JPS593470B2 - N− ベンゾイル−シス −2− アミノシクロヘキサンカルボンサンノ コウガクブカカツホウ - Google Patents
N− ベンゾイル−シス −2− アミノシクロヘキサンカルボンサンノ コウガクブカカツホウInfo
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- JPS593470B2 JPS593470B2 JP13440775A JP13440775A JPS593470B2 JP S593470 B2 JPS593470 B2 JP S593470B2 JP 13440775 A JP13440775 A JP 13440775A JP 13440775 A JP13440775 A JP 13440775A JP S593470 B2 JPS593470 B2 JP S593470B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はラセミ体の光学分割に関するものであり、さら
に詳しくは光学的に不活性なdl−N−ベンゾイルーシ
スー2−アミノシクロヘキサンカルボン酸を分割して、
光学的に活性なd−およびl−N−ベンゾイルーシスー
2−アミノシクロヘキ5 サンカルボン酸を得る方法に
関するものであり、その目的とするところは、dl→N
−ベンゾイルーシスー2−アミノシクロヘキサンカルボ
ン酸から容易に、かつ、高収率でしかも純度良くd体お
よびl体を光学分割することである。
に詳しくは光学的に不活性なdl−N−ベンゾイルーシ
スー2−アミノシクロヘキサンカルボン酸を分割して、
光学的に活性なd−およびl−N−ベンゾイルーシスー
2−アミノシクロヘキ5 サンカルボン酸を得る方法に
関するものであり、その目的とするところは、dl→N
−ベンゾイルーシスー2−アミノシクロヘキサンカルボ
ン酸から容易に、かつ、高収率でしかも純度良くd体お
よびl体を光学分割することである。
”0 本発明に係るdl−N−ベンゾイルーシスー2−
アミノシクロヘキサンカルボン酸は、一旦、光学分割す
れば、きわめて安定であり、酸、アルカリあるいは加熱
によつてラセミ化し難い。
アミノシクロヘキサンカルボン酸は、一旦、光学分割す
れば、きわめて安定であり、酸、アルカリあるいは加熱
によつてラセミ化し難い。
したがつてこの化合物が容易にかつ安価に光学分割でき
れ15ばこれを光学的に安定な二官能性単量体としてあ
るいはキニーネ、ブルリン、あるいよ酒石酸などのいわ
ゆる天然光学分割剤に代る新しい合成光学分割剤として
、アミノアルコール類、アミン類またはアルコール類な
どのラセミ体に利用すること20が出来る有用な化合物
である。従来、この化合物を得るのにN−ベンゾイルー
シスー2−アミノシクロヘキサンカルボン酸とシンコニ
ジンとの塩を作り、いわゆる、ジアステレオマ−を生成
させ、その溶解度差を利用して光学分割する方法〔W。
25L、F、Armarego、T、Kobayash
iJ、chem。
れ15ばこれを光学的に安定な二官能性単量体としてあ
るいはキニーネ、ブルリン、あるいよ酒石酸などのいわ
ゆる天然光学分割剤に代る新しい合成光学分割剤として
、アミノアルコール類、アミン類またはアルコール類な
どのラセミ体に利用すること20が出来る有用な化合物
である。従来、この化合物を得るのにN−ベンゾイルー
シスー2−アミノシクロヘキサンカルボン酸とシンコニ
ジンとの塩を作り、いわゆる、ジアステレオマ−を生成
させ、その溶解度差を利用して光学分割する方法〔W。
25L、F、Armarego、T、Kobayash
iJ、chem。
Soc、(c)19701597〕が知られている。し
かしながら、この方法は、分割能率が悪く経済的に有利
でなく、その操作が繁雑で、しかも純n 粋なd体は得
られるが、純粋なl体を得るのには何度も再結晶を行な
わなければならず、きわめて、困難であるという欠点を
有していた。
かしながら、この方法は、分割能率が悪く経済的に有利
でなく、その操作が繁雑で、しかも純n 粋なd体は得
られるが、純粋なl体を得るのには何度も再結晶を行な
わなければならず、きわめて、困難であるという欠点を
有していた。
本発明者らは、dl÷N−ベンゾイルーシスー2−アミ
ノシクロヘキサンカルボン酸の有用性にかんがみその光
35学分割方法について、種々、検討を試みた結果、選
択晶出法によつて、高収率かつ安定した光学分割法をみ
い出し、本発明を完成した。
ノシクロヘキサンカルボン酸の有用性にかんがみその光
35学分割方法について、種々、検討を試みた結果、選
択晶出法によつて、高収率かつ安定した光学分割法をみ
い出し、本発明を完成した。
本発明方法の実施にあたつては、あら力℃めDlN−ベ
ンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサンカルボン酸
ベンジルアミン塩を合成しておく。
ンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサンカルボン酸
