JPS5926941Y2 - フ−ドプロセツサ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、果実や野菜等を細断するフッドプロセッサ
に関するものである。

果実等を細断して絞りカスと液分とに分離するものとし
ては、容器に摺鉢状の遠心分離篭をカッタ軸に連結して
回転自在に設けるとともに、その遠心分離篭を囲繞する
カス受は容器を収納し、遠心分離篭の底部のすり落しカ
ッタに接近する材料投入筒を有する蓋を容器に取付けた
型式の専用のジューサが存する。

他方では、容器の底部から突出するカッタ軸に、チョッ
ピングカッタやスライスカッタあるいはすり落しカッタ
等の複数種の切削専用のカッタを選択的に取付け、材料
を好みに応じた状態で細断するフードプロセッサが存す
る。

このフードプロセッサにおける容器は材料投入口を有す
る蓋に閉じられるが、スライスカッタを用いる場合には
スライスカッタが容器の開口面に近い上部水平面内で回
転するものであるため、フードプロセッサにおける蓋は
、材料投入口を容器の内部に深く突出させるものは不都
合である。

したがって、フードプロセッサをより４多目的に使用す
るために、専用のジューサの遠心分離篭と同様のものを
付加する考えがあるが、この場合には、遠心分離篭のカ
ッタと材料投入口との間隔が広いと材料が切削されず、
液分の分離ができなくなるとともに遠心分離篭そのもの
を傷付けるので、遠心分離篭の底のカッタに達する材料
投入口を有するもうひとつの蓋を設けなげればならず、
収納時は容器に二つの蓋を取付けることができず、しか
も蓋は外径が大きいだけでなく材料投入口の形成により
嵩ぼり扱いに困る。

しかも、フードプロセッサの場合はカッタ軸の回転が遅
く、蓋の材料投入口から速比分離篭のカッタの外周の一
部に材料をピストンで押し付けると、遠心分離篭が傾き
回転性が損われる。

この考案は上述のような点に鑑みなされたもので、ジュ
ーサとして使用することもでき、この場合ひとつの蓋を
共用して収納時の不都合を解消しうるフードプロセッサ
をうろことを目的とするものである。

すなわち、この考案は、容器内に遠心分離篭とその内側
で対向する筒体とをセットし、蓋の投入口から投入した
材料を筒体によりすり落しカッタ上にて遊動するよう維
持し、未切削のかたまりが遠心分離篭を傷付ける恐れを
解消し、細断されたもののみを筒体の下端から放出させ
て遠心分離篭によりカスと液分とに分離し液分のみを遠
心分離篭から放出して容器に溜め、とくに、遠心分離篭
の取付部の外周に抵抗体を形成してすり落しカッタ上で
の材料の動きを活発に行わせて切削時間を短縮し、この
ように、ジューサとしての使い方をすることができ、こ
の場合、ひとつの蓋を共用して収納時のスペースを縮小
し取扱いも便利ならしむるように構成したものである。

この考案の一実施例を図面に基いて説明する。

１はベースで、このベース１内に設けた取付板２にはモ
ータ３と軸受４に保持されてベース１の一側上方に突出
するカッタ軸５とが保持されているモータ３に連結すれ
たプーリ６とカッタ軸５に連結されたプーリ７とにはベ
ルト８が掛は渡されている。

ついで、ベース１に容器９が取付けられているこの容器
９の底部中心からは前記カッタ軸５を囲繞する筒１０が
立設され、容器９の上部には蓋１１が取付けられている
。

この蓋１１には、ピストン１２が投入される投入口１３
と、周側の一部から突出して蓋１１が容器９に正常に取
付けられた位置で前記ベース１中に設けた安全スイッチ
１４をＯＮにする作動片１５とが形成されている。

安全スイッチ１４は前記モータ３を含む電源回路中にメ
インスイッチ（図示せず）とともに直列にｆ続されてい
るものである。

ついで、第１図に示すように、前記筒１０を囲繞しつつ
カッタ軸５に連結される取付部１６に容器９の底部と平
行な長刀状の切刃１７を固定したチョッピングカッタ１
８が設けられている。

また、第２図に示すように、取付部１６の端に投入口１
３の下端に近接する切起刃１９を有する板材を固定した
スライスカッタ２０が設けられている。

しかして、チョッピングカッタ１８やスライスカッタ２
０と同様に容器９に選択的に収納される遠心分離篭２１
と筒体２２とが設けられている。

遠心分離篭２１Ｇ入第３図に示すように、前記筒１０を
囲繞しつつカッタ軸５に連結される筒状の取付部２３を
中央から突出させろとともに多数の小孔２５を有する環
状の分離壁２６を外周から上方へ突出形成したカッタ台
２４を設け、このカッタ台２４の底部上面にドーナツ状
のすり落しカッタ２γを固定し下面にドーナツ状の重錘
２８を固定したものである。

前記分離壁２６の上縁にはストッパリング２９が取付け
られている。

前記筒体２２は上下開口の円筒形のもので、その上縁に
は前記蓋１１の下面に形成した複数の係止片３０に係合
する複数の係止片３１が形成され、また、上級の一部に
は投入口１３の一部に周縁を一致させるべく外周側に突
出し、かつ投入口１３の下方へ突出した分だけ低く切り
欠かれた形状に形成されている。

