JPS5923140B2 - Ac電力線搬送波増設電話システム - Google Patents

Ac電力線搬送波増設電話システム

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JPS5923140B2
JPS5923140B2 JP51038123A JP3812376A JPS5923140B2 JP S5923140 B2 JPS5923140 B2 JP S5923140B2 JP 51038123 A JP51038123 A JP 51038123A JP 3812376 A JP3812376 A JP 3812376A JP S5923140 B2 JPS5923140 B2 JP S5923140B2
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はAC電力線を経て通話し得る可搬あるいは可
動の増設電話機を提供する増設電話システムに関し、よ
り詳しくは増設電話機と普通の電話線との間でAC電力
線を経て通話し得るようにするためのAC電力線搬送波
増設電話システムに関する。
増設電話線以外の伝送手段を経て普通のオンライン電話
機と通話し得るようにした増設電話システムは従来から
提案されている。
たとえば無線式のものでは、電話線に直接に接続される
オンラインの電話機と可搬型の増設電話機とに送受信用
のラジオを取付ける。この種の増設電話システムにおい
ては放射信号の電力および周波数に関連した固有の問題
と、オンラインの電話機と増設電話機との間の物理的遮
蔽による信号損失という別の問題が発生する。またオン
ラインの電話機と増設電話機との間の全ての信号が伝送
されるので、その領域内にいる人によつて容易に傍受さ
れる。また有線式のものではオンラインの電話機と増設
電話機との間の通話のためにAC電力線が用いられる。
この増設電話システムにおいては加入者電話線に直接接
続されている加入者のオンラインの電話機には可聴信号
をオンライン電話機の送話口に送出するための音響スピ
ーカーが特別に設けられている。これらの音響装置はオ
ンライン電話機の側面に取付けられ送受話器を収容して
いる補助ユニツト中に収容される。送受話器が普通その
上に載置されるオンライン電話機の架台即ちクレードル
まで上記補助ユニツトからレバーを延長させ、クレード
ルに対して送受話器を上げ下げする時に通常作動される
クレードルの作動ボタンをそのレバーによつて作動させ
る。これらの音声装置は増設電話機の送受話器の送話口
および受話口と、使用可能なAC電力線を経て電気的に
結合されている。この種の増設電話システムにおいては
可聴信号によつて変調させた搬送波が使用される。増設
電話システムの使用時には到来する電話呼び出しにはオ
ンライン電話機だけでなく増設電話機によつても応答で
きる。しかし到米する電話呼び出しに対してオンライン
電話機と増設電話機の両方によつて応答することはでき
ない。それはオンライン電話機の送受話器を補助ユニツ
トから取外すと、音響結合が断たれ、増設電話機とオン
ライン電話機との間の送受信ができなくなるからである
。また補助ユニツトの音声マイクロホンはオンライン電
話機の送受話器の受話口に生じる到米音声信号とともに
周囲のノイズもAC電力線を経て増設電話機に伝送する
。この種のシステムの別の欠陥は増設電話機から呼びを
発生させることができない点にある。増設電話機から加
入者電話線にダイヤル信号あるいはダイヤルトーンを伝
送する方策は全く取られていない。本発明によれば加入
者の通常の電話線との通信は加入者の居宅または事務所
の使用可能なAC電力線によつて増設電話機まで延長さ
れる。
この増設通信システムは、電話線に直接に接続されてい
て電話線中に通常搬送される信号を検出するようにした
電気回路を具えている。それらの電気回路からの検出さ
れた信号は、第1の無線搬送波(以下これを親局搬送波
と称する)を周波数変調させる変調器に供給される。変
調された親局搬送信号を発生し、該信号が増設電話シス
テムの1つの局(以下これを本明細書中親局と称する)
の使用可能なAC電力線に結合されるので、AC電力線
に接続された他の局(これを本明細書中、増設局と称す
る)に、そのAC電力線により搬送され、増設局におい
て検出復調され、電話線中に搬送される信号と同等の信
号が生成される。増設局において生成した信号は増設電
話機に供給され、増設電話機と電話線との間の通信が行
なわれる。本発明の好適な実施態様によれば、増設電話
機中に生成した信号は増設局のAC電力線に結合させた
第2の無線搬送波(増設局搬送波と称する)を周波数変
調させる変調器へ与えられる。
該信号は親局のAC電力線から結合され、次に復調され
、電話線に供給されるのに適した形態に変えられる。増
設電話機からの信号には音声信号とダイヤル信号とが含
まれているため、増設電話機と電話線との間に2方向の
音声通信が行なわれ、増設電話機から電話線に呼びを発
生させることができる。本発明のどの実施例においても
電話線に直接接続される電気回路は普通の電話機による
電話線に対するインピーダンスと同等のインピーダンス
を電話線に与える。また増設電話システムは電話線に普
通の電話器が接続されていても接続されていなくても作
動し得る。またどんな数の増設電話機も同様にして電話
器と通信でき、増設局ごとにその搬送周波数が具なつて
いるならば全ての増設電話局が同一の搬送波を親局から
同時に受信し、また親局に同時に送信することができる
。本発明による増設電話システムにおいて多数の増設電
話機を設け、各々の増設電話機がそれぞれ異なつた増設
局搬送波を送信し、増設電話機が相互に直接検出できな
い。
特に1つの増設電話機からの増設局搬送波の音声信号変
調は、その増設電話機から別の増設電話機にAC電力線
を経て直接供給されるのではなく、各々の増設電話機が
