JPS5940189Y2 - プラスチックレンズの成形用金型 - Google Patents

プラスチックレンズの成形用金型

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JPS5940189Y2
JPS5940189Y2 JP18281480U JP18281480U JPS5940189Y2 JP S5940189 Y2 JPS5940189 Y2 JP S5940189Y2 JP 18281480 U JP18281480 U JP 18281480U JP 18281480 U JP18281480 U JP 18281480U JP S5940189 Y2 JPS5940189 Y2 JP S5940189Y2
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lens
gasket
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plastic lens
molding
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JP18281480U
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利正 本多
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オリンパス光学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プラスチックレンズの成形用金型、詳しくは
、プラスチックレンズ面形成用の上下の金型と、上記レ
ンズの周面形成用ガスケットとからなる、プラスチック
レンズを注形型によって製作する成形用金型に関する。
周知のように、この種の従来の金型は、その−例を第1
図に示すように構成されている。
なお、本例においては、レンズの一面が凸面、他面が凹
面の凸凹レンズを成形する場合の金型が示されているが
、他の凸レンズや凹レンズについてもはy同様に構成さ
れる。
即ち、この金型1は、プラスチックレンズの凸面を形成
するための凹面2aを有する、ガラス材等からなる厚板
状の上金型2と、プラスチックレンズの凹面を形成する
ための凸面3aを有する、ガラス材等からなる板状の下
金型3と、上記上下の金型2,3が上下より夫々嵌合し
て対向する嵌合部4 a t 4 bを有する、塩化ビ
ニールや酢酸ビニール材からなる短筒状のガスケット4
で構成されている。
上記ガスケット4は、中央部に厚味のある内向鍔部5が
形成されていて、その内周面がレンズ周面を成形する側
壁面となってかり、かつその上下面が上記上下の金型2
,3が嵌合する嵌合部4at4bの受面を形成するよう
になっている。
そして、上記内向鍔部5の内周面の一部から周壁を貫通
する注入孔6が穿設されており、同注入孔6の外側には
、周壁から突出して形成された注入管7が周壁と一体に
形成されている。
この注入管7からはモノマーと称せられる未重合の液状
体のプラスチックレンズ素材が注入される。
このように形成された上下上下の金型2,3及びガスケ
ット4は、プラスチックレンズ成形時には、第2図に示
されるように組み合せられて使用される。
即ち、上記ガスケット4の、上下の金型嵌合部4a、4
b内に上記金型2,3が夫々上下より嵌合され、図示さ
れない保持手段により固定され、図に示すように、ガス
ケット4の内向鍔部5の内周側壁面5aと、上金型2の
四面2aと、下金型3の凸面3aとで形成される空隙8
がプラスチックレンズを成形する注形型部となるように
なっている。
そして、このように組み合わされた金型1の空隙8内に
上記モノマー注入管7より、内部に空気が残らないよう
にこれを排気し乍ら、モノマー10を注入し、しかる後
回に示すように上記注入管7を封鎖する。
次いで、このモノマー10が充填された金型1を加熱炉
(図示されず)内に入れ、40℃〜90℃で20数時間
をかけ、温度を徐々に上昇させて加熱し、モノマー10
を重合させて、所定の形状のプラスチックレンズを成形
するようになっている。
ところで、このようにプラスチックレンズを注形型によ
って成形する場合、上記モノマー10の重合が進むにつ
れて、モノマー10の容積が減少して収縮(約15%程
度)するので、その収縮に伴ない、これと接触している
上記上下の金型2゜3及びガスケット4を引き寄せる力
が作用する。
特に加熱により軟化している上記ガスケット4は、上記
モノマー10の収縮に伴なって、重合が完了した時点で
は、第3図に示すように変形してし普う。
このように、ガスケット4が変形してし1うと、成形に
よってでき上ったプラスチックレンズ10Aは、第4図
に示すように、上下の凸凹面10a、10bの光軸O□
t02が一致しなくなると共に、その中心部の厚さtも
所定のものと違ったものになってし1う。
従って、このようなガスケット形式の成形手段によって
は、メガネ用レンズ等のように厚さに多少のバラツキが
