JPS5946260A - 安息香酸誘導体 - Google Patents

安息香酸誘導体

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JPS5946260A
JPS5946260A JP13932883A JP13932883A JPS5946260A JP S5946260 A JPS5946260 A JP S5946260A JP 13932883 A JP13932883 A JP 13932883A JP 13932883 A JP13932883 A JP 13932883A JP S5946260 A JPS5946260 A JP S5946260A
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formula
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methyl
sulfamoylbenzoic acid
reaction
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大薮 宏
茂 倉田
鈴木 安司
柴田 健雄
塚本 國雄
大内 力男
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D'etudes Scientifiques & Ind De L'ile De Fr soc
Scient & Ind de l Ile De Fr So
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D'etudes Scientifiques & Ind De L'ile De Fr soc
Scient & Ind de l Ile De Fr So
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は安息香酸誘導体に関するものである。
さらに詳しくは式 式中、Aは低級アルキル基を表わし、Yは水酸基、低級
アルコキシ基、式 R1は低級アルキレン基を表わし、R2は水素原子又は
低級アルキル基を表わす、 の2−アルコキシ−5−スルフアモイル安息香酸誘導体
の製造に使用する新規な合成中間体に関する。
上記式(1)において、Yが式 式中、A、R1及びR2は前記定義の通りである、 の化合物は、優れた制吐作用及び向精神作用を有し、医
薬品として有用な化合物である。殊に下記式 で表わされる化合物は、「スルピリド」なる一般名のも
とに視床下部作用性抗潰瘍剤として実用化されている。
<前記定義の基を表わす場合の式(1)の化合物は、上
記式(I−a)の化合物の有用な合成中間体となり得る
従来から上記式(I−a)の化合物の製造方法は多数提
案されている(例えば、特公昭44−23494号公報
、特公昭49−47751号公報、等参照)が、従来提
案されている方法は、合成困難で高価な1−低級アルキ
ル−2−アミノメチルピロリジンを原料として使用しな
ければならなかったり、或いは煩雑な多数の工程を必要
とする、等の欠点があり、工業的には未だ充分とは言え
ないものである。
本発明によれば、医薬として有用な上記式(■−a)の
化合物及びその合成中間体である前記式(I)の化合物
が、式 式中、Xはハロゲン原子であり、Yは前記定義の通りで
ある、 の新規な化合物をアルカリ金属アルコキシドと反応せし
めることにより、極めて容易に且つ高収率で製造できる
ことが見い出された。
前記式(I)及び(II)において、「低級アルキル基
」は直鎖状又は分岐鎖状であることができ、例えばメチ
ル、エチル、n一もしくはiso−プロピル、n−、i
so−、sec−もしくはtert−ブチル基等の1〜
5個の炭素原子を有するものが包含され、また、「低級
アルコキシ基」は分岐鎖を有していてもよく、例えばメ
トキシ、エトキシ、n−もしくはiso−プロポキシ、
n−、iso−、sec−もしくはtert−プトキシ
基等の1〜5個の炭素原子を有するものが好適であり、
さらに「低級アルキレン基」としては分岐鎖を有してい
てもよい炭素原子数が5個までのアルキレン基が含まれ
、例えばメチレン、エチレン、プロピレン、メチルエチ
レン、ブチレン、メチルプロピレン、ジメチルエチレン
等が挙げられる。
「ハロゲン原子」には、塩素、フッ素、臭素、ヨウ素が
挙げられ、殊に前3者が好ましい。
本発明に従えば、前記式(II)の化合物がアルカリ金
属アルコキシドとの反応により、アルコキシ化される。
このアルコキシ化に使用されるアルカリ金属アルコキシ
ドとしては、アルカリ金属の低級アルコキシドが使用さ
れる。ここで、該アルカリ金属成分としてはナトリウム
、カリウム及びリチウムが適しており、特にナトリウム
が望ましい。
また、低級アルコキシド成分としては、炭素原子数が5
個までの低級アルコキシド、例えばメトキシド、エトキ
シド、n−もしくはiso−プロポキシド、n−、is
o−、sec−もしくはtert−プトキシド等が挙げ