それ自身の搬送波によつて音声信号およびダイヤル信号
をAC電力源を経て親局に搬送する。それらの音声信号
およびダイヤル信号が親局において検出され、適当な形
で電話線に結合される。このようにして電話線に結合さ
れた2つの増設電話機からの音声信号およびダイヤル信
号は親局において検出され、親局搬送波を変調させる。
親局搬送波はAC電力線に結合され、2つの増設電話機
に搬送される。2つの増設電話機はこのようにして親局
および電話線を介して相互に通信することができる。
本発明の1つの目的は、公知の有線式および無線式の増
設電話システムの少くともいくつかの欠陥を解消し得る
増設電話システムを提供することにある。
本発明の別の目的は、使用可能なAC電力線を経て普通
のオンライン電話機と通信し得る増設電話システムを提
供することにある。
本発明の更に別の目的は、電話線に接続された電話機を
必要とせずに、使用可能なAC電力線を経て普通の電話
線と通信し得る増設電話システムを提供することにある
本発明の更に別の目的は、オンライン電話機との電気的
、機械的または音響的持続を必要とせずに、使用可能な
AC電力線を経て普通のオンライン電話機と通信し得る
増設電話システムを提供することである。
本発明の更に別の目的は、上述の目的に関連して、オン
ライン電話機と増設電話機との間の無用な音響結合のな
い増設電話システムを提供することにある。
本発明の更に別の目的は、普通の電話線中の信′θ 号をピツクアツプし、それらの信号を使用可能なAC電
力線を経て、同じAC電力線に接続された遠隔の場所の
増設電話機に送信するようにした、普通の電話線との直
接通信のための信号搬送システムを提供することにある
本発明の更に別の目的は、上述の目的に関連して、AC
電力線の普通の出力に接続するための普通のAC電力プ
ラグを具えた小形の可搬ユニツトとしての増設電話機を
提供することにある。
本発明の更に別の目的は、電話線中に普通の電話機があ
る場合にも、またはない場合にも、オンラインの電話機
と同様にして電話線中の到来電話呼び出しを受信したり
、電話線中に呼び出しを発生させたりするようにした増
設電話機を提供することにある。本発明の更に別の目的
は、増設電話システムにより電話線に課せられるインピ
ーダンスが、電話線に接続したオンラインの電話機によ
り電話線に課せられるインピーダンスと同じになるよう
にすることにある。
本発明の更に別の目的は、加入者と他の人との間の電話
呼び出しを加入者の増設電話機から保持位置に保ち、増
設電話機の接続を外したのち増設電話システムに再接続
して呼びを継続できるようにした増設電話システムを提
供することにある。
次に図面に示した本発明の実施例について詳細に説明す
る。本発明の実質的に全ての特徴を具えた一実施例は、
1つまたは複数の増設電話機を含み、その各各の増設電
話機は、使用できるAC電力線に増設電話機を直接接続
するための増設送受信ユニツト(増設局TRユニツト)
と、親局に設けられ、使用できるAC電力線に直接接続
するとともに普通のオンライン電話機のある電話線にも
接続する親送受信局(親局TRユニツト)とを具えてい
る。
このシステムは第1図に図式的に示されている。親局T
Rユニツトは加入者の電話線と使用できるAC電力線と
の間のインタフエースとして用いられる。AC電力線は
電話線上の信号の伝送媒体として役立ち、その信号を増
設電話局に搬送するとともに、増設電話局から電話線へ
と搬送する。本システムにおいては具なつた周波数を有
する増設搬送波を利用して複数台の電話機も使用でき、
作動を開始するためには増設電話機の増設局TRユニツ
トをAC電力線に差込み接続しさえすれば良い。従つて
AC電力線に接続された各々のAC出力を増設電話局と
して使用できる。本システムの作動時には加入者電話線
上にある全ての電話線信号はAC電力線に差込み接続さ
れた増設電話機に供給される。また増設局TRユニツト
および親局TRユニツトの作動のために、差込み接続の
なされたどの増設電話局からも加入者によつて電話線に
呼び出しを発生させることができ、またどの増設電話局
も、加入者の普通の電話機が電話線に接続されているか
とは係りなく、電話線と直接通話することができる。更
にAC電力線に差込み接続された増設電話局は親局に設
けた加入者の普通のオンライン電話機を作動させたり使
用したりせずに互いに通話することができる。更に増設
電話機による呼び出しを保持して増設電話機のプラグ接
続を外し(即ち増設電話機を本システムから遮断し)て
移動させ、再び差込み接続して呼びを継続することも可
能である。第」図には加入者の電話線1と加入者のオン
ラインの電話機(以下親電話機と称する)2とが示され
ている。
加入者電話線1と親電話機2とは通常の構成に成るもの
である。本明細書において説明する電話システムは各々
の加入者に1本の電話線を供給する普通に共電方式と呼
ばれる公知のシステムである。加入者の親電話機2は常
に加入者電話線1に接続されており、中央交換局から加
入者電話線1を経て送られる直流によつて作動する。中
央交換局はPBX式またはパネル式、ステツプバイステ
ツプ式、クロスバ一式または電子交換式など適宜の交換
方式のものであつても良い。本発明の好ましい一実施例
においては加入者電話線1と親電話機2の電話線3とは
親局コネクタ4によつて相互に接続されている。親局コ
ネクタ4は単に加入者電話線1および電話線3に対する
フイードスル一(Feed−ThrOugh)即ち普通
の増設電話機を接続するために通常用いられる電話線用
レセプタクルとして用いられている。親局コネクタ4は
更に電話線6を介して親局TRユニツト5に接続してい
る。この接続は電話線6を介してなされており、普通の
電話線増設電話機への電話線接続と同じものとすること
ができる。従つて親局コネクタ4は普通の増設電話レセ
