JPS5923530B2 - プラスチックシ−トの圧縮成形装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプラスチックシートの圧縮成形装置に関するも
のである。

最近車体重量を軽量化して省エネルギーを達成すること
を目的として、自動車部品を金属製のものからプラスチ
ック製のものへ代替することが試みられている。そして
金属材料の代替品としては物性面から強化プラスチック
が着目されている。強化プラスチック材料を自動車部品
として使用する場合、それを射出成形することが必須と
なる。従来強化プラスチックの・射出成形品を得るには
、プレス機（型締め機）の部分に固設した金型に射出成
形機を対応させておき、型締めした金型に対して射出成
形機から射出して成フ形し、成形品を冷却固化させたの
ち金型を開放して取り出す方法を採つていた。これによ
ると、金型工程のうち一工程のみ各機器が作動すること
からこれら機器の稼動率は低いことになり、換言すれば
成形能率低下ないしは生産性低下の原因ともワ なつて
いた。したがつて金属のプレス加工と比較すれば、プラ
スチックの成形加工は生産性が相当低く、このため前記
目的達成のためにはプラスチック成形加工を高速化して
その生産性を高めることが望まれる。０ 本発明はこの
ような状況下でなされたものであり、以下その実施例を
第１図〜第４図に基づき説明する。

第１図、第２図において１は縦軸芯２の周りに等角度置
きに間歇回転可能な円形環状体で、架台５３上に敷設し
た一対のレール４に遊転車輪５を介して載置され、さら
に架台３の中央に敷設したガイドレール６に対する挾持
ローラＴが設けられてその横振れが防止されて（・る。

前記環状体１はその内側に設けられた内歯歯車８に咬合
する歯車９’ｏ を間歇駆動装置（図示せず）に連動さ
せることにより等角度（実施例では４５度）づつ間歇回
転を行なう。この環状体１上には等角度置きに夫々金型
（計８個）１０が設けられる。この金型１０は第３図に
示すように、前記環状体１上に設置したノ５ 台板１１
と、この台板１１上に設けた下型１２と、この下型１２
に対向する上型１３と、金型取付けプレート１４とから
なる。第１図〜第３図に示すように複数の金型停止位置
のうち一つにプレス機１５が設けられる。このプレス機
１５は、環状体１の内側及び外側において架台３から立
設した一対の支柱１６，１７と、これら支柱１６，１７
の上端間に亘つて支持されて環状体１の上方に位置し且
つ金型取付けプレート１４を受止め可能な受け部材１８
と、台板１１の下面に接当してこれを持土げ可能なピス
トン１９とからなり、前記支柱１６，１７と受け部材１
８とにより門形に架構される。さらに第１図に示すよう
に、他の金型停止位置（プレス機から１８０度変位した
位置）に型開放機２０が設けられ、その次の停止位置に
型閉鎖機２１が設けられている０２２は給水槽、２３は
排水槽であり、これらはリング状でかつ環状体１と同心
状に構成されて〜・る。上型１３及び下型１２へはそれ
らのボツクス内へ給水槽２２から冷却水が供給され、排
水が排水槽２３へ導入される。２４は予熱オーブン２５
を貫通して設けられた強化プラスチツクシート搬送用コ
ンペャ装置である。

このコンペヤ装置２４は搬送終端部は前記プレス 冫機
１５が設置された金型停止位置に環状体１の外側から臨
んでいる０コンペヤ装置２４は搬入装置の一例であり、
これに替えて他の類似物を使用することもできる。なお
このコンベヤ装置２４は環状体１な〜・しはプレス機１
５に同期して間歇運転｝されるものとする。２６は環状
体１内中央部に設置された強化プラスチツクシートハン
ドリング用ロボツトである。

このロボツト２６は水平方向の出退軸２７先端部に昇降
軸２８を介して複数の吸着カツプ２９を装備してなる。
そしてその作動に３より前記コンペヤ装置２４で搬入さ
れた強化プラスチツクシート３０を該コンペヤ装置２４
からブレス機１５内へ入つてきた金型１０内へ送込む。
ロボツト２６は受渡し装置の→１である。上記構成の作
用を説明する。

環状体１の間歇運３転によつてプレス機２１の位置に達
した金型１０へは、ロボツト２６によつてオーブン２５
を通過中に予熱された強化ブラスチツクシート３０が送
込まれ、上昇するピストン１９と受け部材１８とにより
型締めされる。型締め完了後金型１０は環φ状体１の４
５度づつの間歇回転に応じて円形経路中を移動するので
あるが、この回転中に給水槽２２からの冷却水により金
型１０ないしは成形品が冷却される。成形品が冷却され
た状態で金型１０は型開放機２０の部分に達し、ここで
型開放が行なわれたのち取出し装置により成形品が取出
され、これと共に、両型１２，１３内の清掃が行なわれ
る。次に成形品が取出された金型１０は開放状態のまま
プレス機１５へ送られ、再度成形に供せしめられている
。なお各金型取付プレート部には、金型セルフロツク用
の１対の油圧シリンダおよびユニツトが取付けられてお
り、該ユニツトにより金型の開閉状態でのセルフロツク
が行なえる。このように金型１０の間歇回転停止時にお
いて各作業部は一挙に作業を行なう。上記実施例ではプ
レス機１５、コンペヤ装置２４を複数の金型停止位置の
一つに設けたものを説明したが、第４図に示すように１
８０度対称位置に配設することも可能であり、さらに冷
却経路を充分に取れるのであれば１２０度おきや９０度
おきなど任意に変更し得る〇以上述べたごとく本発明に
よれば、環状体を間歇回転させると共に間歇的にプレス
機を作動させることによりプラスチツクシートを次々と
量産できることはもらろんのこと、ブラスチツクシート
の圧縮成形時には、ピストンを突上げて金型を受け部材
に押付けるものであり、環状体によつて金型を搬送する
形式であるにもかかわらず、圧縮成形の押付力は環状体
にまつたく作用しない。

したがつて環状体の強度を特別に強大なものにする必要
がなく、ま゛たその寿命を長く保持することができる。
故に経済的である。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の一実施例を示し、第１図は平
面図、第２図は第１図のＡ−Ａ矢視図、第３図はプレス
部における縦断面図、第４図は別の実施例を示す概略平
面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 縦軸芯を中心として回転自在な円形環状体を設け、
   該環状体を等角度おきに間歇回転させる間歇駆動装置を
   設け、環状体上に等角度おきに金型を設け、環状体の各
   金型直下位置に貫通穴を形成し、適当な金型停止位置に
   、金型の上方に位置する受け部材と、環状体の貫通穴を
   介して金型を持ち上げて受け部材にその金型を押付けて
   金型内に送り込まれているプラスチックシートを圧縮成
   形するピストンとを有するプレス機を設け、予熱された
   プラスチックシートの搬入装置を設け、該搬入装置から
   金型へプラスチックシートを送込む受渡し装置を設けた
   ことを特徴とするプラスチックシートの圧縮成形装置。