JPS5939356A - 線状体用静電塗布装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、細径な線状体の全周に塗布剤を均一に塗布し
うるようにした線状体用静電塗布装置に関する。

従来、線径が０．０５〜５０朋程度の細径な線状体に微
粒化された塗布剤微粒子を塗着するに、は、大型の塗布
ブース内に静電式またはエア噴霧式の噴霧機を線状体の
走行方向と直角に対向させて配置し、該線状体を所定速
度で産性させつつ塗布作業を行なうようにしていた。

しかし、このような従来技術によるものにおいては、第
１に噴霧機の塗布ノぐターン幅に比較して線状体の線径
の方がはるかに小さいため、塗着効率が非常に悪いとい
う欠点があった。第２に、塗布剤微粒子が線状体に向け
て直角に飛行しない場合には、当該塗布剤微粒子は塗布
ブースの内壁面に向けて飛散してしまい、該塗布ブース
内を汚損するばかシでなく、無駄に塗布された塗布剤の
回収が困難であるという欠点があった。第３に、従来技
術によるものにおいては、線状体の全周に均一な払膜幅
のものを得るには、塗布ブース内に複数台の噴霧＠を設
置しなくてはならず、装置が複雑、かつ大型化してしま
う欠点があった。

本発明は、前述した従来技術による線状体用塗布装置の
欠点を改良することを目的とするもので、静電噴霧機よ
り噴霧された塗布剤微粒子をチャンバ内に閉じ込め、該
チャンパラに１本または複数本の線状体を走行させるこ
とにより、該線状体の全周に塗布剤を均一に塗着させる
ことができるようにした線状体用靜ｔ＊布装置を提供す
るものでおる口 上記目的を構成させる友めに、本発明の採用する構成は
、内部に塗布剤微粒子を閉じ込めるために筒状に形成さ
れたチャンバと、該チャンバ内に帯電した塗布剤微粒子
を噴霧するように該チャンバ内に臨んで設けられた静電
噴霧機とを有し、前記チャンバの軸線方向に線状体を走
行させる間に該線状体に塗布剤微粒子を塗着させるよう
にしたことにある。

前述の構成により、チャンバ内において静電噴霧機と線
状体との間に形成される静電界による静電吸引力により
、該静電吸引力の及ぶ範囲内に閉じ込められた塗布剤微
粒子を線状体に無駄なく塗着させることができる・また
、線状体に対して片をって噴鱒されても、帯電した塗布
剤微帷子はチャンバ内に均一に分散されるため、線状体
の全周に均一な塗膜を得ることができる。さらに、チャ
ンバを小型形状としうるから、塗布剤の回収が容易であ
シ、線状体の乾燥工程への搬送が容易である等の効果を
有する＠ ここで、本発明において線状体としては、例えば銅線、
鉄線またはこれらの捩り線のような金属線、糸、テグス
のような樹脂製線、光７アイパのようなガラス線で、そ
の断面形状は円形、角形、板状等のものを含む概念とし
て定義される。また、塗布剤とじてはアミノアルキド、
アクリル、エポ−’Ｆ’／、ｙｆｅ＋）ウレタン塗料等
の溶剤塗料、非水系ディスノ臂−ジョン塗料、ハイソリ
、ド系塗料、水系塗料、粉体塗料等は勿論のこと、紫外
線硬化型塗料、電子線硬化型塗料、線状体塗布用のオイ
ル等が含まれるものである。さらに、静電噴霧機として
は高電圧を印加することによって塗布剤微粒子に帯電さ
せることができるものであれば、種々の形式のものを採
用することができ、例えば遠心力を利用した回転霧化頭
型靜電噴暢機、液圧を利用したエアレス型静電噴＊ｔｉ
、霧化エアを利用したエア霧化型静電噴Ｕ機、超音波髄
化を利用した超音波型静電噴霧機等が含むものとし工定
義される。

以下、本発明について図面に示す実施例と共に説明する
。

図中、１は例えば軸線が垂直方向となるように配置され
た円筒体からなるチャンバで、該チャンバ１はナイロン
、テフロイ等の絶縁性合成樹脂、またはガラス、セラミ
ック等の絶縁材、後述の噴霧機に対し所定の電位にある
金属材等がらなシ、内部にチャンバ室２が形成されてい
る。前記チャンバ１の上方Ｎ１ｍは線状体通過口３＆を
有する蓋３によシ施蓋され、その下方側１ｂＫは塗布剤
流出防止壁を兼ねた線状体通過口１ｅが形成されると共
に、水平方向に折曲って７ラング部１ｄが形成されてい
る。

４はチャンバ呈２内において塗布剤が塗着される線状体
（図面では１本のみを示す）を示し、該線状体４は例え
ば銅＃Ｊ！製造装置、光ファイバ製造装置醇の線状体製
造装置５によって製造される。

６はアース電位におかれた案内ローラで、前述のように
製造された線状体４＃′ｉ案内ローラ６で案内される間
にアース電位となシ、さらに線状体通過口３ａｓｌｃＫ
押通され、図中矢示Ａに示す走行方向に向って移動する
間チャンバ室２内で塗布剤が塗着される。

