至った。また、酸化剤とし
ては、比較的毒性および腐食性の少ない燃焼ガスを生起
ゼしめる、吸湿性が少ないなどの理由により過塩素酸ア
ンモニウム(N Ha CIlOa )が従来から賞月
されている。かつ、高性能ロケットモータにあっては、
推進薬の良好な燃焼特性を1qるために、例えば広い粒
度範囲の酸化剤粒子を用いるなどして、酸化剤の充填密
度を高める工夫がなされている。
ところが、かかる高酸化剤充虜量(推進薬の約70〜8
0重量%稈度)したがって低粘結剤量のtIL進薬通薬
いた高性能ロケットモータにあっては、酸化剤粒子と粘
結剤マトリックスとの11重結合が必ずしも強いものと
はならないことなどの理由により、高性能ロケットモー
タに要求される推進薬の機械的強度および剛性を共に満
足するものが得られず、したがって貯蔵時から使用時に
亘る推進薬の信頼性を低下せしめるという不都合があっ
た。
そこで、高性能ロケットモータに使用される推進薬の機
械的特性を改善する1」的で、酸化剤粒子と粘結剤マト
リックスとの界面6.二作用してこれら両者間のイ1着
結合強度を高める、所謂ボンディング剤(bondin
g ngenL )がY]二l」されるに至った。米国
特許公報第4,070,213号および同第4,090
,893号には、末端水酸基化ポリブタジェン系コンポ
ジット推進薬に添加するボンディング剤として、トリス
−1−(2−メチルアジリジニル)フォスフイン オキ
シド(略称、MAPO)あるいばMAPOとアジピン酸
、酒石酸等のカルボン酸とのアダクトが報告されζいる
。これらのボンディング剤は、必要に応じて適宜の分t
l(!刑を添加することにより、ポリブタジェンマトリ
ックスと酸化剤粒子あるいは助燃剤として加えられるア
ルミニウム粉末粒子との界面に分布して、マトリックス
−粒子間の付着結合強度を凸める。したがって、MAP
Oを適量添加することにより、所望の機械的強度および
剛性を備えたポリジエン系推進薬が得られるため、近年
の高性能ロケットモータ製造上においてMΔ【)0は不
可欠なものとなっている。
しかしながら、MAPOを添加し、成形・硬化を経て青
られたポリジエン系推進薬は、比較的高湿度の環境化で
貯蔵しあるいはこの様な環境下でロケットモータ内に装
填すると、経時変化を起こして老化するという不都合が
あった。
すなわち、11[通薬に含まれるMAPOが雰囲気中の
水分と反応し、それ自身分解しリン酸を生成する。した
がって、MAPOのボンディング剤としての効果が低減
し、推進薬の製造直後の機械的特性が次第に損なわれ、
使用に際して、点火時の高歪速度下でクラックを生起・
uしめ′包設a1どおりの燃焼特性が得られないなど信
頼性を低下させた。そこで、MAPOの水分による分解
を防市するために推進薬を装填したロケットモータを密
閉しあるいはモータ内に乾燥剤を封入するなどの応急的
な対策は講ぜられたものの、tllI進薬の通薬に亘る
貯蔵安定性を高めるための有効策とはいえないものであ
った。
そこで本発明の目的は、従来のポリジエン系コンポジッ
ト(1[通薬が有していた前述の不都合を解消して、高
湿度の貯蔵環境下においても老化することなく、良好な
機械的特性を維持発揮するポリジエン系コンポジット推
進薬の粘結剤を提供することにある。
ずなわら、本発明のポリジエン系コンボシソ目11:進
薬の粘結剤は、一般式: %式% 〔式中、Rは水素、メチル基、エチル基またはヒドロキ
シメチル基を表す。X、、X2およびX、4;I、同一
でありまたは異なり、次式=(式中、Y、およびY2は
、同一でありまたは異なり、水素、メチル基または工′
チル基を表ず。) で表される置換または非置換アジリジニル基を表す。〕 で表されるl−リプロピオン酸エステル誘導体を添加し
てなることを特徴とするものである。
式Iで表されるトリプロピオン酸エステル誘導体は新規
化合物であり、具体的な化合物としては、例えば以下の
化合物が挙げられる。
