JPS5930980A - リグノセルロ−ス物質の漂白方法 - Google Patents

リグノセルロ−ス物質の漂白方法

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JPS5930980A
JPS5930980A JP13917182A JP13917182A JPS5930980A JP S5930980 A JPS5930980 A JP S5930980A JP 13917182 A JP13917182 A JP 13917182A JP 13917182 A JP13917182 A JP 13917182A JP S5930980 A JPS5930980 A JP S5930980A
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bleaching
pulp
stage
whiteness
displacement
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JP13917182A
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功 和田
誠 岩崎
修 岩崎
雅之 佐藤
英明 青木
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はりグツセルロース物質の漂白方法に関する。
リグノセルロース物質を多くの用途に使用するためには
、化学的あるいは機械的作用により得られたパルプを漂
白する必要がある。クラフトパルプを包装資材のような
白さを必要としない用途に使う場合を除いては、通常、
塩素、次亜塩素酸塩(ハイポ)、二酸化塩素、酸素、過
酸化水素、苛性ソーダ等の漂白剤及び漂白助剤により漂
白して、未晒パルプの着色原因物質である残留リグニン
等を除失する必要がある。
強度を髪求される化学パルプの漂白においては、パルプ
繊維自体の強度を高く保つために、炭水化物(セルロー
ス等)の分解に及ばず影響を最小にするよう、過激な一
段の静的な漂白をさけ、温和に漂白剤・漂白条件を変え
ていく多段漂白を採るのが一般的である。
通常、最初に塩素処理でリグニンを塩素化し可溶性を付
加した後次にアルカリでリグニンを溶解抽出する。その
後更に、次亜塩素酸塩、二酸化塩素等を用いて、残留す
る少量のリグニン等を分解除去し、白色度の高いパルプ
を得る。
塩素処理を(C)、アルカリ処理を(E)、次亜塩1g
酸処理を(H) 、二酸化塩素処理を(L)1%過酸化
水素処理を(P)、水洗浄処理を(Wlとして表わすと
、この漂白工程(シーケンス)は、使用するM白側及び
/又は漂白助剤の順序にしたがい、C−E−H−E−D
 、 C−E−D−E−D 、 C−E−H−u−pの
複数段の漂白段で行なわれ、又漂白段の間に水洗浄処理
の段階を設けることができる。なお、本明細書では以下
、前記した各種の漂白剤処理、漂白助剤処理及び水洗浄
処理をそれぞれ漂白工程における一段の漂白段として記
載する。
漂白工程の操作としては、静的漂白においては、各段ご
とにパルプと漂白剤を混合し、残留リグニン等と漂白剤
の反応を完全に行わせるため、混合した後はパルプと漂
白液が静的状態で充分滞留時間を敗るべく漂白タワー内
を移動させ、更に、漂白タワーからの排出、洗浄が繰返
される。更に詳細には、通常のタワー漂白では、パルプ
とそれを取巻く漂白液は静的状態でタワー内を移動する
。このような状態では、パルプの極周辺の漂白液中の漂
白剤だけがパルプにより消費され、そして、漂白剤の活
性力は急激に消失される。一方、反応生成物はパルプか
ら溶出し、パルプの周りの漂白液中に極〈薄い反応生成
物層を形成する。漂白液中の漂白剤の拡散速度が遅く、
しかもバルブ周辺に生じた反応生成物層が、パルプに対
する漂白剤の拡散を遅らせ、場合によってL1漂白剤も
消費し活性力を消失させ、したがって、パルプに対する
潔白剤の拡散移動が大幅に遅くなる。一般にパルプと漂
