JPS5935132Y2 - 調理機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は調理機に係り、螺旋状の切削部と圧搾部とを連
続して形成した回転体を回転してジュース加工する調理
機において調理加工後調理機本体内から螺旋状の回転体
を取り出す構造に関する。

最近、投入口側を螺旋状の切削刃部としこの切削刃部に
連続された螺旋状の圧搾部ソを形成した回転体を回転自
在に配設した下面にジュース流出口を形成し、投入口か
ら投入された被調理材料を回転体によって切削するとと
もに圧搾しながら先端側に移送してジュースをジュース
流出口から流出させる調理機が考案されているが、この
種の調理機では、使用中に回転体の回転を停止した場合
、切削された被調理材料が回転体の外面と本体内面との
間にくさび状に入り込み回転体が本体から抜けなくなる
おそれがあった。

本考案は上記欠点に鑑みなされたもので、回転体の基端
面外側に係合部を形成し、調理機本体の基端開口面を覆
う蓋体の基体に着脱自在に嵌合される嵌合筒部の外縁部
に前記係合部に係合する係合作動部を形成し、本体から
回転体を抜く際に蓋体の係合作動部を回転体の係合部に
係合し蓋体により回転体を逆回転させ回転体を簡単に抜
くことのできる調理機を提供するものである。

次に本考案の一実施例の構造を図面について説明する。

１は調理機基体で、内部には電動機収容部２とこの電動
機収容部２の上部に位置した伝導機構収容部３が形成さ
れている。

また、この基体１の前記電動機収容部２の一側段部の上
面にて凹部４を有する台部５が形成されている。

前記基体１の電動機収容部２の土壁部６に正逆回転可能
な電動機７が固着され、この電動機１の上部に設けられ
この電動機１に連動する歯車伝導機構を設けたギヤケー
ス８は前記伝導機構収容部３に位置され、このギヤーケ
ース８から水平状に突出されている駆動軸９が設けられ
ている。

この駆動軸９の一端にはカップリング部１０が形成され
、このカップリング部１０に対向する前記基体１の側壁
１１には嵌合孔１２が形成され、この嵌合孔１２の内側
に前記カップリング部１０が位置されている。

また、前記ギヤーケース８の側壁１３の外面には前記駆
動軸９の外周に同心状に形成した環状枠部１４に嵌合さ
れる嵌合筒部１５を有するクランプケース体１６がねじ
にて取着されている。

このクランプケース体１６の嵌合筒部１５内に前記駆動
軸９のカンプリング部１０が配設されるようになってお
り、またこのクランプケース体１６には前記嵌合筒部１
５と同心円状に前記基体１の嵌合孔１２に嵌合されるク
ランプ機構を有する筒状部１Ｔが形成されている。

２１は調理機本体で、この本体２１の内径は先端に向っ
て漸次縮径された略円筒形状に合成樹脂にて成形され、
この本体２１は軸方向を水平状にして基部側は開口され
前記基体１に取着されるようになっている。

この本体２１の基端側の上面には筒状の被調理材料投入
口２２が形成され、この投入口２２の上端開口部２３か
ら被調理材料を押圧する押棒２４が進退自在に挿通され
ている。

またこの本体２１の下面には前記基体１の台部５の上方
に位置してジュース流出口２５が開口され、このジュー
ス流出口２５には多数の小孔を形成した円弧状の板状フ
ィルター２６が本体２１の内周面に沿って内周筒と略同
−面に着脱自在に設けられている。

また、この本体２１には前記フィルター２６部を通過し
た搾りかすを排出する図示しないかす排出口が形成され
ている。

また、本体２１の基部開口面２７の外周にはねじ部２８
が形成されている。

そしてこの本体２１の開口部２７はねじ部２８に着脱可
能に螺合される蓋体２９にて開閉自在に閉塞される。

この蓋体２９の内面中心には軸支孔３０が形成され、こ
の軸支孔３０には金属または合成樹脂にて成形した軸受
３１が嵌合固着されている。

また蓋体２９の内面には前記ねじ部２８に螺合されるね
じ溝３４が形成されており、外端には同心円状にクラン
プ機構係合側に係合する孔部２９ａを設けた嵌合筒部３
５が形成されこの嵌合筒部３５の端縁部には複数の突起
状の係合作動部３５ａが突出形成されている。