あり、上下曲面の光軸に多少のずれがあっても眼で容易
に調節出来る範囲内で実用上支障のないレンズは成形出
来るが、カメラ、プロジェクタ−等の光学機器に使用さ
れるような高精度のプラスチックレンズを得ることは到
底望めない。
なお、第2図に示すように空隙8内に充填され、成形さ
れたモノマー10は、その重合が完了し、レンズ10A
に成形された後、急冷又は衝撃等により金型1から離型
され、その形状は、上記変形作用により、その周縁が第
5図に示すように歪められたものとなるが、その中央部
を点線で示すようにトリーミングして使用される。
このように、従来のガスケット形式の金型1では、カメ
ラやプロジェクタ−等の光学機器に使用される高精度の
プラスチックレンズを得ることは出来なかった。
本考案の目的は、上記の点に鑑み、上記ガスケット形式
の金型におけるガスケットを、高剛性材からなる側面形
成用ガスケットと、このガスケット内に配置される高伸
縮性材からなる被成形材収縮補正用ガスケットとの二重
構造のガスケットにすることによって、被成形レンズの
変形を最少限のものとし、上記光学機器のレンズとして
も使用し得る高精度のプラスチックレンズが得られるよ
うにした成形用金型を提供するにある。
本考案によれば、従来のガスケット形式の金型に、構造
の簡単な被成形加工材収縮補正用ガスケットを付加する
だけで、従来不可能とされていたカメラ等の光学機器に
も充分使用出来る高精度のプラスチックレンズを容易に
得ることが出来る。
以下、本考案を図示の実施例に基いて説明する。
第6図は、本考案の一実施例を示すプラスチックレンズ
の成形用金型の分解図であって、右半部を断面で示しで
ある。
本考案の成形用金型L1は、上記第2図における上下の
金型2,3と同様な、夫々の下面及び上面に、被成形加
工レンズのレンズ面形成用の凹凸面12a 、 13a
が夫々形成されたレンズ面形成用上金型12およびレン
ズ面形成用下金型13と、レンズの周面を形成する側壁
面16aを有する高剛性材からなる短円筒状のレンズ側
面形成用ガスケット14と、このガスケット14内に配
置され、同ガスケット14の上記側壁面16a及び上下
の金型12,13のレンズ成形面周辺を密着して覆う、
高伸縮性材からなる被成形材収縮補正用ガスケット15
とで構成されている。
上記側面形成用ガスケット14は、剛性の高い金属等で
作られ、その形状は、上記第2図におけるガスケット4
とはy同様なものであるが、内周側壁面16aが側壁面
成形面となる内向鍔部16には、内側から外側に通じる
内外圧を等しくするための複数個の通気孔17が穿設さ
れており、モノマー注入孔18には、第2図におけるパ
イプ状に突出して形成された注入管7が欠除している点
で異なっている。
上記被成形材収縮補正用ガスケット15は、弾性変形し
易い材質からなり、図に示すように、上下縁部15aが
外方に折り曲げられて、その縁部15aの断面形がコの
字状となったリング体で形成されており、その周側壁の
一部には外方に延びるモノマー注入管19が一体的に形
成されている。
この収縮補正用ガスケット15は、プラスチックレンズ
の成形時、上記側面形成用ガスケット14内に配置され
、側面形成用の成形面を構成すると共に、被成形材の重
合による収縮に応じて、上記ガスケット14から引き離
されて中央に向けて均等に収縮し、後記するように被成
形レンズの厚みの狂いや、上下面の光軸のずれ等を最小
限のものに補正するほか、上記ガスケット14の変形を
防止する役目をするためのものであって、これによって
従来のこの種の金型では達成出来なかった高精度のプラ
スチックレンズの成形加工が出来るようになっている。
次に、このように構成された本考案の成形用金型1−1
の作用について説明する。
先ず、側面形成用ガスケット14内にその内向鍔部16
を挾持するようにして、上記被成形材収縮補正用ガスケ
ット15が嵌装されて配置される。
この際、上記ガスケット14のモノマー注入孔18内に
上記補正用ガスケット15のモノマー注入管19がその
先端部から外方に突出するようにして嵌入される。
このようにガスケット15を配置すると、ガスケット1
4の側壁面16aはガスケット15が密着して覆う。
次いで、上記補正用ガスケット15が嵌装された側面形
成用ガスケット14内に、第7図に示すように上下の金
型12,13が夫々嵌合される。
すると、両金型12,13のレンズ成形面の周辺もガス
ケット15の上下縁部15aによって覆われる。
次いで、上記上下の金型12,13と補正用ガスケット
15との間に形成される空隙21、即ちプラスチックレ
ンズ注形型内に上記モノマー注入管19から、内部の空
気を排気し乍らモノマー20を充填した後、第7図に示
すように、上記注入管19の先端部を封鎖する。
次いで、モノマー20が充填された金型1」を加熱4P
(図示されず)内に入れて、40℃〜90℃に20数時
間かけ、徐々に温度を上げて加熱し、モノマー20を重
合させる。
この重合過程において、初め液体であったモノマー20
は、重合が進むにつれてワックス状、ロウ状となり重合
が完了すると固体となる。
この過程においてモノマー20の収縮の大半は、形状を