白剤の反応は非常に短時間で終ることが知られているが
、通常のタワー漂白では、前記のようにパルプに対する
漂白剤の移動がないため、パルプ前面への漂白剤の拡散
に時間がかかり、各段の漂白に要する時間は一般的に1
〜4時間程度であり、全体で1(1時間以上を要した。
この問題点を改善する方法として、パルプと漂白剤を良
く攪拌し、パルプと漂白剤との接触を良好にする方法と
、漂白剤の濃度を高くして時間を短縮する方法があるが
、いずれもパルプ品質を損うことと、コストが高くなる
等で突用的でなかった。
W、H,Rapsonけダイナミックブリーチングの名
のもとに、パルプと漂白剤を動的に接触させることによ
り、漂白時間を数分の程度に大幅に短縮した方法を提案
している。(特公昭48−30965号公報、英国特許
第1. I O0,724号に対応j。この方法は、一
般に動的置換漂白と呼ハレ、漂白液をバルブマットに対
し強制的に急速に通過させると、漂白液はパルプに対し
静的にとどまらず、高い相対速度でパルプの周りを通過
し、反応生成物をパルプの周りから連続的に取り除くこ
とができる。したがってパルプへの漂白剤の拡散速度が
大きくなり、パルプは実質的に大量の漂白剤と動的に接
触するため、漂白時間は大幅に短縮される。その際、加
えられた漂白液はバルブマット中を移動し、既にパルプ
マット中に存在する液を押し出しく置換し)ナカラパル
プマットのすきまを流れてゆく。この時、置換する液と
置換される液との間にかなり明瞭な境界面が生ずるため
、両液間相互の漂白剤の混合が少なく、通常のタワー漂
白で必要とした漂白各段後の洗浄は必(としない利点も
ある。この置換漂白の原理の実用化は、カミャ社の開発
したディフューザーを応用することによって成功してい
る。そしてディフューザーについては、特公昭4545
−19O号公報(米国特許第3.548.590号明細
書に対応。)、米国特許第3.574.551号明細書
、特公昭44−5522号公報(米国特許第3.704
.605号明細1lfvc対応。)、特公昭46−57
002号公報(米国特許第3.599.449号明細書
に対応。)、特開昭47−19107号公報(米国特許
第4815.586号、同第3.976.538号明細
書に対応。)に記載されている。又更に、”The B
leaching of Pu1p” 5rd Ed、
P275〜P295゜TAPPI PRE88等に、そ
の技術内容が発表されている。
しかしながら、置換漂白ではパルプと漂白剤が動的に接
触し、短時間で漂白を終らせる特徴を有しているが、そ
の反面、漂白剤が短時間で消費されるため、漂白液中の
漂白剤は抽出側(スクリーン側)に達するまでに活性力
を失い、スクリーン側周辺のパルプは、常時漂白剤の濃
度が薄い状態で漂白されていることになり、静的漂白に
比し白色度の上がりが悪い。そしてスクリーン側のパル
プ白色度を高めるためには漂白剤の添加を多くしなけれ
ばならない欠点がある。動的置換漂白において所望の白
色度を維持して漂白薬品原単位を削減する方法(特開昭
55−145705号公報、カナダ特許第109576
5号明細書に対応。)が提案されているが、この方法は
漂白温度を最適な白色度がなお達せられるレベルまで低
下させる方法であるため、定常操業時には適応可能であ
るが生産針が変化した場合、特に生産量が上がった場合
には、各漂白段での滞留時間が短縮されるので、この方
法の適応は困難である。
本発明は前記現状に鑑みてなされたもので、動的置換漂
白において前記欠点を解決し、かつ通常の漂白より漂白
剤の添加率を低くし、同一の白色度を得る漂白方法を提
供することである。
本発明について概説すると、本発明のリグノセルロース
物質の漂白方法は、リグノセルロース物質より得られた
パルプを複数段の動的置換漂白を含む漂白方法により漂
白するに当り、少なくとも1段の置換漂白を連続する複
数段で行い、かつ該複数段に分割して添加される漂白剤
の使用量の合計を1段置換漂白の漂白剤の使用所定量と
