JPS5929166B2 - 農業用殺菌剤 - Google Patents

農業用殺菌剤

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JPS5929166B2
JPS5929166B2 JP1772978A JP1772978A JPS5929166B2 JP S5929166 B2 JPS5929166 B2 JP S5929166B2 JP 1772978 A JP1772978 A JP 1772978A JP 1772978 A JP1772978 A JP 1772978A JP S5929166 B2 JPS5929166 B2 JP S5929166B2
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JP
Japan
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rice
parts
blast
disease
control
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JP1772978A
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JPS54110326A (en
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克己 佐藤
正則 石原
拓雄 和田
馨 千葉
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は3−アリルオキシ−1・2−ベンゾイソチアシ
ールド1−ジオキシド(以下単にABIDと略称する)
と1・2・5・6−テトラヒドロ−4H−ピロロ−(3
・2・1−i −j)−キノリン−4−オン(以下、
化合糎1)と略称する)を有効成分としてなるイネいも
ち病およびイネ白葉枯病防除に特効を示す農業用殺菌剤
に関する。
近時、イネ栽培法の省力化が進み、稚苗機械移植が全国
的に広く普及するにつれ、イネ病害の発生様相にも大き
な変化が現われている。
殊に、イネ登熟期の高温遭遇期間が、これまで以上に長
くなり、イネの収量および米の品質に直接甚大な影響を
及ぼす穂いもち病が激発傾向にある。
また、稚苗機械移植用のイネ苗は高温多湿条件下で密植
栽培されるために、いもち病や籾枯細菌病による苗立枯
病や腐敗病を併発し易い。
そればかりでなく稲の2.5葉期に稚苗移植されるため
に本田移植後の初期冠水などで、イネ白葉枯病が多発傾
向を示す。
しかしながら、これらの諸病害に有効な殺菌剤が少ない
したがって、これら病害に対する新規なる薬害安全性の
高い同時防除剤の開発が急がれているのが現状である。
本発明の有効成分の一つであるABIDは既に特公昭4
5−38080号明細書にて開示されている浸透性いも
ち病防除剤で、人畜・魚貝類に対して極めて毒性が低(
、且つ成苗イネに対する薬害発生のほとんどない公知薬
剤である。
したがってAB I Dは省力防除につながる粒剤処方
での水面施用技術が確立され、現在葉いもち病に対する
特効薬として広く実用化されている。
また最近、ABIDはイネ白葉枯病にも防除活性を有す
ることが知られるにおよび、その実用性についての種種
の検討が各試験研究機関で精力的に実施されている。
しかしながら、ABIDのイネいもち病に対する水面施
用での防除効果は、葉いもち病には極めて顕著であるが
、残効性に乏しく、イネの収量及び品質を大きく左右す
る穂首いもち病や枝梗いもち病に対する防除効果は通常
の散布用いもち病防除剤に劣る。
また最近広く普及している稚苗機械移植イネでの病害初
期防除は、省力性と薬価の経済性(本田移植後施用の約
1/6で十分な効果を発揮する)からみて、イネ育苗箱
に直接薬剤を施用するいわゆる箱処理防除技術が強く所
望されている。
しかし、ABIDのイネ育苗箱処理では、イネの黄化や
褐黒、葉先き枯れなどの薬害症状の発生事例もあり、現
在のところ全国的な普及には至っていないのが実状であ
る。
このような事情に鑑み本発明者らは、ABIDの極めて
特色あるイネいもち病とイネ白葉枯病に対する同時防除
性の長所を生かしつつ、前述の如き欠点を補足するとと
もに、薬害安全性が高く省力的防除につながる実用的な
イネ病害同時防除剤の開発を期し、多くの化合物を供試
し、種々の検討を重ねた。
その結果、ABIDに既知の化合物(1)(特開昭49
−41539号明細書)を混合してなる殺菌組成物を使
用することにより、前記の目的を十分達成することを見
いだし、本発明を完成した。
本発明の殺菌組成物のイネいもち病及びイネ白葉枯病に
対する防除効果と薬害安全性は各単剤使用では予期し難
い極めて卓越したものであり、薬剤間において高い相乗