また、遠心分離篭２１の取付部２３の外周には複数の抵
抗体であるリプ３２が形成されている。

同様に、前記筒体２２の下部内周にも複数のリブ３３が
形成されている。

このような構成において、モータ３を駆動することによ
りカッタ軸５が回転する。

第１図のように、カッタ軸５にチョッピングカッタ１８
を取付け、投入口１３から材料を投入した場合は容器９
の底と切刃１７との間で材料は何回も切られ薄片状に細
断される。

また、第２図に示すようにカッタ軸５にスライスカッタ
２０を取付けて投入口１３から材料を投入した場合は材
料はスライスされ、順次容器９の底に溜められてゆく。

シカして、第３図に示すように、カッタ軸５に遠心分離
篭２１を取付け、蓋１１の下面に筒体２２を取付けて投
入口１３から材料を投入することにより、材料３４は筒
体２２によりすり落しカッタ２７上を遊動する状態に維
持される。

すなわち、未切削のかたまりが直接分離壁２６に衝突す
ることはない。

このことは分離壁２６が網等の薄いものでも破損しにく
いことを意味する。

したがって、細断物のみが筒体２２の下端の隙間から遠
心力によって飛び出して分離壁２６に付着し、カスは内
部に溜り、液分＆＞Ｊ＼孔２５から飛び出して容器９に
溜められる。

このように、材料３４はすり落しカッタ２７に局部的に
押し付げられることはなく５遍なくすり落しカッタ２Ｔ
に接合するので、回転性は円滑で振動を少なくすること
ができる。

すり落しカッタ２１が取付部２３の上面より低く、かつ
その下に重錘２８があるので、重心は低く、回転性はさ
らに安定する。

また、すり落しカッタ２１上の材料はリブ３２に干渉す
るためすり落しカッタ２７上を風速度の高い外周方向へ
激しく動き、さらに筒体２２のリブ３３に干渉するため
内方へ激しく動く作用を繰り返す。

したがって、切削時間を大幅に短縮することができる。

また、すり落しカッタ２７が取付部２３の上面よりはる
かに低いので、材料投入空間が広くなり、分離壁２６を
高くしてカスの収容能力が高められ。

それ丈大量の調理を行うことができる。

不使用時は、第３図のように、嵩ばる遠心分離篭２１と
筒体２２とは容器９に収納することができ、遠心分離篭
２１の中へ深く突出する投入筒を有する他の蓋を必要と
することなく細断物の絞りを行うことができるので、収
納スペースは小さくて済み取り扱いも容易である。

なお、筒体２２は蓋１１により保持したが容器９の上部
内周に保持してもよい。

また、筒体２２は多角形のものでもよい この考案は上述のように構成したので、未切削のかたま
りが遠心分離篭に衝突して損傷する恐れを筒体によって
解消し、筒体により材料をすり落しカッタに接触させる
状態に維持し、これにより、容器の底に向って深く突出
する材料投入口を形成した蓋を用いることなく細断物を
カスと液分とに分離するジューサとして使用することが
でき、したがって、多目的に使う場合でも蓋を共用して
収納スペースを縮小するとともに取扱いを容易にするこ
とができ、とくにジューサとしての使用時に遠心分離篭
の抵抗体によりすり落しカッタ上での材料の動きを活発
に行わせて、切削時間を大幅に低減することができる等
の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図はチョ
ッピングカッタによる使用状態を示す縦断側面図、第２
図はスライスカッタによる使用状態を示す一部の縦断側
面図、第３図は遠心分離篭による使用状態を示す一部の
縦断側面図、第４図は筒体の斜視図である。 １・・・・・・ベース、３・・・・・・モータ、５・・
・・・・カッタ軸、９・・・・・・容器、１１・・・・
・・蓋、１３・・・・・・投入口、１８・・・・・・チ
ョッピングカッタ、２０・・・・・・スライスカッタ、
２１・・・・・遠心分離篭、２２・・・・・・筒体、２
３・・・・・・取付部、２４・・・・・・カッタ台、２
５・・・・・・小孔、２６・・・・・・分離壁、２７・
・・・・・すり落しカッタ、３２・・・・・・リブ（抵
抗体）０

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. モータを内蔵するベースにそのモータに連結すれたカッ
   タ軸を底部から垂直に突出させつつ着脱自在に保持され
   る容器と、この容器に材料を投入する投入口を有しつつ
   その容器の上部開口を開閉する蓋とを設け、前記カッタ
   軸に連結されつつ前記容器に選択的に収納されるチョッ
   ピングカッタやスライスカッタ等の切削専用のカッタと
   は別個に、ドーナツ状のすり落しカッタを水平に保持す
   るカッタ台の中央に前記カッタ軸に連結される筒状の取
   付部を上方へ突出しつつ形成し前記カッタ台の外周に多
   数の小孔を有しつつ上方へ突出する環状の分離壁を形成
   した遠心分離篭を設け、この遠心分離篭とともに前記容
   器に選択的に収納されて下端が前記すり落しカッタの外
   周縁に接近しつつ前記分離壁の内側で所定の間隔をもっ
   て対向する上下開口の筒体を設け、前記遠心分離篭の前
   記取付部の外周に外周方向に突出する抵抗体を形成した
   ことを特徴とするフードプロセッサ。