JPS5943490A - 磁気カ−ドリ−ダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はムービングヘッド型の磁気カードリーダに関す
る。ムービングヘッド型の磁気カードリーダは、カード
リーダ本体に形成したカード挿入口より磁気カードを差
し込み、この磁気カードが上記挿入口と連なるカード通
路内に所定深さだけ受け入れられた状態で上記本体に設
けた磁気ヘッドを上記磁気カードの磁気記録帯に沿って
摺接移動させることにより、これらヘッドと磁気記録帯
との間で磁気情報の授受を行うようになっている。

従来におけるカード挿入口はカードが差し込まれない状
態において閉口されているので、この開放されている挿
入口からごみ、ほこり、などが進入し易い不具合があっ
た。特に近時にあっては、この種磁気カードリーダを航
空券の発売機やガソリンスタンドの端末装置等に見られ
るごとく屋外に設置して利用するなどの適用が進められ
ているが、このような屋外設置の場合には、塵埃、砂等
ばかりでなく水や油成分も挿入口から侵入する。この種
異物が挿入口から入り込むと、磁気ヘッドに付着して磁
気情報の読み取り誤りを生じ易いばかりでなく、磁気ヘ
ッドや磁気カードを傷付けたり、また水や油成分の場合
にはカードリーダの磁気回路をショートさせたり、部品
を溶解させるなどの惧れもある。

本発明はかかる上述の事情にもとづきなされたもので、
その目的とするところは、カードを差し込まない場合に
は、挿入口を閉寒して異物の侵入を妨ぐとともに、カー
ドを挿入する過程では挿入口を開いてカードを円滑に案
内し、かつカードが所定深さまで差し込まれるとこのカ
ードを確実に係止することができる磁気カードリーダを
提供しようとするものである。

すなわち本発明はカード挿入口に、カードを挿入しない
状態では弾性部材の付勢力によってカード挿入口を塞ぎ
、カードを差し込むとこのカードに押されて挿入口を開
くとともにカードと摺接して自転することによりカード
を案内するローラバーを設けたことを特徴とする。

以下本発明の一実施例を第１図ないし第７図にもとづき
説明する。

第１図は磁気カードリーダの平面図、第２図はその正面
図を示し、１はカードリーダ本体である。このカードリ
ーダ本体１は合成樹脂材料により形成され、前面壁２、
この前面壁２の背面から後方に延びる水平壁３および左
右の側壁４，５を一体成形して構成されている。

上記前面壁２の前面には挿入口パネル６が、前面壁２の
背面側から貫通されたねじ７・・・によって止着されて
いる。この挿入口パネル６には左右方向に細長いスリッ
ト状をなしたカード挿入口８が開口されている。このカ
ード挿入口８に対向して上記前面壁２および水平壁３に
はカード通路９が形成されている。カード通路９はカー
ド挿入口８に連通し、カード挿入口８から差し込まれた
磁気カード１０を所定深さまで受け入れることができる
ようになっている。

前面壁２には第３図に示すごとく上記カード通路９の前
端に連なる収容溝１１が形成されている。この収容溝１
１はカード通路９の左右方向幅分よりも若干長めの長さ
を有し、この収容溝１１内には左右方向に延びるローラ
バー１２が回転自在に収容されている。ローラバー１２
はたとえばステンレス製であり、磁気カード１０の幅よ
りも若干長めに形成されている。ローラバー１２は支持
部材により支持されており、本実施例の支持部材はたと
えば合成樹脂もしくはステンレスなどからなる複数のボ
ール１３・・・であり、これらポール１３がローラバー
１２の下面に転接自在に当接されている。各ボールｌ３
の下面は弾性部材としてのコイルスプリング１４によっ
て支持されており、これらスプリング１４は下方に向っ
て延びる凹部１５・・・内に収容されている。ボール１
３・・はそれぞれスプリング１４の弾性力によって上向
きに押圧付熱され、したがってローラバー１２も上向き
に付勢されている。このためローラバー１２は、第５図
に示すように磁気カード１０を差し込まない場合にカー
ド通路９の前端部、つまりカード挿入口８を閉塞するよ
うになっている。なお、収容溝１１、凹部１５・・・の
各前面が挿入口パネル６によって閉じられることにより
、ローラバー１２とボール１３・・・は自転自在かつ上
下動可能に保持されさらにスプリング１４・・・も凹所
１５・・・内に伸縮自在に保持されているものである。

