JPS59277Y2 - 制動油圧制御装置 - Google Patents

制動油圧制御装置

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JPS59277Y2
JPS59277Y2 JP1415978U JP1415978U JPS59277Y2 JP S59277 Y2 JPS59277 Y2 JP S59277Y2 JP 1415978 U JP1415978 U JP 1415978U JP 1415978 U JP1415978 U JP 1415978U JP S59277 Y2 JPS59277 Y2 JP S59277Y2
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oil chamber
inner hole
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oil
large diameter
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JP1415978U
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JPS54118589U (ja
Inventor
智行 野上
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トヨタ自動車株式会社
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  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車輌に装備される制動油圧制御装置、特に、
マスターシリンダに連通ずる流入口とホイールシリンダ
に連通ずる流出口を有しかつその内部に前記流入口と連
通ずる小径内孔と前記流出口に連通ずる大径内孔とを有
する段付内孔とこの段付内孔と並列に設けられて前記小
径内孔と前記大径内孔に連通ずる第1油室とを備えたハ
ウジング本体と、前記段付内孔の大径内孔内にその大径
部を摺動自在に嵌挿して前記第1油室と連通ずる第2油
室を形成しその小径部を前記段付内孔の小径内孔内に摺
動自在に嵌挿して前記第1油室と連通ずる第3油室を形
成する差動ピストンと、この差動ピストンを前記第2油
室側へ付勢するスプリングと、前記第1油室内に収容さ
れてその慣性力により前記第1油室と第2油室間の連通
を遮断する慣性弁体を有する遮断弁とを具備してなる制
動油圧制御装置の改良に関するものである。
従来、この種の装置においては、急ブレーキ操作時、前
記遮断弁の閉止前において前記第2油室に付与される油
圧が通常のブレ−キ操作時に比して下記の(A)、 (
B)の原因により高くなり、前記差動ピストンが通常の
ブレーキ操作時に比して前記第3油室側へ必要量以上に
押動され、所期の制動油圧制御機能が得られないという
問題がある。
(A) 当該制動油圧制御装置が組付けられる車輌の
バネ上部材は、急ブレーキ操作時、バネ下部材に対して
前方へ移動するため、バネ上部材に前記弁体を移動させ
るに充分な慣性力が作用する時期はバネ下部材にその慣
性力が作用する時期より遅れる。
(B) 急ブレーキ操作時には、前記第1油室に付与
される油圧が急速に上昇し、この油圧が前記慣性弁体の
移動中において前記遮断弁を通過して前記第2油室に付
与される。
本考案は、上記した問題に着目し、特に急ブレーキ操作
時前記、(A)、 (B)の原因により第2油室に付与
される油圧が通常のブレーキ操作時に比して高くなって
も、当該油圧の差動ピストンに作用する押圧力を抑制す
ることにより同差動ピストンの必要量以上の移動量を規
制して対処しようとするもので、以下にその一実施例を
図面について説明する。
第1図において、符号10はブレーキペダル13の踏込
作用により作動する公知のタンデム式マスターシリンダ
を示し、符号14はリヤーホイールシリンダを示し、ま
た符号15はマスターシリンダ10のフロント系油室1
1に導管16により直接連結したフロントホイールシリ
ンダを示しており、マスターシリンダ10のリヤー系油
室12とリヤーホイールシリンダ14を連結するリヤー
系管路中には本考案による制動油圧制御装置20が介装
されている。
制動油圧制御装置20は、図示しない当該車輌のバネ上
部材に所定の傾斜角にて固着されるハウジング本体30
と、このハウジング本体30内に組込んだ大径ピストン
41.小径ピストン42及び慣性ボール46を具備して
いる。
ハウジング本体30は、マスターシリンダ10のリヤー
系油室12に導管17により連結される流入口31を有
する後方ハウジング30Aと、リヤーホイールシリンダ
14に導管18により連結される流出口32を有する前
方ハウジング30Bからなり、その内部には、流入口3
1が開口する小径内孔33 aと流出口32が開口する
大径内孔33 bとコイルスプリング43を収容する内
孔33 Cとを有する段付内孔33と、この段付内(L
33の小径内孔33aに連通路35を通して連通ずると
ともに大径内孔33 bに第2の連通路36を通して連
通ずる第1油室R1が段付内孔33と並列に設けられて
いる。
