JPS5925257Y2

JPS5925257Y2 - ガススプリングの操作装置

Info

Publication number: JPS5925257Y2
Application number: JP5749082U
Authority: JP
Inventors: 耕一畑岡
Original assignee: 株式会社岡村製作所
Priority date: 1982-04-20
Filing date: 1982-04-20
Publication date: 1984-07-25
Also published as: JPS58159955U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、いすの座席やテーブルの天板等を上昇可能に
支持するガススプリングにおけるガス圧調節用突栓を押
圧操作するための操作装置に関するものである。

従来のこの種装置は、通常、例えば第１図に示すように
、座席や天板等の取付枠Ａの内側に、ガススプリングＢ
を上向けに取付けるとともに、その上方において、取付
枠Ａより突設した軸受片Ｃに、水平ピンＤをもって操作
杆Ｅの中間部を枢着し、操作杆Ｅの外端を持ち上げるこ
とにより、その内端をもって、ガススプリングＢの上端
におけるガス圧調節用突栓Ｆを押圧するように構成され
ている。

しかし、このようなものでは、水平ピンＤをがしめたり
しなければならないため、操作杆Ｅの取付けが面倒であ
り、かつ突出する軸受片Ｃが邪魔になり、身体に接触し
たり、破損したりするおそれがある。

また、ガススプリングＢのガス圧調節用突栓Ｆの高さは
、使用に伴って変化し、操作杆Ｅを操作しても、作動不
能もしくは困難となることがある。

このようなおそれをなくすため、第２図に示すように、
操作杆Ｅの内端に上下方向の調節ねじＧを螺合し、これ
を回動することにより、その下端を、突栓Ｆの上面に適
正に当接させるようにしたものもある。

しかし、取付枠Ａの上面は、座席もしくは天板等により
塞がれているので、調節ねじＧを回動するには、かなり
の手数と時間を要し、かつ面倒である。

本考案は、このような従来のものの欠点を除去したガス
スプリングの操作装置に関するもので、以下、第３図及
び第４図に基いて説明する。

１は、座席や天板等を支持する取付板で、底片２と両側
片３，３とを有する断面Ｕ状を呈し、その両側片３，３
の上縁には外向水平４，４が連設され、かつ両側片３，
３間の要所には、水平支片５が架設されている。

底片２及び水平支片５の中央部には、それぞれ上向フラ
ンジ付きのやや大径の円孔６と、それより小径の円７が
、垂直方向に整合して穿設されている。

また、両側円孔６，７の一側方における側片３と外向水
平片４との連設部たる角部には、方形の窓孔８が穿設さ
れている。

同円孔６，７には、ガススプリング９の上端のテーパ部
が、下方より嵌入固定されている。

ガススプリング９の上面には、ガス圧調節用突栓１０が
突設されている。

１１は操作杆で、やや長寸の水平梃杆１１ａの内端に
、前記窓孔８よりも広幅の上向片１１ｂを連設し、か
つ上向片１１ｂの上縁中央部に、−形の下向切込み１
１Ｃを付して形成されている。

１２は、前記窓孔８よりも狭幅の作動杆で、水平押杆１
２Ｈの外端に垂直面１２ｂを形成し、その下方に、短
寸の外向杆１２Ｃを介して、下向杆１２ｄを連設して
なるものである。

しかして、作動杆１２の外向杆１２Ｃの内端部は、操
作杆１１の下向切込み１１Ｃへ遊嵌され、両者は、側
方を向く水平軸杆１３をもって枢着されている。

また、作動杆１２の下向杆１２ｄの下端部には、調節ね
じ１４が外方より螺合され、その内端は、作動杆１２の
下向杆１２ｄの外面に当接している。

この操作杆１１と作動杆１２の組立体は、適宜の手段を
もって突栓１０を押下げた状態で、水平押杆１２ａを
外方より窓孔８へ遊嵌して、その内端部をガススプリン
グ９の突栓１０の直上へ臨ませた後、突栓１０を上向突
出させることにより、水平押杆１２ａの外端の垂直面１
２ｂを、窓孔８の外側縁に係止させるとともに、上向
片１１ｂを、窓孔８の下方において、側片３の外面に
当接させることにより取付けられている。

