JPS5937421Y2 - スライドドアを有する車体のステツプ構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、スライドドアを有する車体のステップ構造
の改良に関するものであって、ステップを広くするため
の補強構造を提供することを目的とするものである。

第７図、第８図に示すように、一般にスライドドア２を
有する車体１のドア開口部６に設けられたステップ３は
、このステップの下側に、ドア下部を支え、かつ、ガイ
ドするためのスライドガイド用ロアレール４が固着され
ていて、該ロアレール内を転勤するローラが設けられて
いる。

またローラとドアとの間はブラケットで連結されている
。

したがって該ブラケットがステップ下側のロアレール４
中を移行するため、ステップ３の前端は開口５しておか
なければならず、この補強が難かしかった。

而もステップ３は乗降性を良くするため開口巾を広くし
たいのであるが、広くすると、ステップ略中央が下がる
ことがあった。

この下がりは、ステップ機能としては問題のない程度で
あるが、該ステップ下側にロアレール４を固着している
関係で、該ステップ３が下がるとロアレール内も下がり
、レール内を転勤するローラの作動に悪影響を及ぼし、
ドア開閉操作力を重くするという欠点があった。

この考案は従来の車体ステップの上記欠点を除去しよう
とするものである。

図面に示す実施例について、この考案を説明すれば次の
通りである。

スライドドア２を有する車体１のスライドドアの開口部
６に設けられたステップ１１の前端１１ａ下方にシルパ
ネル１３が設けられ、ステップ前端１１ａとシルパネル
１３の上端１３ａとの間には開口部１２が設けられてい
る。

シルパネル１３はスライドドア開口部６の車両の前後方
向でみて、前部及び後部に設けられたピラー７．８に接
合固定され強固に構成されている。

（第７図の公知図参照） ステップ下面１８には連結部材１４が設けられ、該連結
部材１４は、断面略コ状をし、ステップ下面１８に接合
された上部材３１と、該上部板３１の内端３１ａから下
方に延びた側壁１９と、該側壁１９の下端１９ａよりシ
ルパネル１３に向って延び前端２０ａが下方に屈曲し、
シルパネル１３の内壁２１に接合された下部材２０とに
より一体に構成されている。

ステップ下面１８に接合された前記連結部材１４の上部
板３１の下面には、スライドドアをガイドするスライド
ガイド用ロアレール１５が固着さねている。

前記開口部１２と前記連結部材１４の側壁１９の前面に
形成された空所２６とにより、ステップ１１下方にスラ
イドドアガイド用空所２７が形成され、該空所２７には
、基端がスライドドアに取付けられ、先端にガイドロー
ラが設けられたブラケット（図示せず）が挿入され、該
ブラケットが車両の前後方向でみて前後に移動可能とな
っている。

又、該ブラケット先端に設けられたガイドローラは前記
ロアレール１５に転勤可能に挿入される。

前記ステップ１１の車両の前後方向でみて略中央部には
、ステップ下面１８であって、前記連結部材１４の内側
にステップ下面１８とシルパネル内壁２１との間を連結
するリブ部材１６が設けられている。

リブ部材１６は、ステップ下面１８からシルパネル内壁
２１に向って略」形をし、巾広に形成された縦壁２８と
、該縦壁２８と直交する方向に一体に屈曲延在されたフ
ランジ１７とを有し、該フランジ１７は、ステップ下面
１８に当接される上部フランジ１７ａと、連結部材１４
の側壁１９に当接される中間フランジ１７ｂと、連結部
材１４の下部板２０の下面に当接される下部フランジ１
７ｃと、シルパネル内壁２１に当接される前端フランジ
１７ｄとを有する。

前記フランジ１７は、ステップ下面１８、連結部材の側
壁１９、連結部材の下部板２０及びシルパネル内壁２１
に接合されている。

尚、２２はフロアパネルであり、ステップ１１の内端１
１ｂより一体で上方に延びたステップ内壁２９の上端が
屈曲されて形成されたフロアパネル当接面２９ａと接合
されている。