られる。かくして、本発明において使用し得るアルカリ
金属アルコキシドとしては、例えばナトリウムメトキシ
ド、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリ
ウムエトキシド、ナトリウム−n−プロポキシド、カリ
ウム−n−プロポキシド、ナトリウムイソプロポキシド
、カリウムイソプロポキシド、ナトリウム−n−プトキ
シド、カリウム−n−プトキシド等をあげることができ
る。
前記式(II)の化合物とアルカリ金属アルコキシドと
の反応は、通常不活性有機溶媒中において行なわれる。
使用し得る不活性有機溶媒としては、特に極性有機溶媒
が適しており、かかる極性有機溶媒としては、例えばメ
タノール、エタノール、n−もしくはiso−プロパノ
ール、n−、sec−もしくはtert−ブタノール等
のアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
メトキシエタン等のエーテル類;ジメチルスルホキシド
(DMSO)の如きスルホキシド類;ピリジン、ピコリ
ン、コリジン、ルチジン、トリエチルアミン、トリメチ
ルアミン、ジエチルアニリン、ジメチルアニリン等の有
機塩基が含まれ、中でもテトラヒドロフラン、メタノー
ル、コリジンが好ましい。
反応は常温においても進行するが、一般に加温乃至加熱
下に行なわれる。すなわち、反応温度は室温乃至反応混
合物の環流温度の範囲とすることができ、好適な温度範
囲は、使用する(II)の化合物及び/又はアルカリ金
属アルコキシドの種類や濃度、溶媒の種類等によって異
なり一概には言えないが、通常60〜150℃の温度範
囲内において行なうのが好ましい。
また、反応は一般に常圧下に行なわれるが、必要に応じ
て液圧又は加圧下に行なってもよい。上記条件下で本発
明の反応は約3〜24時間行なうのが望ましい。
式(II)の化合物に対するアルカリ金属アルコキシド
の使用には厳密な制限はないが、一般にアルカリ金属ア
ルコキシドは過剰モル量で使用するのが有利であり、好
適には式(II)の化合物1モルに対して3〜8倍モル
量で使用される。
本発明の上記反応の実施に際しては、必要に応じて、ヨ
ウ化第1銅、二酸化マンガン等の触媒を添加することも
可能である。
かくして、本発明の方法によれば、前記式(I)の化合
物が高収率で得ることができる。前記式(I)の化合物
の代表例を示せば次の通りである。
2−メトキシ−5−スルフアモイル安息香酸、2−エト
キシ−5−スルフアモイル安息香酸、2−メトキシ−5
−スルフアモイル安息香酸メチル、 2−メトキシ−5−スルフアモイル安息香酸エチル、 N−(2′−テトラヒドロフラニル)メチル−2−メト
キシ−5−スルフアモイル安息香酸アミド、N−(2′
−テトラヒドロフラニル)エチル−2一メトキシ−5−
スルフアモイル安息香酸アミド、N−(1′−エチル−
2′−ピロリジニル)メチル−2−メトキシ−5−スル
フアモイル安息香酸アミド、 N−(1′−エチル−2′−ピロリジニル)エチル−2
−メトキシ−5−スルフアモイル安息香酸アミド、 N−(1′メチル−2′−ピロリジニル)メチル−2−
メトキシ−5−スルフアモイル安息香酸アミド、 N−(1′−メチル−2′−ピロリジニル)エチル−2
−メトキシ−5−スルフアモイル安息香酸アミド、 N−(1′−エチル−2′−ピロリジニル)メチル−2
−エトキシ−5−スルフアモイル安息香酸アミド、 N−(1′一エチル−2′−ピロリジニル)エチル−2
−エトキシ−5−スルフアモイル安息香酸アミド、 一2−メトキシ−5−スルフアモイル安息香酸n−プロ
ピル、 2−メトキシ−5−スルフアモイル安息香酸イソプロピ
ル、 2−メトキシ−5−スルフアモイル安息香酸n−ブチル
、 2−メトキシ−5−スルフアモイル安息香酸イソブチル
、 2−n−プロポキシ−5−スルフアモイル安息香酸n−
プロピル、 2−n−プトキシ−5−スルフアモイル安息香酸n−ブ
チル、 N−(2′−テトラヒドロフラニル)メチル−2−n−
プロポキシ−5−スルフアモイル安息香酸アミド、 N−(1′−エチル−2′−ピロリジニル)メチル−2
−n−プロポキシ−5−スルフアモイル安息香酸アミド
、 N−(2′−ピロリジニル)メチル−2−メトキシ−5
−スルフアモイル安息香酸アミド、N−(2′−ピロリ
ジニル)メチル−2−エトキシ−5−スルフアモイル安
息香酸アミド、N−(1′−イソプロピル−2′−ピロ
リジニル)メチル−2−メトキシ−5−スルフアモイル
安息香酸アミド。
上記本発明の方法において出発原料として使用する前記
式(II)の化合物は、従来の文献未載の新規な化合物
であり、例えば、それ自体公知の式(III)の化合物
から下記の合成工程を経て製造することができる。
上記式中、R1、R2及びXは前記定義の通りであり、
R3は水素原子又は低級アルキル基を表わす。
式(III)の化合物の式(IV)の化合物への転換は
、式(III)の化合物にクロルスルホン酸(ClSO
3H)を作用させることにより行なうことができる。反
応はそれ自体公知の方法に従って行なうことができ、例
