JPS5941228Y2 - 連動可能なシャッタ及びプレフィルタを備えたスイ−パ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はスィーパのプロアシャッタ装置に関するもの
である。

この種のスィーパは第１図に示すように、メインブラシ
１により掃き上げられた比較的重い物は遠心力でダスト
ボックス２に入り、又細かく軽い塵埃はプロア３の吸入
口より吸上げられてフィルタ室４に送出され、同室４の
フィルタ５にて空気と塵埃に分離し空気のみを車両の外
に放出している。

そして、従来第２図に示すようにプロア３の吸込導管６
内にはシャッタ７をケーブル８にて外部操作可能に設け
ている。

例えば、水たまりや雨の路上での清掃の際、路面の水気
がメインブラシ１０回転により微細な粒子となってプロ
ア３の吸引力により容易に吸引されフィルタ室４に送ら
れるため、フィルタ５が濡れてほこりがつき、フィルタ
５の早期目詰まり更には水気によるフィルタ５の損傷の
原因となる。

このような場合前記シャッタ７を閉じてプロア３を空転
させ、プロア３内に水気が侵入しないようにしている。

又、従来第２図及び第３図に示すように、プロア３にお
ける吸込導管６の吸入口には金網式のプレフィルタ９を
設けている。

このプレフィルタ９は、メインブラシ１０回転によりほ
こりとともに舞い上げられる繊維状の軽い物などがプロ
ア３内に侵入してプロア３のインペラ１０にからみつく
のを防止する役目をする。

しかし、同プレフィルタ９への付着がある程度進むと目
詰まりし、プロア３の吸引能力低下の原因となり、はこ
りはプロア３内に吸引されずに車体外に出てしまうこと
になる。

従って、プレフィルタ９を定期的に清掃する必要がある
。

以上説明したようにスィーパにとって重要な役割をなす
シャッタ７とプレフィルタ９は本来別々の機能を持って
いるとは言え、いずれもプロア３の吸引力の増減に関係
しており、別々の操作による作業の煩わしさがあった。

特に、プレフィルタ９はその役割上身なくともプロア３
の吸引中には吸込導管６の吸入口を塞ぐ状態にせねばな
らず、例えば第３図に示すように清掃しゃすくすべくス
イング式にしたプレフィルタ９を蝶ポルｔ−９ａにより
固定する必要があった。

そのため、プレフィルタ９を清掃するたびにこの蝶ポル
）９ａを緩めたり締めたすせねばならず、その作業が面
倒であった。

この考案はプレフィルタとシャッタとを連結棒にて連結
し、プレフィルタの清掃時にその傾動操作をシャッタ操
作と連動させ、シャッタにともなって動くプレフィルタ
をメインブラシを利用して容易に清掃できるスィーパの
ブロアシャッタ装置を提供するにある。

以下、この考案を具体化した実施例を第１図。

第４図、第５図に従い詳述する。

メインブラシ１はブラシアーム１１に支えられてリンク
機構（図示せず）により揺動可能であるとともに、矢印
Ａの方向に回転可能である。

メインブラシ１０片側にはダストボックス２があり、こ
のダストボックス２の下部片側にはメインブラシ１にて
掃き上げられたゴミが同ダストボックス２に容易に収納
されるべくダストボックスリップ１２を取り付ケている
。

メインブラシ１上方及び−側方を囲うフレーム１３の末
端周囲には上方リップ１４及び下方リップ１５を取り付
げている。

そして、フレーム１３、ダストボックス２、各リップ１
２，１４゜１５の内側でメインブラシ１を収納するブラ
シ室１６が形成されている。

フレーム１３０片側にはフィルタ室４があり、この中に
フィルタ５を取っ付げている。

このフィルタ室４の下部にはダストパン１１を取り外し
可能に取っ付げている。

ブラシ室１６の上方には吸入口１８があり、吸込導管６
によってブロア３と同吸入口１８とを連通している。

ブロア３の中にはインペラ１０を回転可Ｈヒに取り付げ
ている。

なお、１９は運転用ハンドル ２０はモータ、２１はサ
イドブラシである。

次いで、ンヤツタ２２及びプレフィルタ２３の連動機構
について説明する。

吸込導管６の中にはシャッタ２２が回動可能に軸２２ａ
支され、そのＭ２２ａにはシャッタレバー２４が固着さ
れている。

このシャッタレバー２４の外端にはケーブル２５を連結
し、同ケーフル２４の先端はハンドル１９０近くまで延
ばされてノブ２６が取り付けられ、同ノブ２６によりシ
ャッタ２２は遠隔操作可能である。

又、プレフィルタ２３はフレーム１３に対しブラシ室１
６上方の吸入口１８を塞ぐ位置に回動可能に軸２３ａ支
されている。

同プレフィルタ２３と前記シャッタ２２は連結棒２７の
両端が回動可能に軸着され連動可能になっている。

従って、前記ノブ２６を引いたり押したりすることによ
って、ンヤツタ２２及びプレフィルタ２３は互に連動し
て吸込導管６や吸入口１８を開閉可能である。

２８は吸込導管６内に取付けたガイド板であって、シャ
ッタ２２が水平状態（第５図想像線で示す）から下降す
る場合に同シャッタ２２先端の移動軌跡に沿って彎曲形
成されている。