この嵌合筒部３５は前記クランプケース体１６の筒状部
１１に嵌合され、その孔部２９ａにクランプ機構の保合
側が着脱自在に係合することにより着脱自在に取付けら
れている。

また、前記本体２１の先端中心部には軸受口部３２が形
成され、この軸受凹部３２に金属または合成樹脂にて成
形された軸受３３が嵌合固着されている。

３６は回転体で、こ−の回転体３６は先端側に向って拡
径した中空円筒状に形成されており、先端開口部は端面
板３１にて閉塞され、基端面外側には複数の凹状の係合
部４９が形成されている。

この係合部４９は前記蓋体２９の係合作動部３５ａと対
応して形成されている。

また、この回転体３６の端面板３７と基端面とにこの回
転体３６を貫通した回転軸３８の両端が突出され、この
回転軸３８の両端は前記軸受３１．３３に回転自在に軸
架され、この回転軸３８の基端には前記本体２１の軸支
孔３０から突出され前記駆動軸９のカップリング部１０
に係脱自在に係合されるカップリング部３９が形成され
、このカップリング部３９の先端は前記駆動軸９のカン
プリング部１０に突き当り、回転体３６の回転により被
調理材料が先端側に移送される際に回転体３６の端面が
接触して摩耗することがないように軸受３１と回転体３
６との間に空間を保持するようになっている。

そしてこの回転体３６の中心は前記本体２１の略円筒状
の内面の中心と略一致するようになっている。

この回転体３６の外周には螺旋状の切削刃部４０と圧搾
部４１とが形成されている。

この切削刃部４０は前記本体２１の投入口２２に位置さ
れており、この切削刃部４０と投入口２２の本体２１の
開口縁部４２とにて投入口２２から投入された被調理材
料は切削されるようになっている。

そして切削刃部４０間の谷部４３と山部４４の径差は先
端側に向って小さくなっている。

また、この回転体３６の圧搾部４１は前記螺旋状の切削
刃部４０に運属する螺旋状翼部４５を有し、−力方向の
回転で被朝理材料は先端側に移送されるようになってお
り、この螺旋状翼部４５間の谷部４６と山部４１との径
差は先端側に向って漸次小さくなっており、この切削刃
部４０と圧搾部４１の翼部４５のピッチ間隔は先端側に
向って漸次小さくなっている。

また、この螺旋状の切削刃部４０の山部４４と圧搾部４
１の山部４１の外径と本体１３の内周との間隙は一定の
小間隙に保始されている。

５１はジュースケースで、ジュース溜め部５２の一端針
側には把手５３が形成され、この把手上部にはジュース
溜め部５２の開口部５４に連続して傾斜状のジュース受
は部５５が形成されており、ジュース溜め部５２の他端
上級には注ぎ口５６が形成されている。

このジュースケース５１は前記基体１の台部５の凹部４
に底面突部５７を係合し、ジュース受は部５５が基体１
の側面と反対方向に位置して載置されている。

また前記電動機７は図示しないスイッチの閉成によって
正方向に回転駆動され、このスイッチの操作によって逆
回転駆動できるようになっている。

次にこの実施例の使用方法について説明する。

本体２１の基端開口面２７に蓋体２９を螺合し、次に蓋
体２９の嵌合筒部３５を基体１に取着されているクラン
プケース体１６の筒状部１７に嵌合しクランプ機構にて
係着し、回転軸３８のカップリング部３９を駆動軸９の
カップリング部１０に結合する。

そして基体１の台部５にジュースケース５１を載置する
。

そしてスイッチを閉成すると電動機７は駆動され、歯車
伝導機構を介して駆動軸９は減速回転される。

この駆動軸９にカップリングｍｌＯ，３９の保合を介し
て回転軸３８が回転され、回転体３６は回動される。

この状態で被調理材料投入口２２から被調理材料を投入
し、押棒２４にて押動すると材料は回転体３６の切削刃
部４０と投入口２２の開口縁部４２にて切削されながら
螺旋状の切削刃部４０にて回転体３６の先端側に移送さ
れる。