自由に変えられる液体状からやや粘性の大きいワックス
状に変化する過程で起きる。
このときの収縮によりモノマー20と金型12.13お
よび被成形材収縮補正用ガスケット15の内周縁部15
bの間に隙間ができることになるが、その隙間内の圧力
は非常に低いとと\内周縁部15bは、高伸縮性を有す
るので、通気孔17を通してか\る大気の圧力により、
その隙間は閉鎖され、内周縁部15bはモノマー20と
密着したま\、第8図に示すように変形し上下の厚さ方
向の寸法は、殆んど不動の寸\である。
更にモノマーがかなり固化し、レンズ面形成用の凹凸面
12a。
13aと内部のプラスチックレンズ部が接着した状態で
も、僅かな収縮があるが、この収縮はガスケット縁部1
5aが収縮されるとと\上記のようにガスケット内周縁
部15bが変形することにより吸収され、レンズ面形成
用の凹凸面12a。
13aと内部のプラスチックレンズ間の剥離が防がれる
以上のことにより厚さ方向の寸法変化は、非常に少なく
なり、更に金型12,13と側面形成用ガスケット14
の剛性が高いので型ずれが無く、注型されるプラスチッ
クレンズの上下の光軸のずれも殆んど生じない。
このように、重合が完了して成形されたモノマー20に
よるプラスチックレンズは、従来の方法と同様に、金型
11を急冷又は衝撃を加えて離型し、トリミングによっ
てその周縁部20aを上記補正用ガスケット15と共に
切り落すことによって、中心部の厚さの狂いも、上下面
の光軸のずれも殆んどない高精度のプラスチックレンズ
を得ることが出来る。
上記金型1jを用いることによって、レンズ径30mm
、中心厚さ6mmの凸凹レンズを成形した例においては
、従来の金型1を用いた場合、中心厚さの寸法差が±0
.2 rran、上下面の光軸のずれが士±0.1mm
以上あったものが、夫々±0.03〜0.05mm及び
0.02〜0.05+yo++程度と大巾に減少させる
ことが出来た。
以上説明したように、本考案の金型によれば、高精度が
要求される光学機器用レンズとしても充分使用出来る高
精度のレンズを得ることが出来ると共に、上記側面形成
用ガスケットは成形加工時変形することがないので恒久
的に使用出来、かつ、補正用ガスケットを新に付加する
ことになっても、金型のコストとしては、従来の金型よ
り安価にすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、右半部を断面で表した、従来の金型の−例を
示す分解側面図、第2図は、上記第1図の金型の成形時
の状態を示す断面図、第3図は、上記第2図の金型の成
形加工時の変形態様を示す断面図、第4図は、上記第2
図の金型によって成形されたプラスチックレンズの→l
を示す断面図、第5図は、上記第4図のプラスチックレ
ンズのトリミング加工前の状態を示す平面図、第6図は
、右半部を断面で表した、本考案の〜実施例を示す金型
の分解側面図、第7図は、上記第6図の金型の成形時の
状態を示す断面図、第8図は、上記第6図の金型で成形
されるプラスチックレンズの成形加工時の変形態様を示
す断面図である。 L、し1・・・金型、2,12・・・レンズ面形成用上
金型、3,13・・・レンズ面形成用下金型、4,14
・・・側面形成用ガスケット、15・・・被成形材収縮
補正用ガスケット。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 プラスチックレンズの一方のレンズ面を成形するための
    レンズ面形成用上金型と、 上記プラスチックレンズの他方のレンズ面を成形するた
    めのレンズ面形成用下金型と、 上記プラスチックレンズの周面を成形する側壁面を有す
    ると共に、上記レンズ面形成用の上金型と下金型とを互
    に対向させて配設し、その対向空隙によって形成される
    プラスチックレンズ注形型内にプラスチックレンズ材の
    モノマーを注入するための注入口を有する、高剛性材か
    らなる側面形成用ガスケットと、 このレンズ側面形成用ガスケット内に配置され、上記上
    下の両金型のレンズ成形面の周辺とレンズ側面形成用ガ
    スケットの上記側壁面とを密着して覆い、上記モノマー
    の収縮時に同モノマーと一体化して、その収縮分を補う
    、高伸縮性材からなる収縮補正用ガスケットと、 からなることを特徴とするプラスチックレンズの成形用
    金型。
JP18281480U 1980-12-18 1980-12-18 プラスチックレンズの成形用金型 Expired JPS5940189Y2 (ja)

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JPS57103820U JPS57103820U (ja) 1982-06-26
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JPS57103820U (ja) 1982-06-26

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