プタクルであつても良い。親局TRユニツト5は使用可
能なAC電力線7に直接に接続される。
この接続は親局TRユニツト5から引出した電力導線9
の先端に設けた普通のACプラグ10を普通のAC電力
レセプタクル8に差込むことによつて行なう。親局TR
ユニツト5は多くの機能を営なむ。
例として親局TRユニツト5は加入者電話線1の導線と
AC電力線7とが交流60サイクルにより直接電気的に
接続されないようにするための、加入者電話線1とAC
電力線7との間のバツフアとして用いられる。また親局
TRユニツト5は、加入者の親電話機2が加入者電話線
1に接続されているかどうかに係りなく、加入者電話線
1が常に中央交換局により必要とされる電気的負荷を受
けるようにするために、電話線3およびコネクタ4を経
て通常のインピーダンス負荷を加入者電話線1に与える
役目もしている。親局TRユニツト5の構造およびその
他の機能については後に詳しく説明する。第1図は例示
した2つの増設局1,は通常の電力レセプタクルを介し
てAC電力線7に差込み接続されている。
増設局は何個追加しても良く、また同時に何個の増設局
がAC電力線7に接続されても良い。増設局は異なつた
増設搬送波を生成させ伝送することを除いては全て同じ
ものをすることができるから、増設局1のみについて以
下に詳しく説明する。増設局1は増設電話機12を増設
局ACレセプタクル18に接続する増接局TRユニツト
15を具えている。
この接続はACプラグ20を先端部に有する増設局1か
らのAC接続線19をレセプタクル18に差込むことに
よつて行なう。増設局TRユニツト15と増設電話機1
2とは線16によつて接続されている。増設電話機12
と線16およびAC接続線19については後に詳しく説
明する。親局TRユニツト5と増設局TRユニツト15
とは多くの点で類似している。
即ちこれらのTRユニツトはどちらも搬送波発生装置と
搬送波受信装置とを具えている。また増設電話機12は
本明細書中に説明されている増設電話機の全ての用途お
よび普通の増設電話機について通常要求される全ての用
途を可能にするために増設電話機12と電話線1との間
の比較的低いレベルの電圧、音声、リングトーン、ダイ
ヤルトーンその他の信号を搬送する線16を経て増設局
TRユニツト15に接続される通常の電話機としても良
い。第1図に示した加入者の電話線1に組合わされる増
設電話機(たとえば増設電話機12)は普通のAC電力
線が利用できる加入者の住居または事務所に簡単に設置
できる。
任意の時点においてAC電力線7上において使用し得る
増設電話機の数に制限はない。AC電力線7の長さと、
増設局と親局との間に伝送される搬送波信号を吸収し任
意の時点においてAC電力線7に接続される増設局の数
が制限条件となるであろう。この問題は、搬送波電力を
比較的高い値とし、AC電力系統において実質的に減衰
しても親局および増設局において容易に検出できるよう
に搬送周波数を選定することによつて、多少とも解決さ
れる。また親局TRユニツト5と増設局TRユニツト1
5には適当なフイルタが設けてあり、AC電力系統から
ノイズを除去し、高レベルのノイズが存在しても搬送さ
れる信号が明瞭に検出できるようになつている。第2図
と第3図には親局と増設局の電気回路、特に親局TRユ
ニツト5と増設局TRユニツト15およびそれらと増設
電話機12との間の接続がプロツク線図として示されて
いる。
第2図において親局TRユニツト5は普通の伝送回路網
21を具えている。伝送回路網21は米国のインタナシ
ヨナル・テレフオン・アンド・テレグラフ・カンパニー
から販売されているITT型伝送回路網であり、第7図
に詳細に示されている。加入者電話線1はコネクタ4お
よび電話線6を経て伝送回路網21の入力に直接に接続
されている。上述したように電話線3,6は普通の電話
線とすることができる。伝送回路網21の出力は第2図
にリングおよびMIC(マイク)として表わしてある。
リング出力は伝送回路網21の端子G,L2(第4図参
照)から与えられ、電話線6からのリングトーン信号を
搬送する。マイク出力は伝送回路網21の端子R,Bか
ら与えられ、電話線6からの音声信号を搬送する。リン
グ出力はリングトーン検出回路22に供給され、マイク
出力はマイクロホン回路23に供給される。リングトー
ン検出回路22およびマイクロホン回路23の出力は可
変利得オーデイオ増幅器24,25によつてそれぞれ増
幅され、代数加算回路26において加え合わされ、親搬
送波変調兼伝送装置27に供給される。音声信号とリン
グトーン信号との加え合わせ信号により親搬送波変調兼
伝送装置27において親搬送波(本明細書中時に第1搬
送波とも称される)を変調する。変調された搬送波はダ
イプレクサユニツト28に供給され、沢波された後、結
合回路網29の一側に供給される。結合回路網29はA
C接続線9およびACプラグ10を経てAC電力線7に
接続されている。そのため電話線6土にあるリングトー
ン信号および音声信号は、それが中央交換局からの信号
であつても、親電話機2からの音声信号であつても、親
局TRユニツト5において加え合わされ、使用可能なA
C電力線7に親局において印加されAC電力線7に沿つ
て増設局に伝送される親局搬送波を変調させることにな
る。AC電力線7は増設局搬送波によつて増設局からの
信号を親局TRユニツト5に伝送する。
増設局搬送波を変調させた増設局からの信号は、ダイプ
レクサユニツト28に接続された結合回路網29に、A
Cプラグ10およびAC接続線9を経て供給される。ダ
イプレクサユニツト28は親局搬送波から増設局搬送波
を分離し、変調された増設局搬送波を増設局搬送波受信
兼復調器32に線31を経て供給する。増設局からの信
号は音声信号、ダイヤルトーン信号、増設局クレードル
スィツチ信号および移送イ保持信号(これは加入者と他
者間の電話呼び出しを加入者の増設電話機から保持し増