性を示すという意外な薬剤連合作用によるものである。
本発明に係る殺菌剤を製剤化するには有効成分と常法で
使用される各種担体および各種の補助剤を添加して粉剤
(DL型粉剤を含む)、水利剤、液剤、フロアブル剤、
微粒剤、粒剤、錠剤など所望の形態にして使用すること
ができる。
本発明における有効成分の配合割合は重量比でAB I
D 1部に対し化合I!!AI)を1〜5部配合する
のが適当であるが、施用時の条件や病害発生状況に応じ
て、配合割合を適宜変更して使用することができる。
また本発明に係る殺菌剤に他の殺菌剤、殺虫剤、除草剤
などを配合して使用することもできる。
次に本発明殺菌組成物の実施例を示す。
実施例 1 (粒剤) ABIDJ部(重量部二以下同じ)、化合物(1)4部
、リグニンスルホン酸ソーダ4部、ラウリルサルフェー
ト2部、カーポキンメチルセルローズ1部、クレー85
部を混合機で一度よ(混合し、粉砕機を通して、微粉砕
する。
次にこれをニーグーに入れて加水練合して造粒機(ペレ
ツター)を通す。
造粒を終ったものを流動乾燥機で乾燥して、次にシフタ
ーを通して篩別して粒剤を得る。
本粒剤は、箱育苗栽培(稚苗機械移植用)のイネに対し
て、播種直後から本田移植当日の間に箱当り10〜.5
0?宛1回散粒し、イネいもち病やイネ白葉枯病を初期
防除する。
一方、本田移植当日稲での葉いもち病やイネ白葉枯病を
防除するには、初発4〜10日前に適当な散粒機を用い
、本粒剤を10アール当り3〜4−の割合で水面施用す
る。
またイネ生育後期の穂いもち病やイネ白葉枯病を防除す
るには、出穂15〜30日前に10アール当り3〜5k
gの割合で水面施用する。
実施例 2 (粉剤) ABID2部、化合物(1) 1.5部、PAP(物理
性改良剤)0.3部、クレー96.2部をリボンミキサ
ーに入れて混合し、アトマイザ−で十分粉砕した後、再
びリボンミキサーで混合して粉剤を得る。
本粉剤は適当な散布器具を用いて、そのままイネいもち
病およびイネ白葉枯病の発生前あるいは、発生直後のイ
ネ体に10アール当り3〜5に!9の割合で散粉すれば
これらの病害を単独あるいは同時に防除することができ
る。
実施例 3 (粉剤) ABID2部、化合物(1) 1.5部、■・2−ジメ
fルーN−(3’・5仁ジクロロフエニル)シクロプロ
パンカルボン酸モノアミド(既知化合物)2部、ホワイ
トカーボン2部、PAP(物理性改良剤)0.3部およ
びクレー92.2部を実施例2と同様に混合粉砕して粉
剤を得る。
本粉剤は適当な器具を用いてそのままイネいもち病、イ
ネ白葉枯病およびイネ穂枯性病害の発生前あるいは発生
直後の糖体上に10アール当り3〜5kgの割合で散粉
すればこれらの病害を単独あるいは同時に防除すること
ができる。
実施例 4 (水利剤) ABID20部、化合物(1)15部、ホワイトカーボ
ン5部、ラウリルサルフェート5部、リグニンスルホン
酸ソーダ4部およびクレー51部をリボンミキサーに入
れて混合し、アトマイザ−にて十分粉砕した後、再びリ
ボンミキサーにて混合し水利剤を得る。
本水利剤は、水で600〜1000倍に希釈し適当な散
布器具を用いてイネいもち病、イネ白葉枯病の発病前あ
るいは、発病直後の補体上に10アール当り100〜1
801の割合で散布すれば、これらの病害を単独あるい
は同時防除することができる。
実施例 5 (水利剤) ABID20部(重量部)、化合物(1) 10部、ジ
チオリン酸〇−エチル5−8−ジフェニル(既知化合物
)20部、ホワイトカーボン13部、ラウリルサルフェ
ート5部、リグニンスルホン酸ソーダ3部およびクレー
29部を実施例4と同様に混合粉砕して水和剤を得る。
本水利剤は水で500〜1000倍に希釈しイネいもち
病、イネ白葉枯病およびイネ穂枯性病害の発病前あるい
は発病直後の補体上に10アール当り100〜1807
の割合で散布すれば、これら病害を単独あるいは、同時
に防除することができる。
次に本発明殺菌組成物の病害防除効果を試験例により説
明する。
試験例 1 (箱育苗処理によるいもち病害防除効果試験)イネ(品
種:ササニシキ)の乾燥籾をベンレートT水和剤(市販
種子消毒剤の商品名)の200り缶液で48時間浸漬消
毒した後、2日間浸種催芽させた種籾を一般慣行に従い
、育苗箱(3ocIIL×60CIrLX3cIfL)
に乾燥型2001宛播種した。
床土は、くみあい粒状培土を用い、30’Cで2日間芽
出し後、ガラス室内で栽培管理した。
本葉が、約25葉期に達したとき(6月3日)薬剤施用
し、本田へ機械移植(栽植密度は、30cIILx 1
4CrrL)した。
本田施肥量(成分量kg/10アール)は基肥としてN
、P2O5、N20共に12kg、追肥はN10ゆとし
た。
試験区は、1区15m2の3連制とし畦畔波板で仕切っ