えば溶媒の不存在下に約50〜100℃の温度において
、式(III)の化合物を少なくとも3倍当量、望まし
くは4〜10倍当量のクロルスルホン酸と反応せしめる
ことにより、式(IV)の化合物を得ることができる。
かくして得られる式(IV)の化合物は単離した後又は
そのまま次の反応に使用することができる。単離は例え
ば上記で得られる反応混合物を氷水中に注ぎ込み、式(
IV)の化合物を析出せしめた後、炉過等の手段により
分離することにより行なうことができる。
式(IV)の化合物とアンモニアとの反応もまた、それ
自体公知の方法に従って行なうことができる。
例えば、上記で得た式(IV)の化合物を、通常は大過
剰(3〜5倍当量)のアンモニア水中に導入し、必要に
応じて加温(40〜60℃程度)下に反応させることに
より、高収率で式(II−a)の化合物に変えることが
できる。得られる式(II−a)の化合物は必要に応じ
て反応混合物から分離することができる。分離は例えば
反応混合物に酸を加えて酸性とし(II−a)を析出さ
せ、これを炉過等の手段で分離回収することにより行な
うことができる。
かくして得られる式(II−a)の化合物はそのまま本
発明の方法の出発原料として使用することができる。参
考のため、式(II−a)の化合物の代表例を示せば次
の通りである。
R3=Hの場合: 2−フルオル−5−スルフアモイル安息香酸、2−クロ
ル−5−スルフアモイル安息香酸、2−ブロム−5−ス
ルフアモイル安息香酸。
R3=低級アルキルの場合: 2−フルオル−5−スルフアモイル安息香酸メチル、 2−フルオル−5−スルフアモイル安息香酸メチル、 2−フルオル−5−スルフアモイル安息香酸プロピル、 2−フルオル−5−スルフアモイル安息香酸ブチル、 2−クロル−5−スルフアモイル安息香酸メチル、 2−クロル−5−スルフアモイル安息香酸エチル、 2−クロル−5−スルフアモイル安息香酸プロピル、 2−クロル−5−スルフアモイル安息香酸ブチル、 2−ブロム−5−スルフアモイル安息香酸メチル、 2−ブロム−5−スルフアモイル安息香酸エチル、 2−ブロム−5−スルフアモイル安息香酸プロピル、 2−ブロム−5−スルフアモイル安息香酸ブチル。
上記式(II−a)の化合物は、必要に応じて、式 のピロリジン誘導体又は式 のテトラヒドロフラン誘導体と反応させることにより、
本発明の方法の出発原料として用いられる前記式(II
−b)又は式(II−c)の化合物に変えることができ
る。
式(II−a)の化合物の上記ピロリジン誘導体又はテ
トラヒドロフラン誘導体によるアミド化反応は、式(I
I−a)の化合物又はその反応性誘導体(例えば酸ハラ
イド、エステル、混合酸無水物など)を、上記ピロリジ
ン誘導体〔式(V)〕又はテトラヒドロフラン誘導体〔
式(VI)或いはこれらの反応性誘導体(例えばイソシ
アネート、ホスファゾ化合物など)と、それ自体公知の
方法により反応させることにより行なうことができる。
例えば、該アミド化はR3が水素原子である場合の(I
I−a)の化合物と式(V)又は式(VI)のアミンと
の直接縮合により行なうことができる。反応は無溶媒の
状態で行なうこともできるが、一般に不活性有機溶媒中
、例えばべンゼン、トルエン、キシレンの如き炭化水素
;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン
、ダイグライムの如きエーテル類;ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミドの如きアミド類;ジクロロメ
タン、クロロホルムの如きハロゲン化炭化水素;ジメチ
ルスルホキシドなどの中で行なうのが好ましい。
反応温度及び圧力には特に制約はなく、使用する原料物
質等に応じて広範に変化させることができるが、通常反
応温度は約0℃乃至反応混合物の環流温度、好ましくは
室温乃至200℃であり、圧力に有利には常圧である。
また、反応は必要に応じて、縮合剤の存在下に実施する
ことができ、使用し得る縮合剤としては、例えばルイス
酸、特に四塩化硅素、トリクロロフエニルシラン及び四
塩化チタン等、N−エチル−N′−ジエチルアミノプロ
ピル力ルボジイミド、N,N′−ジシクロへキシル力ル
ボジイミド等;トリアリールフオスフィンとジスルフイ
ドとの組合せ;アンバーライトIR−120等の強酸性
イオン交換樹脂が挙げられる。
また、上記アミド化は、前記式(II−a)の化合物の
前述した如き反応性誘導体(例えばアルキル炭酸無水物
、アルキルエステルなど)と前記式(V)又は式(VI
)の遊離アミンとの間で、或いは前記式(II−a)の
遊離の置換安息香酸と前記式(V)又は式(VI)のア
ミンの前述した如き反応性誘導体との間で行なうことも
できる。本アミド化もまた、必要に応じて溶媒を用いず
に行なうこともできるが、通常上記した如き不活性有機
溶媒又は高沸点のアルコール類(例えばエチレングリコ
ール、グリセリン等)中で行なうのが有利である。
反応温度及び圧力は臨界的ではないが、通常反応温度と
しては、約−20℃乃至反応混合物の環流温度、好まし