同等以下とすることを特徴とする。
本発明の動的置換漂白方法は、漂白剤処理及び漂白助剤
処理による各種の漂白段の組合せよりなる漂白工程(シ
ーケンス)において、その漂白段のすべてを動的置換漂
白により行うことを必須要件とするもので1ないが、複
数段の漂白段を動的置換漂白により行うものである。本
発明は動的置換漂白が行われる漂白段の、少なくとも1
段の漂白段を連続する複数段、例えば2段で行うもので
ある。
静的漂白の漂白段においては、その段に滞留する漂白剤
の濃度は一定であるが、動的漂白の漂白段においては、
その殿中を移動するパルプの連続する移動帯域のフラク
ション・コレクターの漂白剤の濃度は、漂白段のノズル
部−中間孔−スクリーン部の順に減少し、この結果各フ
ラクション・コレクターに対応する帯域ノパルプの白色
度において著しい差が生ずる。
置換漂白中の漂白剤の濃度分布を直接測定することは不
可能であるが、第1図に示すラボ置換漂白装置を用いて
、各段の抽出液を分割採取し、その残薬品濃度を測定す
ることにより代替することができる。
第1図に概略縦断面図で示すラボ置換漂白装置及びその
使用方法について説明すると、二重のガラス管1(ディ
フューザーに相当する)に所定濃度のパルプAを詰める
。ガラス管の外側の加温管2には温水を通し、ガラス管
内の系を所定の温度に加熱する。漂白液Bは導入口5か
らパルプの上より加えられ、ガラス管1の下部から減圧
下で抽出され、抽出液Cけ抽出液受5に採取される。4
け減圧機構例えばアスビレターであり、6け弁で、弁の
開閉により漂白時間を調整する。
ガラス管1内のパルプ充てん部を上部よりA−1、A−
2、A−6に区分するとA−1域のパルプは常時新しい
漂白液に接し、置換漂白実機において漂白液を系内に注
入するノズル側に相当する。そしてA−2域は中間域に
、A−6域はスクリーン側に相当する。1の漂白段例え
ばアルカリ段の漂白液を導入口5から前記装置に導入し
てその段の漂白を行った後(実験上は一旦静置する)導
入口5より次の段の漂白液を導入し、弁6を開き、アス
ビレター4で減圧にして、A−3域の漂白液Cを分割抽
出し、次にA−2域、A−1域の漂白液を順次に分割抽
出する。そして分割採取した抽出液の残薬品濃度を測定
する。この測定結果を第2図(c−Eシーケンスにおけ
るE段)に示す。第2図において横軸はフラクション・
コレクターの番号とそれに対応するパルプの位置、縦軸
は残アルカリ濃度を示す。そして図中の曲線(イ)は通
常のタワー漂白と同じアルカリ添加率を使用した場合を
示す。曲線(イ)の状態は通常のディフューザーを使用
した置換漂白(c−Eシーケンス)の状態と対応する結
果を示した。すなわちディフユ−ザーを使用した置換漂
白においては、漂白液がノズルから注入され、パルプM
濁液中の液を押し出し置換りながら移動する。したがっ
て、スクリーン側の残アルカリ濃度は、ここに到達する
までにノズル、中間部のパルプにより活性力を消費され
るため、はとんどOに近い。この現象は次亜塩素酸ソー
ダ段、二酸化塩素段についても同じである。このように
パルプ内で薬品がm度分布を有したままの状態で、パル
プは次段の置換ゾーンまで移動する。そのためスクリー
ン側のパルプは希薄な漂白液としふ反応できず、白色度
は池の部分のパルプと比較して劣る。一方、漂白液は次
段漂白液により置換されながら押し出され、その時、ス
クリーン側のパルプはノズル、中間部に残っている比較
的濃度の高い前段漂白液と接するが、接触時間が短く、
スクリーン側パルプの白色度を十分に改善するには至ら
ない’1 このスクリーン側の残薬品濃度を高くする、すなわち白
色度を上昇させる方法として、薬品惰力11F$を高く
することによりスクリーン側の残薬品1度を高める方法
(tJ#i線(→で示す方法〕、薬品添加率は曲、1l
il(イ)の場合と同じであるが、液量を多くする方法
〔曲線(ハ)で示す方法〕がある。
すなわち第2図に示すように、曲線(ロ)及び(ハ)は
、曲線(イ)に比較して、残アルカリ膿度がスクリーン
