JPS5932396B2 - 敷鉄板のハンドリング方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は敷鉄板の・・ンドリンク方法に関する敷鉄板の
輸送又は敷設の際の・・ンドリンクは一般に、敷鉄板に
１個所或は２個所にワイヤロープ玉掛は用の吊シ孔又は
切欠きを設け、該個所に捲付けたワイヤロープをクレー
ンフックに掛けて敷鉄板を垂直位置或は水平位置で吊シ
上げ及び吊シ降すことによって行なわれているが、この
ワイヤローブ玉掛けによるハンドリング特に水平位置で
の吊シ上げ及び吊シ降しの場合は敷鉄板の著しい彎曲の
ために熟練と手数とを要し又ワイヤロープが吊シ孔又は
切欠きの鋭角部によって切損する危険がある等の欠点が
あった。

又敷鉄板に丸形の吊り孔を穿設し該吊シ孔に直接フック
を掛けて吊シ上げ及び吊シ降すことによって・・ンドリ
ングが行なわれているが、この場合の丸形の吊り孔はフ
ックの掛は外しの必要上直径が比較的大きく、そのため
に敷鉄板のハンドリングの途中で、衝撃によってフック
外れが発生する危険性が太きいと言う欠点を持つもので
ある。

本発明は、上述した従来の敷鉄板の−・ンドリンク方法
の持つ諸欠点を排除して、吊シ孔に直接フック掛は外し
する単純な操作により、しかも−・ンドリンクの途中で
衝撃によってフック外れを発生する惧れのない安全且つ
能率的な敷鉄板のハンドリング方法を提供することを目
的とするものであシ、敷設しようとする敷鉄板の重量に
見合う級種の標準型フックの鉤部内径に略々等しい長さ
の短径と該内径の略々２倍の長さの長径とよシなる楕円
状の出力孔を、該出力孔の長軸が敷鉄板長辺のにあシ且
つ敷鉄板の呈手力向の中央に位置するよう穿設し、該吊
り孔に上記の標準型フックを差込み、吊シ上げ装置を介
して敷鉄板を吊シ上げ及び吊り降すことを特徴とするも
ので、上記の配設位置及び形状の吊シ孔に、これに対応
する標準型フックを直接に差込むことにより、切損の危
険性のある玉掛は用ワイヤロープを便用することなく、
しかも相対応する吊り孔とフックとの特殊な相関的保合
によってハンドリングの途中にフック外れ発生の危険性
なく安全且つ能率的な−・ンドリンクを可能にするもの
である。

以下に図面に基づいて本発明の敷鉄板のハンドリング方
法について詳細に説明する。

第１図は本発明方法に於ける敷鉄板の吊シ孔及び該吊り
孔に対応するフックを示す正面図、第２図は第１図の側
面図である。

１はフック、２は敷鉄板、３は敷鉄板２に穿設された吊
り孔を夫々示している。

本発明の方法の場合、敷設しようとする敷鉄板の重量に
見合う数種の標準型フック（作業現場で現実に近似重量
の数種の敷鉄板を使用する場合は、その内の最大重量の
ものに見合う数種のフックを意味する）（１）の鉤部の
内径００寸法をｄとし、この鉤部の内径０の寸法ｄを基
準にして敷鉄板２の楕円状吊シ孔３の寸法及び配設位置
を定める。

即ち、第２図に示すように 吊シ孔の短径の長さくＳ）を ５ｆ−ｄ 吊シ孔の長径の長ざｂを ｔキｄＸ２ とし、この楕円状の吊シ孔３を、その長軸の敷鉄板２の
長辺の端縁４からの距離（Ｃ）を Ｃキｄ装置するよう
に穿設する。

その具体例として例えば現場に於て 上表に示す、２種のサイズ及び厚さの４種類の敷鉄板を
使用する場合は、これ等の敷鉄板の重量知見合う標準型
フックとして、最大重量の８０２に９に見合う呼称３
Ｔ ｏｎ標準型フックを採用する。

この標準型３Ｔｏｎフツクの鉤部の内径（ハ）の長さｄ
は５０ｍｍであ択従って、この場合の吊り孔３．つ短径
の長さくＳ）及び長径の長す乃は夫々Ｓ中５０龍 を中ＬＯＯｍｒｎ とな択吊り孔３の長軸の敷鉄板２の長辺の端縁４からの
距ｆａ０は Ｃ中７５ｍｍとなる。

（上記呼称３ Ｔ ｏｎフックの鉤部の高さｈ＝７５ｍ
、鉤部の内径中心よシ上の部分の高さｈ’ ”＝３０ｍ
ｍ、鉤部開口部の巾ｂ＝４３間である） 次に敷鉄板２の吊シ上げに際しては、先ず第２図に示す
ように（平撰み状態の敷鉄板２に対し）上方よシ、フッ
ク１の軸心を吊シ孔３の長軸と略略平行させ、フック１
の鉤部の開口部を下に向けて該吊シ孔３に差し込み（点
線で示す）、鉤部の開口部に吊シ孔３の内壁縁部を差し
込むようにしながらフック１の軸を吊り孔３に近接した
故鉄板２長辺端縁４の外側へ９０°回転（矢印で示す）
して、第１及び２図に示すようなフック１と出力孔３の
係合状態を構成する。

