JPS5936180Y2 - 調理機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は調理機に係り、ジュースを受けるジュースケー
スの支持台に関する。

従来、本実用新案登録出願人によって調理機本体の投入
口から投入された被調理材料を回転体の螺旋状の切削刃
部で切削するとともに螺旋状の圧搾部で圧搾しながら被
調理材料を先端側に移送し、ジュースを調理機本体の下
面に開口したジュース流出開口から流出させるとともに
本体の先端に開口したかず排出口からかす分を排出する
ようにした調理機が開発されている。

この調理機は被調理材料を切削して圧搾しジュースを抽
出する回転体を設けた調理機本体をこの回転体を回転さ
せる電動機を設けた基体に着脱自在に取付けているが、
ジュースを受けるジュースケースの支持台は基体の側方
に突出され、調理機の梱包、格納時にかさばり、梱包が
大形となる欠点を有している。

またこの調理機をミキサーにも利用できるように調理機
本体を取付ける側面と反対側にミキサーボトルを取付け
、このボトル内に調理機本体内の回転体を回転させる電
動機によって回転させるカッタ刃を配設する構造も考え
られるが、この構造では基体９０度向きを変えてミキサ
ーボトルが垂直となるようにしなくてはならず、この場
合ジュースケースの支持台が邪魔になり、基体９０度向
きを変えることができなかった。

本考案は上記欠点に鑑みなされたもので、基体の側部に
取付けられた調理機本体の下面のジュース流出開口から
流出したジュースを受けるジュースケースの支持台を基
体に収納可能に設け、この支持台の底面に設けた滑り止
めおよび緩衝をはかるゴム脚体を支持台の収納時にスト
ッパー作用をなし、支持台が所定位置に収納され、小形
に梱包、格納できるようにした調理機を提供するもので
ある。

次に本考案の一実施例の構造を図面について説明する。

１は調理機基体で、内部には電動機収容部２が形成され
、下部には一側面に開口した支持台収納部３が形成され
、この収納部３の底板４の一側縁の左右には拡開した開
口縁５から絞り部６を介して円孔状の凹部７が形成され
ている。

またこの基体１の下面他側の左右にはゴムなどにて成型
した弾性脚体８が設けられている。

次に９は支持台で、前記基体１の収納部３にその一側開
口部１０から収納されるように進退自在に設けられ、こ
の支持台９の下面には前記収納部３に形成された案内リ
ブ１１に沿って進退されるようになっている。

さらに前記支持台９の先端側下面にはゴムなどにて成型
した弾性脚体１２が設けられ、支持台９の引出し時には
支持台９は弾性脚体１２によって水平に保持され、支持
台９の収納時には弾性脚体１２が凹部７に弾力的に係合
されて抜は出しが防止されるようになっており、さらに
支持台９の収納時には凹部７から脚体１２が突出され、
基体１は両側の脚体８，１２によって水平に保持される
。

また前記支持台９の上面にはジュースケース１３の受は
部１４が凹座状に形成されている。

また前記基体１の電動機収容部２には電動機１５が固定
され、この電動機１５の駆動軸１６は両端に突出され、
この駆動軸１６の一端側は電動機収容部２に固定された
減速歯車伝達機構１７に連結され、この減速歯車伝達機
構１７の出力軸は基体１の一側開口部１ａに臨ませられ
ている。

次に１８は調理機本体で、この本体１８の内径は先端に
向って漸次縮径された略円筒形状に合成樹脂にて成型さ
れ、この本体１８は軸方向を水平状にして基部側は開口
され前記基体１に取着されるようになっている。

この本体１８の基端側の上面には筒状の被調理材料投入
口１９が形成され、この投入口１９の上端開口部２０か
ら被調理材料を押圧する押棒２１が嵌挿されている。

次に前記本体１８の内周下面に基端側がら先端部にジュ
ース流出開口２２が形成され、このジュース流出開口２
２には多数の小孔２３を有する弧状の板状フィルター２
４が着脱自在に配設され、このフィルター２４は本体１
８の内面と略同−面を形成している。