くは0℃乃至180℃であり、圧力は有利には常圧であ
る。
かくして、前記式(II−b)又は式(II−c)の化
合物が得られる。
また、R1がメチレン基を表わす場合の前記式(II−
b)の化合物は対応する式(II−c)の化合物から下
記の合成工程を経て製造することもできる。
上記式(II−c−1)の化合物は、ハロゲン化水素(
HX″)で処理して、式(II−c−1)の化合物のテ
トラヒドロフラン環を開裂させることにより、式(VI
I)の化合物に変えることができる。
ハロゲン化水素による式(II−c−1)の化合物のテ
トラヒドロフラン環の開裂反応は、通常式(II−c−
1)の化合物をハロゲン化水素の水溶液(ハロゲン化水
素酸)に溶解し、室温乃至わずかに加温(約50℃まで
)下に保持することにより行なうことができる。ハロゲ
ン化水素の水溶液の濃度はできるだけ高い方が望ましく
、例えば臭化水素酸の場合、市販品の濃度は約47%程
度であるので、式(II−c−1)の化合物の溶解前又
は後に、臭化水素を吹き込んで、飽和濃度(約66%)
近辺で反応させることが望ましい。また、ヨウ化水素酸
を用いる場合には、50%程度の濃度のものを使用する
のが有利である。
一般に臭化水素酸よりもヨウ化水素酸の方が活性が大き
いので、ヨウ化水素酸を用いる場合には、反応温度30
℃以下の比較的低温で行なうことが好ましく、臭化水素
酸を用いる場合には、50℃までの僅かに加温下に反応
を行なうことが有利である。
反応は用いる温度、ハロゲン化水素酸の種類等に応じて
異なるが、通常15分〜48時間で終了する。
臭化水素又はヨウ化水素は式(II−c−1)の化合物
に対して、少なくとも等モル量、好適には過剰量例えば
2倍モル量以上で使用することができる。
式(VII)の化合物の塩化チオニルによる処理(環化
反応)は、例えば、式(VII)の化合物に、無溶媒の
状態で又は望ましくは適当な不活性有機溶媒例えば酢酸
エチル、酢酸メチルの如きエステル類;クロロホルム、
四塩化炭素、ジクロロメタン、ジクロロエタンの如きハ
ロゲン化炭化水素;べンゼン、トルエン、キシレンの如
き炭化水素;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル類中に溶解した状態で、約0〜
50℃間の温度、通常は室温において、塩化チオニルを
添加することにより行なわれる。
塩化チオニルの使用量は厳密ではなく、使用する式(V
II)の化合物の種類や反応温度等に応じて広範に変え
ることかできるが、一般に少なくとも当量、好ましくは
1.1〜1.5倍当量の過剰量で使用される。
反応は一般に15分〜1時間で終了する。反応後の反応
混合物からの上記式(VIII)の化合物の分離及び精
製はそれ自体公知の手段、例えば炉過、抽出、再結晶、
クロマトグラフィー等の任意の手段で行なうことができ
る。
かくして得られた式(VIII)の化合物は式H2N−
R(X) のアンモニア又は第一級アミンと加熱下に反応せしめら
れる。
前記式(VIII)の化合物を式(X)のアンモニア又
は第一級アミンの存在下に加熱すると、該アンモニア又
は第一級アミンが式(VIII)化合物にHX″の離脱
を伴なって結合すると同時に異性化が起り、目的とする
式(II−b−1)の化合物が生成する。
反応は無溶媒の状態で行なうこともできるが、一般に不
活性有機溶媒中、例えばメチルアルコール、エチルアル
コール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール
のごときアルコール類;エチルエーテル、テトラヒドロ
フランのごときエーテル類;酢酸エチルのごときエステ
ル類;トリエチルアミン、ビリジンのごとき有機第三級
アミン類;ベンゼン、トルエンのごとき炭化水素;ジメ
チルホルムアミドのごときアミド類;ジクロルメタン、
クロロホルムのごときハロゲン化炭化水素類:ジメチル
スルホキシド等の中で行なうことが好ましい。
加然温度には厳密な制限はないが、少なくとも60℃の
温度、好適には80℃乃至反応混合物の環流温度の範囲
の加熱温度が有利に用いられる。
式(VIII)の化合物と式(X)のアンモニア又はア
ミンとの使用割合には特別の制限はないが、式(VII
I)の化合物と式(X)のアンモニア又はアミンとは少
なくとも等モル量で、好適には式(X)のアンモニア又
はアミンの過剰量、通常2〜5倍モルの過剰量で使用す
るのが有利である。式(X)のアンモニア又はアミンを
大過剰に使用することもでき、これによって該アンモニ
ア又はアミンに溶媒及び酸結合剤としての役割を同時に
果させることもできる。
また、反応は酸結合剤の存在下に行なってもよく、使用
し得る酸結合剤としては、例えばトリエチルアミン、ピ
リジン、ピペラジン、ジメチルアニリン等が挙げられ、
これら酸結合剤は通常式(VIII)の化合物に対して
少なくとも等当量で、好ましくは1〜1.5倍当量で使
用することができる。
反応時間は加熱温度や用いた式(VIII)の化合物及
び式(X)のアンモニア又はアミンの種類等に依存し広
範に変えることができるが、一般に、前記加然温度に1
