JPS5935469Y2 - 枚葉紙分離装置のための抑え装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は枚葉紙分離装置のための抑え装置であつて、上
から一枚ずつ分離すべき堆積枚葉紙を受取るための案内
部材を備えており、この案内部材が載置台上に鉛直に取
付けられておりかつ案内スリットを備えており、この案
内スリット内に、角隅抑え部材を備えた部材が水平方向
に配置されている形式のものに関する。

従来技術 ドイツ連邦共和国特許出願公告第２６４３３８８号明細
書に基づく枚葉紙分離装置では、枚葉紙の前方の角隅範
囲に大体において鉛直方向移動可能な角隅抑え部材が設
けられており、各角隅抑え部材がレバーの一端に取付け
られており、このレバーは他端に設けた枢着部を中心と
して旋回可能であり、かつ、２つのこのレバーが堆積枚
葉紙の両方の長手側部に沿って配置されている。

さらにこのレバーはレバーの一部分に威す第２の枢着部
に軸支されており、この第２の枢着部には、固定の枢着
部を備えた制御棒が枢着されている。

第１の枢着部は移動可能に配置されている。

角隅抑え部材がレバーに固定されているこの装置は、堆
積枚葉紙の前方の縁範囲内での角隅抑え部材の大体にお
いて直線的な運動を得るために著しい費用を要する。

直線的な運動を得るためには４つの部材から成るギヤが
必要であり、さらに角隅抑え部材自体が枢着されなけれ
ばならない。

この種の枚葉紙分離装置では、角隅抑え部材の直線的な
運動が特定の鉛直方向範囲にわたってしか得られないた
めに、堆積枚葉紙の高さが制限される。

ドイツ連邦共和国特許出願公開第２００７５９４号明細
書に記載された枚葉紙分離装置では、案内棒の外面に沿
って延びる地回アーム取付けた角隅抑え部材によって、
曲線軌道に沿った大体において鉛直な運動が得られる。

堆積枚葉紙の前端部をこの曲線軌道に相応して位置決め
するために、前方ストッパ装置が配置されており、この
前方ストッパ装置は鉛直位置へ運動して堆積枚葉紙に接
触するように、かつその逆に運動するように配置されて
いる。

この前方ストッパ装置は両方の角隅抑え部材間に配置し
たストッパを備えており、このストッパの下端部は適当
な手段によって軸に固定的に結合されており、−この軸
は載置台の下方のジョーに回転可能に取付けられている
。

この公知装置は角隅抑え部材を地回させるためのアーム
のほかに、角隅抑え部材の曲線的に下方へ延びる軌道を
考慮して堆積枚葉紙の最も下方の枚葉紙をも困難なく分
離すべく、軸を中心として回転しなければならない別体
のこのようなストッパ装置を使用する必要があるため、
高価である。

ドイツ連邦共和国特許出願公開第２２６５１０８号明細
書に基づく公知装置では、堆積枚葉紙の角隅に角隅抑え
部材をほぼ均一に接触させるべく、これを分離作業中に
鉛直下向きの軌道に沿って運動せしめる制御部材が配置
されている。

この目的のために、曲線状のスリットを備えた側板にレ
バーが取付けられており、曲線状のスリットにはレバー
から突出した突起が係合している。

レバーが持上げられると、曲線状のスリットの曲線に突
起が追従し、これによって、枚葉紙分離部材がほぼ鉛直
に下方へ運動するようになっている。

レバーの持上げのためにはカム機構が設けられている。

この枚葉紙分離装置はさらに大体において鉛直な軌道に
沿って角隅抑え部材を運動させるのに要する比較的高価
な部材を備えている。

これまで述べたすべての公知例に基づく枚葉紙分離装置
では、角隅抑え部材の直線的な運動が特定の狭い範囲に
わたってしか得られないために、かつ、はぼ鉛直に延び
る軌道に沿って角隅部材を運動させる付加的な部材が設
けられているために、枚葉紙の堆積高さに限度がある。

本考案が解決すべき課題 本考案の課題は、構造が簡単かつ安価であるとともに、
付加的な手段を用いることなく堆積枚葉紙の堆積高さ全
体にわたって角隅抑え部材を正確に鉛直方向で運動せし
め、かつ、枚葉紙の堆積高さが、枚葉紙積重ね装置自体
の高さによって制限される以外は角隅抑え部材の特定の
狭い範囲の直線的な運動によって制限されないような枚
葉紙分離装置の抑え装置を提供することにある。

本考案の構成 この課題を解決した本考案の要旨は、角隅抑え部材を備
えた前記部材が棒状体から成り、前記案内部材が、この
棒状体の各端部を受容して滑動案内する案内スリットを
自軸線に対して平行に備えた２つの円柱体から成ること
にある。

