JPS5932259B2

JPS5932259B2 - 移動台送り込み装置

Info

Publication number: JPS5932259B2
Application number: JP50112155A
Authority: JP
Inventors: 誠菊地
Original assignee: Toyoda Koki KK
Current assignee: Toyoda Koki KK
Priority date: 1975-09-18
Filing date: 1975-09-18
Publication date: 1984-08-07
Also published as: JPS5236378A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は研削盤における砥石台のような移動台を送り込
む装置に関するものである。

本発明の目的は、アンギユラスラィドの角度が変つても
工作物の直径方向の切込み量を常に一定にする送り込み
装置を提供することである。

５アンギユラスライド研削盤において工作物軸線に対
し所定角度傾斜して砥石台が前進されるため所望の工作
物直径方向の切込み量を得るように一般に送り系歯車列
により角度に対する変速手段が備えられているが、万能
研削盤においては加工用１０途に応じてスライド角度を
変更し汎用的に用いられており、従つて歯車列によつて
対応することが極めて困難で、このためスライド方向の
送り量を工作物直径方向の送り量に作業者が換算して加
工送りするという煩雑で非能率的な作業を行つてい１５
るのが現状である。

本発明はこのような従来の不具合に対処するため、旋回
台を装架したベースに、工作物軸線と平行な押圧面を備
えた押動部材を工作物軸線と直角な方向に移動可能に支
持し、この押動部材の押圧！０面に、旋回台上に摺動
可能に装架された移動台に作動的に連結せる当接部材を
当接させ、前記押動部材を工作物軸線と直角な方向に移
動させる送り手段を備え、移動台のスライド角度の変更
に拘わらず、工作物直径方向の移動台の切込み量を常に
・５−定に維持できるようにしたものである。

以下本発明の実施例について図面により説明する。第１
図及び第２図において１はベッド、２はこのベッド１に
固設されているベースで、円形の旋０回案内部材３が
固着してある。

４は前記ベース２上に旋回案内部材３を中心として旋回
調整可能に載置されている旋回台であり、旋回案内部材
３の外周を嵌合する旋回案内面５を有し、所望の旋回位
置でベース２上に固定される。

５この旋回台４の上面にはスライド面６が形成されて
いて移動台であるところの砥石台７が摺動自在に装架さ
れている。

８は砥石車、９はこの砥石車８を回転するモータである
。

而して、前記旋回台４（又は砥石台７側でも可）上に固
定プロツク１０を固設し、この固定プロツク１０に砥石
台７の移動方向と同一方向に摺動自在な支持部材１１が
嵌装されている。

そしてこの支持部材１１の一端に当接部材としてフオロ
アローラ１２が軸１３によつて回転自在に軸承されてい
る。さらに砥石台７には早送りシリンダ１４が設けられ
ていて、そのピストンロツド１５端が前記支持部材１１
の他端面に当接している。また、前記フオロアローラ１
２に当接する工作物軸線と平行な押圧面を備えた押動部
材１８が、前記ベース２に軸１７によつて工作物軸線と
直角な面内で揺動自在に枢着されている回動リンク１６
の上端に設けられ、回動リンク１６の下端にはローラ１
９が回転自在に軸承されている。

そして、砥石台７の後端と前記固定プロツク１０との間
には、付勢手段として圧縮スプリング２０が介在され、
このスプリング２０の付勢力によつて砥石台７を後退方
向に引張してフオロアローラ１２を常に押動部材１８の
押圧面に接触させている。このフオロアローラ１２は押
動部材１８により砥石台７の移動につれ、押圧面に沿つ
て転動変位する。−方、前記回動リンク１６下端のロー
ラ１９は第３図にも示すようにカム２６と接触している
。このカム２６は送りハンドル２１叉は図略の自動送り
装置によつて回転する機構となつている。すなわち、送
りハンドル２１によつて回転する送り軸２２先端にウオ
ーム２３が設げられ、このウオーム２３は直交するカム
軸２５上に形成されたウオームホイール２４と噛合して
いる。そして、カム軸２５端に前記カム２６が取付けら
れているのである。従つて、カム２６の回転によりロー
ラ１９を介して回動リンク１６を軸１７を支点にして揺
動し、押動部材１８を前後移動する。２７は前記砥石台
７の前方のベツド１上に押動部材１８の移動方向に対し
直交する方向に摺動するテーブルである。