ベンジルアミン塩を合成しておく。
このdl−N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘ
キサンカルボン酸ベンジルアミン塩は、例えば次の参考
例1に準じて合成される。参考例 1 d1−N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサ
ンカルボン酸10Ii7(0.041モル)、ベンジル
アミン4.4y(0.041モル)を加熱しながら15
0m1の水にとかす。
キサンカルボン酸ベンジルアミン塩は、例えば次の参考
例1に準じて合成される。参考例 1 d1−N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサ
ンカルボン酸10Ii7(0.041モル)、ベンジル
アミン4.4y(0.041モル)を加熱しながら15
0m1の水にとかす。
完全にとけたら、室温又は氷水中で冷却する。このベン
ジルアミン塩は、水溶液中でかなり安定で冷却しただけ
では結晶は析出しないから、冷却後、dl−+J−ベン
ゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサンカルボン酸ベ
ンジルアミン塩の種をうえてやると、直ちに結晶が析出
してくる。析出した結晶を吸引ろ過すれば、dl二N−
ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサンカルボン
醗ベンジルアミン塩(M.p.85〜87℃)11.5
6f7(収率80.3%)を得る。このようにして得ら
れたd1÷N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘ
キサンカルボン酸ベンジルアミン塩と共存塩としてのd
l{−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサンカ
ルボン酸のアミン塩、アンモニウム塩あるいは、アルカ
ル金属塩を、1:5モルの比に水に加熱溶解して過飽和
とする。
ジルアミン塩は、水溶液中でかなり安定で冷却しただけ
では結晶は析出しないから、冷却後、dl−+J−ベン
ゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサンカルボン酸ベ
ンジルアミン塩の種をうえてやると、直ちに結晶が析出
してくる。析出した結晶を吸引ろ過すれば、dl二N−
ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサンカルボン
醗ベンジルアミン塩(M.p.85〜87℃)11.5
6f7(収率80.3%)を得る。このようにして得ら
れたd1÷N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘ
キサンカルボン酸ベンジルアミン塩と共存塩としてのd
l{−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサンカ
ルボン酸のアミン塩、アンモニウム塩あるいは、アルカ
ル金属塩を、1:5モルの比に水に加熱溶解して過飽和
とする。
これに光学活性なN−ベンゾイルシス一2−アミノシク
ロヘキサンカルボン酸ベンジルアミン塩の結晶を少量接
種したのちに冷却して同種の活性体のベンジルアミン塩
を晶出させ母液より分離する。次に母液にラセミ体を補
充して前回接種した活性体と反対の旋光性をもつN−ベ
ンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサンカルボン酸
ベンジルアミン塩の結晶を接種して同種の活性体のベン
ジルアミン塩の結晶を晶出させ、る。以下、このような
操作をくり返すことにより、光学的に不活性な、N−ベ
ンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサンカルボン酸
をベンジルアミン塩として容易にかつ完全に光学分割す
ることができる。
ロヘキサンカルボン酸ベンジルアミン塩の結晶を少量接
種したのちに冷却して同種の活性体のベンジルアミン塩
を晶出させ母液より分離する。次に母液にラセミ体を補
充して前回接種した活性体と反対の旋光性をもつN−ベ
ンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサンカルボン酸
ベンジルアミン塩の結晶を接種して同種の活性体のベン
ジルアミン塩の結晶を晶出させ、る。以下、このような
操作をくり返すことにより、光学的に不活性な、N−ベ
ンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサンカルボン酸
をベンジルアミン塩として容易にかつ完全に光学分割す
ることができる。
この方法によれば冷時においても十分なト后解性をもつ
共存塩であるN−ベンゾイルーシス2−アミノシクロヘ
キサンカルボン酸の塩類がN−ベンゾィルーシス一2−