さて、スィーパ清掃中には、メインブラシ１は地面に対
し接触状態（第４図及び第５図想像線で示す）にある。

この状態では、第５図に示すようにシャッタ２２は吸込
導管６を開くとともに、このシャッタ２２と連動してプ
レフィルタ２３は吸入口１８を閉じる。

従って、メインブラシ１にて掃き上げられた比較的重い
ゴミはダストボックス２の中へダストボックスリップ１
２がガイドとなって収容される。

一方、同ダストボックス２に収容されずにブラシ室１６
内で舞い上が・つた塵埃、糸くず、紙片等はブロア３の
吸引力により吸入口１８に導かれる。

この吸入口１Ｂにはプレフィルタ２３があるため、吸込
導管６を通ってブロア３内に糸くずや紙片等が入るのを
防止できる。

なお、シャッタ２２は吸込導管６を開いているため、メ
インブラシ１にて舞い上がったほこりはブロア３の強制
的吸引力によりプレフィルタ２３を通ってブロア３から
フィルタ室４に送られる。

又、スィーパ走行中には、メインブラシ１は地面に対し
離間状態（第４図及び第５図実線で示す）にある。

この状態でノブ２６を引くと、第５図想像線で示すよう
にシャッタ２２は水平状態になって吸込導管６を閉じる
とともに、このシャッタ２２と連動してプレフィルタ２
３は下方へ傾動する。

従って、プレフィルタ２３はメインブラシ１に滑るよう
に接し、同プレフィルタ２３に付着した糸くずや紙片等
を自動的に取り去ることができる。

なお、シャッタ２２は吸込導管６を閉じた状態にあるた
め、フロア３は空転してブラシ室１６に対して吸引力を
与えない。

そして、メインプラン１０毛は使用するに従い次第に摩
耗し短くなるので、それに応じて同メインブラシ１に接
するプレフィルタ２３は第５図に示すように追従して下
方へ傾動する。

従って、このプレフィルタ２３の傾動に連動してシャッ
タ２２も第５図に示すように水平状態から下へ傾動する
が、ガイド板２８がシャッタ２２先端の移動軌跡に沿っ
て設けであるため、７ヤツタ２２は依然として吸込導管
６を閉じたままである。

この状態を保つには、メインブラシ１が新品のとき、走
行状態でメインブラシ１とプレフィルタ２３が接すると
ともに７ヤツタ２２が吸込導管６を閉じるような位置関
係にし、又メインブラシ１の摩耗が最大となったとき、
プレフィルタ２３がメインブラシ１に接するところまで
を同グレフィルタ２３の傾動ストロークとし、それに応
じたガイド板２８の長さ及びシャッタ２２の傾動角を保
つことができるようにする必要がある。

以上詳述したように、この考案はシャッタ２２とプレフ
ィルタ２３とを連結棒２７にて連動可能として、同シャ
ッタ２２が吸込導管６を開き又は閉じる方向に動くとき
、同グレフィルタ２３がメインブラシ１に対しそれぞれ
離間又は接触する方向に傾動するようにしたことにより
、従来別々に動作させていたシャッタ２２とプレフィル
タ２３とが一つのノブ２６で操作可能となって作業上の
煩わしさをなくし、あわせてこの連動機構を応用してメ
インブラシ１にプレフィルタ２３を接触させ、容易にか
つ確実にプレフィルタ２３の清掃力おのずとでき、スィ
ーパ全体の効率向上につながる効果を奏するので、スィ
ーパのプロアシャッタ装置として産業利用上優れた考案
である。

【図面の簡単な説明】

第１図はスィーパの吸い上げ経路を示す概略図、第２図
及び第３図は従来のシャッタ並びにプレフィルタ機構を
示す図、第４図はこの考案にかかるプロアシャッタ装置
を組込んだスィーパの吸い上げ経路の要部を示す図、第
５図はプロアシャッタ装置を示す図である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 回転により塵埃を掃き上げるメインブラシと、イン
   ブラシにより掃き上げられる塵埃を吸込導管を介して吸
   い上げるプロアと、同ブロアから送出される塵埃を濾過
   するフィルタを備えたフィルタ室とを設けたスィーパに
   おいて、フロアの吸込導管内には同導管を開閉可能にし
   たシャッタを設げるとともに、同導管の吸入口にはプレ
   フィルタを傾動可能に設け、さらにこのシャッタとプレ
   フィルタ間には同シャッタが吸込導管を開き又は閉じる
   方向に動くとき同プレフィルタがメインブラシに対し離
   間又は接触する方向に傾動するように連動させる連結棒
   を設けたことを特徴とする連動可能なシャッタ及びプレ
   フィルタを備えたスィーパ。 ２ フロアの吸込み導管内にはメインブラシの毛の摩耗
   に応じてプレフィルタが追従下降するとき常にシャッタ
   が同導管を閉じるように、シャッタ先端部の移動軌跡に
   沿ってガイド板を設けた実用新案登録請求の範囲第１項
   に記載の連動可能なシャッタ及びプレフィルタを備えた
   スイー″。