JPS597595Y2 - 車両用回転式圧縮機 - Google Patents

車両用回転式圧縮機

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JPS597595Y2
JPS597595Y2 JP8496878U JP8496878U JPS597595Y2 JP S597595 Y2 JPS597595 Y2 JP S597595Y2 JP 8496878 U JP8496878 U JP 8496878U JP 8496878 U JP8496878 U JP 8496878U JP S597595 Y2 JPS597595 Y2 JP S597595Y2
Authority
JP
Japan
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vane
slot
cylinder
groove
wall
Prior art date
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Expired
Application number
JP8496878U
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English (en)
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JPS551945U (ja
Inventor
喜之 森川
敏雄 松田
好一 吉弘
Original Assignee
松下電器産業株式会社
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Publication date
Application filed by 松下電器産業株式会社 filed Critical 松下電器産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、シリンダ内をロータとともに回転するベーン
を具備しかつ自動車用冷房機等として使用される車両用
回転式圧縮機の改良に関するもので、圧縮効率の向上と
低速回転時におけるベーン騒音の問題を解消するととも
に構造が簡単で性能の安定した効率の良い回転式圧縮機
を提供するものである。
従来のこの種回転式圧縮機について第6図,第7図を参
考に説明する。
同図において、aはシリンダ、bは冷媒吸入口、Cは吸
入低圧室、dは圧縮高圧室、eは吐出通路、fは吐出弁
、gは吐出弁押え、hはシリンダヘッドで吐出口iを具
備している。
jは前側壁、kは後側壁で、ロータ軸lの軸受を形戊す
るとともに吸入低圧室Cと圧縮高圧室dの側壁を兼ねて
いる。
mは針状軸受、nは軸封装置、Oはロータで軸lとは一
体的に回転する如く圧入等により締結されている。
前記ロータOにはそれぞれベーンスロツ}pならびにベ
ーンスロット底qが設けられ、ベーンrが摺動自在に挿
入されている。
冷媒ガスはロータOならびにベーンrの回転により冷媒
吸入口bから吸入低圧室Cに吸入され、圧縮高圧室dの
状態で圧縮加圧されて吐出通路eを経て吐出口iから吐
出される。
上記構或からなる従来の回転式圧縮機は、まず軸l、ロ
ータOが電磁クラッチ(図示せず)を介して駆動され、
回転が始まる。
この時ベーンrは遠心力により突出しシリンダaの内壁
に到達するが、この遠心力のみではベーンrの先端はシ
リンダ壁に追従せず、衝突音を発しました、圧縮ガスの
シール性も悪く、圧縮効率もきわめて悪くなる。
このため周知の如く軸lの入力端と反対側に設けられた
油ポンプ(図示せず)による油圧、あるいは油圧ならび
に吐出側に発生する吐出ガス圧をベーンスロット底部q
に導入し、ベーンrをシリンダに押す手段が採用されて
いる。
すなわち、その手段として、後壁kと軸lに加圧穴s,
tを設け、油圧あるいはガス圧を軸lからロータOへの
分配穴Uを経てロータ内円周溝Vに導入し、この円周溝
Vからベーンスロット底qに印圧し、ベーンrを確実に
シリンダ壁に追従せしめるものである。
かかる従来例でまず、油圧を用いると、油ポンプが必要
となるのは云うまでもなく、複雑な油路をもうけなけれ
ばならず、油ポンプに要するコスト,油路加工に要する
コスト等の如く直接のコストアップの他に、油分離機能
部品等も必要となり、コスト以外に性能ならびに品質の
安定の点からも好ましくない。
また油圧と吐出ガス圧をベーンスロット底部に導入する
場合も同様に複雑な圧力導入路をもうけなければならず
、コストアップの原因となるばかりでなく、途中の圧力
導入路のガスリーク防止手段を構じる必要もあり、コス
トのみならず対リークの点および、性能ならびに品質の
安定からも好ましくない。
本考案は、上記従来の車両用回転式圧縮機にみられる欠
点を除去するものである。
以下、本考案をその一実施例を示す添付図面の第1図〜
第5図を参考に説明する。
同図において、1はシリンダで、冷媒吸入口2,吸入低
圧室3、圧縮高圧室4、吐出通路5をそれぞれ形或する
空間を有している。
6は吐出弁、7は吐出弁押え、8はシリンダヘッドで、