〜4時間保持することにより、反応を終了せしめること
ができる。
別法によれば、前記式(VII)の化合物を、無溶媒の
状態で又は前記した不活性有機溶媒中で、0℃乃至室温
の範囲の低温において、少なくとも等モル量、好ましく
は2〜5倍モル量の前記式(X)のアンモニア又は第一
級アミンと反応させることによって、式(IX)の化合
物に一旦変えた後、式(IX)の化合物を加熱異性化す
ることによって、式(II−b−1)の化合物に変える
こともできる。
該加熱異性化は無溶媒の状態で行なうこともできるが、
通常前述した如き不活性有機溶媒中で行なうのが有利で
ある。異性化の温度は、少なくとも60℃、好適には8
0℃乃至反応混合物の環流温度の範囲の温度とすること
ができる。
本異性化反応は極めて容易に進行するので、特に異性化
触媒の使用を必要としないが、必要に応じて通常の異性
化反応でしばしば使用されている触媒を用いてもよい。
上記の如くして合成された式(II−b)及び式(II
−c)の化合物は本発明の前記方法における出発原料と
して使用することができる。式(II−b)及び式(I
I−c)の化合物の代表例を示せば次の通りである。
式(II−b)の化合物: N−(1′−エチル−2′−ピロリジニル)メチル−2
−フルオル−5−スルフアモイル安息香酸アミド、 N−(1′−エチル−2′−ピロリジニル)メチル−2
−クロル−5−スルフアモイル安息香酸アミド、 N−(1′−エチル−2′−ピロリジニル)メチル−2
−ブロム−5−スルフアモイル安息香酸アミド、 N−(1′−エチル−2′−ピロリジニル)エチル−2
−クロル−5−スルフアモイル安息香酸アミド、 N−(1′−メチル−2′−ピロリジニル)メチル−2
−クロル−5−スルフアモイル安息香酸アミド、 N−(1′−メチル−2′−ピロリジニル)エチル−2
−クロル−5−スルフアモイル安息香酸アミド、 N−(1′−エチル−2′−ピロリジニル)エチル−2
−ブロム−5−スルフアモイル安息香酸アミド、 N−(2′−ピロリジニル)メチル−2−クロル−5−
スルフアモイル安息香酸アミド、N−(2′−ピロリジ
ニル)メチル−2−ブロム−5−スルフアモイル安息香
酸アミド、N−(1′−イソプロピル−2′−ピロリジ
ニル)メチル−2−クロル−5−スルフアモイル安息香
酸アミド。
かくして、前記式(II)の新規な化合物において、好
適な群の化合物は式 式中、X′は塩素、フッ素又は臭素原子である、 で示される化合物であり、他の好適な群の化合物は式 を表わし、R21は低級アルキル基、特にエチル基を表
わし、X′は前記定義の通りである、 で示される化合物であり、これら式(II−d)及び式
(II−e)の化合物は、前記式(I)の化合物の製造
に際して有利に使用することができる。
前記式(II−b)の化合物は、前記式(I)の化合物
の優れた合成中間体であるというにとどまらず、それ自
体抗潰瘍作用を有し、抗潰瘍剤として利用することがで
きる。
次に実施例により本発明をさらに説明する。
実施例1 2−クロル安息香酸(40g)をクロルスルホン酸(1
60ml)とともに12時間90℃に加熱する。冷却後
反応液を氷水にあけ、析出する結晶を炉取し、乾燥して
2−クロル−5−クロルスルホニル安息香酸(54g)
を得る。融点148〜149℃;NMR(DMSO,δ
):7.56(1H,二重線,J=8Hz)、7.80
(1H,四重線,J=2,8Hz)、8.07(1H,
二重線,J=2Hz)。
2−クロル−5−クロルスルホニル安息香酸(54g)
を28%アンモニア水(100ml)に溶かし、40〜
50℃で2時間撹拌する。反応液に濃塩酸を加えてPH
1.0とし、析出する結晶を炉取し、乾燥すると2−ク
ロル−5−スルフアモイル安息香酸(47g)を得る。
融点218〜219℃;NMR(DMSO,δ):7.
55(2H,巾広い一重線)、7.75(1H,二重線
,J=8.5Hz)、7.97(1H,四重線,J=2
.5,8.5Hz)、8.25(1H,二重線,J=2
.5Hz)。
2−クロル−5−スルフアモイル安息香酸(235mg
)をジメチルスルホキシド(2ml)に溶かし、これに
28%のナトリウムメトキシドのメタノール溶液(1g
)を加え145〜150℃で一夜加熱する。溶媒を減圧
下で留去し、残渣を水に溶かし、塩酸酸性として、放置
し、生じた結晶を炉過、水洗し、乾燥すると、2−メト
キシ−5−スルフアモイル安息香酸(184mg)を得
る。
融点221〜222℃;IR(KBr):3390cm
−1、3290cm−1、1710cm−1;NMR(
DMSO,δ):3.92(3H,一重線)、7.32
(1H,二重線,J=9Hz)、7.97、(1H,四
重線,J=9Hz,2Hz)、8.13(1H,二重線
,J=2Hz)。
実施例2 2−クロル−5−スルフアモイル安息香酸(2.36g
)をジメチルホルムアミド(46ml)およびトリエチ
ルアミン(1.4ml)に溶かし、クロルギ酸イソプロ
ピル(1.17g)を冷却下に滴加する。室温にて2時
聞撹拌した後、テトラヒドロフルフリールアミン(1.
