JPS5925145Y2

JPS5925145Y2 - コンバインの結束装置

Info

Publication number: JPS5925145Y2
Application number: JP7413877U
Authority: JP
Inventors: 規夫溝「淵」; 晴男岩居
Original assignee: ヤンマー農機株式会社
Priority date: 1977-06-06
Filing date: 1977-06-06
Publication date: 1984-07-24
Also published as: JPS54467U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はコンバイン機台に搭載した脱穀機の後部に装設
して用いるコンバインの結束装置に関するものである。

本考案者等は、脱穀機後部カバーに固定したフックに固
定フレームを介して装着すべく構成した結束装置を既に
案出したが、近年、コンバインの大型化に伴って、結束
装置の取付高さく地上高）が比較的高くなり、このため
、該装置の取付は取外し作業に多大の労力を要する欠点
があった。

さらに脱穀機後部カバーに取付具を介して係止する排藁
カッターを、この下面に連結する左右揺動自在な支持脚
によって支えた従来技術（例えば実開昭５２−３３９６
２号公報）があった。

しかし乍ら前記従来技術では前記カバーに沿わせて機体
左右方向にカッターを昇降させていたので、前記カッタ
ーが機体後方に脱落するのを阻止する力が取付具に必要
とされ、その取付具の支持構造が複雑になると共に、排
藁チェーンと斜交する位置に稈押えガイドを突設させる
結束装置では、該装置の左右変位によって前記チェーン
にガイドが当接して危険であり、しかも結束装置の支持
位置並びに脱穀機後部カバーの形状等が極めて限定され
る欠点があった。

また、コンバイン機台に取付台を着脱自在に固定させ、
その取付台に排藁カッターを搭載する従来技術（実開昭
５２−３９７６７号公報）があった。

しかし乍らこの取付台は支持台さを高くすることにより
極めて不安定となり、よって結束装置を高位置に取付は
難い欠点があった。

次いで機台に支持脚を介して結束ケースを支える技術も
開発されたが、支持脚上端に結束ケース下面を連結させ
るものであり、不等速運動部の多い結束ケースの機械振
動を一層激しくすると共に、結束ケースの重心位置を安
定させ難い問題があった。

本考案は上記の従来欠点を解消するものであリ、フック
を用いて脱穀機後部カバー後側に結束装置を吊下げた構
造において、前記フック係止させて前記カバーに略平行
に前端側を垂設する側面視り形の固定フレーム後端を結
束装置の後側端に固定させると共に、機体後方に下降自
在に左右一対の結束機支持脚下端をコンバイン機台の後
端に連結支持させ、前記各支持脚上端を機体後側斜上方
に夫々延設させて前記固定フレーム後端に回転自在に軸
支させる一方、平面視及び背面視長方形の前記固定フレ
ーム枠内部に結束ケース下部を挿入させ、この結束ケー
スの降下を前記フックによって、また結束ケースの後部
カバー接近を前記支持脚によって阻止可能に構成したも
ので、前記固定フレームの四角枠内部に結束ケースを安
定良く支持し得、前記フックによって結束ケース重量を
支え得、前記結束ケースの機体前後移動を支持脚によっ
て阻止し得、不等速運動による機械振動の激しい脱着自
在な結束ケースを従来に比べて強力にして安全に高位置
に架設し得ると共に、前記固定フレーム並びに左右支持
脚のバンパ作用によって結束ケースの側方並びに下方を
保護し得、後進走行などの安全性を向上し得るようにし
たコンバインの結束装置を提供しようとするものである
。

以下、本考案の一実施例を図面に基ついて詳述する。

第１図はコンバインの側面図、第２図はその平面図で、
左右の走行うローラ１，１上方の機台２」二にエンジン
３および脱穀機４を搭載し、機体前方に分草板５および
刈刃６を有する刈取装置７と殻稈引越装置８および上部
搬送装置９等を装設している。

また、１０は下部搬送装置、１１は縦搬送装置で、その
終端部は殻稈挟把移送装置１２のフィードチェーン１３
始端部にのぞませてあり、該殻稈挟把移送装置１２はフ
ィードチェーン１３と挟把杆１４とから構成している。