1.2−β−(2−メチルアジリジニル)プロピオニル
オキシメチル−1,3−ジーβ−(2−メチルアジリジ
ニル)プロピオニルオキシプロパン 2.2−β−(2,3−ジメチルアジリジニル)プロピ
オニルオキシメチル−1,3−ジーβ−(2,3−ジメ
チルアジリジニル)プロピオニルオキシプロパン 3.2−β−(2−エチルアジリジニル)プロ 8゜ピ
オニルオキシメチル−1,3−ジーβ−(2−エチルア
ジリジニル)プロピオニルオキシプロパン 4.2−メチル−2−β−(2−メチルアシリ 9゜シ
ェル)プロピオニルオキシメチル−1,3−ジーβ−(
2−メチルアジリジニル)プロピオニルオキシプロパン 5.2−メチルー2−β−(2,3−ジメチル゛jfi
  10゜ジリジニル)プロピオニルオキシメチル−1
,3−ジーβ−(2,3−ジメチルアジリジニル)プロ
ピオニルオキシプロパン 6.2−メチル−2−β−(2−エチルアジリジニル)
プロピオニルオキシメチル−1,3−ジーβ−(2−エ
チルアジリジニル)プ 11゜ロピオニルオキシプロパ
ン 7.2−エチル−2−β−(2−メチルアジリジニル)
プロピオニルオキシメチル−1,3−ジーβ−(2−メ
チルアジリジニル)プロピオニルオキシプロパン 2−エチル−2−β−(2,3−ジメチルアジリジニル
)プロピオニルオキシメチル−1,3−ジーβ−(2,
3−ジメチルアジリジニル)プロピオニルオキシプロパ
ン 2−エヂルー2−β−(2−エチルアジリジニル)プロ
ピオニルオキシメチル−1,3−ジ〜β−(2−エチル
アジリジニル)プロピオニルオキシプロパン 2−ヒドロキシメチル−2−β−(2−メチルアジリジ
ニル)プロピオニルオキシメチル−1,3−ジーβ−(
2−メチルアジリジニル)プロピオニルオキシプロパン
〔ペンタエリトリトール トリーβ−(2〜メチルアジ
リジニル)プロピオネ−トコ 2−ヒドロキシメチル−2−β−(2,3−ジメチルア
ジリジニル)プロピオニルオキシメチル−1,3−ジー
β−(2,3−ジメチルアジリジニル)プロピオニルオ
キシブ11パン〔ペンタエリトリトール トリーβ−(
2,3−ジメチルアジリジニル)プI3ビオネート〕 12.2−ヒドロキシメチル−2−β−(2−エチルア
ジリジニル)プロピオニルオキシメチル−1,3−ジー
β−(2−エチルアジリジニル)プロピオニルオキシブ
1」パン〔ペンクエリトリトール トIJ−β−(2コ
ニチルアジリジニル)プロピオネ−1〕 式Iで表されるトリプロピオン酸エステル誘導体は、一
様に、粘結剤の成分であるポリジエンとの相溶性に優れ
るがポリジエンの硬化に際して架橋点を構成するといっ
た作用を有しない。しかも、水分の作用などによる分解
を起こしにくいために、粘結剤の硬化後におい“どもI
II進薬通薬成する粘結剤マトリックスと酸化剤粒子と
の界面に安定に分布しうる。本発明に用いる前記式■で
表されるトリプロピオン酸エステル誘導体としては、と
りわけRがエチル基またはヒドロキシメチル基であるも
の、あるいはX8、x2、およびX、が2−メチルアジ
リジニル基であるものが、粘結剤マトリックスと酸化剤
粒子との付着結合強度を高める作用に優れ、したがって
推進薬の機械的特性の改善に優れた効果を有することが
確認された。
前記式Iで表されるトリプロピオン酸エステル誘導体は
、例えば、以下に示した反応径路により容易に製造する
ことができる。
CLl 、OCOCH= CH2 ■ 1ン−CCI120COCH=CH2 ■ CI 、 OCOCH= CH2 (IV) (1) 〔式および反応径路において、R,XI、X2、Xl、
ならびにY、およびY2は前述の意味を有する。〕 すなわち、常法により弐■で表されるトリオールとアク
リル酸とを反応させて式1vで表されるトリアクリル酸
エステルを得る。次し)でi尋られたトリアクリル酸エ
ステル■に式■で表されるイミンを過剰量加えて反応さ
せ、目的と3−るトリプロピオン酸エステル誘導体1を