３０はリブ部材１６の縦壁２８が一体に屈曲されフラン
ジ１７の反対側に設けられたフランジである。

又、第１図、第２図は第１実施例を示し、第３図は第２
実施例を示すものである。

第１実施例では、ステップ内壁２９の内側面にも前記リ
ブ部材１６の前記フランジ１７を構成する上端フランジ
１７ｅが接合され、前記縦壁２８も該部に延設され、リ
ブ部材１６の補強効果を第２実施例よりも上げている。

この考案は、以上述べた構造であるから、乗降性の向上
をはかるため、ステップを広くしても（ドア開口部の巾
を広くする）ステップ下面にリブ部材を設けたのでステ
ップの強度が弱くなることがない。

特にステップ下面１８とシルパネルとがリブ部材で連結
されているため、ステップに加わる力を、スライドドア
開口部のピラーに連結され強固に設けられたシルパネル
によって支持するため、ステップ中央部が下がることを
防止できる。

又、ステップ前部が連結部材の上部板で支えられ、二重
パネルになっていると共に、連結部材もリブ部材が当接
して支え、連結部材の変形もおさえているため、更にス
テップの補強効果を向上させている。

又、第４図乃至第６図に示すように、ステップ１１の下
面を略り形断面の補強材２３により補強し、或はステッ
プ裏面に閉断面を形成する補強材２４を設ける場合にく
らべ、重量が軽くてすむ。

更に又第４図、第６図に示すようにスライドガイド用ロ
アレール２５を補強に用いる場合も考えられるが、溶接
が簡単でないとか、ロアレールにローラのロック装置を
設ける場合等、不便であるが、この考案に於ては上述の
欠点がない。

又ステップ下面、連結部材、シルパネルをリブ部材で連
結したのでステップの補強が完全である等の効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の第１実施例のステップ構造を示す一
部を切り欠いた斜視図、第２図はこの考案の第２実施例
のステップ構造を示す縦断面図、第３図は第３実施例の
ステップ構造を示す縦断面図、第４図乃至第６図は公知
のステップ構造を示す縦断面図、第７図は公知のステッ
プ構造を有する車体の側面図、第８図は第７図Ａ−Ａ線
の拡大断面図である。 １・・・・・・車体、２・・・・・・スライドドア、１
１・・曲ステッフ、１２・・・・・・開口部、１３・・
曲シルパネル、１４・・・・・・連結部材、１５・・・
・・・スライドガイド用ロアレール、１６・・・・・・
リブ部材、１７・・・・・・フランジ、１８・・・・・
・ステップ下面、１９・・・・・・連結部材の側壁、２
０・・・・・・連結部材の下部板、２１・・・・・・シ
ルパネル内壁、２８・・・・・・縦壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スライドドアを有する車体のスライドドア開口部にステ
   ップが設けられ、該ステップの前端下方にシルパネルが
   設けられ、ステップ前端とシルパネルとの間に開口部が
   設けられ、ステップ下面に接合された上部板と、該上部
   板肉端から下方に延びた側壁と、該側壁下端よりシルパ
   ネルに向って延び、前端が屈曲されシルパネル内壁に接
   合された下部板とから成る断面略コ状をした連結部材が
   設けられ、前記上部板の下面にスライドガイド用ロアレ
   ールが固着され、前記開口部と前記側壁の前面空所とに
   より、ステップ下方にスライドドアガイド用空所が形成
   されたスライドドアを有する車体のステップ構造におい
   て、ステップの略中央部にはリプ部材が設けられ、該リ
   ブ部材はステップ下面からシルパネル内壁に向って」形
   をし、巾広に形成された縦壁を有し、該縦壁と直交する
   方向に一体に屈曲延在したフランジを有すると共に、該
   フランジはステップ下面に当接される上部フランジと、
   連結部材の側壁に当接される中間フランジと、連結部材
   の下部板の下面に当接される下部フランジと、シルパネ
   ル内壁に当接される前端フランジとから戒り、前記各フ
   ランジのうち少なくとも上部フランジと前端フランジが
   それぞれステップ下面、シルパネル内壁に接合されてい
   ることを特徴とするスライドドアを有する車体のステッ
   プ構造。