アミノシクロヘキサンカルボン酸ベンジルアミン塩と平
衡1状態にあり対掌体の晶出圧力に対して緩衡的に作用
するので晶出液と接種した活性体のベンジルアミン塩の
結5晶相とは始終安定した相平衡関係を保持している。
それゆえにこの方法によれば溶解したラセミ体と同量の
活性体を晶出させることが可能である。この方法に用い
る、共存塩としての・d1−+J−ベンゾイルーシス一
2−アミノシクロヘキサンカルOホン酸の塩類は晶出液
に対して溶解度が大きく、したがつて、それだけ晶出液
に対する安定化作用が大きいイソプロパノールアミンエ
タノールアミン、1−アミノ−2−プロパノール、2−
アミノ−1−ブタノールなどのアミノアルコール類との
5塩類がもつとも好ましいのであるが、この他に種種の
有機アミン塩、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金
属塩、アンモニウム塩などの無機塩基との塩類なども有
効である。また、共存塩が存在すれば晶出液は、いちじ
るノしく安定化されるので選択晶出に失敗することはな
いが、共存塩なしでもこの選択晶出法による、光学分割
は可能である。
共存塩であるN−ベンゾイルーシス2−アミノシクロヘ
キサンカルボン酸の塩類がN−ベンゾィルーシス一2−
アミノシクロヘキサンカルボン酸ベンジルアミン塩と平
衡1状態にあり対掌体の晶出圧力に対して緩衡的に作用
するので晶出液と接種した活性体のベンジルアミン塩の
結5晶相とは始終安定した相平衡関係を保持している。
それゆえにこの方法によれば溶解したラセミ体と同量の
活性体を晶出させることが可能である。この方法に用い
る、共存塩としての・d1−+J−ベンゾイルーシス一
2−アミノシクロヘキサンカルOホン酸の塩類は晶出液
に対して溶解度が大きく、したがつて、それだけ晶出液
に対する安定化作用が大きいイソプロパノールアミンエ
タノールアミン、1−アミノ−2−プロパノール、2−
アミノ−1−ブタノールなどのアミノアルコール類との
5塩類がもつとも好ましいのであるが、この他に種種の
有機アミン塩、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金
属塩、アンモニウム塩などの無機塩基との塩類なども有
効である。また、共存塩が存在すれば晶出液は、いちじ
るノしく安定化されるので選択晶出に失敗することはな
いが、共存塩なしでもこの選択晶出法による、光学分割
は可能である。
本発明に使用される溶媒としては水が最も適当である。
水を溶媒としているので実験室的には扱lいが簡単であ
ること、工業的には安価であることなどの利点がある。
他に使用でき得る溶媒としてはアルコール、アセトン、
エステル、テトラヒドロフランなどがある。このように
して得られた、dおよびl−N−ベノンゾイルーシス一
2−アミノシクロヘキサンカルボン酸ベンジルアミン塩
を再結晶し、これを水にとかし塩酸または硫酸などの鉱
酸あるいは酢酸などの有機酸でコンゴーレツド酸性にし
て分解し遊離のdまたはl−N−ベンゾイルーシス一2
−アミノシクロヘキサンカルボン酸を得る。
ること、工業的には安価であることなどの利点がある。
他に使用でき得る溶媒としてはアルコール、アセトン、
エステル、テトラヒドロフランなどがある。このように
して得られた、dおよびl−N−ベノンゾイルーシス一
2−アミノシクロヘキサンカルボン酸ベンジルアミン塩
を再結晶し、これを水にとかし塩酸または硫酸などの鉱
酸あるいは酢酸などの有機酸でコンゴーレツド酸性にし
て分解し遊離のdまたはl−N−ベンゾイルーシス一2
−アミノシクロヘキサンカルボン酸を得る。
さらに得られたdまたはl−N−ベンゾイルーシス一2
一アミノシクロヘキサンカルボン酸を再結晶すれば光学
純度100%のdまたはl−N−ベンゾィルーシス一2
−アミノシクロヘキサンカルボン酸を得る。dまたは1
−N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサンカ
ルボン酸ベンジルアミン塩の再結晶方法は次のような参
考例2に準じて行なわれる。
一アミノシクロヘキサンカルボン酸を再結晶すれば光学
純度100%のdまたはl−N−ベンゾィルーシス一2
−アミノシクロヘキサンカルボン酸を得る。dまたは1
−N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサンカ
ルボン酸ベンジルアミン塩の再結晶方法は次のような参
考例2に準じて行なわれる。
参考例 2
1−N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサン
カルボン酸ベンジルアミン塩10.0yを100m1の
水に溶解する。
カルボン酸ベンジルアミン塩10.0yを100m1の
水に溶解する。
冷却すると結晶が析出するから、これを吸引ろ過すれば
7.23y(収率72.3%)のl−N−ベンゾイルー
シス一2−アミノシクロヘキサンカルボン酸ベンジルア
ミン塩を得る。このものの旋光度は〔DlR9−24.