得る。
次に、式■で表されるトリプロピオン酸エステル誘導体
を添加するポリジエン系コンポジット推進薬の粘結剤の
成分としては、ベースポリマーであるポリジエン、架橋
剤1.硬化剤、ならびに必要に応じて加えられる可塑剤
および反応触媒が挙げられる。
本発明に用いるポリジエンとしては、末端−水酸基化ポ
リジエン、とりわけ、−分子あたりの水酸基数が1.8
〜2.11更には1.9〜2.0の範囲にあり数平均分
子量が1000〜5000の範囲にあるポリジエングリ
コール、更には、ポリブタジェングリコール(以下、H
TPBという)が好ましい。かかるHTPBの代表的な
製造方法としては、ジリチウム化合物を触媒としてブタ
ジェンを有機溶媒中で重合した後、エチレンオキサイド
(1級水酸基)、プロピレンオキサイドもしくはアルデ
ヒド(2級水酸基)、又はケトン(3級水酸基)で処理
してブタジェンポリマーの両末端を水酸基化する方法が
挙げられる。
HTPBの分子構造の好適例を以下に示す。
前記式において、添字a % b % J’、+よびC
は、それぞれシス1.4−型結合、1.2−ビニル型結
合およびトランス1.4−型結合を表ず。また、水酸基
の結合状態は1級であるが、この式に示したようなHT
 P Bはリビング重合法ににり合成するものであるか
ら、水酸基の級数を2級または3級にできることは明ら
かである。
本発明に用いる前記架橋剤としては、−分子あたりの水
酸基数が2.1〜3.5の範囲にあり数平均分子量が2
000〜5000の範囲にあるポリジエンポリオールが
好ましい。このようなポリジエンポリオールは、通電、
ジエン化合物のラジカル重合反応により製造される。市
販のものとし°ζは、米国A RCOC1+emica
1社製1ン−45(水酸基数2.2〜2.5、数平均分
子量2000〜30(1(1、ブタジェンのラジカル重
合反応で合成されたもの)や、ブタジェンのラジカル重
合反応で得られた水酸基数2.6〜3.0、数平均分子
量2000〜4500のものが挙げられる。
本発明の粘結剤における架橋剤の配合割合は、ベースポ
リマーである前記ポリシェフ10モル当り1〜10モル
とすることが好ましい。
本発明に用いる前記硬化剤はジイソシアネートが好まし
い。具体例としては、テトラメチレン−1,4−ジイソ
シアネート、ヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネー
ト、1.3− (もしくは1.4−)キシリレンジイソ
シアネート、ダイメリルジイソシアネートなどの脂肪族
ジイソシアネート;ω、ω′−ジイソシアネート−1,
2−ジメチルシクロヘキサン、l−メチルシクロヘキサ
ン−2,4(もしくは2.6)−ジイソシアネート、1
.3−(もしくは1.4−)シクロヘキシルジイソシア
ネート、メチレンビス(4−シクロヘキシル)イソシア
ネート、イソフオロンジイソシアネートなどの脂肪族ジ
イソシアネート、 2.4− (もしくは2.6−))
リレンジイソシアネート、ジフェニル−4,4′−ジ・
イソシアネート、ジフェニルジメチルメタン−4,4’
 −ジイソシアネート、m−(もしくはp−>フェニレ
ンジイソシアネート、1.4− (もしくは1゜5−1
2.6−12.7−)ナフタレンジイソシアネート、ジ
フェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、ジフェ
ニルジメチルメタン−4,4′−ジイソシアネ−1−、
ジフェニルエーテル−4゜4′−ジイソシアネート、3
.3′−ジメチルシフコニニル−4,4′−ジイソシア
ネ−1・などの芳香族ジイソシアネート;などが挙げら
れる。これらのジイソシアネートは1種のみを用いても
、あるいは2種以上の混合物として用いても良い。
ジイソシアネートの本発明の粘結剤への配合割合は、粘
結剤成分中に含まれる水酸基とN H2基の数の金言t
 (((ill) +(Nl12)と表ず。)に対する
