JPS5927900Y2 - 電気かみそり - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は本体ケースの窓部の内壁に回動自在に枢支さ
れたきわ剃り用刃ブロックを上記ケースの外壁に装着さ
れたつまみの操作で出入りさせる電気かみそりの改良に
係り、上記つまみ側からの操作力を受けて上記刃ブロッ
クを回動させる駆動杆と上記刃ブロックとを螺子体など
を使わずに単一ユニットとして構成して、本体ケースに
組み込み易くさせたものである。

以下、この考案の一実施例を図面にしたがって説明する
。

第１図において、１は合成樹脂からなる本体ケースで、
角形胴部２およびこの角形胴部２の軸線に交叉方向に突
出する胴部３からなる。

この本体ケース１は上下に２分割されており、これら両
分割ケース４，５はたとえば止着用の螺子体６，６で結
着されている。

上記本体ケース１における上記頭部３の先端には、外刃
７を保持した外刃ホルダ８が装着され、また背壁面には
、回動操作を受けて本体ケース１の窓部１ａから出入り
するきわ剃り用の刃ブロック９（第２図）が装着されて
いる。

１０は後述するモータの電源スィッチを操作するスライ
ド式のスイッチつまみであり、このつまみ１０は上記刃
ブロック８の出し入れ操作用のつまみを兼務しており、
毛屑の飛散を受けにくい本体ケース１の側壁面に装着さ
れている。

１１は上記つまみ１０に保持されてこのつまみの誤作動
を防止するロック用の押釦である。

第２図において、１２は上記胴部２内に収納された電源
電池、１３はこの電池１２で駆動されるモータで、この
モータ１３の回転軸１４は、モータ１３の前後両側面か
ら突出しており、前方に突出した回転軸１４の一端１４
ａには、内刃ホルダ１５が装着され、このホルダ１５に
保持された内刃１６が上記外刃６の内面を摺動するよう
になっている。

１７は上記つまみ１０に連結された可動子で、この可動
子１７には、上記つまみ１０の０Ｎ−ＯＦＦ位置で節度
を持たせるために、上記のＯＮ、ＯＦＦ位置に対応して
上記本体ケース１の内壁に形成された節度用突起１８．
１９に弾性的に係脱する挟着片２０．２０が形成されて
いる。

２１は上記本体ケース１内に収納されたスライド式電源
スィッチであり、このスイッチ２１の可動接触片（図示
せず）に連結された杆体２２の先端は上記可動子１７の
一側端に形成された係合凹部２３に係止されている。

上記刃ブロック９は、第３図に示すように、固定刃ホル
ダ２４に固定された固定刃２５、固定刃ホルダ２４の下
面に垂設されたガイドピン２６に案内されて上記固定刃
２５の下面に摺接する可動刃２７および上記固定刃ホル
ダ２４の両端に支持されて上記可動刃２７を固定刃２５
に密着させる板ばね２８などからなり、上記固定刃ホル
ダ２４の両端に形成された枢軸２９を介して上記本体ケ
ース１窓部１ａの内壁に回動可能に枢支されている。

３０は合成樹脂型の基板３１の主面にピン３２で揺動自
在に枢支された振動杆で、この振動杆３０には、上記モ
ータ１３の回転軸１４の他端１４ｂに固定された偏心カ
ム３３が嵌合するカム受孔３４が形成され、この振動杆
３０の先端に形成された保合部３５を上記基板３１に形
成された透孔３６を通して上記可動刃２７側に連結させ
である。

３７は上記基板３１の主面側に配設されたコ字状の駆動
杆で、この駆動杆３７の対向辺部３８．３８には、上記
基板３１の両側縁部３１ａ、３１ｂを抱持してこの駆動
杆３７を上記基板３１に対して矢印ａおよびｂ方向へ移
動可能に保持させる抱き持ち片３９がそれぞれ形成され
ており、これら抱き持ち片３９の各先端は、上記駆動杆
の所定量の移動により、上記基板３１の裏面に形成され
た突部４０．４０にそれぞれ節度をもって係脱するよう
に三角形状に形成されている。

上記駆動杆３７の面対向辺部３８゜３８の各先端３８
ａには、上記固定刃ホルダ２４の両端部９ａ、９ｂに形
成された軸孔４１，４１に内方側から嵌入するピン４２
．４２が形成されている。

上記各ピン４２を各軸孔４１に内方から嵌合させること
により、上記刃ブロック９や駆動杆３７が基板３１に対
して保持されている。

４３は上記駆動杆３７の対向辺部３８．３８の各先端部
に形成された段部、４４は上記基板３１に形成されて上
記駆動杆３７の所定の移動量で上記段部４３に当接する
ストッパ部である。