92あ(C=2,07エタノールM.p.lO3〜10
5℃)である。さらにこの母液を減圧濃縮して得られる
第二結晶は1.347(収率13.4%)であり旋光度
は〔0H9−24.51率(C=1.06エタノール)
である。第一結晶と第二結晶の総収量は8.577(収
率85%)である。同様にしてd一N−ベンゾイルーシ
ス一2−アミノシクロヘキサンカルボン酸ベンジルアミ
ン塩(M.p.lO3〜105℃)について再結晶を行
うと総収率82%で〔α〕KR9−24.71行(C=
1.13エタノール)を得る。また該ベンジルアミン塩
を塩酸でコンゴーレツド酸性にして得たdまたはl−N
−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサンカルボ
ン酸の再結晶方法は次の参考例3に準じて行なわれる。
参考例 3 1−N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサン
カルボン酸4.83yを99%エタノール35dにとか
して再結晶を行う。
7.23y(収率72.3%)のl−N−ベンゾイルー
シス一2−アミノシクロヘキサンカルボン酸ベンジルア
ミン塩を得る。このものの旋光度は〔DlR9−24.
92あ(C=2,07エタノールM.p.lO3〜10
5℃)である。さらにこの母液を減圧濃縮して得られる
第二結晶は1.347(収率13.4%)であり旋光度
は〔0H9−24.51率(C=1.06エタノール)
である。第一結晶と第二結晶の総収量は8.577(収
率85%)である。同様にしてd一N−ベンゾイルーシ
ス一2−アミノシクロヘキサンカルボン酸ベンジルアミ
ン塩(M.p.lO3〜105℃)について再結晶を行
うと総収率82%で〔α〕KR9−24.71行(C=
1.13エタノール)を得る。また該ベンジルアミン塩
を塩酸でコンゴーレツド酸性にして得たdまたはl−N
−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサンカルボ
ン酸の再結晶方法は次の参考例3に準じて行なわれる。
参考例 3 1−N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサン
カルボン酸4.83yを99%エタノール35dにとか
して再結晶を行う。
得られた1−N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロ
ヘキサンカルボン酸は、4.31y(収率89.2%)
、〔Dlg,−39.73y(C=1.11エタノール
)である。同様にしてd−N−ベンゾイルーシス一2−
アミノシクロヘキサンカルボン酸について行うと収率8
2%〔D.)H,+39.39い(C=1.11エタノ
ール)である。本発明方法の特徴は、光学活性なN−ベ
ンゾィルーシス一2−アミノシクロヘキサンカルボン酸
が従来法に比べて高収率かつ高純度でしかも能率的に得
られるということである。
ヘキサンカルボン酸は、4.31y(収率89.2%)
、〔Dlg,−39.73y(C=1.11エタノール
)である。同様にしてd−N−ベンゾイルーシス一2−
アミノシクロヘキサンカルボン酸について行うと収率8
2%〔D.)H,+39.39い(C=1.11エタノ
ール)である。本発明方法の特徴は、光学活性なN−ベ
ンゾィルーシス一2−アミノシクロヘキサンカルボン酸
が従来法に比べて高収率かつ高純度でしかも能率的に得
られるということである。
次に実施例をあげて本発明方法を詳細に説明する。
実施例 1
d1−N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサ
ンカルボン酸〔1〕24.7f7(0.1モル)とイソ
プロパノールアミン7.57(0.1モル)を200m
1の水に溶かす。
ンカルボン酸〔1〕24.7f7(0.1モル)とイソ
プロパノールアミン7.57(0.1モル)を200m
1の水に溶かす。
この溶液にあらかじめ合成しておいた〔1〕のベンジル
アミン塩のラセミ体を7.10y(0.02モル)加熱
溶解した後、少し冷却して種として〔1〕のベンジルア
ミン塩のd体0.03tを均一に分散させて二時間放置
