JPS595732Y2 - イオンプレ−ティング装置 - Google Patents

イオンプレ−ティング装置

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JPS595732Y2
JPS595732Y2 JP5399581U JP5399581U JPS595732Y2 JP S595732 Y2 JPS595732 Y2 JP S595732Y2 JP 5399581 U JP5399581 U JP 5399581U JP 5399581 U JP5399581 U JP 5399581U JP S595732 Y2 JPS595732 Y2 JP S595732Y2
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discharge
discharge tube
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evaporation
particles
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JP5399581U
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JPS57167762U (ja
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明 鈴木
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神港精機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、イオンプレーテイング装置に関する。
従来、高真空型アーク放電式イオンプレーテイング装置
に用いるイオン化装置には、蒸発源の蒸発材料を蒸発さ
せ、蒸発源とその近傍に設けたイオン化電極との間にア
ーク放電を発生させ、蒸発粒子をイオン化するものであ
った。
このような装置では、蒸発材料に導体またはこれに近い
半導体(例えばシリコン)を用いると、自由端子の供給
が円滑に運んでイオン化電極と蒸発源との間にアーク放
電を容易に形戒維持できるので、蒸発粒子のイオン化率
は50乃至80%と非常に高いが、蒸発物に絶縁物また
はこれに近い半導体(例えば硼素)を用いると、自由端
子の供給が円滑に運ばず、アーク放電を形戊維持できず
、蒸発粒子のイオン化率は数%以下と非常に小さかった
この考案は、絶縁物またはこれに近い半導体の蒸発粒子
のイオン化率を高められるイオンプレーテイング装置を
提供することを目的とする。
以下、この考案を図示の1実施例に基づいて説明する。
図において、1は真空槽で、その内部下方には電子銃部
2が設けられ、3は電子銃部2のるつぼ、4はるつぼ3
に収容した硼素のような蒸発材料、5は蒸発材料4に電
子衝撃を与える電子を発生するフィラメント、6はフィ
ラメントに例えば8.5 V、50 Aの電圧、電流を
供結する電源である。
7はイオン化電極で、るつぼ3から後述する基板10へ
向う蒸気径路の外方にあって、るつぼ2に近い位置、例
えば4.5cmの距離に配置され、この電極7にはるつ
ぼ3に対して20乃至200■、例えば75Vの正の電
圧が電源9によって印加される。
基板10は真空槽1内の上方に、るつぼ3と対面するよ
うに例えば19 cmの間隔を隔てて配置され、るつぼ
2に対して20乃至1000V、例えば200 Vの負
の電圧が電源11によって印加される。
基板10は回転軸12の下端に取付けられ、回転軸12
は真空槽1の土壁を気密に貫通して外界に伸延し、モー
タ13に結合される。
なお、14は基板10加熱用ヒータ、15は基板10と
るつぼ3との間に設けたシャツタ、16は真空槽排気用
配管である。
20は放電管で、真空槽1の外方に設けられており、こ
の管20の軸線の延長線上に位置するガス導入管22を
有し、この導入管20は真空槽1を気密に貫通し、るつ
ぼ3の上方1cmの位置に伸延七ている。
この放電管20内には流量調整弁24を介して、アルゴ
ン、チッソのようなガスが送り込まれる。
26はこのガスをイオン化するための放電電極で、放電
管20の管壁にその軸線上にその先端がるつは゛3の中
心から8乃至12.5cm隔たるように配置されており
、この電極26にはるつぼ2に対して20乃至1000
Vの正の電圧が電源28によって印加される。
30は磁石で、放電管20内にその軸線に平行で放電電
極26側に向かう2GOガウスの磁束を発生するように
放電管20の外周囲に設けられている。
この装置によって基板10に硼素を蒸着させる場合につ
いて述べる。
まず配管16を介して真空槽1内を10−5}−ル程度
に排気し、流量調整弁24を調整し、放電管20内に3
4cc/分の流量でアルゴンガスを送り込み、放電管2
0内の圧力を10−2乃至10−3}−ルとし、放電電
極26に正の電圧を印加し、フィラメント5を2000
℃以上に加熱して電子を放出させ、るつぼ3の蒸発材料
4に電子衝撃を与えて蒸発材料を0.03 g/分の割
合で蒸発させると共に、イオン化電極7に正の75Vの
電圧を印加する。
蒸気圧が10−2乃至10−3}−ルになると、蒸発材
料4およびフィラメント5からイオン化電極7に電子が
向う。
このとき、電子は蒸発粒子と衝突を繰返し、その方向は
いろいろな向きとなるが、ほぼイオン化電極7に向う。
しかしそのうちのいくつかはガス導入管22に向う。
このとき放電電極26には正の電圧が印加されているの
で、これら電子は放電管20内に飛び込む。
放電管20内に飛び込んだ電子は、放電管20内のアル
ゴンガスの粒子に衝突し、アルゴンガスの粒子をアルゴ
ンイオンと電子とに電離する。
このアルゴンイオンは放電管の外周壁側すなわち磁石3