吐出口9が形威されている。
10は前側壁、11は後側壁でロータ軸部12の軸受を
形或するとともに吸入低圧室3、圧縮高圧室4の側壁を
兼ねるものである。
13は針状軸受、14は軸封装置、15はロータで、軸
部12とは一体に作られている。
前記ロータ15には各々ベーンスロット16ならびにベ
ーンスロット底17が設けられベーン18が摺動自在に
挿入されている。
冷媒ガスはロータ15ならびにベーン18の回転により
冷媒吸入口2から吸入低圧室3に吸入され、圧縮高圧室
4で圧縮加圧されて吐出通路5を経て吐出口9から吐出
される。
19はベーン18の表面に設けられたガス導入溝で、こ
の導入溝19の深さはベーン18の先端とシノンダ1と
の接触線の延長線上を越えず、ベーン18の先端におい
ての吸入低圧室3と圧縮高圧室4の直接連通を防止して
いる。
20はシール材で、表面に凹部21が設けられている。
22はロータ18においてベーンスロット16の回転方
向側壁面に設けられたスロット溝で、前記ガス導入溝1
9と交差する方向に形或され、前記シール材20が挿入
される。
ここでスロット溝22とシール材20は若干の隙間を有
している。
そしてこのシール材20はガス導入溝19と当接するこ
とにより、ベーンスロット16内をシリンダ内壁側の空
間16aとベーンスロット底部側の空間16 Cに仕切
っている。
上記構戊において、本考案はベーン18の回転にともな
って発生する圧縮ガスをベーン18の表面に設けたガス
導入溝19を通して直接ベーンスロット底部17に導入
する手段として、ベーン18の表面のガス導入溝19と
ベーンスロット16側壁との間に逆流防止機能をもつシ
ール材20を介在させ、圧縮行程時、すなわちベーン1
8が没入時のみ圧縮室4内の圧縮ガスとその混合油をベ
ーンスロット底17に導入し、吸入行程時すなわち、ベ
ーン18が突出する時はベーンスロット底17内のガス
圧を吸入室3内に逃がすことなく保持せしめることにあ
る。
次に、その動作について説明する。
第3図は、いわゆる圧縮行程に入った場合のベーン18
、ロータ15、シール材20の関係を示し、破線矢印で
圧縮室4内からベーンスロット底17へのガスの流れを
示す。
また実線矢印はベーン18の移動方向を示している。
第3図において、圧縮工程によりベーン18がスロット
底17方向に移動するとシール20は図中左に動く。
この時、圧縮室4内の高圧ガスはシリンダ壁面に遠心付
着している潤滑油とともに、第3図に示す如く空間16
a→16b→凹部21→空間16C→スロット底17
の順に導入され、ベーン18をシリンダ1方向に押す。
次に吸入行程に入った場合は、第4図に示す如くベーン
18は右方向に押されて移動し、前記シール材20もベ
ーン18と同様右方向に移動する。
この時ガス圧はスロット底17→空間16 C→凹部2
1と加わるが空間16 Cが閉塞されているため、吸入
室3には達せず、スロット底17内のガスとその混合油
はそのままスロット底17内に保持される。
ここで、前記スロット底17内は完全な密封空間ではな
く、前記導入された潤滑油で微少すき間を封じるだけの
ため、ガスならびに油は微少すき間からもれ、再び圧縮
行程に入るときには、スロット底17内に補充される必
要がある。
しかしながら本実施例によれば前述の如く、圧縮行程に
入ると直ちにベーンスロット底17には高圧ガスと潤滑
油が導入される。
以上の如く、圧縮機の回転中はベーンスロット底17に
その減量分のガスならびに油が間欠的にかつ必要な圧縮
行程時に補充されるため、常にベーン18をシリンダ1
に完全に追従せしめるものである。
換言すれば、ガスおよび油の不足分のみその都度圧縮室
4から補充され、しかも従来の油ポンプによる押圧の如
く高速回転時の不必要な高圧油による過剰押しもなく、
吐出圧力に応じたベーン押し力が得られ、入力ロスも少
なく高効率で、安定した運転状態が得られる。
また、構造も簡単で、油ポンプあるいは油路あるいは油
分離機能部品も不要となり、コンパクトになるばかりで
なく、コストも少なくてすむ。
なお、本案実施例ではロータ内のスロット溝22と略角
形のシール材20による1ベーン当り1シールの例を示
したが、例えばロータ内のスロット溝22を半円形段付
溝とし、シール材20を円筒状に形威してもよく、また
、1ベーン当り2シールなど複列シール方式でも本考案
の範囲からはずれるものではない。
上記実施例より明らかなように、本考案の車両用回転式
圧縮機は、両側開口が側壁により閉塞された筒状のシリ
ンダ内に、駆動軸により回転するロータを配設し、この
ロータに前記シリンダ内壁側に開口したベーンスロット
を設け、さらに前記ベーンスロット内に先端が前記シリ
ンダの内壁面に当接して側壁、ロータにより形或された
シリンダ内空間を吸入低圧室と圧縮高圧室に仕切るベー
ンを摺動自在に設け、さらに前記ロータに、前記ベーン
の摺動方向と交差する方向に延出しかつベーンスロット
内に開口するスロット溝を設け、さらに前記ベーンにお
いて前記スロット溝と対向する面に、スロット溝の延出
方向と交差する方向に延出した表面溝を設け、また前記
スロット溝に、前記ベーンに形或した表面溝に当接して