すると、2.69y(1回目の晶出収率37.9%)の
活性体のベンジルアミン塩の結晶が析出する。このもの
の旋光度は〔α}9+23.33す(C=2.06エタ
ノール)で完全に光学分割されている。次に母液に〔1
〕のベンジルアミン塩のラセミ体4.00t(晶出量の
1.5倍)を加熱溶解し種として〔1〕のベンジルアミ
ン塩のl体を0.03y均一に分散させ同様に操作する
と5.51tの活性体の結晶が得られる。このものの旋
光度は〔α〕KR9一23.000(C=2.05エタ
ノール)で完全に光学分割されている。以下同様にして
、ラセミ体を加えて加熱溶解しdと1の種を交互に接種
して、光学分割を行う。このスケールでの最大収量は7
.50yで、この時の旋光度は〔α〕?R9+23.6
5で(C=1.69エタノール)であつた。ここに得ら
れたl−N−ベンゾイルーシス一2一アミノシクロヘキ
サンカルボン酸ベンジルアミン塩10.0yを100d
の水に溶解する。冷却すると結晶が析出するからこれを
吸引ろ過すれば7.23V(収率72.3%)のベンジ
ルアミン塩を得る。このものの旋光度は〔α〕士。−2
4.92を(C=2.07エタノール)である。さらに
、この母液を減圧濃縮して得られる第二結晶は1.34
y(収率13.4%)であり、旋光度は〔0H9一24
.51.(C=1.06エタノール)である。第一結晶
と第二結晶の総収量は8.57y(収率85.7%)で
ある。こうして得られた精製1−Nベンゾイル〜シス一
2−アミノシクロヘキサンカルボン酸ベンジルアミン塩
を塩酸でコンゴーレツド酸性にして塩を分解して遊離の
l−N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサン
カルボン酸5.32f7(収率89.1%)を得る。こ
のものの旋光度は〔d)GR9−38.90=1.36
エタノール)である。これを更に99%エタノールで再
結晶すれば目的物である精製1−N−ベンゾイルーシス
一2−アミノシクロヘキサンカルボン酸4.75f1(
収率89.2%)を得る。このものの旋光度は〔α〕牛
,−39.73)(C=1.11エタノール)である。
d−N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサン
カルボン酸ベンジルアミン塩についてもl体と同様の操
作を行うと、ベンジルアミン塩10yから精製d−N−
ベンゾイルーシス一2アミノ−シクロヘキサンカルボン
酸4.37tを得る。
アミン塩のラセミ体を7.10y(0.02モル)加熱
溶解した後、少し冷却して種として〔1〕のベンジルア
ミン塩のd体0.03tを均一に分散させて二時間放置
すると、2.69y(1回目の晶出収率37.9%)の
活性体のベンジルアミン塩の結晶が析出する。このもの
の旋光度は〔α}9+23.33す(C=2.06エタ
ノール)で完全に光学分割されている。次に母液に〔1
〕のベンジルアミン塩のラセミ体4.00t(晶出量の
1.5倍)を加熱溶解し種として〔1〕のベンジルアミ
ン塩のl体を0.03y均一に分散させ同様に操作する
と5.51tの活性体の結晶が得られる。このものの旋
光度は〔α〕KR9一23.000(C=2.05エタ
ノール)で完全に光学分割されている。以下同様にして
、ラセミ体を加えて加熱溶解しdと1の種を交互に接種
して、光学分割を行う。このスケールでの最大収量は7
.50yで、この時の旋光度は〔α〕?R9+23.6
5で(C=1.69エタノール)であつた。ここに得ら
れたl−N−ベンゾイルーシス一2一アミノシクロヘキ
サンカルボン酸ベンジルアミン塩10.0yを100d
の水に溶解する。冷却すると結晶が析出するからこれを
吸引ろ過すれば7.23V(収率72.3%)のベンジ
ルアミン塩を得る。このものの旋光度は〔α〕士。−2
4.92を(C=2.07エタノール)である。さらに
、この母液を減圧濃縮して得られる第二結晶は1.34
y(収率13.4%)であり、旋光度は〔0H9一24
.51.(C=1.06エタノール)である。第一結晶
と第二結晶の総収量は8.57y(収率85.7%)で
ある。こうして得られた精製1−Nベンゾイル〜シス一
2−アミノシクロヘキサンカルボン酸ベンジルアミン塩