７はチャンバ１の上方１ｔｌｌ１ｍに固着して設けられ
た静電噴霧機で、該該靜電噴霧機７がエア霧化ゾ１１を
介して塗布剤タンク１２と、またエアホース１３を介し
てエア源１４とそれぞれ接続されている。そして、静電
噴霧機７のヘッド部７ａはチャンバ室２内に臨んで走行
方向Ａに、即ち下方側１ｂに向くように斜めに設けられ
、ヘッド部７ａ先端の剣状電極７ｂに高電圧発生源９か
らの高電圧を印加することによシ該針状電極７ｂの周囲
にイオン化圏域を形成すると共に、案内ローラ６によっ
１ア一ス電位にある線状体４との間に静電界を形成する
。また、へ、ド部７ｄから噴出する塗布剤はエア源１４
からの霧化エアによって微粒化され、この塗布剤微粒子
が前記イオン化圏域を通過する間に帯電し、線状体４と
の間の静電界による電気力線Ｅに沿って飛行し、この帯
電した塗布剤微粒子が線状体４に塗着する。

また、１５はチャンバｌの下方側１ｂにおいて７ランノ
部１ｄに接続された排気筒を示し、該排気筒１５はチャ
ンバ１と同様の材料によって形成されている。そして、
排気筒１５の一側は７ランノ部１ｄに接続される７ラン
グ部１５ａとなシ、他側は排気口１５ｂとなっておシ、
該排気筒１５内には７ラング部１５ａから排気口１５ｂ
に向って塗布剤を付着させることによって該塗布剤を回
収するためアースされた塗布剤回収用邪摩板１６、塗布
剤分離用フィルタ１７、ファン１８がそれぞれ設けられ
ている。一方、排気筒１５には邪摩板１６近傍に位動し
て塗布剤回収管１９が設けられ、塗布剤微粒子が邪摩板
１６に付着することによって回収された塗布剤は該塗布
剤回収管１９を介してタンク２０に集められ、再使用さ
れる。

さらに、２１はチャンバ１の次段に設けられる乾燥用チ
ャンバで、該乾燥用チャンバ２１はチャンバ１で塗／１
１】剤の塗着された線状体４を焼付け、乾燥させるため
のもので、その内部には乾燥源２２が設けられると共に
その排気ダク）２１ａにはファン２３が設けられている
。ここで、乾燥源２２は厘布剤が溶剤塗料等の場合には
ヒータ等の黙劇が使用され、紫外線硬化型塗料の場合に
は紫外線発生源が使用され、また電子線硬化型塗料の場
合には電子線発生源が使用される。そして、チャンバ１
の線状体通過口１ｃからの線状体４は前記乾燥用チャン
バ２１内を通過する間に乾燥され、該チャンバ２１の次
に設けられた巻取シ装置２４によって巻取られるように
構成されている。

本発明は以上のように構成されるが、線状体製造装置５
で製造された線状体４はアースを位にある案内ローラ６
に案内されつつ線状体通過口３ａからチャンバ室２内を
通り、線状体通過口ＩＣから出て乾燥用チャンバ２１内
を通シ、巻取シ装置２４に巻取られる。この間、線状体
４が足行方向Ａに沿ってチャンバ室２内を通る際、静電
噴慧機７によって塗布剤が塗着される。

即ち、静電噴霧機７の針状電極７ｂに高電圧を印加する
ことによって、該針状電極７ｂの周囲にイオン化圏域を
形成すると共に、線状体４との間に’％気気力線爆形成
されるから、ヘッド部７ａから噴％された鎚布剤微粒子
は該イオン化圏域を通過する間に帯電し、電気力線Ｅに
沿って飛行した後、該線状体４に塗着する。そして、塗
布剤の塗着した線状体４は乾燥用チャンバ２１によって
、当該塗布剤を乾燥させると共に焼付け、このように拡
布作業の完了した線状体は巻取シ装置２４に巻取られる
。

一方、線状体４に塗鶏されなかった塗布剤微粒子はファ
ン１８によって排気筒１５の排気口１５ｂ側に成用され
る。この間、塗布剤微粒子はアースされた邪摩板１６に
付着して成長落下し、塗布剤回収管１９からタンク２０
に回収され、またフィルタ１７によって残余の塗布剤微
粒子が除去され、清浄となった排気は排気口１５ｂから
屋外等に排出される。邪摩板１６に塗布剤微粒子とは異
極の電圧を印加すれば、塗布剤の回収効率をさらに高め
ることができる。

次に、チャンバ１の形状についてであるが、チャンバ室
２内を有効な静電吸引力の及ぶ範１内とし、該チャンバ
冨２内に閉じ込められた帯電塗布剤微粒子をできるだけ
多く線状体４に塗着させることが望ましい。そこで、本
発明においては、針状電極７ｂへの印加電圧を±５〜９
０ｋＶとした場合、チャンバ１の内径をｓ　ｏ　ｏ　闘
以内、まだ線状体４０走行方向Ａに沿う長手方向長さを
３００簡以上とすることによって、チャンバ室２内は静
電界による電気力線Ｅの影響を受けることになる。