カード通路９のカード差し込み方向奥部にはカード挾持
片１６が設けられている。カード挾持片１６は板ばね材
からなり、その基端が水平壁３にインサート成形されて
おり、先端はカード通路９に差し込まれたカード１０の
先端部下面を弾性的に押圧して水平壁３との間で挾持す
るようになっている。

水平壁３にはカード通路９のカード差し込み方向に沿う
途中に位置して、左右方向に延びるヘッド通過溝１７が
形成されている。このヘッド通過溝１７は後述する磁気
ヘッド３４を左右方向、つまり磁気カード１０に設けた
磁気記録帯（図示しない）に沿って走行案内する。

水平壁３には上記ヘッド通過溝１７よりも後方に位置し
てキャリッジ案内溝１８が形成されている。キャリッジ
案内溝１８は左右方向に延びており、キャリッジ１９を
走行可能に案内する。

上記キャリッジ１９は、左右の側壁４，５間に架け渡し
たガイドロッド２０，２１によって摺動案内されるよう
になっており、このキャリッジ１９の背面には無端ベル
ト２２がねじ２３により連結されている。無端ベルト２
２は一対の回転プーリ２４，２５間に架け渡されており
、一方の回転プーリ２５は減速用ベルト２６，２７を介
してモータ２８により回転駆動される。したがってモー
タ２８の回転は減速されて回転プーリ２５を回転させる
のでキャリッジ１９は無端ベルト２２によって左右方向
へ走行させられる。

上記キャリッジ１９は合成樹脂材料からなり、嵌合溝２
９を有している。この嵌合溝２９にはステンレスもしく
はリン青銅などからなる弾性支持板３０の一端が差し込
まれており、この支持板３０はねじ３１によってキャリ
ッジ１９に固定されている。弾性支持板３０の先端には
ピン３２，３２を介してヘッド保持枠３３が揺動自在に
支持されている。ヘッド保持枠３３は合成樹脂などの電
気絶縁体からなり、このヘッド支持枠３３に磁気ヘッド
３４が一体的に取り付けられている。そしてこの磁気ヘ
ッド３４が前述のヘッド通過溝１７に臨まされているも
のである。

このような構成による実施例の作用について説明する。

磁気カード１０をカード挿入口８に差し込まない場合に
は、第５図に示すように、ローラバー１２がボール１３
・・・を介してスプリング１４の付勢力を受けて押し上
げられているからカード挿入口８を閉塞している。した
がってカード通路９内に塵埃、砂、水あるいは油分など
の異物が侵入するのを防止する。

磁気カード１０を差し込む場合、カード先端１０ａを挿
入口８から押し込むと、このカード先端１０ａがローラ
バ−１２を押す。この際ローラバー１２はカード先端１
０ａに押されることにより、自転しつつスプリング１４
の弾性力に抗して押し下げられる。したがってローラバ
ー１２は実質的に挿入口８を開いてカード１０の進入を
許す。

カード１０がカード通路９内に挿入される途中にあって
は、カード１０の進入に移ってローラバ−１２がカード
１０との摩擦により自転させられ、よってカード１０の
進入を円滑に案内する。