設電話機の接続を外したのち増設電話システムに再接続
するもの)を含むものであり、これらの信号はすべて増
設局搬送波受信兼復調器32の出力に現れる。
音声信号は電話システムの周波数帯域(普通は300〜
3300Hz)を通過周波数帯とするバンドバスオーデ
イオ増幅器33によつて増幅される。バンドパスオーデ
イオ増幅器33の出力はイヤホン結合回路34を経て伝
送回路網21のイヤホン端子EAPに接続されている。
増設局搬送波受信兼復調器32の出力は、増設局からの
クレードルスイツチ信号、ダイヤルトーン信号および移
送/保持信号を増幅するための、バンドパスオーデイオ
増幅器33の周波数帯を含み通過周波数帯の若干広い増
幅器35にも供給される。
増幅器35の出力はダイヤルパルス回路36を経て伝送
回路網21のダイヤル端子に供給される。増設局からの
ダイヤル信号が普通の電話機の回転ダイヤルからのパル
スである場合にはダイヤルパルス回路36は伝送回路網
21のF端子およびRR端子に接続された常閉スイツチ
(第7図参照)を作動させ増幅器35の出力により1駆
動されるリレーから成るものとしても良い。このような
構成と機能をもつ親局TRユニツトは第4図に一層詳し
く示されている。増設局搬送波受信兼変調器32の出力
からの移送/保持信号とクレードルスイツチ信号とは、
増幅器35により増幅された後、それぞれ移送/保持回
路37とクレードルスイツチ回路38に供給される。
これらの信号はクレードルスイツチ回路38において加
え合わされ、伝送回路網21のチツプラインおよびリン
グラインのCRSW端子に供給される(第7図参照)。
従つて増設電話機から送出されたダイヤル信号、クレー
ドルスイツチ信号および移送/保持信号は増設局搬送波
によりAC電力線7を経て親局TRユニツト5に供給さ
れ、そこで受信、復調され、伝送回路網21のそれぞれ
の端子に供給される。伝送回路網21は電話線6を介し
て加入者電話線1に結合されているので、同じ信号が前
記電話線6に乗せられ加入者電話線1に直接に接続され
た普通の増設電話機からの同種の信号によつて行なわれ
るのと同じ動作が行なわれる。増設局TRユニツト15
および増設電話機12はその主な回路をプロツクにより
表わした第3図に示してある。
AC電力線7の親局搬送波はACプラグ20およびAC
接続線19を経て増設局結合回路網41に供給される。
親局搬送波は増設局結合回路網41からダイプレクサユ
ニツト42に供給されて増設局搬送波から分離され、親
局搬送波受信兼復調器44に線43を経て供給される。
親局搬送波受信兼復調器44からの出力は加入者電話線
1中の音声信号に相当する音声信号および加入者電話線
1中のリングトーン信号を表わすリングトーン信号とか
ら成るものになつている。音声信号は増幅器45によつ
て増幅され、イヤホン47を付勢するイヤホン回路46
に供給される。同様に親局搬送波受信兼復調器44の出
力からのリングトーン信号は、増幅器48により増幅さ
れ、増設電話機12のベルまたはブザー51の付勢を制
御するリングトーン検出回路49に供給される。ペルま
たはブザー51は増設局TRユニツト15中に設けても
、また通常のように増設電話機12中に設けても良い。
増設電話機12からの信号は、増設クレードルスイツチ
52からの増設クレードルスイツチ信号、増設ダイヤル
53からの増設ダイヤル信号、増設マイクロホンまたは
送話口54からの増設音声信号、および増設電話機12
の移送/保持スイツチ55からの増設移送/保持信号を
含んでいる。
これらの信号は増設局TRユニツト15の対応の回路6
2〜65に供給される。第3図中これらの回路62〜6
5にはそれぞれの信号に対応する名称が付されている。
回路62,63,65の出力は増幅器66,67,69
によつてそれぞれ増幅され、代数加算回路71において
加え合わされ、可変利得増幅器72によつて増幅される
。増設マイクロホン54からの音声信号はマイクロホン
回路64により増幅され、可変利得音声帯域増幅器68
に供給される。可変利得音声帯域増幅器68と可変利得
増幅器72とは増設局搬送波が増設局ど親局との間のA
C電力線7中において減衰することを勘案して利得制御
するために可変利得型としたものである。
可変利得音声帯域増幅器68および可変利得増幅器72
の出力は、代数加算回路73において加え合わされ、増
設局搬送波変調兼送信器74に供給される。変調された
増設局搬送波を搬送する増設局搬送波変調兼送信器74
の出力は、ダイプレクサユニツト42に供給され、親局
搬送波から分離され、AC接続線19およびACプラグ
20を経てAC電力線7に結合されるために結合回路網
41に供給される。第4図は第2図に示した親局TRユ
ニツト5を多少変形した親局TRユニツト5の詳細な構
成を示している。
第2図にプロツクに囲んで示した親局TRユニツト5の
回路その他の要素と同一の回路またはその他の要素は第
4図においても同じ参照記号によつて表わしてある。第
4図には伝送回路網21は示してないが、親局TRユニ
ツト5において使用される第7図の通常の伝送回路網2
1のいろいろの端子は詳示されている。第7図の伝送回
路網21は今日普通に広く用いられている送受話機の一
部をなすITT75335−1型のものである。第7図
の伝送回路網21の出力は第4図ではリング端子および
MIC端子である。
リング端子は親局TRユニツト5のリングトーン検出回
路22を接続した端子GおよびL2である。該リングト
ーン検出回路は伝送回路網21の端子GおよびL2がコ
ンデンサCrを経て接続されている全波整流ダイオード
ブリッジ回路81を含んでいる。ブリツジ回路81の出
力は平滑フイルタを含むリングトーン信号閾値検出器8
2の入力に接続されている。検出器82の出力は常開リ
レー83のコイル84に与えられる。リレー83の接点
は符号85によつて示してある。常開リレー83が閉成