NCO基の数((NGO)と表す)の割合が、(NCO
) / ((O旧+(Nl12 ) )  (当量比)
で0.8〜1.2、更には1.0〜t、iとすることが
好ましい。
本発明の粘結剤に必要に応じて加えられる可塑剤とし7
ては、ジオクチルアジテート、ジオクチルセバケート、
インデシルベラルゴネート、ポリブテン、または液状ポ
リブタジェンなどが挙げられる。また、本発明の粘結剤
に必要に応じて加えC′)れる反応触媒としては、ジブ
チル錫シラウリ1ノール、アセチルアセトン鉄塩などが
挙げられる。
更に、本発明のポリジエン系コンポジット推進薬の粘結
剤の他の成分として、必要に応じて、鎖延長剤または希
釈剤を適宜加えることができる。鎖延長剤は従来公知の
もので良く、例えばシミアン(−分子あたり2個のアミ
ノ基を有する化合物)、ジオール(−分子あたり2個の
OH基を有する化合物)、またはアミノアルコール(−
分子あたり1個あNF2基と1個のOH基をr「する化
合物)などの2官能性の化合であることが好ましい。本
発明の粘結剤への鎖延長剤の配合割合は、ベースポリマ
ーであるポリジエン10モルに対して2モル以下とする
のが好ましい。次に、希釈剤としては、ポリブテン、ジ
エンポリマーなどが挙げられる。
前記式■で表されるトリプロピオン酸エステル誘導体の
、本発明のポリジエン系コンポジット推進薬の粘結剤へ
の添加量は、ペースポリマーであるポリジエン、架橋剤
、硬化剤、ならびに必要に応じて加えられる可塑剤、反
応触媒、鎖延長剤および希釈剤で構成される粘結剤10
0重量部に対して、1.0〜3.2重量部、更にはI。
1〜2.7重量部、また更には1.3〜1.9重量部で
あることが好ましい。1.0重量部未満であると、本発
明に係るポリジエン系コンポジット111進薬において
、ポリジエン系粘結剤と酸化剤粒子との付着結合強度の
改善が十分ではなく、したがって推進薬の所望の機械的
強度および剛性が得られないこととなる。3.2重量部
を超えると、推進薬の強度および弾性率は一様に高まる
ものの、伸び率が低下するためバランスのとれた機械的
特性が得られないためである。
本発明に係るポリジエン系コンポジットIll通薬を構
成する酸化剤に特に制限はないが、通常は過塩素酸アン
モニウム(NH4CI!04)が賞月される。しかも、
このNH,CIO,を酸化剤として用いた場合、式Iで
表゛されるトリプロピオン酸エステル誘導体がNH,C
l1O。
粒子とポリジエンマトリックスとの界面に極めて有効に
作用することが確認された。本発明に係る推進薬は、粘
結剤および酸化剤以外の成分として、通常、アルミニウ
ム粉末などの助燃剤を含む。
本発明に係る前記式■で表されるトリプロピオン酸エス
テル誘導体は粘結剤成分としてマトリックスを構成する
ポリジエンとの相溶性が良好であり、L7たがって酸化
剤の形状および酸化剤と粘結剤との配合割合などの如何
にががゎらず、粘結刑硬化後において酸化剤粒子と粘結
剤マトリックスとの界面に一様に分布し、マトリックス
−粒子間の付着結合強度を高める。したがって、式Iで
表されるトリプロピオン酸エステル誘導体を添加したポ
リジエン系コンポジット推進薬は、マトリックス−粒子
結合の強化に伴っ”ζ、機械的強度および剛性共に優れ
たコンポジット11を通薬となる。しかも、式■で表さ
れる)・リプロピオン酸エステル誘導体は、多湿環境下
においても水分による分解などの経時変化を起こさない
ことから、推進薬が外気中でp期間保存されるといった
場合においても、老化して機械的特性を劣化させること
がないにの俤に、本発明に係るポリジエン系コンポジッ
ト推進薬は、製造後から使用時に至る長期間に亘って良
好な機械的特性を維持発揮する。
合成例 式Iで表されるトリプロピオン酸エステル誘導体の好適
例として、以下に2種の化合物の合成例を示す。
4 nMフラスコ内に2−エチル−2−アクリロイルオ