03g)を滴加する。
室温にて一夜放置し、反応液を水にあけ、酢酸エチルで
抽出する。有機層を水洗し、乾燥した後、溶媒を留去す
ると結晶が得られる。少量のジクロルメタンで洗滌し、
N−(2′−テトラヒドロフラニル)メチル−2−クロ
ル−5−スルフアモイル安息香酸アミド(2.1g)を
得る。融点169〜171℃;IR(KBr):329
0cm−1、1650cm−1;NMR(DMSO,δ
):1.5〜2.1(4H,多重線)、3.2〜4.1
(5H,多重線)、7.7〜8.1(3H,多重線)。
N−(2′−テトラヒドロフラニル)メチル−2−クロ
ル−5−スルフアモイル安息香酸アミド(160mg)
をジメチルスルホキシド(1.5ml)に溶かし、28
%ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(0.5ml
)を加え、反応液を60〜65℃で4.5時間撹拌する
。反応液を水にあけ、弱酸性とした後、酢酸エチルで抽
出する。有機層を水洗した後、芒硝で乾燥する。溶媒を
留去するとN(2′−テトラヒドロフラニル)メチル−
2−メトキシ−5−スルフアモイル安息香酸アミド(1
25mg)が得られる。融点201〜202℃;NMR
(DMSO,δ):1.8付近(4H,多重線)、3.
37(2H,三重線,J=6Hz)、3.8付近(3H
,多重線)、3.96(3H,一重線)、7.25(2
H,巾広い一重線)、7.18(1H,二重線,J=8
.5Hz)、7.88(1H,四重線,J=2.5,8
.5Hz)、8.23(1H,二重線,J=2.5Hz
)、8.2付近(1H,多重線)。
実施例3 2−クロル−5−スルフアモイル安息香酸(236mg
)をジメチルホルムアミド(10ml)およびトリエチ
ルアミン(0.14ml)に溶かし、クロルギ酸イソプ
ロピル(117mg)を冷却下に滴加する。室温にて2
時聞撹拌した後、1−エチル−2−アミノメチルピロリ
ジン(130mg)を滴加する。室温にて一夜放置し、
反応液を水にあり、クロロホルムで抽出する。有機層を
5%重炭酸ナトリウム溶液で洗い、ついで水洗し、芒硝
で乾燥する。溶媒を留去し、アセトンで結晶化させ、N
−(1′−エチル−2′−ピロリジニル)メチル−2−
クロル−5−スルフアモイル安息香酸アミド(270m
g)を得る。融点176〜180℃;IR(KBr):
3295cm−1、1652cm−1;NMR(DMS
O,δ):1.04(3H,三重線,J=7Hz)、1
.7付近(4H,多重線)、2.0〜3.5(5H,多
重線)、7.79(3H,巾広い一重線)。
N−(1′−エチル−2′−ピロリジニル)メチル−2
−クロル−5−スルフアモイル安息香酸アミド(345
.5mg)を28%ナトリウムメトキシドのメタノール
溶液(0.5ml)の存在下、テトラヒドロフラン(2
ml)とともに12時間加熱環流する。減圧下に溶媒を
留去した後、稀塩酸を加えて酸性とする。5%重炭酸ナ
トリウム溶液でPH9に調製し、クロロホルムで抽出す
る。有機層を水洗した後芒硝で乾燥する。溶媒を留去す
るとN−(1′−エチル−2′−ピロリジニル)メチル
−2−メトキシ−5−スルフアモイル安息香酸アミド(
309mg)が得られる。融点179〜180℃。
実施例4 2−ブロム安息香酸(10g)を実施例1と同様にクロ
ルスルホン酸で処理し、引続いて28%アンモニア水で
処理すると2−ブロム−5−スルフアモイル安息香酸(
9.8g)が得られる。融点218〜227℃;NMR
(DMSO−D2O,δ):7.75〜8.2(3H,
多重線)。
2−ブロム−5−スルフアモイル安息香酸を実施例1と
同様にナトリウムメトキシドで処理すると2−メトキシ
−5−スルフアモイル安息香酸が得られる。
実施例5 2−フルオル安息香酸(10g)を実施例1と同様にク
ロルスルホン酸でで処理し、引続いて28%アンモニア
水で処理すると2−フルオル−5−スルフアモイル安息
香酸(7.9g)が得られる。
融点185〜189℃。NMR(DMSO−D2O,δ
):7.39(1H,四重線,J=8.5,10Hz)
、7.96(1H,八重線,J=2.0,5,8.5H
z)、8.25(1H,四重線,J=2.0,7Hz)
2−フルオル−5−スルフアモイル安息香酸を実施例1
と同様にナトリウムメトキシドで処理すると2−メトキ
シ−5−スルフアモイル安息香酸が得られる。
実施例6 2−ブロム−5−スルフアモイル安息香酸(2.8g)
を実施例2と同様にしてアミド化するとN−(2′−テ
トラヒドロフラニル)メチル−2一ブロム−5−スルフ
アモイル安息香酸アミド(2.7g)を得る。融点17
1〜172℃;NMR(DMSO−D2O,δ):1.