た。
薬剤施用は、実施例1に準じて調整した粒剤の所定薬量
を本田移植当日に育苗箱に均一に散粒した。
栽培管理は一般慣行に従った。
発病調査は7月29日に1区40株について、病害虫発
生予察事業実施要項(P87.1952、農林省農業改
良局編)に準じて葉いもち病斑面積歩合(%)を調査し
、無処理区との対比から防除価(%)を算出した。
A:無処理区の病斑面積歩合 その結果は第1表のとおりである。
(註l) 1・3−ジチオラン−2−イリデンマロン
酸ジイソプロピルを示す。
(註2)に)内の数値は無処理区の病斑面積歩合(%)
を示す。
試験例 2 (箱施用によるイネ白葉枯病防除効果圃場試験)品種全
南風を用い試験例1と同様に箱育苗した稚苗(2,5葉
期)を6月20日に本田へ機械移植した。
試験区は1区15m2の3連制とし、各区間は畦畔波板
で区切った。
施肥量(成分量)は基肥としてN、P2O2、K20共
10kg、追肥はN10kgを施用した。
薬剤施用は移植当日に試験例1と同様に行なったが、対
照剤サンケル水利剤は7月1日を9月10日に10アー
ル当り1501宛肩掛噴霧器を用いて散布した。
発病調査は9月30日に1区40株について各株の草丈
最長なる1茎の上位2葉の罹病面積より下式により被害
度を求め、無処理区との対比から防除価(%)を算出し
た。
N:調査葉数 a:調査葉の罹病枯死面積が50%以上のものb:
〃 25%〜49%以上のもの C:調査葉の罹病枯死面積が10%〜24%以上のもの d:調査葉の罹病枯死面積が10%未満 (註1) サンケルは化学名ジメチルジチオカルバミン
酸ニッケルを示す(第4表に同じ)。
(註2) に)内の数値は無処理区の被害度を示す。
試験例 3 (イネいもち病に対する水面施用での圃場効果試験) イネ(品種:ササニシキ)の乾籾をベンレートT水和剤
20(市販種子消毒剤の商品名)の200倍液で48時
間浸漬消毒し、浸種催芽後の種籾を一般慣行に従い箱育
苗し、2.5葉期に本田へ機械移植(5月25日、栽植
密度3QcIrLX14crfL)シた。
本田施肥量(成分量)は、基肥として、N 5.2 k
g、P2O56,4kg、N202kg、追肥として、
7月20日、N10kgを施用した。
試験区は、1区15m2の3連制とし、畦畔波板で仕切
った。
薬剤施用は、分けつ最盛期(6月29日)と出穂20日
前(8月1日)の2回、実施例1に準じて、調製した粒
剤を手播きした。
なお6月20日に豪古稲のいもち罹病苗を畦間木ニ移植
し、発病の促進をはかった。
発病調査は、葉いもちについては7月25日、各区40
株について試験例1と同様にいもち病斑面積歩合(%)
を、穂いもちについては、9月15日次式により、穂の
発病度を調査し、無処理区との対比から各処理区の防除
価(%)を算出した。
N:調査穂数 a:首いもち穂数 b:枝梗2/3以上の罹病穂数、 c : // 1/3以上2/3未満の罹病穂数d
://1/3未満の罹病穂数 (註1) IBPは化学名S−ベンジル0・0−ジイ
ソプロピルホスホロチオエートを示す。
(註2) に)内の数値は無処理区の病斑面積歩合を示
す。
(註3) に) 穂いもち発病度を
示す。
試験例 4 (イネ白葉枯病に対する水面施用での防除効果試験) 試験例3と同様にベンレートT水和剤20で種子消毒し
、一般慣行に従がい、箱育苗した稲(品種:全南風)の
2.5葉期稚苗を本田へ機械移植した(6月23日)。
本田施肥量、試験区面積は試験例3と同様とし、薬剤施
用は移植8日後の7月1日と穂孕期(8月4日)の2回
に10アール当り各々4ゆを湛水後手播きした。
対照剤サンケル水和剤は7月1日と9月2日の2回各々
10アール当り4kgを肩掛式噴霧器を用いて散布した
なお出穂は9月3日であった。
発病調査は試験例3と同様に1区40株についてその発
病程度を調査し、これより無処理区との対比から防除価
(%)を算出した。
(註1)0内の数値は無処理区の発病塵を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 13−アリルオキシ−1・2−ベンゾイソチアシールド
    1−ジオキシドと1・2・5 ・6−テトラヒドロ−4
    H−ピロロ−(3・2・1−i ・j)−キノリン−
    4−オンを有効成分とすることを特徴とする農業用殺菌
    剤。
JP1772978A 1978-02-20 1978-02-20 農業用殺菌剤 Expired JPS5929166B2 (ja)

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JPS54110326A JPS54110326A (en) 1979-08-29
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