filOにおいて高い。しかしながら、前者の場合は、
コストの而で制限があり、後苔の場合は、液量を多くし
すぎると全体の漂白液の濃度が下がり、逆にパルプ全体
としての白色度が低下する等の問題があり実用的ではな
い。
そこで本発明者等は、種々のシーケンスを比較した結果
同一の漂白剤を連続する複数段、例えば2段に分割して
添加したシーケンス(例えばC−E、−E2− % C
−E−H,−11,−)で置換漂白をすることにより、
薬品添加率を大幅に削減し、かつ上記問題点であるスク
リーン側パルプの白色度を他の部分並みに高めることが
できることを知得し本発明を完成した。
すなわち、第2図117:おける曲線に)は本発明を示
すものであり、具体的には、全アルカリ添加率の半分以
下のアルカリを添加するアルカリ1段目(E+lii:
、塩素化されたパルプのアルカリによる抽出作用と、そ
の前段即ち塩素段の積み残しである反応生成物、すなわ
ち塩酸を洗浄する作用を兼ね備えており、この段では、
塩酸を完全に除去するため81段のノズル側では、iK
フルカリ性となっている。更にアルカリ添加1二が多い
主反応段となる2段目(E2)では、ノズル側ハ既ニア
ルカリ抽出が終了しているため、アルカリの消費はほと
んどなく、十分量のアルカリがスクリーン部へ到達する
。結果として、曲線に)に示すように、パルプ層内の分
布が力1なり均一化され、スクリーン側の残薬品濃度が
高くなるのでパルプの白色度を高くすることができる。
しかも、祥来法のように、単に洗浄段(W)を入れた(
 C,−W−E−、C−BC−W−H−1−、)だけで
は、前段の積み残しである反応生成物の洗浄除去により
漂白剤の削減効果は若干生ずるが、パルプ層内での漂白
剤の不均一分布は改善されず、スクリーン側の残薬品濃
度が高くならないため、2段分割はどの大幅な効果を上
げるに至らない。
本発明の動的漂白法の特徴の−は、前記のように同じ漂
白剤の処理段を複数段、例えば2段続けて行うことに存
するものであり、一般のディフューザーを使用する場合
には、同能力のものを2段設けることで充分である。し
ふしながら、処理段の性質によりその能力を変え又段数
を増加してもよい。
本発明における漂白処理段は、通常の漂白剤及び漂白助
剤による処理段を含み、漂白剤としてd塩素、二酸化塩
素、次亜塩素酸塩、酸素、オゾン、MJ酸化水素、過酢
酸等の酸化漂白剤、亜ニチオン酸塩、水素化ホウ素化合
物等の還元漂白剤が挙けられ、漂白助剤としては苛性ソ
ーダ、苛性カリ等のリグニンを抽出除去する漂白助剤が
挙げられる。更に二酸化塩素と塩素、酸素とオゾン、過
酸化水素と酸素、アルカリ性化合物と酸素、過酸化水素
又は次亜塩素酸塩等の漂白剤及び/又は漂白助剤との組
合せを使用してもよい。
本発明の特徴の他の−は、複数段に分割して添加される
漂白剤の使用量を1段置換漂白の漂白剤の使用所定量の
同等以下とする点vcあり、その分割割合はその後段、
例えば2段の場合には2段目主体が望ましいが、シーケ
ンス又は漂白剤の性質により1段目主体でもよい。2段
目主体の具体例としては1段:2段として5ニア〜5:
5が好ましい。又本発明によるシーケンスは、一般的な
シーケンスCBHDではC1−C2−gl−E、 −H
,−H,−D、 −D、 % CE[(DEDシーケン
スでけC3”’ C! −J −El −HI−H2−
Dl −C27El −E2− Dl −C2のように
各処理段を2段に分割してもよいが、C−E、 −E、
−H−Dのように−の処理段だけを分割してもよい。
分割された処理段における漂白条件は通常の対応する段
の動的置換漂白条件と差異はなく、漂白温度は25C〜
80C,漂白濃度は約5〜20重量%、好ましくけ約7
〜1−5重量%である。
本発明方法はクラフトパルプ、ソーダパルプ、亜硫酸パ
ルプ、アントラキノン類又けlリサルファイド等の蒸解
助剤を添加した蒸#法による前記パルプ、砕木パルプ、
リファイナーメカニカルパルプ、サーモメカニカルパル
プ、ケミグランドパルプ等の製紙用パルプ、古紙パルプ