さらにこの本体１８の先端他側面にかす排出口２５が開
口されている。

またこの本体１８の先端中心部には軸受２６が固着され
ている。

さらに前記本体１８の基端側開口部は着脱自在に螺合さ
れる蓋体２７の内面中心部には軸支孔２８が形成され、
この軸支孔２８には軸受２９が固着されている。

またこの蓋体２７は前記基体１の開口部１ａに図示しな
いクランプ機構によって着脱自在に結合されるようにな
っている。

次に３６は回転体で、この回転体３６を貫通した）回転
軸３８の両端は前記軸受２６．２９に回転自在に軸架さ
れ、この回転軸３８の基端には前記減速歯車伝達機構１
７の出力軸に係着自在に結合されるカップリングが形成
されている。

またこの回転体３６の中心は前記本体１８の略円筒状の
内面の中心と略一致するようになっている。

この回転体３６の外周には螺旋状の切削刃部４０と圧搾
部４１とが形成されている。

この切削刃部４０は前記本体１８の投入口１９に位置さ
れており、この切削刃部４０と投入口１９の本体１８の
開口縁部４２とにて投入口１９から投入された被調理材
料は切削されるようになっている。

またこの回転体３６の圧搾部４１は前記螺旋状の切削刃
部４０に連続する螺旋状の翼部４５を有し、一方方向の
回転で被調理材料は先端側に移送されるようになってい
る。

そして調理機本体１８を基体１に取着したとき回転体３
６の回転軸３８は減速歯車伝達機構１７の出力軸にカッ
プリングを介して結合されるようになっている。

また前記電動機１５の駆動軸１６の他端は基体１の他側
面の開口部４６がら突出されている。

この駆動軸１６の先端にはカップリング４７が設けられ
ている。

さらに前記基体１の開口部４６を囲繞してボトル取付部
４８が形成され、このボトル取付部４８に着脱自在に結
合される取付台４９にはカッター５０の回転軸５１が軸
架され、この回転軸５１には前記駆動軸１６のカップリ
ング４７に係脱自在に結合されるカップリング５２が設
けられている。

そしてこの取付台４９にはミキサーボトル５３が着脱自
在に螺合取着されるようになっている。

また前記基体１のボトル取付部４８には取付台４９の取
外し時に開口部４６を覆うカバー５４が着脱自在に取付
けられるようになっている。

次にこの実施例の作用について説明する。

ジュース加工に際しては第１図、第２図に示すように支
持台９を基体１の収納部３から引出し、調理機本体１８
の基端開口部から回転体３６を挿入し、蓋体２７を螺合
して開口部を閉塞すると、回転体３６の回転軸３８は軸
受２６．２９に軸架されて蓋体２７から突出され、この
状態で蓋体２７を基体１の一側開口部１ａに嵌挿して図
示しないクランプ機構で結合すると、減速歯車伝達機構
１７の出力軸に回転体３６の回転軸３８にカップリング
を介して結合される。

またこの本体１８のジュース流出開口２２の下方に位置
して支持台９上に載置したジュースケース１３が配置さ
れる。

そしてこのとき基体１の他側開口部４６はカバー５４に
て閉塞される。

この状態で電動機１５を駆動すると回転軸３８が回転さ
れ、回転体３６は回転される。

この状態で被調理材料投入口１９から被調理材料を投入
し、押棒２１にて押動すると、被調理材料は回転体３６
の切削刃部４０と投入口１９の開口縁部にて切削されな
がら螺旋状の切削刃部４０にて回転体３６の先端側に移
送される。

そして切削された材料は螺旋状の切削刃部４０に連続す
る螺旋状の翼部４５を有する圧搾部４１に送り込まれる
。

この圧搾部４１の螺旋状の翼部４５で先端側に移送され
、この移送途中で本体１８の内面と圧搾部４１との間で
圧搾され、抽出された液分は下部のジュース流出開口２
２のフィルター２４の小孔２３にて濾過され、ジュース
ケース１３内に滴下される。

