JPS5926927Y2 - 電熱式エア−ポツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、収容体内に収容されてヒータで加熱される液
体をポンプ機構で吐出させる電熱式エアーポットに関す
る。

一般に、従来のエアーポットは、周知のごとく２重ガラ
スびんからなる収容体の開口した上面に、この開口を閉
塞するようにポンプ機構を内蔵した蓋体な設けている。

この蓋体内にはベローズおよびとのベローズの上端面に
増着された通孔な有する上板からなるポンプ機構が収容
されている。

また、蓋体の上面には取付凹部が形成され、この取付凹
部には押し体が上下動自在に収容されている。

この押し体には軸体が垂設されていて、この軸体は上記
取付凹部の底板から蓋体内に突出し、その下端面は上記
ポンプ機構の上板に形成された通孔と対向している。

そして、上記押し体を押圧すると、上記軸体下端面によ
って通孔が閉塞された状態でベローズが圧縮されるため
、このベロースカら噴出される空気で収容体内が加圧さ
れて液体が吐出するようになっている。

ところで、このようなエアーポットによると、収容体に
入れられた液体としての熱湯は、この収容体によって保
温されているから冷えずらいのだが１時間の経過ととも
にどうしても温度が低下してし曾う。

したがって、高温度の熱湯が必要な。たとえばコーヒー
や紅茶な°飲むような場合には、エアーポットに収容さ
れた熱湯を直に利用することができないという不便が生
じる。

そこで、近時、上記収容体を金属製にし、その収容体の
外周面にヒータな設け、とのヒータで収容体に収容され
た液体を加熱して、この液体の温度低下を防止するよう
にすることが考えられている。

このようなポットにおいては、上記ヒーｊ；Ｚｒ１ｃよ
って加熱される液体から発生する蒸気を収容体から逃が
さなければ、蒸気圧によって収容体内がベローズを圧縮
したときと同じように加圧され、不意に熱湯が吐出する
危険性があるが、上階した従来構造のエアーポットにか
いては、収容体内で発生する蒸気をエアーポンプ機構が
収容体内を加圧する通路を介して蓋体に逃がすことがで
きる。

しかしながら、従来のエアーポットにおいては、上記蓋
体の取付凹部に押し体がガタのある状態で上下動自在に
収容されているから、押し体を抑圧降下させたときにＪ
この押し体力゛（取付凹部内で傾いて取付凹部の内面に
圧接し、復帰しないことがある。

すると、この押し体に垂設された軸体の下端面がポンプ
機構を構成する上板の通孔を閉塞した１まとなってし普
うので、収容体内で発生する蒸気がベローズから蓋体内
に逃げず、収容体内を加圧してしまい、不意に熱湯が吐
出するという問題が生じる。

本考案は上記事情にもとづきなされたもので、その目的
とするところは、蓋体の取付山部に上下動自在に収容さ
れた押し体を抑圧降下させたときに、この押し体が傾い
て復帰しないということがないようにして、ヒータによ
゛つて加熱される収容体内の液体から発生する蒸気を確
実に逃がすことができるようにした電熱式土アーポット
を提供することにある。

以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて説明する。

図中１は上面が開口した有底筒状のケースである。

このケース１の上面には、この上面開口を閉塞するよう
に中蓋２が設けられている。

この中蓋２には給水口３が形成され、この給水口３にけ
栓４がバッキング５を介して着脱自在に嵌着されている
。

上記ケース１の内底部には保持板６が一対の保持部材７
．７によって水平に設けられ。

この保持板６には、上記ケース１に比べて小径で。

上面が開口した有底筒状の金属製の収容体８がその底面
を接合させて載置されている。

このケース１の上端縁にはフランジ９が曲成され、この
フランジ９は、上記中蓋２の下面周辺部に形成された溝
１０に：パッキング１１を介して気密に嵌合し、押え部
材１１ａで保持されている。

また、上記収容体８の下部外周面にはヒータ１２が付設
されている。

このヒータ１２ば、電気的に並列に接続された加熱用コ
イル１３と保温用コイル１４とからなり、上記ケース１
の周面下部に設けられたマグネット式のプラグ受け１５
に手動式の温度過昇防止器１６を介して電気的に接続さ
れている。

上記温度過昇防止器１６／／′ｉ、収容体８の外周面に
固着された保持部材１７によって上記ヒータ１２よりも
上方の位置にその温度検知面１６ａを収容体８の外周面
に形成された収容体８内に突出する凹所８ａに接合させ
て設けられ、この検知面１６ａがたとえば９０℃の温度
を検知したときに上記加熱用コイル１３をＯＦＦして保
温用コイル１４だけを付勢し、以後この保温用コイル１
４が検知面１６ａが検知する温度で０Ｎ−ＯＦＦするよ
うになっている。

