JPS592970Y2 - 自動車用空調装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車用空調装置に関するものである。

従来の自動車用空調装置では、空調用熱交換器の上流に
それと直列に空気清浄用のエアフィルタが配置された構
成になっている。

しかし、従来の構成では、外気の空気が清浄なときにも
フィルタを通して外気空気を導びいているため、通風抵
抗が大きくなり、風量の低下とか送風機の消費電力の増
大という欠点がある。

本考案は上記欠点を解消するため、自動車用空気調和装
置の外気空気通路を、主通路と通路とで構成し、この前
記バイパス通路内に空気清浄用エアフィルタを設け、外
気空気通路を主通路とバイパス通路とに切替えるダンパ
を設けることにより、外気空気がほこり、排気ガス等で
汚れている場合のみ前記エアフィルタを通して、外気空
気を清浄にでき、そうでない場合はバイパス通路に外気
をバイパスさせることのできる自動車用空調装置を提供
することを目的とする。

以下、本考案を図に示す実施例で説明する。

１は自動車のボンネットに開口された外気空気取入れ口
で、外気空気は外気空気通路２を通って空気調和装置の
送風機３に導びかれる。

４は車室内の空気取入口であり、ダンパ５により空気調
和装置に取り入れる空気を外気空気と車室内の空気とに
切替えている。

６ａおよび６ｂは外気空気通路２を構成する主通路およ
びバイパス通路で、このバイパス通路６ｂの途中に空気
清浄用エアフィルタ７が設けられている。

このエアフィルタ７は濾材と活性炭繊維の組合で構成し
てあり、微粒子および臭気を取除くようになっている。

８は外気空気をエアフィルタ７を通るか通らないかを切
替えるダンパである。

９は自動車用空気調和装置のクーラコアであり、１０は
ヒータコアである。

１１は温度コントロール用ダンパであり、１２は吹出口
切替えダンパである。

１３．１４は車室内へ空調された空気を吹出す吹出し口
で゛ある。

上記構成において作動を説明すると、外気空気を取入れ
、車室内の空調をしたい場合において、道路上のほこり
または排気ガス管で外気空気が汚れているときはダンパ
８を図に示す実線の位置にして外気空気をバイパス通路
６ｂ内の空気清浄用フィルタ７を通して車室内へ導びく
。

外気空気が清浄なときにはダンパ８を図に示す点線の位
置にして外気空気をフィルタ７を通さず主通路６ａに通
して車室内−・導びく。

なお、本実施例は空気清浄装置と空気調和装置を一体に
できるため、全体の構成がコンバクＩ・になり車室内空
間が広くとれる。

なお、上述の実施例ではダンパ８と内外気切替ダンパ４
とが別々の構成となっているが、第２．第３図に示すよ
うなｌっのロータリダンパ１５を用いてもよいことはい
うまでもない。

また、エアフィルタ７は脱臭機能のみ、あるいは微粒子
除去機能のみを有しているものでもよい。

以上述べたように本考案では、外気空気を清浄にして車
室内へ導びくことができるため、車室内の換気もよくな
り、快適なドライブをすることができるという効果があ
る。

また、外気が清浄な場合には空気清浄用フィルタを通さ
ずに外気を導びくことかできるため、通風抵抗が小さく
なり送風機の消費電力も小さくてすむという効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による自動車用空調装置の一実施例を示
す全体模式図、第２図は本考案の他の実施例を示す模式
図、第３図は第２図のイーイ断面図である。 ２・・・・・・外気空気通路、６ａ・・・・・・主通路
、６ｂ・・・・・・バイパス通路、７・・・・・・空気
清浄用エアフィルタ、８・・・・・・ダンパ、９，１０
・・・・・・空調用熱交換器をなすクーラコア、ヒータ
コア。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空調用熱交換器の上流の外気空気通路に主通路とバイパ
   ス通路とを設け、かつこのバイパス通路内に空気清浄用
   エアフィルタを配置し、前記外気空気通路内に、前記主
   通路とバイパス通路とを切替えるダンパを配設したこと
   を特徴とする自動車用空調装置。