２８はこのテーブル２７上に固設されている主軸台、ｗ
は主軸台２８のチャツク装置等により加工位置に保持さ
れる工作物を示す。

次に上記構成による本発明装置の動作について説明する
。

砥石台７は旋回台４によつて加工位置に保持されている
工作物Ｗの軸線と直角な軸線に対し任意の角度θに旋回
位置される。すなわち、砥石台７は工作物軸線に対し所
定角度で傾斜位置される。しかしながら、砥石台７がど
のような傾斜角度で旋回位置してもフオロアローラ１２
に常に当接する押動部材１８は、フオロアローラ１２を
工作物軸線と平行な面で押動するよう対接している。今
、早送りシリンダ１４の左室に圧油を供給して砥石台７
を早送り前進端に位置し（第１図の状態）、これより切
り込み送りが与えられるものである。

この状態で第２図及び第４図に示すように切り込み量Ｘ
を与えるにおいて送りハンドル２１（又は自動送り装置
でも可）を砥石台７の前進方向に回動操作する。これに
より送り軸２２が回転し、ウオーム２３、ウオームホイ
ール２４、カム軸２５を介してカム２６は第３図矢印で
示す方向に回転する。よつて、このカム２６に接触して
いるローラ１９はカム２６のカム面に従つて移動し、回
動リンク１６を軸１７を支点として反時計廻りに揺動す
る。従つて押動部材１８はＰ１方向、すなわち、工作物
直径方向に切り込み量Ｘだけ前進し、フオロアローラ１
２を押動する。押動されるフオロアローラ１２は固定プ
ロツク１０に嵌装されている支持部材１１、この支持部
材１１の端面に当接され圧力によつてロツクされている
ピストンロツド１５を介して砥石台７に前進移動を与え
る。砥石台７の前進移動方向は予め設定された傾斜角度
θのＰ２方向に切り込み量Ｘ／ＣＯｓθだけ前進移動し
、砥石車８に工作物直径方向の切り込み量Ｘを付与する
のである。以上のように本発明装置によると、工作物軸
線に平行な押圧面を備えた押動部材を工作物直径方向に
移動させて砥石台、すなわち移動台に送りを与えるもの
であるので、移動台の角度が変更されても工作物直径方
向の送り量が変化せず、従つて、従来のように移動台の
スライド方向の送り量を工作物直径方向の送り量に換算
して加工送りする煩雑な手数は不要となり作業能率の向
上が計られると共に、機構も簡単で安価に提供し得る利
点を有している。

また、本実施例では移動台を後退方向に付勢する圧縮ス
プリングによつて機構内のバツクラツシが除去され高精
度の送り追従性が得られる利点をも有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の縦断側面図、第２図は第１図一線
断面図、第３図は第１図−線断面面図、第４図は押動部
材と７オロアローラとの作動状態図である。１・・・ベッド、２・・・ベース、３・・・旋回案内部
材、４・・・旋回台、６・・・スライド面、７・・・移
動台（砥石台）、８・・・砥石車、１０・・・固定プロ
ツク、１１・・・支持部材、１２・・・当接部材（フオ
ロアローラ）、１４・・・早送りシリンダ、１５・・・
早送りピストン、１６・・・回動リンク、１８・・・押
動部材、１９・・・口ーラ、２０・・・付勢手段（スプ
リング）、２１・・・送りハンドル、２２・・・送り軸
、２３・・・ウオーム、２４・・・ウオームホイール、
２５・・・カム軸、２６・・・カム。

Claims

【特許請求の範囲】１ベース上に旋回台を旋回調整可能に装架し、この旋
回台上に設けられたスライド面に移動台を工作物軸線と
交差する方向に摺動可能に装架し、この移動台に設けた
早送りピストンに当接部材を連結し、前記ベースに工作
物軸線と平行な押圧面を備えた押動部材を工作物軸線と
直角な方向に移動可能に支持し、この押動部材の押圧面
に前記当接部材が当接する方向に前記移動台を付勢する
付勢手段を設け、この付勢手段により前記当接部材を前
記押動部材の押圧面に、前記移動台の移動につれて当接
部材が押圧面に沿つて変位できるように当接させ、前記
押動部材を工作物軸線と直角な方向に移動させる送り手
段を備えてなる移動台送り込み装置。２当接部材はフォロアローラからなり、このフォロア
ローラは移動台の摺動方向と同方向に旋回台に摺動可能
に嵌装された支持部材に軸承され、この支持部材が移動
台の早送りピストンに連結されてなる特許請求の範囲第
１項に記載の移動台送り込み装置。