8付近(4H,多重線)、3.20(2H,三重線,J
=7Hz)、3.5〜4.1(3H,多重線)、7.5
(2H,一重線)、7.78付近(3H,多重線)。
N−(2′−テトラヒドロフラニル)メチル−2一ブロ
ム−5−スルフアモイル安息香酸アミドを実施例2と同
様にナトリウムメトキシドで処理するとN−(2′−テ
トラヒドロフラニル)メチル−2−メトキシ−5−スル
フアモイル安息香酸アミドが得られる。
実施例2 2−ブロム−5−スルフアモイル安息香酸を実施例3と
同様にしてアミド化してN−(1′−エチル−2′−ピ
ロリジニル)メチル−2−ブロム−5−スルフアモイル
安息香酸アミドを得る。融点182〜184℃;NMR
(DMSO,δ):1.04(3H,三重線,J=7H
z)、1.7付近(4H,多重線)、2.0〜3.7(
7H,多重線)、7.5(2H,巾広い一重線)、7.
8付近(3H,多重線)、8.5(1H,多重線)。
N−(1′−エチル−2′−ピロリジニル)メチル−2
−ブロム−5−スルフアモイル安息香酸アミドを実施例
3と同様にナトリウムメトキシドで処理するとN−(1
′−エチル−2′−ピロリジニル)メチル−2−メトキ
シ−5−スルフアモイル安息香酸アミドを得る。
実施例8 2−フルオル−5−スルフアモイル安息香酸を実施例3
と同様にしてアミド化してN−(1′−エチル−2′−
ピロリジニル)メチル−2−フルオル−5−スルフアモ
イル安息香酸アミドを得る。融点123〜125℃;N
MR(DMSO−D2O,δ):1.07(3H,三重
線,J=7Hz)、1.75(4H,多重線)、2.0
〜3.7(7H,多重線)、7.45(1H,四重線,
J=8.5,10Hz)、7.98(1H,八重線,J
=2.0,5.0,8.5Hz)、8.13(1H,四
重線,J=2.0,7Hz)。
N−(1′−エチル−2′−ピロリジニル)メチル−2
−フルオル−5−スルフアモイル安息香酸アミドを実施
例3と同様にナトリウムメトキシドで処理するとN−(
1′−エチル−2′−ピロリジニル)メチル−2−メト
キシ−5−スルフアモイル安息香酸アミドを得る。
実施例9 N−(2′−テトラヒドロフラニル)メチル−2−クロ
ル−5−スルフアモイル安息香酸アミド(5.35g)
を47%臭化水素酸(20ml)に溶かし、臭化水素を
通し飽和させる。反応液を40℃〜50℃で30分間加
温した後、減圧下に臭化水素をできるだけ留去する。反
応液を重炭酸ナトリウム溶液にあけ、結晶を炉取すると
N−(2′−ヒドロキシ−5′−ブロモペンチル)−2
−クロル−5−スルフアモイル安息香酸アミド(5.2
6g)を得る。IR(KBr):3335cm−1、1
635cm−1;NMR(DMSO,δ):1.3〜2
.2(4H,多重線)、3.1〜3.8(5H,多重線
)、7.7〜8.0(3H,多重線)。
N−(2′−ヒドロキシ−5′−ブロモペンチル)一2
−クロル−5−スルフアモイル安息香酸アミド(1.0
g)を酢酸エチル(10ml)に懸濁させ、塩化チオニ
ル(0.34g)を滴加する。室温で30分間撹袢した
後、減圧下に溶媒を留去する。
残渣に氷水を加え、重炭酸ナトリウムで中和し、析出す
る結晶を炉取すると2−(2′−クロル−5′−スルフ
アモイルフエニル)−5−(3′−ブロムプロピル)−
4,5−ジヒドロオキサゾール(0.72g)を得る。
IR(KBr):3340cm−1;1650cm−1
;NMR(DMSO,δ):1.9付近(4H,多重線
)、3.4〜4.2(4H,多重線)、4.85(1H
,多重線)、7.77(1H,二重線,J=8Hz)、
7.91(1H,二重線,J=2Hz)、8.11(1
H,四重線,J=2,8Hz)。
2−(2′−クロル−5′−スルフアモイルフエニル)
−5−(3′−ブロムプロピル)−4,5−ジヒドロオ
キサゾール(200mg)を酢酸エチル(4ml)に懸
濁させる。これにトリエチルアミン(0.1ml)、エ
チルアミン(4ml)および酢酸エチル(2ml)から
成る混合物を滴加する。室温にて一夜放置後減圧下に溶
媒を留去し、得られる油状物を薄層クロマトに付し、2
−(2′−クロル−5′−スルフアモイルフエニル)−
5−(3′−エチルアミノプロピル)−4,5−ジヒド
ロオキサゾールを油状物として得る。IR(油状):3
200cm−1付近、1640cm−1;NMR(DM
SO,δ):1.12(3H,三重線,J=7Hz)、
1.7付近(4H,多重線)、2.83(2H,四重線
,J=7Hz)、3.5〜4.5(4H,多重線)、4
.7付近(1H,多重線)、7.76(1H,二重線,
J=8Hz)、7.88(1H,二重線,J=2Hz)
、8.11(1H,四重線,J=2,8Hz)。
2−(2′−クロル−5′−スルフアモイルフエニル)
−5−(3′−エチルアミノプロピル)−4,5−ジヒ
ドロオキサゾール(50mg)をエタノール(2ml)