続いてクレーンを捲き上げれば敷鉄板２は、その短辺方
向から立上シ、次第に垂直とな仄その長辺が水平状態を
保持した移動容易な安全姿勢となる。

この安全姿勢のもとに所定の配設場所に移動運搬する。

本発明では、フック鈎部内径に略々等しい長さの短径と
該内径の略々２倍の長さの長径よシなる楕円状の吊シ孔
を、該吊シ孔の長軸が敷鉄板長辺の端縁よシフツク鈎部
内径の略々１％倍の間隔にあシ、且つ敷鉄板の長手方向
の中央に位置するよう穿設したから、前記吊り上げ及び
移動運−搬の作業中、フック１と敷鉄板２はその関係が
第１図及び第２図実線で示すように緊密に合致し仮令、
敷鉄板が面と直角の方向前後に激しく揺動してもクラン
プを外す方向に回転することはなく、また下から上方へ
敷鉄板が突き上げられても敷鉄板の長辺端縁が吊シ孔の
長軸下縁がフックに衝突してフックから外れることはな
く、また仮令、敷鉄板２が面と平行の方向左右に揺れて
もフックとの関係位置が９０°回転し、第２図点線に示
す吊シ孔３よシ離脱し得る関係位置になる可能性も殆ど
ないと言うことが出来、そのため作業中にフック１が吊
シ孔３から外れる危険はなく、作業の安全を保証するも
のである。

尚、本発明の敷鉄板のハンドリング方法に於て、敷鉄板
２の吊り上げに際して、上述したフック１の吊フ孔３へ
の装入を容易にするため、本発明の実施に当って、敷鉄
板２を重層子種で保管する場合に、第３図に示すように
複数の敷鉄板２を夫々に突設された吊り孔３が順次交互
に反対側に位置し且つ露出状態に位置するよう、千鳥状
に（但し長さ方向は揃える）重層子種みして吊シ孔３の
下方にフック１装入のだめの若干の空間を設けて置く。

敷鉄板２が所定の位置に到達して吊シ降しを開始し敷鉄
板２の着地寸前で降下を一時停止し、第４図に示すよう
にフック１の鉤部の開口部が下向きになる方向へ敷鉄板
２を倒すように位置定めして徐々に着地させ、第４図点
線で示すように敷鉄板２を倒―平置して敷鉄板２の敷設
を終了する。

敷設終了後、フック１を吊シ上げ開始時と逆にその軸を
吊シ孔３の長軸と略々平行する状態になるよう９０°回
転することによって容易に敷鉄板２かも取外すことが出
来る。

此の吊シ降しの際敷鉄板２０着地後もなおフック１が下
降を続けようとしても、本発明の場合、吊シ孔３との関
係でフック１に回転の自由度は無く、従ってフック１が
敷鉄板２から外れる危険性は無く、作業の安全性は充分
に保証される。

以上に説明するように本発明の敷鉄板のハンドリング方
法は、切損の危険性のある玉掛は用ワイヤロープを使用
することなく、フックを敷鉄板に穿設した吊シ孔に直接
係合させることにょ多能率的に、しかもハンドリングの
途中にフック外れ発生の危険性のない安全なハンドリン
グを実施しようとする所期の目的を完全に達成するもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法に於ける敷鉄板の吊シ孔及び該吊り
孔に対応するフックを示す正面図、第２図は第１図の側
面図、第３図は本発明方法に於ける敷鉄板重層子種み保
管の一実施例を示す正面図、第４図は敷鉄板の吊り降し
の操作の説明図である。 以下図面の簡単な説明、１：フック、２：敷鉄板、３：
吊Ｊ子Ｌ４：敷鉄板２の長辺の端縁、Ｄ：フツク１鈎部
の内径。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 敷設しようとする敷鉄板の重量に見合う級種の標準
   型フックの鉤部内径に略々等しい長さの短径と該内径の
   略々２倍の長さの長径とよシなる楕円状の吊シ孔を、該
   吊シ孔の長軸が敷鉄板長辺のにあシ且つ敷鉄板の長手方
   向の中央に位置するよう穿設−該吊シ孔に上記の標準型
   フックを差込み、吊フ上げ装置を介して敷鉄板を吊シ上
   げ及び吊り降すことを特徴とする敷鉄板の・・ンドリン
   ク方法。 ２ 平置した敷鉄板の吊シ孔の長軸上方にフックの軸線
   を平行させ、フックの先端を下方に向けて吊シ孔に挿入
   し、フックの軸を吊シ孔に近接した敷鉄板長辺端縁の外
   側へ９０°回転した後、クレーン吊シ上げ装置等を介し
   て該敷鉄板を引き起し且つその長辺を水平に保持しつつ
   吊シ上げて所定個所迄移送し、次で上述の吊シ上げ操作
   の逆の手順の吊多降し操作によって敷鉄板を所定位置に
   平置することを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   敷鉄板の・・ンドリンク方法。 ３ 複数の敷鉄板を、夫々に穿設された吊シ孔が順次交
   互に反対側に位置し且つ露出状態に位置するよう、千鳥
   状に重層子種み保管することを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の敷鉄板の−・ンドリンク方法。