さらに、脱穀機４後方に脱穀後の排藁を結束する結束装
置１５を、また脱穀機４右側方に穀粒を取出す揚穀コン
ベア装置１６を夫々装設している。

また、１７は排藁を前記結束装置１５に搬送する排藁チ
ェーンで、１８は該チェーン１７のカバーである。

前記脱穀機４内部に扱胴１９を軸架し、その上方部を扱
胴カバー２０によって覆い、運転席２１近傍の該カバー
２０上に結束ひもケース２２を取付け、脱穀機４後方に
装着した結束装置１５へ結束紐を供給すべく構成してい
る。

次に第３図乃至第４図に示す如く、結束装置１５は脱穀
機４の後方部を覆う脱穀機後部カバー２３にビス止めし
たフック２４．２４に固定フレーム２５を介して取付け
たもので、結束ケース２６下部に常時回転軸２７とクラ
ッチ軸２８とドア軸２９とを軸架する一方、該ケース２
６上部に結節軸３０を軸架するもので、側面視り形であ
って平面視及び背面視長方形の前記固定フレーム２５枠
内部に結束ケース２６下部を挿入させ、この結束ケース
２６の降下を前記フック２４によって阻止するように構
成している。

そして、前記常時回転軸２７にパッカークランク３１を
介してパッカー３２を取付け、該パッカー３２の回転運
動によって排藁チェーン１７から搬送されてくる排藁を
集束空間Ａ内に強制的に掻込むように構成している。

また、前記クラッチ軸２８にニードルクランク３３を、
ドア軸２９にニードル３４をそれぞれ設けると共に、該
ニードル３４に一体的に連接した延設部３５と前記ニー
ドルクランク３３間にニードル連結杆３６を架設し、該
ニードル３４のドア軸２９を揺動中心とする揺振運動に
よって結節縁を供給すべく構成している。

さらに前記結節軸３０に大径のベベルギヤ３７を嵌合す
ると共に、該軸３０に遊嵌した放出クランク３８の一端
を連結ピン３９によって前記ベベルギヤ３７に連結し、
放出クランク３８の他端にアーム支持杆４０を介して放
出アーム４１．４２．４３を取付け、さらに結節軸３０
を覆う結節ブラケット４４に一体的に取付けた軸受構体
４５と前記各要素４０．４３の連結部との間に枢支ピン
４６を支点として揺動するアーム連接杆４７を張架し、
前記放出アーム４１゜４２、４３の楕円揺動運動によっ
て結束藁を機外へ放出すべく構成している。

また、前記ベベルギヤ３７下方部に結節カバー４８を取
付けると共に、結節デスク４９をビス止めし、該デスク
４９下部にビル５０とホルダー５１とを隔設し、このホ
ルダー５１にナイフ５２を固定させ、結節軸３０の回転
によってビル５０とナイフ５２およびホルダー５１とを
回転させ、排藁を結束紐を用いて束わた後、該紐を切断
でべく構成している。

前記ドア軸２９にドア５３を嵌合し、このドア５３に付
勢される集束圧が一定以上になった時、常時回転軸２７
の回転力をクラッチ軸２８および結節軸３０に伝達すべ
く構成している。

前記常時回転軸２７には入力軸５４を介して入力が付与
されるもので、前記入力軸５４をベベルケース５５内に
突出させ、この入力軸５４には軸５６に嵌合した原動ベ
ベルギヤ５７と常に噛み合う従動ベベルギヤ５８を嵌合
する一方、前記軸５６の右側端部に入力プーリ５９を嵌
合し、■ベルト６０を介して入力プーリ５９に回転力を
伝達させ、入力軸５４を駆動すべく構成している。

前記固定フレーム２５には殻稈搬送経路Ａを形成する搬
送デツキ５９．６０．６１を取付け、排藁チェーン１７
から搬送される排藁を案内するように構成している。

しかも、前記固定フレーム２５後部とコンバイン機台２
後端部の間に結束機支持脚６２．６２を張架し、前記固
定フレーム２５後部左右両側に枢着舌片６３、６３を一
体的に固着すると共に、支持脚６２．６２上端にコ字型
板６４．６４を固着し、これらを枢支ピン６５．６５に
よって可回動に連結し、脚６２上端と固定フレーム２５
を枢着すると共に、前記機台２後端左右両側に枢着舌片
６６、６６を一体的に固着し、支持脚６２．６２下端に
コ字型板６７、６７を固着し、これらを枢支ピン６８．
６８によって可回動に連結し、脚６２下端とコンバイン
機台２を枢着したもので、結束ケース２６の後部カバー
２３への接近を阻止するように構成している。