なお、このハウジング本体30の内部には、一端にて第
1油室R1の土壁に開口し他端にて第2連通路36に開
口して通常時プラグ34により閉塞、されるエアー抜通
路37が設けられている。
大径ピストン41は小径ピストン42とともに差動ピス
トンを構成するもので、段付内孔33の大径内孔33
b内にシール部材を介して軸方向へ摺動可能に嵌挿され
ており、大径内孔33 b内に流出口32が直接開口す
るとともに第1油室R1が第2連通路36を通して連通
ずる第2油室R2を形成している。
またこの大径ピストン41の左端部には大径内孔33b
より小径の環状の隔壁部41 aが一体的に形成されて
おり、この隔壁部41 aの外周と大径内孔33 bの
内壁によって、隔壁部41 aにより二つの油室Ra、
Rbに区画された両油室を連通ずる環状の絞り通路S
が形成されている。
小径ピストン42は段付ピストンであって、段付内孔3
3の小径内孔33 a内にシール部材を介して軸方向へ
摺動可能に嵌挿されており、小径内孔33 a内に流入
口31が直接開口するとともに第1油室R1が連通路3
5を通して連通ずる第3油室R3を形成している。
またこの小径ピストン42はその左方小径部にて大径ピ
ストン41の右端に当接している。
圧縮コイルスプリング43は所定の予備荷重を付与して
内孔33 C内に組込まれており、その左端にて所要の
外径を有する環状のリテーナ44を介して大径ピストン
41の右方段部に係合し、その右端にて後方ハウジング
30Aに係合している。
慣性ボール46は第1油室R1内に前方へ転勤可能に収
容されており、第1油室R1と第2連通路36間に介装
した環状の弁座45とにより第1油室R1と第2連通路
36間の連通を開閉する遮断弁を構成している。
なお、この慣性ボール46は、後方ハウジング30A側
に固着したオリフィス47 aを有する支持板47によ
り受承されており、その作用する慣性力(減速度)が所
定の値以上になると前方へ転動して弁座45に着座する
このように構成した本実施例においては、通常のブレー
キペダル操作時、マスターシリンダ10のフロント系油
室11に生じた油圧が導管16を通して直接フロントホ
イールシリンダ15に付与されるとともに、リヤー系油
室12内の油圧が導管17を通して制御装置20の流入
口31に付与される。
この流入口31に付与されたマスターシリンダ油圧Pm
は第3油室R3一連通路35−第1油室R1弁座45の
弁孔−第2連通路36を通して第2油室R2内に付与さ
れ、更に流出口32及び導管18を通してリヤーホイー
ルシリンダ14に付与される。
このようにして各ホイールシリンダ14.15にマスタ
ーシリンダ油圧が付与されると、その油圧Pmに応じて
当該車輌が制動される。
この制動時には、小径ピストン42が第3油室R3内に
付与された油圧Pmによって左方へ押圧され、大径ビス
1〜ン41が第2油室R2内に付与された油圧Pmによ
って右方へ押圧されて、その各受圧面積差により大径ピ
ストン41が小径ピストン42を伴いスプリング43の
弾撥力に抗して右方へ摺動する。
なお、この時には第2油室R2内の油圧が比較的ゆるや
かに上昇するため、隔壁部41 aによって区画された
二つの油室Ra、 Rb間にはほとんど差圧が生じず大
径ピストン41はその移動を規制されることがない。
しかして、マスターシリンダ油圧PmがPlどなり慣性
ボール46に作用する減速度が所定の値になると、ボー
ル46が前方へ転動して弁座45に着座し、第1油室R
1と第2連通路36間の連通を遮断する。
(第2図のA点参照)このため、その後マスターシリン
ダ油圧Pmが上昇し第3油室R3内の油圧が上昇すると
、両ピストン41.42が左方へ押動され、第2油室R
2内の油圧(リヤーホイールシリンダ油圧Pw)が第2
図のAB線のように上昇する。
かくして、マスターシリンダ油圧PmがP2になると、
大径ピストン41が大径内孔33 bの左端内壁に当接
する。
このため、その後マスターシリンダ油圧が上昇しても第
2油室R2内の油圧は上昇することがなく、第2図のB
C線のように一定となる。
ところで、ブレーキペダル13を急速に踏み込んだ場合
(急ブレーキ操作時)には、第2油室R2内の油圧が通
常のブレーキ操作時に比して急速に上昇するため、隔壁
部41 aによって区画された二つの油室Ra、 Rb
間には過渡的に差圧が生じる。
このため、油室Rbから環状の絞り通路Sを通って油室
Raに圧油が流入し、この流入による圧力損失によって
油室Ra内の急速な油圧上昇が抑制される。
これにより、大径ピストン41に作用する押圧力は通常
のブレーキ操作時と略同じとなり、大径ピストン41の
右方への異常な移動(必要量以上の移動)は規制される
またこのときには、大径ピストン41の移動が規制され
ている間にボール46が弁座45に着座し、この着座後
において油室Ra内の油圧上昇が起る前に両ピストン4
1.42が第3油室R3の油圧によって押圧されること
になる。
その結果、各ホイールシリンダ14.15には第2図の
破線にて示した配分比にて油圧が付与される。
なお、第2図中a点は急ブレーキ操作時にボール46が
弁座45に着座するときを示し、b点は急ブレーキ操作
時に大径ピストン41が大径内孔33 bの左端に当接
するときを示している。