すると1000Hzのリングトーン発振器86の出力が
可変利得増幅器25の入力に接続される。可変利得増幅
器25は好適なリングトーン周波数たとえば1000H
zを中心とする10%の帯域幅において作動するように
することが望ましい。可変利得増幅器25の利得は可変
抵抗25′によつて制御する。伝送回路網21のMIC
端子である端子RおよびBは第2図に示したマイクロホ
ン回路23と同等の変圧器87の1次コイルへ接続され
ている。
変圧器87の2次コイルは、音声周波数帯300〜33
00Hzにわたつて作動する可変利得増幅器24の入力
に接続されている。可変利得増幅器24の利得は可変抵
抗24′によつて制御する。可変利得増幅器24,25
の出力は代数加算回路26に供給され、代数加算回路2
6は1000Hzのリングトーン信号と、300〜33
00Hzの周波数帯にある音声信号とを加え合わせる。
加算信号は親局搬送波変調兼送信器27に供給される。
親局搬送波変調兼送信器27は電話線周波数よりも実質
的に高く且つAC電力線7に通常現れる周波数よりも高
い周波数たとえば240kHzを中心とした発振周波数
をもつ可変周波数発振器88から成つている。可変周波
数発振器88の出力はA級増幅器89により増幅され、
ダイプレクサユニツト28の高域フイルタ90に供給さ
れる。高域フイルタ90の3db遮断周波数は200k
Hzにしてある。従つて高域フイルタ90の出力は加入
者電話線1からの音声信号およびリングトーン信号によ
り周波数変調された親局の無線波即ち親局搬送波である
。この変調されたた親局搬送波は結合回路網29によつ
てAC電力線7に結合されている。結合回路網29はコ
ンデンサCc(符号92によつて示す)により電力導線
9Vc結合された変圧器91を具えている。結合回路網
29はどちらの力向にも作動する。即ち親局搬送波変調
兼送信器27からAC電力線7に親局搬送波を結合した
り、AC電力線7からダイプレクサユニツト28の低域
フイルタ93に増設搬送波を結合したりする作用をなす
。親局搬送波変調兼送信器27からAC電力線7の方向
において、変圧器91の1次コイル94に接地された中
心タツプを有し、コンデンサ92は変圧器91の2次側
をAC電力線7に接続する。増設局搬送波は親局搬送波
と同様に、通常の電話線周波数帯よりも著しく高く、し
かもAC電力線7中に相当の振幅をもつて通常現れる周
波数よりも高いが、相互に識別できる程度に親局搬送波
とは十分に異なつた値とする。
たとえば親局搬送周波数帯域が240kHzを中心とし
ている時は増設局搬送周波数帯域は90kHzを中心と
した値になるようにする。従つて低域フイルタ93の3
db遮断周波数は100kHzである。低域フイルタ9
3の出力(この出力は増設電話機12において発生する
各種の信号によつて周波数変調された増設局搬送波であ
る)は増設局搬送波受信兼復調器32に供給される。増
設局搬送波受信兼復調器32は可変利得増幅器101と
周波数変調の復調回路102とから成つている。可変利
得増幅器101の利得は可変抵抗101′により制御さ
れる。復調回路102の出力は増設電話機12において
発生した各種の信号から成つている。
これらの信号には、300〜3300Hzの周波数帯に
ある音声信号と、帯域幅の狭い別々のトーン信号が含ま
れる。これらのトーン信号は増設クレードルスイツチ信
号を搬送するトーン信号と、ダイヤルパルス信号を搬送
するトーン信号と、移送/保持信号を搬送するトーン信
号である。これらの信号を各々搬送する別々のトーン信
号の生成について後ほどそのトーン信号を生成する増設
局TRユニツト15を示す第6図を参照して説明する。
一力、また第4図に戻つてクレードルスイツチ信号は1
00Hzを中心とする狭い帯域幅のトーン信号によつて
搬送され、ダイヤルパルス信号は3000Hzを中心と
する狭い帯域幅のトーン信号によつて搬送され、移送/
保持信号は2000Hzを中心とする狭い帯域幅のトー
ン信号によつて搬送されるようにすることができる。こ
れらのトーン信号は100Hz13000Hzおよび2
000Hzを中心とする狭い帯域幅の可変利得増幅器1
03,104,105によつて、増幅器35の出力のと
ころで分離される。従つて可変利得増幅器103,10
4,105の出力はそれぞれクレードルスイツチ信号、
ダイヤルパルス信号および移送/保持信号のみとなる。
これらの信号はそれぞれ異なつたトーン信号で表わされ
ている。これらのトーン信号は信号の包絡線を検出する
ことによつてデコーデイングされる。クレードルスイツ
チ信号と移送/保持信号およびダイヤルパルス信号をそ
れぞれ出力に生成させる検出器106,107,108
がこの目的のために設けられている。検出器108の出
力に生成した移送/保持信号はフリップフロツプ回路1
10の一方の入力に供給される。
このフリツプフロツプ回路110は既知の構造の2入力
双安定マルチバイブレータであり、どちらかの入力の尖
鋭な立上り電圧レベル(スパイクパルス)によりトリガ
される。一例として、このマルチバイブレータの一方の
入力は「o」の状態に、他方の入力は「1]の状態にあ
り、この状態から出力が取出される。出力は「0]また
は「1」の電圧レベルにあり、検出器106の出力の「
0」または[1」の電圧レベルとともに、常開スイツチ
115,116の継電器(リレー)114のコイル11
3を励磁させる0Rゲート112に供給される。継電器
114の2つの常開スイツチ115,116はそのチツ
プラインおよびリングライン中の伝送回路網21のクレ
ードルスイツチ(CRSW)端子に接続されている。
これらの端子L1とFは第7図に示してあるが、常開ス
イツチ115とL2に接続され、常開スィツチ116に
は端子L2,Cが接続されている。従つて常開スイツチ
115,116は、フリツプフロツプ回路110あるい