及び他のセルロース系繊維材料にも適用できる。
次に実施例を示して、本発明を具体的[説明するが本発
明はこれによりなんら限定されるものではない。
実施例1及び比較例1〜2 ブナ未晒パルプ(カッパー価15.41をCJ E2 
HW ml (アルカリ配分5ニア)のシーケンスで置
換萌白を行い、比較としてCEHWDの置換漂白と通常
(f#的)漂白を行った。装置は第1図に示すラボ置換
漂白装置を使用した。各シーケンスの漂白方法は、OE
、E、HWDの置換漂白の場合、0段だけは通常(静的
)漂白で塩素化を行い、それ以降は置換(動的)漂白で
ある。
絶乾20gのブナパルプをテフロン袋に入れ、パルプ濃
度が10重量−になるよう塩素水(有効塩素として対パ
ルプ五〇8重量%添加ンを加え、密閉後良く攪拌し1温
度25C11時間の通常塩素化を行った。
その後、塩素化パルプスラリーを洗浄することなくその
まま第1図に示す、ラボ置換漂白装置に充そんし、所定
の温度(65C)まで加温して、直ちに予め65Cに加
温していた2 00 ml苛性ソーダ溶液(E、と略記
、NaOHとして対パルプ0.46重量%添加)をラボ
置換漂白装置の上部走ら加え、塩素化されたパルプを置
換させつつ、下部より減圧下のもとで、塩素F液を排出
させる。10分間で200 mlを置換させた後、5分
間静止させ、洗浄することなく次段の予め加温していた
2 00 ml苛性ソーダ溶液(E2と略記、NaOH
として対パルプ1.08重量%添加)で同様の操作を繰
返す。その後、次亜塩素酸ソーダ(Hと略記、有効塩素
として対パルプ1.9重量%添加)、洗浄(Wと略記、
渇水だけ)、及び二酸化塩素(Dと略記、C6O□とし
て対パルプ0.5重量%添加)についても同様の操作を
繰返した。なお二酸化塩素処理の場合だけは温度70℃
、置換10分、静止10分である。二酸化処理20分後
200 mlの渇水で漂白完了゛したパルプを置換洗浄
する。その後、洗浄した漂白パルプを、ラボ置換漂白装
置から取り出し、5分割(第1図のA−1、A−2、A
、−5に相当)して、亜硫酸水でp[Hを40に調整し
た後、TAPPI試−法T−218、O8−69に従い
、白色度用の手抄シートを作製し、JIS P8123
に従い、白色度を測定した。漂白パルプ粘度は、銅エチ
レンジアミン溶液を使うTAPPT試験法T−250%
S U −66で測定した。また各段、すなわちアルカ
リ抽出段、次亜塩素酸ソーダ段、及び二酸化塩素段毎に
排出されるp液中の残薬品を、残アルカリは塩酸滴定に
より、残塩素はヨード・メトリーにより分析した。
比較のためのIHWDの置換漂白は、前記実施例の苛性
ソ“−ダ2段処理(El、E2)を1段(Ei略記、N
aOHとして対パルプ1゜54重量%添加)にして、上
記と同様な操作で漂白したものである。
CEHWOの通常(静的)漂白は下記条件下でテフロン
袋を使用して漂白した。なおこの場自−1各段の間には
ブフナー沖弁上で充分に洗浄を行った。
0段及びH段は有効塩素換算、D段は+;tO2として
添加した。
以上の結果を第1表に示す。
第1表 ブナ材U K、 Pを使用してのアルカリ抽出
段の比較給1衣に示すとおり、一般的な苛性ソーダ添加
率Ka ppa価X Q、 1 % (1,54重量%
)では、苛性ソーダを2F9に分lて添加する本発明(
実施例1)は、通常の置換漂白(比較例1)と較べ、残
アルカリ、A−5域の白色度、平均白色度及びパルプ粘
度の点で明らかに優れている。また静的漂白法(比較例
2)と較べても顕著に優れている。
実施例2、比較例5〜4 実施例1と同様な漂白方法で但し、苛性ソーダ添加率だ
けを、実施例1のそれの50チ減少させた場合の結果を
第2表に示す。
〒門 れげ、苛性ソーダ添加率を削減しても、実施例1の苛性
ソーダ添加率前の白色度、/ぐルプ粘度を得ることがで
き、比較例5.4と較べて、明ら九に擾れている。
実施例5 実施例1と同様な方法で、ブナ7クルプの漂白を行った
。この例では、アルカリ抽出段を1段と1.て次亜塩素
酸ソーダ段を2段に分けたCEH,H2WDのシーケン