この表面溝を含むベーンスロット内をシリンダ内壁側と
ベーンスロット底部側に仕切るシール部材をベーンの摺
動方向へ移動可能に設け、さらにこのシール部材のスロ
ット溝底部側に、このスロット溝を介して表面溝のシリ
ンダ内壁側とベーンスロット底部側を連通ずる凹部を形
戒し、この凹部の深さを、ベーンがベーンスロットより
突出する状態においてスロット溝の側壁面に当接してシ
ール部材をはさむ表面溝のシリンダ内壁側とベーンスロ
ット底部側を仕切る深さとしたもので、ベーンの出没動
作に連動してシール部材が移動するため、ベーンスロッ
トの底部へ冷媒ガス,潤滑油が間欠的に適量送り込まれ
、封入されるため、常にベーンを最適な圧力でシリンダ
内壁へ押圧させることができ、これによってベーンの過
剰押圧によるベーン、シリンダの異常摩耗および不必要
な動力損失が解消できるとともに、ベーンのシリンダへ
の追従性を良好にして異常音の発生あるいは圧縮効率の
低下が防止でき、またそのために従来の如くポンプ手段
などを設けて構戊を複雑にすることもないなど、種々の
利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例における車両用回転式圧縮機
の断面図、第2図は第1図のA−A線による断面図、第
3図は同圧縮機の圧縮時におけるスロット溝の要部拡大
断面図、第4図は同圧縮機の吸入時におけるスロット溝
の要部拡大断面図、第5図は第3図のB−B線による断
面図、第6図は従来例を示す車両用回転式圧縮機の断面
図、第7図は第6図のX−X線による断面図である。 1・・・・・・シリンダ、3・・・・・・吸入低圧室、
4・・・・・・圧縮高圧室、10.11・・・・・・側
壁、15・・・・・・ロータ、16・・・・・・ベーン
スロット、18・・・・・・ベーン、19・・・・・・
ガス導入溝(表面溝)、20・・・・・・シール材、2
1・・・・・・凹部、22・・・・・・スロット溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 両側開口が側壁により閉塞された筒状のシリンダ内に、
    駆動軸により回転するロータを配設し、このロータに、
    前記シリンダ内壁側に開口したベーンスロットを設け、
    さらに前記ベーンスロット内に、先端が前記シリンダの
    内壁面に当接して側壁、ロータにより形威されたシリン
    ダ内空間を吸入低圧室と圧縮高圧室に仕切るベーンを摺
    動自在に設け、さらに前記ロータに、前記ベーンの摺動
    方向と交差する方向に延出しかつベーンスロット内に開
    口するスロット溝を設け、さらに前記ベーンにおいて前
    記スロット溝と対向する面に、スリット溝の延出方向と
    交差する方向に延出した表面溝を設け、また前記スロッ
    ト溝に、前記ベーンに形或した表面溝に当接してこの表
    面溝を含むベーンスロット内をシリンダ内壁側とベーン
    スロット底部側に仕切るシール部材をベーンの摺動方向
    へ移動可能に設け、さらにこのシール部材のスロット溝
    底部側に、このスロット溝を介して表面溝のシリンダ内
    壁側とベーンスロット底部側を連通ずる凹部を形或し、
    この凹部の深さを、ベーンがベーンスロットより突出す
    る状態においてスロット溝の側壁面に当接してシール部
    材をはさむ表笥溝のシリンダ内壁側とベーンスロット底
    部側を仕切る深さとした車両用回転式圧縮機。
JP8496878U 1978-06-20 1978-06-20 車両用回転式圧縮機 Expired JPS597595Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP8496878U JPS597595Y2 (ja) 1978-06-20 1978-06-20 車両用回転式圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

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JP8496878U JPS597595Y2 (ja) 1978-06-20 1978-06-20 車両用回転式圧縮機

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Publication Number Publication Date
JPS551945U JPS551945U (ja) 1980-01-08
JPS597595Y2 true JPS597595Y2 (ja) 1984-03-08

Family

ID=29008157

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JP8496878U Expired JPS597595Y2 (ja) 1978-06-20 1978-06-20 車両用回転式圧縮機

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