は検出器106からの出力中の「1]レベルによつて閉
成し、かつ親局TRユニツト5を加入者電話線1中の信
号に応答させる。フリツプフロツプ回路110の他方の
入力は開始回路111からのスパイクパルスに応答する
これらのスパイクパルスは親局TRユニツト5がたとえ
ばAC電力線7への差込み接続時のように導通した時に
はDC電源30からの給与電圧V1から導かれるか、あ
るいは検出器106の出力の「1」信号レベルの開始に
よつて導かれる。従つて親局TRユニツト5の導通ある
いは増設電話機12の送受話器をそのクレードルから持
ちあげることによつてフリツプフロツプ110が「0」
の状態にセツトされる。伝送回路網21のチツプライン
およびリングラインと加入者電話線1との接続を制御す
るための継電器114の標準的な動作哄第5図の線図に
示した通りである。
第5図には下記の標準的な作動時点において検出器10
6,108および開始回路111により生成する信号の
種類と、チツプラインおよびリングラインと加入者電話
線1との接続状態とが示されている。作動時点t1・・
・・・・親局TRユニツトがオンとなり、電源電圧V1
を生じ、開始回路111からの出ガスパークパルスによ
つてフリツプフロツプ回路110が「O」の状態にセツ
トされる。
作動時点T2・・・・・・増設電話機12の送受話器を
そのクレードルから持ちあげる。
作動時点T3・・・・・・増設局移送/保持ボタンを一
時押下げる。
作動時点T4・・・・・・増設電話機12の送受話器を
クレードルに戻す。
作動時点T5・・・・・・増設局TRユニツト15をA
C電力線7から外ずして移動させる。
作動時点T6・・・・・・増設局TRユニツト15をA
C電力線7に差込み接続する。
作動時点T7・・・・・・増設電話機12の送受話器を
そのクレードルから持ちあげる。
作動時点T8・・・・・・増設電話機12の送受話器を
クレードルに戻す。
第5図の線図かられかるように、増設電話機12の送受
話器をクレードルからあげると、親局TRユニツト5の
伝送回路網21が加入者電話線1に接続され、移送/保
時ボタンの作動後は増設局TRユニツト15をAC電力
線7から外して移動させ再びAC電力線7に差込み接続
しても、加入者電話線1に接続された状態に保たれる。
第4図において親局TRユニツト5のダイヤルパルス回
路36は増幅器35からの信号を増幅する可変利得増幅
器104と、ダイヤルパルスデコーダ即ち包絡線を検出
する検出器107とから成つている。可変利得増幅器1
04は3000Hzのダイヤルパルストーンを中心とす
る狭い周波数帯について作動し、増幅器35の出力に現
れるダイヤルパルストーンのみを選択的に増幅する。デ
コーデイングされたダイヤルパルスのみから成るダイヤ
ルパルストーンは、検出器107の出力に現れ、継電器
の常閉スイツチ123のコイル121に与えられる。常
閉スィツチ123は各々のダイヤルパルスによつて一時
的に開く。常閉スィツチ123が伝送回路網21のダイ
ヤル端子F,RRに接続されているためダイヤルパルス
は伝送回路網21からコネクタ4を経て加入者電話線1
に与えられる。従つて増設電話機12において発生した
全ての信号はAC電力線7を経て親局TRユニツトに搬
送され、加入者電話線1に接続されている通常の電話線
伝送回路網に接続されるのに適した形態にデコーデイン
グされる。増設電話機12は加入者電話線1の普通の増
設線電話機と同等のものになる。特に本発明において用
いられる増設電話機は到来する呼びに応答してそれを受
信し、到来する呼び出しと通話することを可能にする。
また、クレードル動作についてすでに説明した点から電
話線上に呼び出しを発生させて保持位置を開始させ、そ
の呼び出しに親電話機または別の増設電話機を応答させ
たり、あるいは呼び出しに応答する増設電話機の差込み
接続を外して移動させた後再び差込み接続して呼びを継
続することもできる。更にこれらの全ての機能は電話線
上に親電話機が接続されていても接続されていなくても
実行され、それらの機能を果すために親電話機になんの
措置も取る必要はない。増設局TRユニツト1・5の詳
細な構成を第6図のプロツク線図について更に説明する
親局搬送波は、第6図に示すように、AC電力線7から
結合回路網41を経て結合されている。結合回路網41
は親局搬送波の到来する方向にある変圧器133の1次
コイル132に接続した2つのキヤパシタンスCcを具
えている。変圧器133の同じ力向にみて2次側のコイ
ル134は接地された中間タツプを有する。変圧器13
3からの親局搬送波は遮断周波数が200kHzに等し
い高域フイルタ135を経て親局搬送波受信兼復調器4
4に供給される。親局搬送波受信兼復調器44は可変利
得増幅器136と低域フイルタ137と周波数変調の復
調器138とを具えている。可変利得増幅器136は約
240kHzを中心とする狭い周波数帯を有する。親局
搬送波を変調させる信号は親局TRユニツト5のリング
トーン発振器86により生成した1000Hzのリング
トーンと親局TRユニツト5の伝送回路網のMIC端子
からの音声信号とから成るため、復調器138の出力は
同じ音声信号と1000Hzのリングトーン信号とから
成つている。
復調器138の出力の音声信号は増設電話機12のイヤ
ホン47を付勢するイヤホン回路46を付勢する可変利
得増幅器45により増幅される。イヤホン回路46はイ
ンダクタンス140と直列に接続したキヤパシタンス1
39を具えている。復調器138の出力のリングトーン
信号は継電器142のコイル143を励磁するリングト
ーンデコーダ即ちリングトーンの包絡線を検出する検出
器141を作動させる可変利得増幅器48によつて増幅
される。
継電器142のスイツチ144は常開スイツチであり、
検出器141の出力にリングトーン信号が存在している
時に閉成する。スイツチ144が閉成するとブザーまた
