JPS5943080Y2

JPS5943080Y2 - 丸形カッタの刃先研摩装置

Info

Publication number: JPS5943080Y2
Application number: JP1847980U
Authority: JP
Inventors: 薫小川
Original assignee: 松下電工株式会社
Priority date: 1980-02-15
Filing date: 1980-02-15
Publication date: 1984-12-19
Also published as: JPS56121551U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は丸形カッタの刃先研摩装置に関するものであ
る。

従来、丸形カッタによる切削加工においては、丸形カッ
タの使用に伴ない第１図に示すようにその刃先にかえり
１８が生じて切味が悪くなると、その都度切削作業を
中止してこの丸形カッタ１を取りはずし、手仕上または
機械研摩により再研摩して前記刃先のかえり１ａの除去
ゼ行なっていた。

そのため、刃先のかえりの除去処理のたびごとに切削作
業を中断しなければならず、切削加工の作業能率が大幅
に低ｆしてしまうという欠点な有していた。

したがって、この考案の目的は、刃先のかえり除去処理
のために切削作業を中断する必要がなく、常に刃先を良
好に研摩処理した状態で丸形カッタを連続使用すること
のできる丸形カッタの刃先研摩装置を提供することであ
る。

この考案の一実施例を第２図ないし第５図に示す。

すなわち、この丸形カッタの刃先研摩装置は、中胴部側
面に軸着部２を突設した一対の砥石ホルダ３．３を、そ
れぞれの砥石ホルダ３の前端部内側面に保持した砥石４
の研削面が第３図に示すように互に千鳥状に組醋して丸
形カッタ１の刃先部を挾み対向するようにそれぞれの前
記軸着部２゜２を重ね合わせて、これら軸着部２．２に
おいて前記丸形カッタ１を支持する側板５に取付けた支
柱６．６に軸架したピン７を挿通して軸着するとともに
、各砥石ホルダ３．３の互の基端部なスプリング８で連
結して、前記各砥石ホルダ３．３に保持したそれぞれの
砥石４．４の研削面が前記丸形カッタ１の刃先両面に押
圧され、所定の刃先角αに研摩されるようにしたもので
ある。

前記砥石ホルダ３の前端部内側面を第５図に示すように
凹陥して形成した砥石保持部３ａの両側端縁には、スポ
ンジなどを素材とした研摩砥粒除去用の軟質板材９をそ
の端部が砥石４の研削面より少しはみ出すように張設し
ている。

なお、同第５図において、１０は前記ビン７を挿通する
ビン挿通孔、１１は前記スプリング８を係止するスプリ
ング係止穴である。

このように構成したため、第６図および第７図に示すよ
う□丸形カッタ１の刃先を挾み千鳥状に側酷して付量配
置され、かつその研削面が丸形カッタ１の刃先角に揃う
ように抑圧規制される一対の砥石４．４により、切削加
工に伴ない生じる丸形カッタ１の刃先のかえり１が切
削回転動作につれてこれと平行して研摩除去さｔｌ、切
削作業を中断させることなく常に丸形カッタ１の刃先な
切味のよい鋭利な状態に維持す０ことができ、丸形カッ
タ１による切削作業の能率を大幅に向上させることがで
きる。

筐た、砥石ホセダ３の砥石保持部３ａの両側端縁に軟
質板材９，９を張設したため、この軟質板材９．９によ
って砥石４より生じる研削砥粒な除去することができ、
丸形カッタ１の刃先に前記研摩砥粒が付着して切味を悪
くするといった事態を防止し、好品質の切削面を得るこ
とができる。

なお、使用にさいし前記砥石４に若干の潤滑油をしみ込
ませることにより、研摩効果を上げ切削時の刃先と受は
板間の潤滑ゼ果ｔ、−して丸形カッタ１の寿命を延ばす
効果があるが、前記軟質板材９゜９は、このような使用
例において潤滑油を刃先へまんべんなく塗布する効果上
も有する。

以上のように、この考案の丸形カッタの刃先研摩装置は
、一対の砥石ホルダを各砥石ホルダに保持される砥石の
研削面が互に千鳥状に岨醋して丸形カッタの刃先部を挾
み対向するように重ね合わせて各砥石ホルダの中胴部で
前記丸形カッタの支持部材に軸着するとともに、各砥石
ホルダの互の基端部をスプリングで連結して前記砥石の
研削面を前記丸形カッタの刃先面に押圧したものである
ため、丸形カッタの刃先の研摩処理を、丸形カッタを切
削駆動させたまま平行して行なうことができ、切削作業
を中断することなく丸形カッタを常に良好な刃先条件で
連続使用でき、切削作業の能率を大幅に向上さゼること
ができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は丸形カッタ刃先に生じるかえりを示す要部拡大
断面図、第２図はこの考案の一実施例を示す斜視図、第
３図はその正面図、第４図はその平面図、第５図はその
一部を破断して示す砥石ホセダの要部拡大斜視図、第６
図はその実施例における丸形カッタに対する砥石の配置
関係を示す正面図、第７図はその側面図、第８図はその
軟質板材の作用を示す一部を破断した要部拡大斜視図で
ある。１・・・丸形カッタ、１８・・・かえり、２・・・軸着
部、３・・・砥石ホルダ、３１・・砥石保持部、４・・
・砥石、５・・ｆＩｌ板（支持部材）、６・・・支柱、
７・・・ビン、８・・・スプリング、９・・・軟質板材
、α・・・刃先角。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】ＣＩ）一対の砥石ホルダを各砥石ホルダに保持され
る砥石の研削面が互に千鳥状に鉦醋して丸形カッタの刃
先部を挾み対向するように重ね合わせて各砥石ホルダの
中胴部で前記丸形カッタの支持部材に軸着するとともに
、各砥石ホルダの互の基端部をスプリングで連結して前
記砥石の研削面を前記丸形カッタの刃先面に押圧したこ
とを特徴とする丸形カッタの刃先研摩装置。（２）前記砥石ホルダの砥石保持部側端縁に軟質材を張
設した実用新案登録請求の範囲第（１）項記載の丸形カ
ッタの刃先研摩装置。