JPS5935315B2 - 鋳造品押し出し装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えば低圧鋳造装置において、鋳造した製品
の押し出し装置の改善に関するものである。

特に、製品の押し出し部分が限定されておりかつ、全体
的にバランスの取れた押し出しを必要とする場合、ある
いは、単一の押し出し機構では製品形状により押し出し
が不可能な場合に本発明は有効である。

一般に鋳造品としては、フランジ部が押し出しピンの個
所として使用される好適場所であるが、アルミニウムホ
イールとしてフランジ部が鋳出し肌をそのまま出す例が
あるため、フランジ部に押し出しピン跡を残さないため
に、製品の中央部（ディスク部やフランジ部）を規制し
て使用する―ため無理な押し出しとなりアンバランスが
生じ、製品に変形をきたした。

また、製品押し出し部が少なかったり、押し出しピン跡
が鋳出し肌に残らないようにするため、製品の離型が極
めて困難である等の問題点があった。

本発明は、上述の如き従来の欠点を解消し、二つの関連
して作動する押し出し機構で、製品をバランスの取れた
状態で押し出しする装置を提供することを目的とするも
のである。

本発明の目的を実施するためには、上下方向に可動とし
た上型、水平方向に可動とした横型、及び固定下型によ
り形成する金型製品部に溶湯な充填凝固、鋳造品を成形
する鋳造装置において、上型を上下方向に貫通する如（
複数の押し出しピンを摺動自在に配設し、該押し出しピ
ンの一端は支持板に固着し、該支持板を貫通してストッ
パを有する押出棒を摺動自在に設けると共に、押し出し
ピンにて前記鋳造品を先づ押し出し、次に押出棒の先端
にて該押し出しピンと同時に当接する如（保合させたこ
とを主旨とするものである。

以下本発明の実施例を図面により説明する。

第１図と第２図は、本発明を説明するための低圧鋳造装
置の金型部分縦断面図である。

第１図、第２図において、上下方向に可動 した上型１
、水平方向に可動とした横型２、および固定下貼３によ
り形成する金型製品部４にアルミニウム溶湯を充填固化
し、自動車用ホイール９を鋳造する。

１０は、フランジ部であり、押し出し部分としては好適
な場所ではあるが、鋳出し肌を必要とすることから、押
し出しピン跡が無い事が好ましい。

１１は押し出しピンであり、支持板１２に固定する。

鋳造後、横型２が水平方向に製品９から分離した後、製
品９は、上型１に付着して矢印２０方向に上昇する。

上型１の上昇と共に、上型１を貫通する押し出しピン穴
２１に摺動自在に挿入した押し出しピン１１およびその
支持板１２も上昇する。

図中寸法３０は、寸法３１よりわずかに短か（設計しで
ある。

このため、第２図に示す如（、まず支持板１２が、他の
押出棒１３に設けたストッパー１４により上昇を止めら
れる。

このため、中央部９ｃが押し出しピン１１により僅かに
下方に押し出されるが、すぐに押出棒１３の先端１７も
製品の外周部９ｅに当たり、押し出しピン１１と押出棒
１３により、製品９が外周部９ｅ、中央部９ｃ共に均一
に押し出される。

以上、述べた如（、鋳出し肌を必要とする部分の押し出
しを外周部で行うと共に、押し出しを中央部とタイミン
グを少し遅らして行なうことが出来、その後の押し出し
は均一に行なうことができる。

以上述べたように、本発明により製品がタイミング良（
均一に押し出されるので、キズ、変形を生ずることな（
すみやかに製品を離型することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による低圧鋳造装置の全型部縦断面図
、第２図は、第１図から一定時間経過後の状態を示す図
である。 １１：押し出しピン、１３：押出し棒、９：製品。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 上下方向に可動とした上型、水平方向に可動とした
   横型、及び固定下型により形成する金型製品部に溶湯な
   充填凝固、鋳造品を成形する鋳造装置において、上型を
   上下方向に貫通する如（複数の押し出しピンを摺動自在
   に配設し、該押し出しピンの一端は支持板に固着し、該
   支持板を貫通してストッパーを有する押出棒を摺動自在
   に設けると共に、押し出しピンにて前記鋳造品を先づ押
   し出し、次に押出棒の先端にて該押し出しピンと同時に
   該鋳造品に当接する如（係合させたことを特徴とする鋳
   造品押し出し装置。