はベル51が吹鳴される。マイクロホン54からの音声
信号を除く増設電話機12の信号は親局TRユニツト5
において相互に識別できるように者々代表的なトーンに
変えられる。
これらのトーンは増設局TRユニツト15において増設
局搬送波を変調させ、変調させた増設局搬送波がAC電
力線7を経て親局TRユニツト5に伝送される。相互か
ら識別されるこれらのトーンは可聴周波数帯すなわち3
0〜3300Hzの範囲に含まれるそれぞれ単一の周波
数とすることが望ましい。更にそれらのトーンは搬送さ
れる信号を勘案して選定され、重複が起きないように相
互から実質的に分離される。このことに留意して、クレ
ードルスイツチ信号は約100Hzのトーンによつて搬
送し、ダイヤルパルスは上記周波数範囲の上限のトーン
たとえば3000Hzのトーンによつて搬送するのが便
利である。それによつて増設電話機12からの移送/保
持信号はその中間の約2000Hzのトーンにより搬送
することが可能になる。第3図に示したクレードルスイ
ツチ回路62、ダイヤルパルス回路63および移送/保
持回路65はそれに関係した信号が存在する時にはいつ
も付勢される発振器とすることができる。たとえばクレ
ードルスイッチ回路62はクレードルスイツチの開放時
にはいつも付勢される100Hz発振器とし、ダイヤル
パルス回路63は各々のダイヤルパルスによつて付勢さ
れる3000Hz発振器とし、移送/保持回路65は移
送/保持スィッチの作動時にはいつも付勢される200
0Hz発振器とすることができる。これらの回路の出力
を増幅器66,67,69に供給し、増幅器66,67
,69の出力を代数加算回路71によつて加え合わせる
。第6図を参照して、増設電話機12のマイクロホン5
4からの音声信号は誘導性の入力インピーダンス151
および増幅器152から成るマイクロホン回路64に供
給される。
増幅器152の周波数帯は少くとも可聴周波数範囲に含
まれる300〜3300Hzとすることが望ましい。ト
ーン信号および音声信号は可変利得増幅器72,68か
ら、増設局搬送波変調兼送信器74の可変周波数発振器
153を制御する代数加算回路73に供給される。可変
周波数発振器153の中心周波数は約90kHzであり
、従つてその上側波帯は90〜100kHzの範囲にあ
る。この側波帯はA級増幅器154によつて増幅され、
ダイプレクサユニツト42の低域フイルタ155を通つ
て転送される。低域フイルタ155の遮断周波数は10
0kHzであるため、増設局搬送波の側波帯は低域フイ
ルタ155を通過して結合回路網41に供給され、更に
ACプラグ20を経てAC電力線7に供給される。可変
利得増幅器72,68は利得制御用の可変抵抗72′,
68!をそれぞれ具えている。
可変抵抗72′,68′は増設局搬送波を変調させるト
ーン信号および音声信号の振幅を制御するために、あら
かじめ設定しても、取付け時に変更しても、更に使用時
に必要に応じて適宜変更しても良い。可変利得増幅器4
5にも同じ目的のために可変抵抗(ポテンシヨメータ)
45′が設けられている。標準的なITT75335−
1型の伝送回路網21は第7図に詳細に示してある。伝
送回路網21はチツプ導線161とリング導線162お
よび接地導線163によつて表わした加入者電話線1に
直接接続されている。これらの導線(チップ導線161
および接地導線163)に接続されている第1の端子セ
ツトはリング端子G,A,KおよびL2である。その内
の端子Gは接地導線163に接続され、端子L2はリン
グ導線162に接続されている。端子GおよびL2は親
局TRユニツト5のリングトーン検出回路22にも接続
されている。伝送回路網21のチツプライン165側の
CRSW端子L1およびFは継電器114の常開スイツ
チ115に接続されている。同様に伝送回路網21のリ
ングライン166側のCRSW端子L2,Cは同じ継電
器114のスイツチ116に接続している。従つて継電
器114がクレードルスイツチ信号または移送/保持信
号により励磁されるとチツプライン側165のCRSW
端子Ll,Fとリングライン側166のCRSW端子L
2,Cとが短絡される。親局TRユニツト5の検出器1
07に現われる各ダイヤルパルス信号によつて、コイル
121の付勢によつて、常閉スイツチ123が開閉され
る。
常閉スイツチ123の端子F,RRは伝送回路網21の
チツプライン側のダイヤル端子に接続するので、これら
のダイヤルパルスは前記端子が常閉スイツチ123によ
つて開閉されると加入者電話線1に発生される。伝送回
路網21のチツプライン側165とリングライン側16
6に結線したフイルタ170は抵抗168とコンデンサ
169との組合わせ回路と直列に結線されたバリスタ1
67を具えている。
コンデンサ169はダイヤルパルスの過渡信号を制御し
て混信の発生を防止し、抵抗168とバリスタ167に
よつてライン等化器を形成し、該等化器が短絡ループの
分路として作用し、伝送回路網21から加入者電話線1
へ、またはその逆に加入者電話線1から伝送回路網21
へと伝送される電力を制限する。この電力のレベルが高
すぎると漏話の問題が起きる。伝送回路網21のチツプ
ライン側165の誘導コイルTAl−TCおよびリング
ライン側166の誘導コイルTA2−TBはラインの両
側のインピーダンスを平衡させるために各々分割されて
いる。
マイクロホン変圧器87を接続したMIC端子R,Bの
両側に分割したこれらのインダクタンスは普通の電話機
の炭素マイクロホンと同等の負荷を与える。マイクロホ
ン変圧器87と抵抗171とは時に側音防止回路と呼ば
れる伝送回路網送信器インピーダンスを形成している。
コンデンサ172,173および抵抗174は側音防止
のための平衡インピーダンスを形成している。バリスタ
175は側音レベルを制御する所望の条件が維持される
ようにするためにラインインピーダンスの変動を補償す