また、温度過昇防止器１６にはヒータ１２の加熱用コイ
ル１３を復帰させるリセットボタン１８が設けられ、こ
のリセットボタン１８は作動杆１９によって操作される
ようになっている。

この作動杆１９は、一端を保持部材１７に形成された第
１の係合孔２０に係合させ、他端を上記保持板６に切起
された舌片２ＬＫ形威された第２の係合孔２２に係止杆
２３を介して係合させているとともに中途部を上記リセ
ットボタン１８に対向させている。

上記舌片２１と作動杆１９の他端との間には、ばね２４
が介装され、捷た作動杆１９の俳端には操作ボタン２５
が設けられ、この操作ボタン２５はケースＩＫ穿設され
た通孔２６からケース１外に突出している。

したがって、この操作ボタン２５を押すことにより、作
動杆１９を第１の係合孔２０に係合させた一端部を支点
としてばね２４の復元力に抗して回動させ得るから、こ
の作動杆１９によ・り上記温度過昇防止器１６のリセッ
トボタン１８を押圧して、これをリセットすることがで
きるようになっている。

なお、上記マグネット式プラグ受け１５には、プラグ１
５ａ７５磁気力によって連結され、このプラグ１５ａは
コード１５ｂを介して図示しない電源に接続されている
。

したがって、上記コード１５ｂに不用意に足を引掛けた
場合などには、プラグ１５ａがプラグ受け１５から容易
に外れるから、ケース１を転倒させるようなことがない
。

一方、上記中蓋２には外蓋２７が軸２８によって回動自
在に連結されている。

この外蓋２７と上記中蓋２とにい、それぞれ突出部２７
ａ、２ａが形成されている。

外蓋２７の突出部２７ａには、中蓋２の突出部２ａに突
設された係止部（図示せず）と係合したフック２９がば
ね３０に付勢されて枢支され、このフック２９を矢示方
向に押圧回動させて上記係止部との係合を外すことによ
って外蓋２７を開けることができるようになっている。

また、中蓋２には、接続口部３１が形成され、この接続
口部３１には下端を収容体８の内底部に臨ませた導管３
２が接続されている。

この導管３２ば、上記接続口部３１を介して中蓋２の上
面に形成された導出路３３に連通している。

この導出路３３の先端は、中蓋２の突出部２ａから下方
に向って開放している。

また、上記導出路３３には球形状の閉子３４が転勤自在
に設けられ、ケース１を倒したときなでに図中鎖線で示
す位置オで転動して導出路３３を閉塞し、上記収容体８
に収容された熱湯などの液体りが流出するのを防止する
ようになっている。

筐た、上記外蓋２７内には、下面が上記栓４の上面に環
状に突設された壁部３５にバッキング３６を介して気密
に接合する載置板３７が設けられている。

この載置板３７の上面には、エアーポンプを構成するベ
ローズ３８が下端を接続して設ケラれている。

このベローズ３８には、内部に第１のばね３９が収容さ
れているとともに上端には上板４０が取着されている。

さらに、外蓋２７には、上面が開放した取付凹部４１が
形成されている。

この取付凹部４１の底板４２は、中央部分が上方に向っ
て膨出され、その下面側に収容凹部４３を形成している
。

筐た、取付凹部４１には、帽子状をなした押し体４４が
ガタのある状態で収容されている。

この押し体４４の周壁には複数の制御片４５・・・が形
成されている。

この制御片４５は、上記取付凹部４１の底板４２周辺部
に穿設された透孔４２ａＫ嵌挿されていて、押し体４４
を所定角度回動させて押圧したときにのみ上記制御片４
５が透孔４２ａを通過するようになっている。

會た、押し体４４の土壁内面からは軸体４６が垂設され
ている。

この軸体４６は、中途部を上記取付凹部４１の底板４２
中央部分に形成されたこの底板４２の厚さに比べて十分
大きな厚みをもつ軸受部４１の支持孔４８に嵌挿支持さ
れていて、この軸受部４７から突出させた下端部には上
記底板４２の下面側に形成された取付凹部４１に位置す
るよう当接体４９が設けられている。

筐た、上記上板４０の当接体４９と対向する部分には環
状バッキング５０が取着された第１の通孔５１が形成さ
れていて、この環状バッキング５０には突出口部として
のノズル体５２がその先端小径部をベローズ３８内に突
出させて嵌着されている。

さらに、上板４０と当接体４９との間には、上記第１の
ばね３９よりも弱い第２のばね５３が介装されている。

したがって、この第２のばね５３の付勢力によって上記
第１の通孔５１、すなわちノズル体５２は通常は開放さ
れているが、上記押し体４４を抑圧降下させると、当接
体４９によってノズル体５２が閉塞された状態でベロー
ズ３８が圧縮される。