スで、1段目(Hl)の添加率と2段目(町)の添加率
の比を5ニアとした。比較例の場合は、比較例1及び2
に記載されている条件と同じである。その結果を第5表
に示す。
第  5  表 本発明(実施例5)によれば、比較例1.2と較べて、
H段の残塩素が多く、力・つ白色度、パルプ粘度も高い
実施例4、比較例5〜6 実権例5と同様な漂白方法で、次亜塩素酸ソーダの添加
率だけを2【]チ減少させた場合の、次亜塩素酸ソーダ
段の残塩素、白色度及びパルプ粘度を測定した。その結
果を第4表に示す。
第4表 ブナ材UKPを使用しての次亜塩素酸ソーダ段
の比較本発明(実施例4)によれば、比較例5.6、特
に静的漂白法(比較例6)と比較して、次亜塩素酸ソー
ダ段の残塩素濃度が高く、かつ白色度、パルプ粘度も著
るしく高い。又添加率を下げても1次面塩素酸ソーダ添
加率が100チの置換漂白CEHWD(比較例1)とほ
ぼ同等の白色度、残塩素濃度水準を維持できる。
実施例5〜6、比較例7〜8 Wfm例1と同様な方法で、ブナパルプの置換漂白、但
しこの実施例では二酸化塩素段を2段に分けたC17;
 HW l)、 171.シーケンス(本発明)、並び
に比較例としてCE[(Wl)シーケンスの置換漂白と
c w HW l)の静的漂白を行なった。本発明での
二塩化塩素添加率の配分は1段目(D、)と2段目(喝
)で5ニアの比にした。
この結果を第5表に示す。この表には、本発明の優位性
を示すため、二酸化塩素添加率を20係減少させた場合
の、白色度並びに二酸化塩素段の残塩素濃度を併せて示
す。
第5表 ブナ材U K、 Pを使用しての二酸化塩素段
の比較本発明によれば、二酸化塩素の添加を2段に分割
することにより(実施例5)、同じ置換漂白のCEHW
Dシーケンス(比較例1)と較べ、平均白色度、パルプ
粘度が高く、又二酸化塩素の添加率を20チ減少した場
合(実施例6)でも、A−5域の白色度を80−以上に
維持でき、したがって平均白色度も高い。静的漂白の場
合には、二酸化塩素添加率を減すると(比較例8)、白
色度が極端に低下するので、本発明のようには、二酸化
塩素添加率を下げることはできない。
実施例7〜8 実施例1と同様な方法で、苛性ソーダ、次亜塩素酸ソー
ダ、並びに二酸化塩素を各々2段(1段=2段=5ニア
の配分)に分けて添加したC F、E2H,H,、wn
、 o2のシーケンス(本発明)と置換漂白でCEHW
Dシーケンス及び静的涼白でCEHWDシーケンスの二
つの比較例とを比較【−た。
薬品添加率及び結果について第6表に示す。また本発明
の場合は、更に苛性ソーダ添加率を30−低減、次亜塩
素酸ソーダ添加率を20%低減、並びに二酸化塩素添加
率を20−低減した結果についても第6表に記載した。
第6表 ブナUKPを使用して、アルカリ抽出、次亜塩
素酸ソーダ、二酸化塩素段の比較第6表に示すとおり、
本発明(実施例7)によれば、同一薬品添加率では、比
較例1.2より白色度、パルプ粘度がはるかに高い。又
薬品添加率を、削減した場合(実施例8)にも、白色度
、パルプ粘度を比較例以上に維持することができた。
実施例9〜10、比較例9〜10 ブナパルプの場合の実施例7.8と同様な方法で、ダグ
ラス・ファー(K、appa価2a9)未晒パルプにつ
いて、C−1’j2HIH2WDID2シーケンスで置
換漂白を行った。本発明の場合の1段、2段の薬品添加
配分は、苛性ソーダ段、次亜塩素酸ソーダ段、二酸化塩
素段ともに5ニアであった。
薬品添加率の低減割合は、ブナT7 K Pの場合と同
様に、苛性ソーダ50%、次亜塩素酸ソーダ20鋒及び
二酸化塩素20チである。
その結果を第7表に示す。
第7表に示すとおり、本発明によれば、ブナパルプの場
合と同様に、同一薬品添加率(実施例9)では、比V例
9.10より白色度、パルプ粘度が著るしく高く、又チ
リも極めて少ない。  A又薬品添加率を削減した場合
(実施例10)にも、白色度、パルプ粘度並びにチリを
比較例9.10以上の高レベルに維持することができた