本考案において、操作杆１１の外端を持ち上げれば、水
平押杆１２ａの内側が、ガススプリング９の突栓１０を
押圧作動することは、従来のものと同様であるが、操作
杆１１と作動杆１２の組立体を取付けるのに、前述した
従来のような軸受片や水平ピンを全く必要とせず、単に
窓孔８へ嵌入するだけでよいから、作業は著しく簡単で
済み、かつ軸受片に手や衣類等が接触して、けがをした
り、損傷を受けたりするおそれがない。

しかして操作１１は、その自重により、水平軸杆１３の
まわりに下向回動しようとする傾向を有しているので、
突栓１０の上向突出力と相俟って、水平押杆１２ａの後
端の垂直面１１ｂは、窓孔８の外側縁に強く係止し、
妄りに外れることはない。

なおこの際、調節ねじ１４を回動して、水平押杆１２
ａの内端部を、突栓１０に、やや弾圧気味に当接させて
おくと、その反力も、垂直面１２ｂの窓孔８の外縁に対
する係止作用を助長することとなり、操作杆１１の作動
杆１２の組立体の保持は、より確実となる。

使用に伴って、ガス圧の変化等により、突栓１０の高さ
が変化した場合には、外部より調節ねじ１４を回動して
、操作杆１１に対する作動杆１２の角度を変えることに
より、水平押杆１２ａの突栓１０に対する抑圧度を簡
単に調節することができる。

なお実施例では、操作杆１１における広幅の上向片１１
ｂに設けた下向切込み１１Ｃに、作動杆１２おける
外向杆１２Ｃを遊嵌したが、逆に、外向杆を広幅の２
又状のものとし、その中に、操作杆１１における狭幅の
上向片を遊嵌し枢支して、操作杆・作動杆組立体を形成
してもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、それぞれ、従来のガススプリング
の操作装置の異なる例を示す縦断側面図、第３図は、本
考案の一実施例を示す縦断側面図、第４図は、同じく一
部切欠平面図である。１・・・・・・取付枠、２・・・・・・底片、３・・・
・・・側片、４・・・・・・外向水平片、５・・・・・
・水平支片、６，７・・・・・・円孔、８・・・・・・
窓孔、９・・・・・・ガススプリング、１０・・・・・
・突栓、１１・・・・・・操作杆、１１ａ・・・・・
・水平梃杆、１１ｂ・・・・・・上向片、１１Ｃ・・
・・・・切込み、１２・・・・・・作動杆、１２ａ・
・・・・・水平押杆、１２ｂ・・・・・・垂直面、１
２Ｃ・・・・・・外向杆、１２ｄ・・・・・・下向杆
、１３・・・・・・水平軸杆、１４・・・・・・調節ね
し。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）断面Ｕ状を呈し、かつ側片の上端の少くとも一部
に外向水平片が連設された座席等の取付枠における前記
側片と外向水平片との連設部に窓孔を穿設するとともに
、該取付枠内に、ガス圧調節用突栓を上方とするガスス
プリングの上部を支持し、かつ水平押杆の外端に垂直面
を備え、その下方に、短寸の外向杆を介して、下向杆を
連設してなる作動杆における外向杆の内端部を、操作杆
の内端における上向片の上端部に、水平軸まわりに回動
しうるように枢支するとともに、前記下向杆の下端部に
外方より螺合した調節ねじの内端を、操作杆の内端の上
向片の外面に当接させることにより、操作杆・作動杆組
立体を形威し、該組立体の前記水平押杆を、前記窓孔の
外方より嵌入することにより、該水平押杆の内端部下面
を、ガススプリングの前記突栓の上面に当接させるとと
もに、該水平押杆の外端の垂直面を、前記窓孔の外側縁
に、下方より係止させ、かつ前記上向片を、前記側片の
外面に当接させてなるガススプリングの操作装置。
（２）操作杆の内端の上向片の上端部が２又状をなし、
その中に、作動杆における外向杆を遊嵌し枢支してなる
実用新案登録請求の範囲第（１）項に記載の装置。
（３）作動杆における外向杆が２又状をなし、その中に
、操作杆の内端における上向片を遊嵌し、枢支してなる
実用新案登録請求の範囲第（１）項又は第（２）項に記
載の装置。