なお、６９は排藁チェーン案内棒、７０．７１は稈押え
ガイド、７２はコ字状の連結フレーム、７３は結節部Ｂ
を覆う安全カバー、７４は全体を覆う安全カバー、７５
はストッパである。

本考案は上記の如く構成するもので、刈刃６で刈り取ら
れた穀稈が脱穀機４によって脱穀処理され、排藁チェー
ン１７を介して排藁が順次後方へ搬送される。

排藁チェーン１７から搬送デツキ５９．６０．６１上に
落下した排藁はパッカー３２の楕円揺振運動によってド
ア５３に付与される集束圧が一定値以上になると、常時
回転軸２７の回転がクラッチ軸２８と結束軸３０とに伝
達され、ニードル３４が作動して結束紐をビル５０に供
給すると共に、該ビル５０が回動して排藁を該紐によっ
て結束し、ホルダー５１に取付けたナイフ５２が結束後
の紐を切断する。

しかる後、結束藁は放出アーム４１．４２．４３の作動
によって機外へ放出されるものである。

ところで、結束装置１５の取付は取外しに際しては、第
３図に仮想線位置から実線位置に、或いは逆方向に操作
するもので、支持脚６２．６２を用いた結束装置１５の
取付は取外し作業時、結束装置１５の荷重が支持脚６２
．６２方向へ分散され、作業者は支持脚６２．６２の回
動軌跡に沿って結束装置１５を下方へ或いは上方へ変移
させることによって同装置１５の取付は取外し作業を行
うものである。

以上実施例から明らかなように本考案は、フック２４を
用いて脱穀機後部カバー２３後側に結束装置１５を吊下
げた構造において、前記フック２４係止させて前記カバ
ー２３に略平行に前端側を垂設する側面視り形の固定フ
レーム２５後端を結束装置１５の後側端に固定させると
共に、機体後方に下降自在に左右一対の結束機支持脚６
２．６２下端をコンバイン機台２の後端に連結支持させ
、前記各支持脚６２．６２上端を機体後側斜上方に夫々
延設させて前記固定フレーム２５後端に回転自在に軸支
させる一方、平面視及び背面視長方形の前記固定フレー
ム２５枠内部に結束ケース２６下部を挿入させ、この結
束ケース２６の降下を前記フック２４によって、また結
束ケース２６の後部カバー２３接近を前記支持脚６２に
よって阻止可能に構成したもので、前記固定フレーム２
５の四角枠内部に結束ケース２６を安定良く支持でき、
前記フック２４によって結束ケース２６重量を支えるこ
とができ、前記結束ケース２６の機体前後移動を支持脚
６２によって阻止でき、不等速運動による機械振動の激
しい脱着自在な結束ケース２６を従来に比べて強力にし
て安全に高位置に架設できると共に、前記固定フレーム
２５並びに左右支持脚６２．６２のバンパ作用によって
結束ケース２６の側方並びに下方を保護でき、後進走行
などの安全性を向上できて取扱い易い等の実用的な効果
を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る結束装置１５を備えたコンバイン
の側面図、第２図はその平面図、第３図は結束装置１５
の要部拡大側面図、第４図は第３図の右側面図である。２・・・・・・コンバイン機台、１５・・・・・・結束
装置、２３・・・・・・脱穀機後部カバー、２４・・・・・・フック、２５・・・・・・固定フレーム、２６・・・・・・結束ケース、６２・・・・・
・結束機支持脚。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

フック２４を用いて脱穀機後部カバー２３後側に結束装
置１５を吊下げた構造において、前記フック２４係止さ
せて前記カバー２３に略平行に前端側を垂設する側面視
り形の固定フレーム２５後端を結束装置１５の後側端に
固定させると共に、機体後方に下降自在に左右一対の結
束機支持脚６２．６２下端をコンバイン機台２の後端に
連結支持させ、前記各支持脚６２．６２上端を機体後側
斜上方に夫々延設させて前記固定フレーム２５後端に回
転自在に軸支させる一方、平面視及び背面視長方形の前
記固定フレーム２５枠内部に結束ケース２６下部を挿入
させ、この結束ケース２６の降下を前記フック２４によ
って、また結束ケース２６の後部カバー２３接近を前記
支持脚６２によって阻止可能に構成したことを特徴とす
るコンバインの結束装置。