本考案の実施例は実用新案登録請求の範囲第２項〜第８
項に記載した通りである。

本考案の利点 本考案の利点は、公知装置に比して構造的な費用が著し
く軽減され、堆積枚葉紙の堆積高さに製限がなく、かつ
、枚葉紙寸法の変更時の複雑な調整作業が不要となり、
単に棒状体を交換するか、又は棒状体に配置した一方又
は両方の角隅抑え部材を元の枚葉紙寸法の位置から新し
い枚葉紙寸法の位置へ運動させるだけで足りる点にある
。

図示の実施例 次に図示の実施例につき本考案を具体的に説明する。

第１図に示す枚葉紙分離装置のための抑え装置は２つの
角隅抑え部材２を備えた棒状部材１と、堆積枚葉紙４に
適合した載置板６に配置した２つの案内部材３とを有し
ている。

この案内部材３は円柱形を有し、かつそれぞれ鉛直方向
の案内スリット７を備えており、この鉛直方向の案内ス
リット７は円柱軸線に対して平行に延在して棒状部材１
の端部を滑り案内可能に受容している。

棒状部材１の端部は案内スリット７内でほとんど摩擦な
く滑り案内されるように形成されており、かつ例えば金
属から戊っており、それゆえ、自重によって堆積枚葉紙
４を保持するのに十分な押下げ力を角隅抑え部材２に負
荷している。

第１図に示す実施例では、この角隅抑え部材２は固定的
に、換言すれば取外し不能に棒状部材１に固定されてい
る。

両角隅抑え部材２の間隔は枚葉紙寸法の幅又は長さに相
応している。

角隅抑え部材２は２つの脚１２．１３を有するアングル
部材から戊っている。

角隅抑え部材２の上側には斜め支持部材９が設けられて
おり、この斜め支持部材９はアングル部材の両脚間に延
在しており、斜め支持部材９の上縁と両脚１２．１３の
上縁とは同一平面図内に位置している。

この斜め支持部材９の代りに第２ｂ図に示す三角形の角
隅抑え片８を配置することもできる。

この場合には、この三角形角隅抑え片８によって脚１２
．１３の角隅部の上方が閉鎖される。

角隅抑え部材の役目は、例えば粘着面又は粗面を備えた
図示しない小形のローラ又は小形の車等の分離部材が最
も上側の枚葉紙に接触して回転し、この枚葉紙を搬送方
向で移動させるときにこの枚葉紙の角隅部を抑えること
にある。

枚葉紙の前方の角隅部上に角隅抑え部材が載着されてい
るため、枚葉紙の前縁は停止されており、従ってローラ
又は車の送り作用によって、最も上側の枚葉紙は上に凸
にわん曲して、遂に枚葉紙の弾性が十分大きくなると枚
葉紙の前方の角隅部が角隅抑え部材をスナップ的に乗り
越えて堆積枚葉紙から分離されかつローラ又は車によっ
て搬送方向に運動させられる。

堆積枚葉紙４を載置板６上に載着する前に、棒１が案内
部材３から取外される。

例えば収容箱５と一緒に載置板６上に配置された堆積枚
葉紙４を位置調整した後に、棒状部材１の端部が案内ス
リット７内へ挿入される。

棒状部材１は自重によって角隅抑え部材２を介して堆積
枚葉紙４上に載着される。

この角隅抑え部材２は棒状部材１に一体成形されていて
もよい。

枚葉紙寸法の変更時には、変更した枚葉紙の寸法に合う
間隔で設けられた角隅抑え部材２を有する棒１を使用す
ればよい。

堆積枚葉紙４の堆積高さが減少した場合、棒１が載置板
６へ向かってこれに垂直に降下することは説明するまで
もない。

なぜならば、案内部材３の鉛直な案内スリット７は棒状
部材１の鉛直方向運動を許すからである。

枚葉紙を分離することのできる堆積枚葉紙の最小の高さ
は棒状部材１の幅（上下方向の寸法）に依存する。

なぜならば、棒状部材１の下縁が載置板６に接触すると
、棒状部材１の鉛直方向の運動は停止し、その状態で角
隅抑え部材２の下方に位置する枚葉紙はもはや分離され
ないからである。

第２ａ図に示す棒状部材１は複数の孔１０を有しており
、この孔１０は対称的な対を形成するように棒状部材１
の中心線１１を境として対称的にその全長にわたって所
定の相互間隔Ａ３．Ａ４で分配されている。