とともに2時間加熱環流する。溶媒を留去するとN−(
1′−エチル−2′−ピロリジル)メチル−2−クロル
−5−スルフアモイル安息香酸アミドが得られる。
この化合物は2−(2′−クロル−5′−スルフアモイ
ルフエニル)−5−(3′−ブロムプロピル)−4,5
−ジヒドロオキサゾールからも製造される。すなわち、
2−(2′−クロル−5′−スルフアモイルフエニル)
−5−(3′−ブロムプロピル)−4,5−ジヒドロオ
キサゾール(1.0g)をエチルアミン(5ml)およ
びジメチルホルムアミド(5ml)とともに4時間10
0℃に加熱する。減圧下に溶媒を留去し、得られる残渣
に重炭酸ナトリウム溶液を加え、クロロホルムで抽出す
る。水洗後溶媒を留去するとN−(1′−エチル−2′
−ピロリジル)メチル−2−クロル−5−スルフアモイ
ル安息香酸アミド(0.635g)を得る。融点177
〜180℃ 実施例10 2−クロル−5−スルフアモイル安息香酸(345mg
)をジメチルスルホキシド(10ml)に溶かし、10
%ナトリウムエトキシドのエタノール溶液(5ml)を
加える。反応液を20時間140℃〜150℃に加温す
る。冷却後、水にあけ、10%硫酸で酸性に調整し、酢
酸エチルで抽出する。有機層を水洗し、芒硝で乾燥した
後、溶媒を留去すると2−エトキシ−5−スルフアモイ
ル安息香酸が結晶(290mg)として得られる。
IR(KBr,cm−1):3325、3230、17
10;NMR(DMSO,δ):1.35(3H,三重
線,J=7Hz)、4.19(2H,四重線,J=7H
z)、7.30(2H,巾広い一重線)、7.29(1
H,二重線,J=3.5Hz)、7.93(1H,四重
線,J=2.5,8.5Hz)、8.11(1H,二重
線,J=2.5Hz)。
実施例11 2−クロル−5−スルフアモイル安息香酸(345mg
)をジメチルスルホキシド(10ml)に溶かし、10
%カリウムメトキシドのメタノール溶液(3ml)を加
え、以下実施例1の最終化合物の製法と同様に操作して
2−メトキシ−5−スルフアモイル安息香酸を得る。そ
のIRおよびNMRスペクトルは実施例1の最終化合物
のものと一致した。
実施例12 2−クロル−5−スルフアモイル安息香酸メチルエステ
ル(359mg)を実施例11と同様に反応せしめ、処
理し、薄層クロマトグラフィーによって精製すると2−
メトキシ−5−スルフアモイル安息香酸メチルエステル
(120mg)が得られる。融点175〜176℃;N
MR(DMSO,δ):3.82(3H,一重線)、3
.91(3H,一重線)、7.30(2H,巾広い一重
線)、7.32(1H,二重線,J=8.5Hz)、7
.95(1H,四重線,J=2.5,8.5Hz)、8
.12(1H,二重線,J=2.5Hz)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.式 式中、Xはハロゲン原子であり、Yは水酸基、低級アル
    コキシ基、式 R1は低級アルキレン基を表わし、R2は水素原子又は
    低級アルキル基を表わす、 の化合物。
  2. 2.式 式中、X′は塩素、フッ素又は臭素原子である、 の化合物である、特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  3. 3.式 の化合物である、特許請求の範囲第2項記載の化合物。
  4. 4.式 式中、X′は塩素、フッ素又は臭素原子でを表わし、R
    2は低級アルキル基を表わす、 の化合物である、特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  5. 5.式 の化合物である、特許請求の範囲第4項記載の化合物。
  6. 6.式 の化合物である、特許請求の範囲第4項記載の化合物。
JP13932883A 1983-07-28 1983-07-28 安息香酸誘導体 Expired JPS6041071B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010524929A (ja) * 2007-04-20 2010-07-22 ユニメッド ファーマ,スポール.エス.アール.オー. 置換スルホンアミド、その製造方法、それを含有する製薬組成物及びその使用

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JP2010524929A (ja) * 2007-04-20 2010-07-22 ユニメッド ファーマ,スポール.エス.アール.オー. 置換スルホンアミド、その製造方法、それを含有する製薬組成物及びその使用

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