またかすみ分はかすみ排出口２５から排出され、支持台
９上に配置した図示しないかすみ受容器内に収納される
。

また調理後は調理本体１８を基体１から取外し、支持台
９は収納部３内に収納する。

この支持台９が収納部３に収納されたとき弾性脚体１２
は基体１の底板４に形成した開口縁５から絞り部６を経
て凹部７に弾力的に係合され、支持台９は収納部３に保
持され、またこの弾性脚体１２は基体１の脚として弾性
脚体８とともに基体１を水平に保持される。

なおミキサーとして使用するときには第３図に示すよう
に支持台９を収納部３に収納した状態で基体１を９０度
変位させ、基体１の他側を上面側とし、カバー５４を外
し、ボトル取付部４８に取付台４９を螺合取着し、回転
軸５１を駆動軸１６にカップリング５２．４７にて結合
し、この取付台４９にボトル５３を取付ける。

この状態でボトル５３に収納した被調理材料はカッター
５１にて切削粉砕され、ミキサー調理が行われる。

なお基体１の一側面にゴムなどの弾性脚体５５を設ける
ことによりミキサー調理時に基体１は安定する。

本考案によれば、基体の一側部に被調理材料を切削、圧
搾してジュースを下部のジュース流出開口から抽出する
回転体を軸架した調理機本体を着脱自在に取付け、この
本体のジュース流出開口から流出されるジュースを受け
るジュースケースの支持台を前記基体の収納部に引出し
可能に収納し、この支持台に収納時の位置決めとなる弾
性脚体を設けたので、支持台の引出し時にはジュースケ
ースを安定して本体のジュース流出開口部に配置でき、
ジュースを受けることができ、また本体を外したときは
支持台を収納することにより基体は小型となり、不使用
時の収納が容易にでき、またこの支持台の収納時には支
持台に設けた弾性脚体は基体の脚体となり、さらにこの
支持台の収納時にこの弾性脚体は支持台の位置決めとな
り、収納が定位置に行われ、また支持台の収納時に弾性
脚体の弾力で衝撃が緩和され、接触音を小さくできる。

また支持台の弾性脚体を弾力的に係止する凹部を基体に
形成することにより支持台は収納時に妄りに収納部から
抜は外れることがなく、収納状態を確実に保持できるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す調理機の断面図、第２
図は同上支持台部の一部の底面図、第３図は同上ミキサ
ーとしての使用時の状態を示す断面図である。 １・・・・・・基体、３・・・・・・収納部、７・・・
・・・凹部、９・・・・・・支持台、１２・・・・・・
弾性脚体、１３・・・・・・ジュースケース、１５・・
・・・・電動機、１８・・・・・・調理機本体、１９・
・・・・・投入口、２２・・・・・・ジュース流出開口
、２４・・・・・・フィルター、２５・・・・・・かす
排出口、３６・・・・・・回転体、４０・・・・・・切
削刃部、４１・・・・・・圧搾部。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）電動機を内蔵した基体と、この基体の一側部に着
   脱自在に取着されかつ基端側に投入口、下部にフィルタ
   ーを設けたジュース流出開口をそれぞれ形成するととも
   に先端にかす排出口を形成し内面を略円筒状に形成した
   調理機本体と、この調理機本体内に回転自在に軸架され
   前記電動機によって回転されかつ前記投入口から投入さ
   れた被調理材料を切削、圧搾しながら先端側に移送させ
   ジュースを前記ジュース流出開口から流出させるととも
   に排出口から排出させる螺旋状の切削刃部およびこの切
   削刃部に連続した螺旋状の圧搾部を形成した回転体と、
   前記基体に設けられ前記調理機本体のジュース流出開口
   より流出されたジュースを受けるジュースケースの支持
   台とを具備し、前記支持台を前記基体に形成した収納部
   に引出し可能に収納し、この支持台の底部に収納時に基
   体に保合収納時の位置決めとなる弾性脚体を取付けたこ
   とを特徴とする調理機。
2. （２）基体に支持台の収納時に弾性脚体が弾力的に係止
   する凹部を形成したことを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の調理機。