この各村の孔１０の間隔は例えばドイツ連邦共和国工業
規格（ＤＩＮ）Ａ４及びＡ３に規定された寸法を有して
いる。

この間隔はドイツ連邦共和国工業規格に規定する寸法の
みならず、国際的な寸法、例えば日本におけるＢ版等の
寸法を有することができるのは勿論である。

本実施例では少なくとも１つの角隅抑え部材２が取外し
可能に取付けられている。

この目的のために、角隅抑え部材２はアングル部材の脚
１２．１３のうちの一方の脚の外面にピン１４を有して
おり、このピン１４が棒状部材１の孔１０内に押挿穴さ
れる。

これによって、角隅抑え部材を着脱可能に棒状部材１に
固定することができる。

第２ａ図は図面左方の角隅抑え部材を取外し状態で、右
方の角隅抑え部材を棒状部材１に取付けた状態で示す。

第２ｂ図に示す実施例では、図面右方の角隅抑え部材２
が棒状部材１に固定的に結合されており、左方の角隅抑
え部材２が取外し可能に棒状部材１に取付けられる。

この構成では、第２ａ図の実施例に比して棒状部材１に
設ける孔１０の数が半減できる。

案内スリット７内での棒状部材１の傾斜を阻止するため
に、この実施例では、棒状部材１は角隅抑え部材２に比
して著しく大きな自重を有するようにしなければならな
い。

第２ａ図及び第２ｂ図に示す棒状部材１では、枚葉紙寸
法の変更時に、両方の又は一方の角隅抑え部材が枚葉紙
寸法に合わせてつけ換えられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例の斜視図、第２ａ図は本考
案の第２実施例の斜視図及び第２ｂ図は本考案の第３実
施例の斜視図である。 １・・・・・・棒状部材、２・・・・・・角隅抑え部材
、３・・・・・・案内部材、４・・・・・・堆積枚葉紙
、５・・・・・・収容箱、６・・・・・・載置板、７・
・・・・・案内スリット、８・・・・・・角隅抑え片、
９・・・・・・斜め支持部材、１０・・・・・・孔、１
２．１３・・・・・・脚、１４・・・・・・ピン、Ａ３
． Ａ４・・・・・・間隔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 枚葉紙分離装置のための抑え装置であって、上から
   一枚ずつ分離すべき堆積枚葉紙を受取るための案内部材
   を備えており、この案内部材が載置台上に鉛直に取付け
   られておりかつ案内スリットを備えており、この案内ス
   リット内に、角隅抑え部材を備えた部材が水平方向に配
   置されている形式のものにおいて、角隅抑え部材を備え
   た前記部材が棒状部材１から成り、前記案内部材が、こ
   の棒状部材１の各端部を受容して滑動案内する案内スリ
   ット７を自軸線に対して平行に備えた２つの円柱体から
   戊ることを特許とする枚葉紙分離装置のための抑え装置
   。 ２ 各角隅抑え部材２がアングル部材から５１）、この
   アングル部材がこれの両脚１２，１３間に延びる斜め支
   持部材９を備えている実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の装置。 ３ 各角隅抑え部材２が前記棒状部材１に固定的に結合
   されており、２つの角隅抑え部材２の間隔が枚葉紙寸法
   の幅又は長さに相応している実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の装置。 ４ 少なくとも一方の角隅抑え部材２が取外し可能に棒
   状部材１に取付けられている実用新案登録請求の範囲第
   ２項記載の装置。 ５ アングル部材から戒る角隅抑え部材２の一方の脚１
   ２又は１３の外面に、棒状部材１に設けた（Ｌ１０内に
   挿入可能なピン１４が設けられている実用新案登録請求
   の範囲第４項記載の装置。 ６ 複数の前記孔１０が、対称的な対を威すように棒状
   部材１め中心線を境として対称的に全長にわたって所定
   の相互間隔Ａ３．Ａ４で配置されている実用新案登録請
   求の範囲第５項記載の装置。 ７一方の角隅抑え部材２が棒状部材１に固定的に結合さ
   れており、他方の角隅抑え部材２が棒状部材１に取外し
   可能に取付けられており、複数の前記孔１０が、アング
   ル部材として形成された定置の前記角隅抑え部材２の一
   方の脚１２又は１３の内面から所定の異なる距離のとこ
   ろに配置されており、この距離が、異なる枚葉紙寸法に
   相応している実用新案登録請求の範囲第４項記載の装置
   。 ８ 各角隅抑え部材２が三角形の角隅抑え片８を備えて
   おり、この角隅抑え片８と角隅抑え部材２の両方０脚１
   ２，１３の上縁とが同一平面内に位置している実用新案
   登録請求の範囲第７項記載の装置。