る働きをしている。イヤホン回路34は伝送回路網21
のイヤホン端子GNおよびRに接続されている。
イヤホン回路34は増設電話機12からの音声信号を増
幅する可変利得増幅器33の出力側での変圧器122か
ら成つている。変圧器122は通常の電話機のイヤホン
のインピーダンスに等しいインピーダンスを与えており
、そのインピーダンスが伝送回路網の受信分路(1eg
)を構成している。バリスタ175は使用者が好ましく
ないと感するレペルよりも著しく低いレベルに受信分路
を制限する。そのための伝送回路網は普通の電話機の伝
送回路網と同一になり、伝送回路網の全ての入力端子お
よび出力端子には普通の電話機の伝送回路網に接続され
るインピーダンスと同等のインピーダンスが提供される
。そのため加入者電話線1に与えられる信号レベルおよ
びインピーダンスはあらゆる点において通常のものであ
り、直接電話線に接続された普通の1個の親電話機によ
つて生じる信号レベルおよびインピーダンスから特別に
区別できなくなる。以上に説明した本発明の実施例は、
親局TRユニツトと、加入者電話線に設けられる普通の
親電話機と、各々1つの増設電話機および異なつた増設
局搬送波を伝送する増設局TRユニツトを含む1つまた
は複数の増設電話との、完全なシステムを示している。
このシステムの全部または一部の設計を変形した別の実
施例も本発明の範囲に含まれるものである。また本発明
による増設電話システムの各要素を他の同種の要素に代
えたり、作動順序を変えたりすることも当然本発明の範
囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
第1図は使用可能なAC電力線を経て普通の電話線と通
話するための2つの増設電話機と、同じ電話線と通話す
る普通のオンライン電話機とを含む本発明による増設電
話システムの概略的な配列図、第2図は電話線と使用可
能なAC電力線との間の主な親局電気回路を示すプロツ
ク線図、第3図は電話線およびオンライン電話機と通話
するために増設電話機をAC電力線に結合するための主
な増設局電気回路を示すプロツク線図、第4図は親局送
受信ユニツトの詳細なプロツク線図、第5図はクレード
ルスイツチ信号、移送/保持信号および加入者電話線と
の増設電話システムの結合を開始させる他の信号の発生
順序を示す線図、第6図は増設局送受信ユニツトの詳細
なプロツク線図、第7図は多くの普通の電話機の送受話
機において使用され親局送受信ユニツトにおいて使用す
るに適した電池式のITT75335−1型伝送回路網
の概略的な結線図である。 図において1は加入者電話機、2はオンライン電話機、
3,6は電話線、4は親局コネクタ、5は親局TRユニ
ツト、7はAC電力線、9は電力導線、10はACプラ
グ、15は増設局TRユニツト、18はレセプタクル、
19はAC接続線である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも1個の増設電話機を含むAC電力線搬送
    波増設電話システムであつて、(イ)加入者電話線1か
    ら前記増設電話機12へ信号を送るために第1の周波数
    で作動する親局送受信装置5とおよび前記増設電話機か
    ら上記加入者電話線へ信号を送るために第2の周波数で
    作動する増設局送受信装置15とを備え、(ロ)前記親
    局送受信装置5は更に回路29を介してAC電力線7へ
    結合された親局搬送波変調兼伝送装置27および受信兼
    復調装置32を有し、(ハ)前記親局搬送波変調兼伝送
    装置27には上記加入者電話線1からの音声信号を受け
    るマイクロホン回路23から、ならびに前記加入者電話
    線からのリングトーン信号を受けるリングトーン検出回
    路22からの出力が加算回路26を介して与えられ、(
    ニ)前記受信兼復調装置32には前記増設電話機からの
    信号を受け、かつその出力は加入者電話線へのアクセス
    を制御するクレードルスイツチ回路38と、ダイアル信
    号を前記加入者電話線へ送るダイアルパルス回路36と
    、および前記加入者電話線へ音声信号を送るイヤホン回
    路34と、へそれぞれ与えられ、(ホ)前記増設局送受
    信装置15は更に回路41を介してAC電力線7へ結合
    された搬送波変調兼送信装置74および受信兼復調装置
    44を有し、(ヘ)前記搬送波変調兼送信装置74には
    、増設電話機のクレードルスイツチ52に応答するクレ
    ードルスイツチ回路62からの出力、増設電話機のダイ
    アル53に応答するダイアルパルス回路63からの出力
    、増設電話機のマイクロホン54からの音声信号を受け
    るマイクロホン回路64からの出力とがそれぞれ与えら
    れ、(ト)前記受信兼復調装置44には親局電話機から
    の信号を受けその出力が増設電話機のイヤホンに接続さ
    れたイヤホン回路46およびリングトーン発生のために
    リングトーン検出回路49へそれぞれ接続されており、
    よつて加入者電話線に接続された電話機を必要とせずに
    使用可能なAC電力線を介して加入者電話線と通信しう
    ることを特徴とするAC電力線搬送波増設電話システム
    。 2 特許請求の範囲第1項に記載の増設電話システムに
    おいて、前記親局送受信装置5は更に電話呼出しを保持
    する手段を有する移送/保持回路37を備え、前記増設
    局送受信装置15は更に増設電話機の移送/保持スイッ
    チ55に応答して増設側でも電話呼出しを保持する移送
    /保持回路65を備えていることを特徴とするAC電力
    線搬送波増設電話システム。
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