キシメチル−1,3−ジアクリロイルオキシプロパン(
TV) 67.0g  (純度87.4%、0.198
モル)およびトリエチルアミンs、 Igを加えて十分
に攪拌混合した。さらに得られた混合物にプロピレンイ
ミン(V) 35.4g  (0,62モル)を加えて
攪拌下で反応させ、目的物を得た。この物を赤外線吸収
法を用いて同定した結果、アクリロイル基のC=C結合
に基づ< 1640cm  、 141 20011+  および990 cm−’の吸収スペク
トルが消滅し、アジリジニル基に基づ< 3050CI
ll  の吸収スペクトルが生起したことから、2−エ
チル−2−β−(2−メチルアジリジニル)プロピオニ
ルオキシメチル−1,3−ジーβ−(2−メチルアジリ
ジニル)プロピオニルオキシプロパンであることが確認
された。収率96.6%。
ロピオネート〕の合成 4頭フラスコ内にペンタエリトリトールトリアクリレ−
1−(IV) 70.1g  (純度97.3%、0.
228モル)およびトリエチルアミン5.6gを加えて
十分にIT!lt’i:混合した。さらに得られた混合
物にプロピレンイミ7 (V) 42.3g  (0,
740gモル)を加えて攪拌下で反応させ、目的物を得
た。
同様にこの物を赤外線吸収法により同定したところ、2
−ヒドロキシメチル−2−β−(2−メチルアジリジニ
ル)プロピオニルオキシメチル−1,3−ジーβ−(2
−メチルアジリジニル)プロピオニルオキシプロパンで
あることが確認された。収率97.9%。
実施例1〜6、比較例1〜2 かくして合成された2−エチル−2−β−(2−メチル
アジリジニル)プロピオニルオキシメチル−1,3−ジ
ーβ−(2−メチルアジリジニル)プロピオニルオキシ
プロパン(以下、ボンディング剤■と称する)および2
−ヒト1ツキジメチル−2−β−(2−メチルアジリジ
ニル)プロピオニルオキシメチル−1,3−ジーβ−(
2−メチルアジリジニル)プロピオニルオキシプロパン
(以下、ボンディング剤■と称する)を用いてポリブタ
ジェン系コンポジット推進薬を製造した。
使用した粘結剤の成分および配合割合は、以Fのとおり
である。
1)末端水酸基化ポリブタジェン(日本合成ゴム社製、
−分子あたりの平均水酸基数1.92、数平均分子量2
754)       10モル2)架橋剤ニー分子あ
たりの平均水酸基数2.78、数平均分子量4200の
ポリジエンポリオール3モル 3)硬化剤:イソフォロンジイソシアネート13.8モ
ル 4)可塑剤二液状ポリブタジェン 30重量%(粘結剤
全量に対して) 5)反応触媒ニジブチル錫シラウリレート0.001p
hr。
(前記1)に対して) また、」二記組成の粘結剤に対するボンディング刑■お
よび1]の添加量(pbr、)を表に示した。
表に示した種類および量のボンディング剤を添加した粘
結剤を助燃剤(アルミニウムt5)末)と混合した後、
さらに過塩素酸アンモニラJ・粉末を加え、ミキ号−で
圧力5mallHの真空下約30分聞漏合し、得られた
混合物を型に鋳込んで60℃、160時間硬化処理して
推進薬をi″Iた。なおこの時のボットライフは8〜I
O時間であった。
fit進薬通薬成は、粘結剤12重量%、過塩素酸アン
モニウム70重量%、アルミニウムわ)末18fff1
%とした。このうち過塩素酸゛rンモニウJ・の粒径の
比率は、大粒(400μm):中粒(200tzrn>
:小粒(20/Z tn ) =65%;lO%:25
%とした。
比較例として、ボンディング剤を添加しない(比較例1
)、あるいはボンディング剤としてトリス1−(2−メ
チルアジリジニル)フオヌフインオキシド(MA P 
O)を表に示した量(phr、)添加した(比較例2)
以外は、実施例と同一の原料および条件で、推進薬を得
た。
次に、かくして得られた実施例1〜6、比較例1および
2の機械的特性(cm、6mおよびE)、ならびにこれ
らの推進薬を高温多湿環境下(相対温度100%、温度
