JPS5940940Y2 - 整髪用かみそり - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、理容師などが使用する整髪用かみそりの改
良に関するものである。

従来、カット用レーザーと称せられる整髪用かみそりが
使用されているが、これは柄を有する櫛状体の歯部に、
安全かみそりの刃と同様な１枚の刃を、櫛歯の先端より
も引込ませて、櫛刃と交差するように重ね合せ、固定し
たものであった。

このような整髪用かみそりで頭髪を梳くと、その先端部
をカットすることができるが従来のものは、所定長さに
揃えて頭髪をそぐものであった。

この考案は、前述した事情に鑑みでなされたもので、櫛
状体の両側に交互に長歯と短歯とを、短歯の先端部に先
端部が長歯の先端より引込ませで刃片を着脱可能にそれ
ぞれ固定すると共に、櫛状体−側の刃片と他側の刃片と
の幅および刃先の傾斜角度を異ならせることにより、一
部の頭髪だけをカットし、傾斜した短かいカット部を無
数に有する網状または波状に整髪できると共に、長短部
の幅および傾斜角度を変えることができ、さらに小さい
刃片の交換のみで繰返し使用ができる整髪用かみそりを
提供することを目的とするものである。

以下、この考案の一実施例につき図を参照して説明する
。

第１図において、１は柄１ａと一体に合成樹脂で底形さ
れた櫛状体であり、この櫛状体１の一側には長歯２を両
端に位置させて、交互に長歯２と短歯３とが櫛歯状に突
出させてあり、また櫛状体１の他側にも長歯４を両端に
位置させで、交互に長歯４と短歯５とが櫛歯状に突出さ
せである。

前記長歯２，４、短歯３，５お゛よびこれらの相互間隔
は通常の櫛歯およびこれらの相互間隔よりも幅広に形成
されている。

また、櫛状体１の一側の長歯２、短歯３およびこれらの
相互間隔は他側の長歯４、短歯５およびこれらの相互間
隔に対して幅が狭くかつ数が多く形成されている。

前記短歯３゜５の先端部には刃片６，７がそれぞれ着脱
可能に固定され、刃片６，７の先端部は短歯３，５の先
端から突出されでいるが、長歯２，４の先端よりも引込
められている。

また、櫛状体１の一側の刃片６は他側の刃片７よりも幅
が狭く形成されている。

まだ、刃片６，７は、幅の広い方の刃先を櫛状体１の長
平方向と平行に近くなるように互に異ならせである。

前記刃片６，７を短刀３，５に着脱可能に固定するため
の手段は、すべて同様であるから、これからの１つにつ
いて説明すると、第１図乃至第３図に示すように短歯３
に横断面台形の溝３ａが形成され、この溝３ａの底に突
設した置決め用の突起３ｂに刃片６の基部に設けた穴６
ａが嵌合され、前記溝３ａに横断面台形の抑え片８を着
脱可能に嵌合されることにより、抑え片８で刃片６を短
歯３の溝３ａの底に挟持固定し、抑え片８の基端部に突
設した爪掛は突起８ａに爪を掛けて抑え片８を溝３ａが
ら押出すことによって抑え片８を外し、刃片６を突起３
ｂがら外れて新しい刃片６と交換できるようになってい
る。

なお、抑え片８は溝３ａの周壁との摩擦係合により短歯
３への装着状態が保持される。

また、短歯３゜５の先端および刃片６，７の先端は柄１
ａと反対側が外方に突出するように櫛状体１の長平方向
に対し若干傾斜されている。

以上のように構成された整髪用のかみそりは、柄１ａを
握り、櫛状体１の一側または他側を用い従来のものと同
様にして頭髪を梳くことにより、刃片６，７が短歯３，
５の先端部にだけ固定されてこれらから突出しているの
で、前記刃片６または７部だけで頭髪をカットすること
になる。

このため、頭髪の一部だけを短くカットすることができ
、第４図に示すように、網状または波状に長、短り、
Ｓが無数にある新しい髪形に整髪することができる。

そして、櫛状体１の一側の短歯３および刃片６は幅が狭
く数が多いことにより、これらを用いれば細かい多数の
網目、または凹凸波をもつ髪形とし、櫛状体１の他側の
短歯５および刃片７は幅が広く数が少ないことにより、
これらを用いれば粗く前者より数の少ない網目または凹
凸波をもつ髪形とすることができる。

さらに、刃片６゜７は櫛状体１の長手方向に対して刃先
が傾斜させであるので、１つの刃先に当ってカットされ
る複数本の髪の毛の長さが異なり、頭髪のカットされた
部分が刃先６，７の数だけ平行に傾斜し、刃片６を用い
た時と刃片７を用いた時で、刃先の傾斜角度が異なって
いることにより、カットされた部分の傾斜角度も異なる
。

したがって、１つの整髪用かみそりで、幅、数および傾
斜角度が異なる２種類の頭髪のカットができ、互に形状
お・よび感じが異なる整髪ができ、■人の頭髪に対し櫛
状体の一例と他側の両刃光を用いてカットすれば、さら
に形状および感、じが異なる整髪ができる。

なお、この整髪用かみそりにおいて、長歯２゜４はかみ
そりの使用時に頭髪の長手方向に沿って櫛状体１を案内
するためのものであり、長歯２間の短歯３，５に刃片６
，７をそれぞれ設けたのは、これらの傾斜した刃先位置
を長歯２，４の先端に対し所定関係位置に揃えるためで
ある。

この考案において、刃片６，７を着脱可能にするための
構造は、基部が一体化した片側１個ずつの抑え板をねじ
を用いて着脱可能に櫛状体１に固定して複数の刃片６，
７を短歯３，５に接着するなど、適宜変更することがで
き、さらに刃片６゜７の先端の傾斜角度を調整できるよ
うにしてもよい。

以上説明したように、この考案によれば、長歯間にこれ
らの先端から引込ませて刃片を短歯に固定したので、網
状または波状の多数の長短を有する髪形に容易に整髪す
ることができ、また櫛状体の一側と他側とに長歯を設け
、−側の短歯の刃片と他側の刃片との幅および刃片先端
の櫛状体長手方向に対する傾斜角度を互に異ならせたの
で、１つの整髪用かみそりで、幅、傾斜角度が異なる頭
髪の部分的なカットを行なうことができ、したがって複
数種類の異なった形状と感じの網状、波状の髪形に整髪
することができ、さらに、刃片を短歯に対して着脱可能
にしたので、使用により刃片の切味が低下した場合には
、刃片だけを新品と交換することにより繰返し使用がで
き、消耗品となる部分が少なく経済的である上に、必要
に応じて幅や傾斜が異なる刃片と交換しての使用も可能
であるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例による整髪用かみそりの正
面図、第２図は第１図の■−■線に沿う断面図、第３図
は刃片の短歯への固定構造を示す分解斜視図、第４図は
この考案の整髪用かみそりでカットした頭髪の説明図で
ある。 １・・・・・・櫛状体、１ａ・・・・・・柄、２，４・
・・・・・長歯、３．５・・・・・・短歯、６，７・・
・・・・刃片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 柄を有する櫛状体の両側に所定相互間隔で交互に長歯と
   短歯とを設け、短歯の先端部にこれらの先端から突出す
   る刃片をそれぞれ着脱可能に固定し、これらの刃片の先
   端を長歯の先端よりも引込ませて位置させると共に、櫛
   状体−例の刃片と他側の刃片との幅および櫛状体の長手
   方向に対する刃片先端の傾斜角度を互に異ならせたこと
   を特徴とする整髪用かみそり。