0に向い、アルゴンガス粒子に衝突し、アルゴンイオン
と電子とに電離する。
この時生じた電子は磁束と直交しらせん運動しながら放
電電極26側に向いつつ、次々に別のアルゴン粒子に衝
突し、これらをアルゴンイオンと電子とに電離し、この
電子もらせん運動をしながら電極26側に向い、新たに
アルゴン粒子を電離していく。
このようにして、放電管20内にアルゴンイオンが生或
される。
これらアルゴンイオルは、放電管20と真空槽1との圧
力差によってガス導入管22を介してるつぼ3とイオン
化電極7との間に流出する。
流出したアルゴンイオンは、るつぼ3からの蒸発粒子と
衝突し、これを蒸発粒子イオンと電子とに電離する。
よって、フィラメント5及びるつぼ3の蒸発材料から発
生する電子に、上記蒸発粒子とアルゴンイオンとの衝突
によって発生した電子が加えられるので、るつぼ3とイ
オン化電極7との間の電子数は増大する。
これら電子の大部分はイオン化電極7に向いアーク放電
が形或されるが、その一部はガス導入管22を介して放
電管20内に飛び込み、上述したのと同様にアルゴンを
イオン化し、るつぼ2とイオン化電極7との間に供給し
てアーク放電を形或し、蒸発粒子をイオン化する。
よって、益々るつぼ3とイオン化電極7との間の電子数
は増大する。
これらを短期間に繰返し、るつぼ3とイオン化電極7と
の間のアーク放電が定常化し、蒸発粒子のイオン化が定
常化する。
このとき、基板10をモータ13によって回転させてお
き、かつ基板10に20乃至iooo vの負電圧を印
加しておき、シャツタ15を開けば、イオン化された蒸
発粒子は大きな運動エネルギ(50乃至2000 eV
)を持って基板10に到達し、イオンプレーテイングが
なされる。
このようなイオンプレーテイング装置では、るつぼ3と
イオン化電極7との間に存在する蒸発粒子に、この蒸発
粒子の発生の際に生じた電子を用いて生戒したアルゴン
イオンを衝突させて、るつぼ3とイオン化電極7の間に
アーク放電を生じさせて蒸発粒子をイオン化しているの
で、絶縁物やこれに近い半導体を蒸発材料に使用した際
にも容易にイオン化できる。
ちなみに従来の高真空型アーク放電式イオンプレーテイ
ング装置で蒸発材料に硼素を用いた場合、イオン化電極
には1乃至2mAの電流しか流れず、蒸発材料は余りイ
オン化されず、形戒された被膜は30Wの超音波振動を
与えると5分以内に剥離したが、この装置で蒸発材料に
硼素を、ガスにアルゴンガスをそれぞれ用い、放電管2
0の電位差を100■、電流を6A・にすると、イオン
化電極7に流れる電流は10乃至4OAと4桁も増大し
、蒸発材料は充分にイオン化され、形或された被膜は3
0Wの超音波振動を5時間与えても剥離は生じなかった
上記の実施例では、蒸発材料を電子銃を用いて蒸発させ
たが、他に抵抗加熱式によって蒸発させてもよい。
また放電管20は真空槽1の外部に設けたが、真空槽内
を気密に区画し、その区画部分に放電管20を設けても
よい。
【図面の簡単な説明】
図はこの考案によるイオンプレーテイング装置を実施し
たイオンプレーテイング装置の概略構或図である。 2・・・・・・電子銃(蒸発源)、7・・・・・・イオ
ン化電極、10・・・・・・基板(被蒸着物)、20・
・・・・・放電管、22・・・・・・ガス導入通路、2
6・・・・・・放電電極、30・・・・・・磁石(磁界
発生装置)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 蒸発材料から粒子を蒸発させる蒸発源と、上記蒸発粒子
    を通じてアーク放電を生じて上記蒸発粒子をイオン化す
    るイオン化電極と、上記イオン化された蒸発粒子が被着
    する被蒸着物とを真空室内に設けてなるイオンプレーテ
    イング装置において、上記真空室に隣接して設けられ内
    部に上記真空室内の圧力より大きな圧力のガスが供給さ
    れる放電管と、この放電管から上記蒸発源と上記イオン
    化電極との間に伸延している通路と、上記放電管内に上
    記通路を介して上記アーク放電によって生じた電子を引
    き込み上記ガスを通じて放電させるように上記放電管内
    に上記通路と対向配置され上記蒸発源に対して正の電圧
    が印加される放電電極と、上記放電時に発生した電子を
    回転運動させながら上記放電電極に向わせる磁界を発生
    させるように上記放電管の外周に配置した磁界発生装置
    とを設けたイオンプレーテイング装置。
JP5399581U 1981-04-14 1981-04-14 イオンプレ−ティング装置 Expired JPS595732Y2 (ja)

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JP5399581U JPS595732Y2 (ja) 1981-04-14 1981-04-14 イオンプレ−ティング装置

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JP5399581U JPS595732Y2 (ja) 1981-04-14 1981-04-14 イオンプレ−ティング装置

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Publication Number Publication Date
JPS57167762U JPS57167762U (ja) 1982-10-22
JPS595732Y2 true JPS595732Y2 (ja) 1984-02-21

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ID=29850608

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