この結果、チャンバ室２内に閉じ込められた塗布剤微粒
子は全部が電気力線Ｅに沿って線状体４に飛行塗着させ
ることができる。このように、本発明においてはチャン
バｌの形状を有効な静電吸引力の及ぶ範囲内とすること
ができるから、塗布剤の無駄を確実に防止し、塗着効率
を高めることができる。

さらに、静亀噴霧徐７のヘッド部７ａを線状体４の走行
方向Ａに対してその下流、側に向くように斜めに配置す
ることによシ、図示の如く走行方向Ａに沿った電気力を
形成することができ、払布剤を均一に塗着させることが
できる。

なお、前述の実施例においてはチャンバ１を円筒体とし
て述べたが、角形の筒状体としてもよく、一方、チャン
バ１と排気筒１５とを一体的に形成してもよい。また、
チャンバ１は線状体４が上方から下方に走行するように
垂直に設けるものとして述べたが、該チャンバ１は軸線
方向が水平となるように設けてもよい。さらに、線状体
４は案内ローラ６によってアース電位とするものとして
述べだが、ブラシ等に代えてもよく、また線状体製造装
置５自体をアース電位とすることができる場合には、該
案内ローラ６を不要としうる。

実験例 チャンバ１として、内径が６０ｍｙｔｔｓ長さが５００
ｍｍのＩリプロピレン容器を使用し、静′亀噴霧機７は
印加電圧±１８にス塗布剤吐出量３頭、／’ｉｎ　Ｉ　
ｎ、霧化エア圧力１．　Ｉ）ｋｇ／′ｃ４のエア霧化型
ガンを使用し、線状体４として直径０．２４の石英ガラ
ス線を走行速度６０ｎｙ’ｍ　ｉ　ｎでチャンバ１内を
走行させて、塗布作業を行なった。この結果、塗布ブー
ス内で上記エア霧化型ガンを線状体と直角に対向させて
塗布作業を行なう従来技術のものと比較して、約５０倍
の塗着効率を得ることができた。

本発明による線状体用静電塗布装置は以上詳細に述べた
如くであって、ナヤンパ内に帯電した塗布剤微粒子を噴
繕し、レチャンバ内に線状体を走行させる間に、該線状
体に塗布剤微粒子を塗着させるように構成したから、静
電吸引力の範囲内の塗布剤微粒子を無駄なく塗着させる
ことができる。

また、塗布剤を線状体の走行方向に対して片寄って噴霧
しても、チャンバ内には塗布剤微粒子が均一に分散され
るから、線状体の塗布膜厚さを均一なものとすることが
できる。さらに、チャンバ内が全部静電界の影響を受け
るように、該チャンバの形状を選ぶことによって、該チ
ャンバ内の塗布剤微粒子は線状体に良好に塗着し、従来
技術と比較して塗布剤の回収比率を著しく低下させるこ
とができる等幾多の優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図は本発明に係る線状体用静電塗布装置を示す系統図で
ある。 １・・・チャンバ、２・・・チャンバ室、４・・・線状
体、７・・・静軍噴霧機、９・・・高電圧発生源、１２
・・・塗布剤タンク、１４・・・エア源、１５・・・排
気筒、１９・・・塗布剤回収管、２１・・・乾燥用チャ
ンバ。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）内部に塗布剤微粒子を閉じ込めるために筒状に形
   成されたチャンバと、該チャンバ内に帯電した塗布剤微
   粒子を噴霧するように該チャンバ内に臨んで設けられた
   静電噴霧機とを有し、前記チャンバ内に線状体を走行さ
   せる間に該線状体に塗布剤微粒子を塗着させるようにし
   た線状体用静電塗布装置。
2. （２）　　前記静電噴霧機を＾’＋Ｊ記線状体の走行方
   向に向は配置してなる特許請求の範囲（０項記載の線状
   体用静電塗布装置。
3. （３）　　前記チャンバの前記線状体の走行方向下流側
   には塗布剤回収口を設けτなる特許請求の範囲（０項記
   載の線状体用靜を塗布装置。
4. （４）　　０７１記チヤンバのＩＪ記線状体の走行方向
   下流側には排気口を設けてなる特許請求の範囲（１）項
   記載の線状体用静電塗布装置。
5. （５）　　前記チャンバは円筒体にょ多形成され・該円
   筒体の内径ｆ　８００　ｍｍ以下としてなる特許請求の
   範囲（０項記載の線状体用静電塗布装置。
6. （６）　　前記チャンバの次段に塗布剤乾燥用のチャン
   バを設けてなる特許請求の範囲（１）項記載の線状体用
   静電塗布装置。
7. （７）　　前記線状体をアース電位に保持してなる特許
   請求の範囲（１）項記載の線状体用静電塗布装置。