JPS5928855Y2 - 印字装置における印字位置調整機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、携帯式ラベル印字貼着機（以下、ハンドラベ
ラーという）や卓上型のラベル印字機等の印字装置にお
ける印字位置調整機に関する。

従来、例えばハンドラベラーにおいて印字ヘッドは、通
常その活字列がヨークの長手方向に直交する方向に並ぶ
ような向きでヨークの先端部に取付けられている。

そして、その印字ヘッドによるラベル面への印字位置の
調整手段としては、例えば実開昭５３−６１９９号公報
に開示されているように印字ヘッドを二叉状のヨークの
内側に摺動可能に取付け、ヨークの外側からネジ等の固
定手段によって印字ヘッドの側面である枠板面をヨーク
の適宜の位置に固定するように構成されている。

しかるに近年、特殊なラベルに印字する関係で、印字ヘ
ッドを上記とは９０°向きを変えて、活字列がヨークの
長手方向に沿うような向きでヨークに取付けたハンドラ
ベラーが使用されている。

しかしながら、この場合には印字ヘッドの側面が活字バ
ンド又は活字輪の活字面となるため、上記実開昭５３−
６１９９号のように印字ヘッドの側面をヨークに摺動可
能に取付けることができず、また該側面にネジ孔等の固
定手段を設けることもできないので、印字位置の調整を
することができず甚だ不便であった。

本考案は上記のような事情に鑑み案出されたものであっ
て、活字列がヨークの長手方向に沿うような向きで印字
ヘッドが取付けられている印字装置において、その印字
位置を前後方向に調整するための機構を提供するもので
ある。

以下、図面に示した実施例に基づして本考案を詳細に説
明する。

図面はハンドラベラーにおける印字装置を示し、該印字
装置を構成する印字ヘッド１は二段型（二列印字）のも
のであって、第３図の如く左右対称型に構成されていて
、それぞれ上部の複数の回転輪２と下部の支持体３とに
わたって複数の活字バンド４が張設されている。

印字ヘッド１の中央部には片側の枠板５ａと一体に一対
のヨーク受は部６が形成されており、該ヨーク受は部６
には摺動孔７が開口形成されていると共に、上部には回
転輪２の位置決めを行なう一対の弾性片からなる位置決
め部材８が取付けられている。

上記摺動孔７は第２図の如く、その一端はヨーク２１が
挿入かつ摺動できるように同幅で開口しており、他端は
他方の枠板５ｂに穿設された小径のネジ孔９によって外
部と貫通している。

該ネジ孔９には、外周面に雄ネジが刻設され、かつ中心
に貫通孔１１が穿設された調整部材１０が螺合する。

また、この調整部材１０の貫通孔１１には固定ネジ１２
が挿通される。

なお、この印字ヘッド１の活字選択機構は公知の機構と
同様であって、先端に係合歯１４が、他端に選択つ１み
１５が形成された選択軸１３が前記複数の回転輪２の中
心孔内に回転自在に、かつ軸線方向に摺動可能に配置さ
れている。

次に、ハンドラベラーの作動レバー２０と一体に形成さ
れた二叉状のヨーク２１．２１の先端部は前記摺動孔７
．γ内に摺動可能に嵌合し得る大きさに形成されており
、かつその先端面２３゜２３には前記固定ネジ１２が螺
合するネジ孔２２゜２２が穿設されている。

本考案の作用を説明する。

印字ヘッド１をヨーク２１．２１に装着するには、該ヨ
ーク２１゜２１先端部を印字ヘッド１の摺動孔７，７に
挿入し、その先端面２３，２３を枠板５ｂの内面に当接
させる。

次いで枠板５ｂの一方のネジ孔９に調整部材１０をドラ
イバー等で螺合させるが、その場合、調整部材１０の先
端面１７がヨーク２１の先端面２３に当接した後、なお
も調整部材１０を回転させると、該調整部材１０は先端
がヨーク２１に当接していてそれ以上進入できないため
、これと螺合している印字ヘッド１全体が調整部材１０
に対して相対的に移動させられることになる。