一方、上記載置板３７には複数の第２の通孔５４が穿設
され、會た上記栓４の壁部３５で囲まれた部分には第３
の通孔５５が穿設されている。

したがって、上述のごとくベローズ３８が圧縮されると
、ベローズ３８内の空気が加圧されて第２゜第３′の通
孔５４，５５を介して収容体８内に噴出し、この収容体
８に収容された液体りの液面を加圧するから、液体りが
導管３２を介して導出路３３から吐出する。

なお、図中５６は両端をケース１に枢着した把手である
。

しかして、上記構成によれば、収容体８に水などの液体
りを収容すると、この液体りはヒータ１２の力懲用コイ
ル１３と保温用コイル１４とによって加熱され、その液
体温度が温度過昇防止器１６の設定温度、たとえば９０
’ＣＫ上昇すると、温度検知面１６ａがその温度を検
知して加熱用コイル１３を０ＦＦＩ、、以後は保温用コ
イル１４が０Ｎ−ＯＦＦして液体りを９０℃に保持する
。

したがって、収容体８に収容された液体りは、常に所定
温度に保たれ冷えることがないから、いつでも高温度の
湯を利用でき、便利である。

ところで、液体りを収容体８から吐出させるには、押し
体４４を押圧して外蓋２７に形成された取付凹部４１内
で下降させ、この押し体４４に垂設された軸体４６で上
板４０ｒ／ｃ穿設された第１の通孔５１を閉塞してベロ
ーズ３８を圧縮することにより収容体８内を加圧するの
だが、このとき、押し体４４は上記取付凹部４１にガタ
のある状態で収容されているから、この取付凹部４１内
で傾いてし！うどとがある。

すると、押し体４４は、取付凹部４１の内面に圧接して
復帰せず、軸体４６が上記第１の通孔５１を閉塞した１
１となるので、ヒータ１２によって加熱される液体りか
ら発生する蒸気が収容体８内から逃げず、この収容体８
内を加圧してし筐い、不意に熱湯などの液体りが吐出す
る危険性がある。

しかしながら、本考案においては、取付凹部４１の底板
４２に軸受部４７を形成し、この軸受部４７によって上
記押し体４４から垂設された軸体４６を支持するように
した。

したがって、押し体４４は、その上下動が軸受部４１に
支持された軸体４６を介して案内されるため、取付四部
４１にガタのある状態で収容されていても、この取付凹
部４１で傾いて下降したま芽復帰しないというようなこ
とがないから、上述したように不意に熱湯などの液体り
が収容体８から吐出する慮れかない。

以上述べたように本考案は、押し体が上下動自在に設け
られる取付凹部の底板に軸受部を形成しこの軸受部で上
記押し体から垂設された軸体の底板な貫通する部分を支
持するようにしたから、上記押し体が耶付凹部にガタの
ある状態で収容されていでも、上記軸体が軸受部で支持
されていることにより取付凹部内で傾いて下降したまま
復帰しないということがない。

したがって、上記軸体がポンプ機構に形成された通孔を
閉塞した捷まとなり、ヒータによって加熱される収容体
内の液体から発生する蒸気が逃げず、この蒸気圧力で収
容体内の液体が不意に吐出してくるという危険性を除去
することができるという実用上大きな利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例の概略的構成を示す縦断面図で
ある。 ２・・・・・・中蓋（蓋体）、８・・・・・・収容体、
１２・・・・・・ヒータ、２７・・・・・・外蓋（蓋体
）、３８・・・・・・ベローズ（ポンプ機構）、４０・
・・・・・上板（ポンプ機構）、４１・・・・・・取付
凹部、４４・・・・・・押し体、４６・・・・・・軸体
、４７・・・・・・軸受部、４８・・・・・・支持孔、
５１・・・・・・通孔（第１の）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面が開口し内部に液体が収容され外面に上記液体を加
   熱するヒータが付設された有底筒状の収容体と、この収
   容体の上方に設けられた蓋体と、この蓋体内に収容され
   その作動によって収容体内を加圧して液体を吐出させる
   ポンプ機構と、上記蓋体の上面に形成された取付凹部に
   上下動自在に収容された押し体と、この押し体に垂設さ
   れ下端が上記取付凹部の底板から蓋体内に突出して上記
   ポンプ機構と対向し上記押し体を押圧することによって
   その下端面で上記ポンプ機構に形成された通孔を閉塞し
   てこのポンプ機構を作動させる軸体と、上記取付凹部の
   底板に形成され上記軸体の底板な貫通する部分を支持し
   た軸受部とを具備した電熱式エアーポット。