カード１０がカード通路９内に所定の深さまで差し込ま
れると、第７図に示す通り、カード１０の先端部カード
挾持片１６によって水平壁３に押し付けられ、これらカ
ード挾持片１６と水平壁３との間で挾持される。またカ
ード１０の手前側は、上記ローラバー１２がスプリング
１４の弾性力を受けているのでこの弾性力によりカード
１０を押し上げ、よってカード１０はローラバー１２と
カード通路９の上面との間で挾持される。このことから
カード１０は先端側と手前側との２箇所で２点支持され
、かつそれぞれカード挾持片１６の弾性力およびスプリ
ング１４の弾性力によって押圧されるから確実に支持さ
れ、振動や衝撃等が加えられても不所望に移動すること
がない。

このような第７図の状態でモータ２８が回転されると、
無端ベルト２２を介してキャリッジ１９が第１図の矢印
Ａ方向へ走行される。したがって磁気へッド３４も同方
向へ移動され、磁気カード１０の磁気記録面と摺接して
磁気情報の授受を行う。

磁気情報の授受が終って磁気カード１０を挿入口８から
引き抜いてしまうと、ローラバー１２はスプリング１４
・・・により押し上げられて挿入口８を閉じる。

なお上記実施例では、ローラバー１２とスプリング１４
・・・との間に、ローラバー１２と同時に回転するボー
ル１３・・・を介在させたが、ボール１３・・・に代っ
て第８図および第９図に変形例として示されたピン８１
・・・であってもよい。ピン８１・・・の下面はスプリ
ング１４によって上方に押圧付勢されており、このピン
８１・・・の上面はローラバー１２を回転自在に支持す
る凹状曲面８１ａを成している。またこのピン８１・・
・は合成樹脂もしくは含油性金属、含油性樹脂などによ
り形成されているものである。

また、上記ボール１３・・・やピン８１・・・に代って
ローラバー１２の両端を軸受チューブなどで支持しても
よく、さらにはローラバー１２が円滑に回転するならば
、ボール１３・・やピン８１・・・あるいは軸受チュー
ブを省略してもよい。

以上詳述した通り本発明によると、磁気カードを差し込
まない場合にはローラバーがカード挿入口を閉塞するの
で異物の侵入が防止され、磁気情報の授受に誤作動を生
じることがなく、故障も生じなくなる。しかもローラバ
ーは自転自在であるので磁気カードを挿入する際に抵抗
とならず、カードの進入を円滑に案内する。そしてまた
カードが所定深さまで差し込まれた場合には弾性部材の
付勢力を受けてローラバーがカードを押えるのでカード
の係止が確実に行われるなどの利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第７図は本発明の一実施例を示し、第１図
は全体の平面図、第２図はその正面図、第３図は第１図
中ＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿う矢視図、第４図は第２図中Ｉ
Ｖ−ＩＶ線に沿う断面図、第５図ないし第７図はそれぞ
れ異なる作動状態を示す要部の断面図である。また第８
図および第９図は本発明の変形例を示し、第８図は第３
図と対応して示す要部の正面図、第９図は第８図中ＩＸ
−ＩＸ線に沿う断面図である。 １・・・カードリーダ本体、６・・・挿入口パネル、８
・・・カード挿入口、９・・・カード通路、１０・・・
磁気カード、１２・・・ローラバー、１３・・・ボール
、１４・・・コイルスプリング（弾性部材）、１９・・
・キャリッジ、３４・・・磁気ヘッド、８１・・ピン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. カードリーダ本体に形成したカード挿入口から磁気カー
   ドを差し込み、上記カードリーダ本体に設けた磁気ヘッ
   ドを上記磁気カードの磁気記録帯に沿って摺接させるこ
   とにより磁気情報の授受を行うムービングヘッド型の磁
   気カードリーダにおいて、上記カード挿入口に、カード
   を差し込まない状態では弾性部材の付勢力によってこの
   挿入口を塞ぎ、上記磁気カードを挿入するとこのカード
   に挿されて該挿入口を開くとともにこのカードと摺接し
   て自転することにより該カードを案内するローラバーを
   設けたことを特徴とする磁気カードリーダ。