60℃)で2週間貯蔵した後の機械的特性(σ’m−,
l’mおよびE’)を以下の要領で引張り試験を行い、
併せて推進薬の耐老化指標(σl、/σm、ε′m/ε
mおよびE ’ /E)を算定し、表に示した。
引張り試験要領 1)試験片形状は下記寸法諸元のJANNAFによる。
全長     12.7  csn (51nch)全
幅      2.54 cm (11nch)厚さ 
     t、27 cm (0,50inch)標点
間スパン 5.08 cm (2,0inch >計測
部の幅  0.95 cm (0,375inch )
肩部12    0.762cm (0,3000in
ch)2)引張速度−50mm/min。
温度−20℃ 3)測定項目 σm、σ’ rn  (kg/cJ)  −最大抗張力
εm、ε′m く%)−最大応力時の伸び率IE、 I
F、 ’  (kg/cnり =初期弾性率1E=(%
σm/ε%17m)X100E’−(%σ’m/ε’%
σ’m)’X100表 因みに、現今の高性能ロケットモータの推進薬に要求さ
れ、()Lって本発明に係る推進薬の機械的緒特性は以
下のとおりである。
表から明らかな様に、本発明に係るポリジエン系コンボ
ジッl−flu進薬通薬ボンディング剤を用いない推進
薬と比べて、機械的強度および剛性共に優れたものであ
る。例えば、ボンディング剤の添加量が最も好適な範囲
にある「実施例2」の抗張力および弾性率は、ボンディ
ング剤無添加の推進薬における抗張力および弾性率の1
.5〜2倍となり、かつ伸び率も大幅にJ−回る。しか
も、多湿環境下において、従来のMへPOを添加した推
進薬の抗張力および弾性率が共に約30%低下するのに
比べ、本発明に係るit推進薬おいては機械的特性の劣
化が極め°C少なく、初期の強度および剛性を維持発揮
する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式: %式%) 〔式中、Rは水素、メチル基、エチル基またはヒドロキ
    シメチル基を表す。X8、X2およびX3は、同一であ
    りまたは異なり、次式: (式中、Y、およびY2は、同一でありまたは異なり、
    水素、メチル基またはエチル基を表す。) で表される置換または非置換アジリジニル基を表す。〕 で表されるI・リプロピオン酸エステル誘導体を添加し
    ζなることを特徴とするポリジエン系コンポジット11
    t、通薬の粘結剤。
  2. (2)コンポジット推進薬は、酸化剤として過塩素酸ア
    ンモニウムを含むものである特許請求の範囲第1項記載
    のポリジエン系コシポジットtti通薬の粘結剤。
  3. (3)R1,lエチル基またはヒドロキシメチル基であ
    る特11へ請求の範囲第1項記載のポリジエン系フンポ
    ジットt1を通薬の粘結剤。
  4. (4)XI 、x2およびX3は、2−メチルアジリジ
    ニル基である特許請求の範囲第1項記載のポリジエン系
    コンポジット推進薬の粘結剤。
  5. (5)トリプロピオン酸エステル誘導体の添加量は、ポ
    リジエン系粘結剤100重量部に対して1.0〜3.2
    重量部である特許請求の範囲第1項記載のポリジエン系
    コンポジット推進薬の粘結剤。
  6. (6)トリプロピオン酸エステル誘導体の添加量は、ポ
    リジエン系粘結剤100重量部に対し゛ζ1.1〜2.
    7重量部である特許請求の範囲第1項記載のポリジエン
    系コンポジット推進薬の粘結剤。
  7. (7)l−リプロピオン酸エステル誘導体の添加量は、
    ポリジエン系粘結剤100 g置部に対して1.3〜1
    .9重量部である特許請求の範囲第1項記載のポリジエ
    ン系コンポジット推進薬の粘結剤。
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