すなわち第４図の如く印字ヘッド１の枠板５ｂ内面とヨ
ーク先端面２３．２３とが離れ、印字ヘッド１はハンド
ラベラーの前部方向へ移動するため活字バンド４による
ラベル面への印字位置も変位する。

したがって、その印字位置が所望の位置になったところ
で上記調整操作を止め、も５−４１の調整部材１０を他
方のネジ孔９に螺合させて前記調整部材１０と同位置に
なる１で進入させる。

次に前記固定ネジ１２．１２を調整部材１０．１０の貫
通孔１１，１１に挿入しその先端部をヨーク２１゜２１
のネジ孔２２．２２に螺合、緊締させて調整部材１０．
１０及び印字ヘッド１をヨーク２１゜２１に固定する。

このようにして印字位置が設定されたならばハンドラベ
ラーの通常の操作によりラベルの印字及び貼着を行なう
。

すなわち、第１図においてグリップ２４と作動レバー２
０とを把握することにより、ヨーク２１と共に四次ヘッ
ド１を下降させ、かつその際インキローラ２５が活字バ
ンド４の下端の活字面１６を転動してインキが塗布され
、次いでその活字面１６がプラテン２６上のラベル２７
に打印して印字が施される。

次に作動レバー２０を釈放すると印字ヘッド１が上昇す
ると共に、内部の送り機構によってラベル２７が貼着ロ
ーラ２８の下側に送られるので該ラベル２７を物品に貼
り付けることができる。

そこで、ラベルへの印字位置を変更したい場合には、ま
ず固定ネジ１２．１２のみを取り外して印字ヘッド１を
ヨーク２１．２１に対して摺動可能な状態とし、次いで
一方の調整部材１０をドライバー等で所望により正逆ど
ちらかの方向に回転させれば、該調整部材１０に対して
印字ヘッド１が前後方向に相対的に移動する。

したがって印字ヘッド１が所望の印字位置へ来たところ
でその調整部材１０の回転を止め、他方の調整部材１０
も同様にして回転させて前記調整部材１０と同じ位置１
で移動させ、次に各固定ネジ１２．１２により調整部材
ＩＱ、１０及び印字ヘッド１をヨーク２１ ．２１に固
定して調整操作を終了する。

な釦、前記実施例において印字ヘッド１をヨーク２１に
固定する固定ネジ１２は、調整部材１０を介して、すな
わち間接的に印字ヘッド１を固定するようにしであるが
、本考案はこれに限定されるものではなく、調整部材１
０とは別位置にむいて印字ヘッド１を固定ネジ等により
直接ヨークに固定するように構成してもよい。

また、印字ヘッドとしては前記活字バンド方式の他、公
知の活字輪方式の印字ヘッドに適用できることはもちろ
んである。

以上説明したように、本考案はその印字列がヨークの長
手方向に沿うような向きで印字ヘッドが取付けられてい
る印字装置において、印字ヘッドのネジ孔に螺合してい
る調整部材を回転させる操作のみで、活字ヘッドによる
ラベル等への印字位置を簡単に、かつ確実に調整できる
ので、その実用的効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案が適用されたー・ンドラベラーの全体側
面図、第２図は本考案構成部材の側面図及び斜視図、第
３図は第２図における■−■線縦線面断面図４図は印字
位置の調整状態を示す一部を切欠いた側面図である。 図中、１・・・印字ヘッド、４・・・活字バンド、５
ａ ｒ５ｂ・・・枠板、９・・・ネジ孔、１０・・・調
整部材、１２・・・固定ネジ、１７・・・調整部材の先
端面、−ク、２３・・・ヨークの先端面。 ２１・・・ヨ

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 印字ヘッドがヨークの先端部に、かつその活字列がヨー
   クの長手方向に沿うような向きで取付けられている印字
   装置において、 上記印字ヘッドをヨークの長手方向に摺動可能に取付け
   、外周面にネジが刻設された調整部材を印字ヘッドの枠
   板に設けたネジ孔に螺合させて該調整部材の先端面とヨ
   ークの先端面とを当接させ、該調整部材を回転させるこ
   とにより相対的に印字ヘッドを移動させ、かつその移動
   した位置において印字ヘッドをヨークに固定する手段を
   備えたことを特徴とする印字装置における印字位置調整
   機構。