を塩酸でコンゴーレツド酸性にして塩を分解して遊離の
l−N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサン
カルボン酸5.32f7(収率89.1%)を得る。こ
のものの旋光度は〔d)GR9−38.90=1.36
エタノール)である。これを更に99%エタノールで再
結晶すれば目的物である精製1−N−ベンゾイルーシス
一2−アミノシクロヘキサンカルボン酸4.75f1(
収率89.2%)を得る。このものの旋光度は〔α〕牛
,−39.73)(C=1.11エタノール)である。
d−N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサン
カルボン酸ベンジルアミン塩についてもl体と同様の操
作を行うと、ベンジルアミン塩10yから精製d−N−
ベンゾイルーシス一2アミノ−シクロヘキサンカルボン
酸4.37tを得る。
このものの旋光度は〔α〕士。+39.39得(C=1
.11エタノール)である。実施例 2 d1−N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサ
ンカルボン酸〔1〕のアンモニウム塩307(0.01
14モル)を40m1の水に溶かし、この溶液に〔1〕
のベンジルアミン塩1.147(0.0032モル)を
加熱溶解した後冷却して種として〔1〕のベンジルアミ
ン塩のd体0,037を均一に分散させ二時間放置する
と291.81T9(一回目の晶出収率26.3%)の
活性体が析出する。
.11エタノール)である。実施例 2 d1−N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサ
ンカルボン酸〔1〕のアンモニウム塩307(0.01
14モル)を40m1の水に溶かし、この溶液に〔1〕
のベンジルアミン塩1.147(0.0032モル)を
加熱溶解した後冷却して種として〔1〕のベンジルアミ
ン塩のd体0,037を均一に分散させ二時間放置する
と291.81T9(一回目の晶出収率26.3%)の
活性体が析出する。
このものの旋光度は〔α〕卵+22.00(C=1.9
2エタノール)で完全に光学分割されている。更に母液
に〔1〕のベンジルアミン塩0.3yを加熱溶解した後
種として〔1〕のベンジルアミン塩のl体を0.037
均一に分散させ同様に操作すると0.350y活性体の
結晶が得られる。このものの旋光度は〔α〕,−21.
65得(C=2.00エタノール)で完全に光学分割さ
れている。以下同様にしてラセミ体を加えて、d体とl
体の種を交互に接種して光学分割を行うと、光学純度9
8%以上の活性体が得られる。実施例 3 d1−N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサ
ンカルボン酸〔1〕のベンジルアミン塩5.457(0
.015モル)を250m1の水に加熱溶解したのち冷
却して後、種として、〔1〕のベンジルアミン塩のI体
、0.037を均一に分散させ、一晩放置すると528
.4Tf9(1回目の晶出収率9.7%)の活性体が晶
出する。
2エタノール)で完全に光学分割されている。更に母液
に〔1〕のベンジルアミン塩0.3yを加熱溶解した後
種として〔1〕のベンジルアミン塩のl体を0.037
均一に分散させ同様に操作すると0.350y活性体の
結晶が得られる。このものの旋光度は〔α〕,−21.
65得(C=2.00エタノール)で完全に光学分割さ
れている。以下同様にしてラセミ体を加えて、d体とl
体の種を交互に接種して光学分割を行うと、光学純度9
8%以上の活性体が得られる。実施例 3 d1−N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサ
ンカルボン酸〔1〕のベンジルアミン塩5.457(0
.015モル)を250m1の水に加熱溶解したのち冷
却して後、種として、〔1〕のベンジルアミン塩のI体
、0.037を均一に分散させ、一晩放置すると528
.4Tf9(1回目の晶出収率9.7%)の活性体が晶
出する。
このものの旋光度は〔α〕,−23,40出(C−1.