第7表 ダブラファーUKPを使用して、アルカリ、ハ
イポ、二酸化塩素段の比較
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例及び比較例で使用したラボ置換
漂白装置の概略縦断面図を示し、第2図は第1図のラボ
置換漂白装置を使用したC−Eシーケンスにおけるパル
プの位置と抽出液の残アルカリ濃度との関係を示す曲線
である。 第1図中 1・・・ガラス管、2・・・加温管、6・・
・導入口、4・・・アスビレター、5・・・抽出液受、
6・・・弁 第2図中曲線に)は本発明の挙動、曲線(イ)、(ロ)
、e今は比較例の挙動を示す測定結果の曲線である。 特許出願人  王子製紙株式会社 代 理 人   中  本    末 代  理  人   井  上     昭手続 補 
正置(自発補正) 昭和57年10月18日 特許庁長官 若 杉 和 夫  殿 1、事件の表示  昭和57年特許願第1!19171
、発明の名称  リグノセルロース物質の漂白方法五補
正をする者 事件との関係    特許出願人 代表者市村修平 西新橋中央ビル302号電話(437)−3467氏 
名   弁理士(7850)  中 本   安住  
所   同  上 氏 名   弁理士(8702)  井 上   昭&
補正命令の日付   自発補正 &補正の対象  明細書の発明の詳細な説明の欄2補正
の内容 明細書の発明の詳細な説明の欄の記載を下記のとおシ補
正する。 (1)明細誉第5頁1行「o−g−n−:o−pjの次
にU等」を加入し、同頁5行「水洗浄処理」を「水洗浄
処理」に訂正する。 (2)同第18頁3〜4行(−二酸化処理」を「二酸化
塩素処理」に訂正する。 (3)同第19頁3行[通常(静的)漂白は」を「通常
(静的)lA白は、ブナ及びダグラス・ファー(比較例
10に和尚)について、」に訂正する。 (4)同第19頁6行の下の表を下記のとおり訂正する
。 」 (5)同第21頁第2表中「受験番号」を「実験番号」
に訂正する。 (6)同第27頁第6表中、(DI)及び(D寞)の欄
の[−(0,15s ) jを「(α15)」に、又[
(α557 )Jを[(α35)Jにそれぞれ訂正する
。 (7)  同第28頁11行「置換漂白を行った。」の
次に1なお、実施例1と同様な方法でダグラス・ファー
パルプに対パルプ5.78重量%の塩素添加で通常塩素
化を行った。」を加入する。 (8)同第28頁18行〜第29頁4行「第7表に示す
とおシ、・・・ことができた。」を削除し、第29頁第
7表の次に下記の記載を加入する。 [第7表に示すとおル、本発明によれば、ブナパルプの
場合と同様に、同一薬品添加率(実施例9)では、比較
例9.10より白色度、パルプ粘度が著るしく高く、又
チリも極めて少ない。又薬品添加率を削減し九場合(実
施例10)にも、白色度、パルプ粘度並びにチリを比較
例9.10以上の高レベルに維持することができた。」 以上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  リグ/セルロース物質より得られたパルプを
    複数段の動的置換漂白を含む漂白方法により漂白するに
    当り、少なくとも1段の置換漂白を連続する複数段で行
    い、かつ該複数段に分割して添加される漂白剤の使用量
    の合計を1段置換漂白の漂白剤の使用所定量と同等以下
    とすることを特徴とするりグツセルロース物質の漂白方
    法。
JP13917182A 1982-08-12 1982-08-12 リグノセルロ−ス物質の漂白方法 Pending JPS5930980A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9371933B2 (en) 2011-10-20 2016-06-21 Fujikura Rubber Ltd. Flow regulator

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