そして切削された材料は螺旋状の切削刃部４０に連続す
る螺旋状翼部４５を有する圧搾部４１に送り込まれ順次
粉砕圧搾され、抽出された液分は下部のジュース流出口
２５にフィルター２６の小孔を通過して流出され、ジュ
ースケース５１に滴下される。

このとき、切削時に抽出された液分はジュース流出口２
５の基端側から流出し、ジュースケース５１のジュース
溜め部５２に直接滴下される。

また圧搾時に抽出された液分はジュースケース５１のジ
ュース受は部５５に滴下し、このジュース受は部５５を
流れてジュース溜め部５２に流入する。

また繊維分の搾りかす分は図示しないかす排出口から排
出される。

そして、使用後本体内を掃除する際には、蓋体２９の嵌
合筒部３５を基体１のクランプケース体１６の筒状部１
７より外し、本体２１から蓋体２９を外した後本体２１
円から回転体３６を抜き出す。

このとき、本体２１内面と回転体３６外面との間に被調
理材料がくさび状に入り込み回転体３６が抜けない場合
には、回転体３６の基端面の係合部４９に蓋体２９の嵌
合筒部３５の係合作動部３５ａを係合し、この蓋体２９
を持って回転体３６を逆方向に回転させ、くさび状の被
調理材料を回転体３６外面と本体２１内面から外した後
回転体３６を引き抜く。

なお、前記実施例では回転体３６に凹状の係合部４９を
形成し、蓋体２９に突起状の係合作動部３５ａを形成し
たが、係合部を突起状とし、係合作動部を凹状としても
よい。

本考案によれば、回転体の基端面外側に保合部を形成し
、調理機本体の基端開口面を覆う蓋体の基体に着脱自在
に嵌合される嵌合筒部の端縁部に前記保合部に対応して
係合作動部を形成したため、使用後、本体から回転体を
抜く際に蓋体の係合作動部を回転体の係合部に係合して
この蓋体を回転させることにより回転体を容易に逆回転
でき、本体と回転体との間にくさび状に入り込んだ被調
理材料を外すことができ、回転体を本体から容易に抜き
出すことができ、また蓋体に係合作動部を形成したため
、部品点数が増加することなく、部品が紛失することが
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の調理機の一実施例を示す断面図、第２
図は同上回転体と蓋体の保合状態を示す断面図、第３図
は回転体と蓋体の一部を切欠いた斜視図である。 １・・・・・・基体、γ・・・・・・電動機、９・・・
・・・駆動軸、２１・・・・・・調理機本体、２２・・
・・・・投入口、２５・・・・・・ジュース流出口、２
１・・・・・・基端開口面、２９・・・・・・蓋体、３
５・・・・・・嵌合筒部、３５ａ・・・・・・係合作動
部、３６・・・・・・回転体、３８・・・・・・回転軸
、４０・・・・・・切削刃部、４１・・・・・・圧搾部
、４９・・・・・・係合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 投入口を基端側上端に形成するとともに下面にジュース
   流出口を形成し内面を略円筒状に形成しかつ基端面を開
   口した調理機本体と、この本体に着脱自在に取着され基
   端開口面を閉塞し外面に嵌合筒部を突出した蓋体と、こ
   の蓋体より回転軸を突出して前記本体内に回転自在に軸
   架され前記投入口側に配設される螺旋状の切削刃部とこ
   の切削刃部に連続された螺旋状の圧搾部とを有し前記投
   入口から投入された被調理材料を切削、圧搾しながら先
   端側に移送させる回転体と、前記蓋体の嵌合筒部を着脱
   自在に嵌合し前記回転軸を着脱自在に結合されを駆動軸
   とこの駆動軸を回転させる電動機を設けた基体とを備え
   、前記回転体の基端面外側に保合部を形成し、前記蓋体
   の嵌合筒部の端縁縁部に前記保合部に対応して係合され
   る係合作動部を形成したことを特徴とする調理機。