また、第2図中一点鎖線にて示した折線は本考案を実施
してない装置によって急ブレーキ操作時に得られる配分
比を示し、また第2図中二点鎖線にて示した曲線は理想
的配分比を示している。
なお、上記実施例においては、隔壁部41 aの外周と
大径内孔33bの内壁によって、隔壁部41 aにより
二つの油室Ra、 Rbに区画された両油室を連通ずる
環状の絞り通路Sを形成し、急ブレーキ操作時に絞り通
路Sによって大径ピストン41に作用する押圧力を抑制
し大径ピストン41の右方への異常な移動を規制したが
、本考案においては、隔壁部41 aにより二つの油室
Ra、 Rbに区画された両油室をオリフィスを通して
連通させれば、所期の作用・効果を遠戚し得るので、本
考案の実施に際しては、隔壁部41 aと大径内孔33
aに軸方向に沿って設けた溝とによりオリフィスを構
成して実施することも、また隔壁部41 aそれ自体に
軸方向のオリフィスを設けて実施することも可能である
また、上記実施例においては、差動ピストンとして大径
ピストン41と小径ピストン42からなる差動ピストン
を採用した例について説明したが、差動ピストンとして
は一体的な段付ピストンを採用することも可能である。
以上要するに、本考案においては、差動ピストンの大径
部に第2油室を二つの油室に区画する隔壁部を設け、が
つこれら区画された二つの油室をオリフィスを通して連
通したことにその特徴があり、これにより急ブレーキ操
作時においても、理想配分比に近似した制動油圧を各ホ
イールシリンダに付与することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による制動油圧制御装置を含むブレーキ
系統図、第2図は本考案による装置と本考案を実施して
ない装置によって得られる制動油圧配分比及び理想的配
分比曲線を示したグラフである。 符号の説明、10・・・タンデム式マスターシリンダ、
14・・・リヤーホイールシリンダ、2o・・・制動油
圧制御装置、30・・・ハウジング本体、31・・・流
入口、32・・・流出口、33・・・段付内孔、33
a・・・小径内孔、33 b・・・大径内孔、41・・
・大径ピストン、41 a・・・隔壁部、42・・・小
径ピストン、43・・・スプリング、46・・・慣性ボ
ール(弁体)、R1・・・第1油室、R2・・・第2油
室、R3・・・第3油室、Ra、 Rb・・・隔壁部に
よって区画された油室、S・・・絞り通路(オリフィス
)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. マスターシリンダに連通ずる流入口とホイールシリンダ
    に連通ずる流出口を有しかつその内部に前記流入口と連
    通ずる小径内孔と前記流出口に連通ずる大径内孔とを有
    する段付内孔とこの段付内孔と並列に設けられて前記小
    径内孔と前記大径内孔に連通ずる第1油室とを備えたノ
    \ウジング本体と、前記段付内孔の大径内孔内にその大
    径部を摺動自在に嵌挿して前記第1油室と連通ずる第2
    油室を形威しその小径部を前記段付内孔の小径内孔内に
    摺動自在に嵌挿して前記第1油室と連通ずる第3油室を
    形成する差動ピストンと、この差動ピストンを前記第2
    油室側へ付勢するスプリングと、前記第1油室内に収容
    されてその慣性力により前記第1油室と第2油室間の連
    通を遮断する慣性弁体を有する遮断弁とを具備してなる
    制動油圧制御装置において、前記差動ピストンの大径部
    にその外周側へ突出し前記第2油室を二つの油室に区画
    する隔壁部を設け、かつこれら区画された二つの油室を
    オリフィスを通して連通させるようにしたことを特徴と
    する制動油圧制御装置。
JP1415978U 1978-02-07 1978-02-07 制動油圧制御装置 Expired JPS59277Y2 (ja)

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JP1415978U JPS59277Y2 (ja) 1978-02-07 1978-02-07 制動油圧制御装置

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JP1415978U JPS59277Y2 (ja) 1978-02-07 1978-02-07 制動油圧制御装置

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JPS54118589U JPS54118589U (ja) 1979-08-20
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59109451A (ja) * 1982-12-13 1984-06-25 Akebono Brake Ind Co Ltd 車両ブレ−キ系の減速度感知式液圧制御装置

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JPS54118589U (ja) 1979-08-20

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