これら基板３１や駆動杆３７などにより刃ブロック９の
操作機構ユニット４５を構成しており、このユニット４
５は、上記本体ケース１の内壁に形成されたリブ部４６
．４６（第２図）間に上記基板３１を圧入することによ
り、上記本体ケース側に堅固に固定されている。

４７は可動子１７側と上記駆動杆３７側との間を連結す
る反転レバーであり、この反転レバー４７は、上記可動
子１７と駆動杆３７が互に直角な面に沿って移動するも
のであるからＬ字形に形成されており、一端部４７ Ｈ
に形成された筒状軸受部４８が、上記本体ケース１の内
壁に形成された中空の枢軸部４９に嵌合されている。

この枢軸部４９は、上記ケース止着用の螺子体５４の１
つが螺入されるボス部で構成されている。

５０は上記反転レバー４７の一端部４７ ａに形成され
て上記可動子１７の突部５１に係合される係合凹部、５
２は上記反転レバー４７の他端部４７ ｂに形成されて
上記操作杆３７の保合部５３に係止された保合突起であ
る。

上記構成において、つまみ１０をスライド操作させて可
動子１７を矢印ａ方向へ動させれば、電源スィッチ２１
が投入されてモータ１３が起動される。

さらに、可動子１７の移動により、反転レバー４７が反
時計方向へ回動偏位するから、駆動杆３７が矢印す方向
へ引き戻される。

この駆動杆３７の矢印す方向への変移により、きわぞり
刃ブロック９が時計方向へ回動して、上記本体ケース１
の窓部１ａより突出する。

上記つまみ１０を上記とは逆方向へ操作すれば、上記刃
ブロック９は反時計方向へ回動偏移して、上記本体ケー
ス１の窓部１ａ内に格納される。

ここで、本体ケース１に支持される基板３１に刃ブロツ
ク回動用のコ字形駆動杆３７を抱き持ちさせ、この駆動
杆３７の面対向辺部３８．３８の各先端３８ ａを刃ブ
ロック９の両端部９ａ、９ｂに内側から枢支させるから
、螺子体などを用いることなく、これら駆動杆３７と刃
ブロック９とを単一のユニット構成して、そのまま本体
ケース１に組み込むことができ、しかも、駆動杆３７を
上記基板３１に抱き持させる抱き持ち片３９．３９が基
板３１の突起４０．４０係脱する際、上記対向辺部３８
．３８が第４図画矢印方向へ拡開しようとするが、上記
対向辺部３８．３８の各先端３８ ａを刃ブロック９の
両端部９ａ、９ｂに内側から枢支させであるから、上記
刃ブロック９は上記駆動杆３７側がらはずれるおそれも
なく、上記駆動杆３７との連結状態を保つことができる
。

以上のように、この考案は、刃ブロツク回動用のコ字形
駆動杆を基板に抱き持ちさせ、この駆動杆の対向辺部の
各先端をきわ剃り用ブロックの両端部に内側から枢支さ
せることにより、上記刃ブロックと駆動杆とをユニット
化させて基板を介して本体ケース内に組み込むことがで
き、組立・製作が容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る電気かみそりの一例を示す外観
図、第２図は同電気かみそりの一部を破断して示す平面
図、第３図は同電気かみそりのきわ剃り用刃ブロックの
出し入れ機構の分解斜視図、第４図は同要部の作用説明
図である。 １・・・・・・本体ケース、１ａ・・・・・・窓部、９
・・・・・・きわ剃り用刃ブロック、９ ａ 、９ ｂ
・・・・・・両端部、１０・・・・・・操作用つまみ、
３１・・・・・・基板、３１ａ、３１ｂ・・・・・・両
側縁部、３７・・・・・・コ字形駆動杆、３８．３８・
・・・・・対向辺部、３８ａ・・・・・・先端部、３９
．３９・・・・・・抱き持ち片、４０・・・・・・突部
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体ケース１の窓部１ａの内壁に回動可能に枢支される
   きわ剃り用の刃ブロック９と、上記窓部１ａの近傍で上
   記本体ケース１内に取り付けられる基板３１と、上記本
   体ケース１の外壁に装着されたスライド操作つまみ１０
   の操作力を受ける刃ブロツク回動用のコ字形駆動杆３７
   とを備え、上記基板３１の両側縁部３１ａ、３１ｂを抱
   持して上記駆動杆３７を上記両側縁に沿って摺動可能に
   基板３１に保持させる抱き持ち片３９．３９を上記駆動
   杆３７の側対向辺部３８．３８にそれぞれ形成し、上記
   側対向辺部３８．３８の各先端部３８ ａ 、３８ ａ
   を上記刃ブロック９の両端部９ ａ 、９ ｂにそれぞ
   れ内側から枢支させ、駆動杆３７の変移時に上記抱き持
   ち片３９゜３９に係脱されて上記駆動杆３７に節度を与
   える突部４０．４０を上記基板３１に形成した電気かみ
   そり。