08エタノール)で完全に光学分割されている。次に母
液に〔1〕のベンジルアミン塩のラセミ体0.7yを加
熱溶解させ同様に操作すると250Tf1iyの活性体
の結晶が得られる。このものの旋光度は〔α〕+,+2
5.17る(C−2.12エタノール)で完全に光学分
割されている。以下同様にしてラセミ体を加えて、加熱
溶解し、dとlの種を交互に接触して、光学分割を行う
と旋光度〔α〕K.K,±22〜±25学の純粋なベン
ジルアミン塩の結晶が得られる。対照例 (従来法) dl−N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサ
ンカルボン酸〔1〕14.75(0.06モル)とシン
コニジン17.7V(0.06モル)を95%エタノー
ル200m2に60℃に15分間加熱しながらとかす。
08エタノール)で完全に光学分割されている。次に母
液に〔1〕のベンジルアミン塩のラセミ体0.7yを加
熱溶解させ同様に操作すると250Tf1iyの活性体
の結晶が得られる。このものの旋光度は〔α〕+,+2
5.17る(C−2.12エタノール)で完全に光学分
割されている。以下同様にしてラセミ体を加えて、加熱
溶解し、dとlの種を交互に接触して、光学分割を行う
と旋光度〔α〕K.K,±22〜±25学の純粋なベン
ジルアミン塩の結晶が得られる。対照例 (従来法) dl−N−ベンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサ
ンカルボン酸〔1〕14.75(0.06モル)とシン
コニジン17.7V(0.06モル)を95%エタノー
ル200m2に60℃に15分間加熱しながらとかす。
その溶液を140m1に濃縮し、冷却すると、DN−ベ
ンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサンカルボン酸
シンコニジン塩12.527(収率77.5%)の針状
結晶が得られる。
ンゾイルーシス一2−アミノシクロヘキサンカルボン酸
シンコニジン塩12.527(収率77.5%)の針状
結晶が得られる。
Claims (1)
- 1 dl−N−ベンゾイル−シス−2−アミノシクロヘ
キサンカルボン酸ベンジルアミン塩を含有しおよびdl
−N−ベンゾイル−シス−2−アミノシクロヘキサンカ
ルボン酸の有機アミン塩、アンモニウム塩またはアルカ
リ金属塩からなる塩類を含有しまたは含有せざる溶液中
に、光学活性なN−ベンゾイル−シス−2−アミノシク
ロヘキサンカルボン酸ベンジルアミン塩の結晶を接種す
ることを特徴とするdl−N−ベンゾイル−シス−2−
アミノシクロヘキサンカルボン酸の光学分割法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13440775A JPS593470B2 (ja) | 1975-11-08 | 1975-11-08 | N− ベンゾイル−シス −2− アミノシクロヘキサンカルボンサンノ コウガクブカカツホウ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13440775A JPS593470B2 (ja) | 1975-11-08 | 1975-11-08 | N− ベンゾイル−シス −2− アミノシクロヘキサンカルボンサンノ コウガクブカカツホウ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5259136A JPS5259136A (en) | 1977-05-16 |
JPS593470B2 true JPS593470B2 (ja) | 1984-01-24 |
Family
ID=15127651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13440775A Expired JPS593470B2 (ja) | 1975-11-08 | 1975-11-08 | N− ベンゾイル−シス −2− アミノシクロヘキサンカルボンサンノ コウガクブカカツホウ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS593470B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005047803A (ja) * | 2001-05-15 | 2005-02-24 | Ube Ind Ltd | (3r,5s)−7−置換−3,5−ジヒドロキシヘプト−6−エン酸の製法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011173912A (ja) * | 2011-04-28 | 2011-09-08 | Ube Industries Ltd | (3r,5s)−7−置換−3,5−ジヒドロキシヘプト−6−エン酸の製法 |
-
1975
- 1975-11-08 JP JP13440775A patent/JPS593470B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005047803A (ja) * | 2001-05-15 | 2005-02-24 | Ube Ind Ltd | (3r,5s)−7−置換−3,5−ジヒドロキシヘプト−6−エン酸の製法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5259136A (en) | 1977-05-16 |
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