JPS59226096A - 電気絶縁油 - Google Patents
電気絶縁油Info
- Publication number
- JPS59226096A JPS59226096A JP9961183A JP9961183A JPS59226096A JP S59226096 A JPS59226096 A JP S59226096A JP 9961183 A JP9961183 A JP 9961183A JP 9961183 A JP9961183 A JP 9961183A JP S59226096 A JPS59226096 A JP S59226096A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- fatty acid
- pentaerythritol
- oil
- tetraester
- Prior art date
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- Pending
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- Organic Insulating Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はペンタエリスリトール脂肪酸テトラエステルよ
りなる電気的特性に優れた電気絶縁油に関する。
りなる電気的特性に優れた電気絶縁油に関する。
コンデンサ、変圧器などの電気機器忙使われる電気絶縁
油としては、従来、鉱物油、塩化ビフエニルなどが用い
られてきたが、鉱物油は引火点が約130”0と低い欠
点をもち、塩化ビフェニルは不燃性であるが毒性のため
使用禁止となっている。
油としては、従来、鉱物油、塩化ビフエニルなどが用い
られてきたが、鉱物油は引火点が約130”0と低い欠
点をもち、塩化ビフェニルは不燃性であるが毒性のため
使用禁止となっている。
最近、これら従来使用されてきた電気絶縁油よりも電気
的特性、熱的安定性、難燃性、生分解性などの諸性質に
おいて優″れた電気絶縁油を得ようとする努力がなされ
ている。これまでに、ジオクチル7タレート、トリメチ
ルールプロパントリカプリレート(特開昭53−JJ
j 4.98号)などのエステル類が検討されているが
、電気的特性において十分なものは得られていない。
的特性、熱的安定性、難燃性、生分解性などの諸性質に
おいて優″れた電気絶縁油を得ようとする努力がなされ
ている。これまでに、ジオクチル7タレート、トリメチ
ルールプロパントリカプリレート(特開昭53−JJ
j 4.98号)などのエステル類が検討されているが
、電気的特性において十分なものは得られていない。
本発明者らは電気的特性をはじめとする諸性質に優れた
電気絶縁油を得るため研究を重ねた結果、ペンタエリス
リトール脂肪酸テトラエステルが諸性質において格段に
優れていることを見出−し、本発明を完成するくいたっ
た。
電気絶縁油を得るため研究を重ねた結果、ペンタエリス
リトール脂肪酸テトラエステルが諸性質において格段に
優れていることを見出−し、本発明を完成するくいたっ
た。
すなわち、本発明はペンタエリスリトール脂肪酸テトラ
エステルな基油とする電気的特性に優れた電気絶縁油で
ある。
エステルな基油とする電気的特性に優れた電気絶縁油で
ある。
本発明において用いるペンタエリスリトール脂肪酸テト
ラエステルは、ペンタエリスリトールと脂肪酸とを通常
の方法によりエステル化し、精製して得られるテトラ脂
肪酸エステルである。
ラエステルは、ペンタエリスリトールと脂肪酸とを通常
の方法によりエステル化し、精製して得られるテトラ脂
肪酸エステルである。
本発明のペンタエリスリトール脂肪酸テトラエステルを
構成する脂肪酸としては、平均炭素数が6〜ioとなる
脂肪酸である。ここでいう平均炭素数とは構成脂肪酸の
炭素数の加重平均を意味している。用いる脂肪酸は直鎖
状、分校状のいずれでもよ(、またこれらの混合物でも
よく、特に炭素数が6〜12の脂肪酸から選択すること
が好ましい。その脂肪酸の例としては、カプロン酸、ヘ
プタン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウ
ンデカン酸、ラウリン酸、2−エチルヘキサン酸、イソ
オクタン酸、2−エチルへブタン酸、イソノナン酸など
がある。脂肪酸の炭素数が小さくなるにつれてペンタエ
リスリトール脂肪酸テトラエステルの引火点が低くな9
、炭素数が6より小さくなると引火点が250 ’0よ
シ低(なって難燃性ではな(なる。また脂肪酸の炭素数
が大きくなるにつれてペンタエリスリトール脂肪酸テト
ラエステルの流動点が高(なり、炭素数が12より大き
くなると流動点が常温よシも高くなってしまい、たとえ
炭素数の小さな脂肪酸と混合してエステルとしても流動
点が高くなるので、平均炭素数がlOより大きくならな
いようにする〇本発明に用いるペンタエリスリトール脂
肪酸テトラエステルは、塩化ビフェニルなどの塩素系炭
化水素化合物とは異なり、生分解性がオリーブ油と同程
度に良(、かつ生体内蓄積性かはとんと無(、安全性が
高いという特徴を有している。
構成する脂肪酸としては、平均炭素数が6〜ioとなる
脂肪酸である。ここでいう平均炭素数とは構成脂肪酸の
炭素数の加重平均を意味している。用いる脂肪酸は直鎖
状、分校状のいずれでもよ(、またこれらの混合物でも
よく、特に炭素数が6〜12の脂肪酸から選択すること
が好ましい。その脂肪酸の例としては、カプロン酸、ヘ
プタン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウ
ンデカン酸、ラウリン酸、2−エチルヘキサン酸、イソ
オクタン酸、2−エチルへブタン酸、イソノナン酸など
がある。脂肪酸の炭素数が小さくなるにつれてペンタエ
リスリトール脂肪酸テトラエステルの引火点が低くな9
、炭素数が6より小さくなると引火点が250 ’0よ
シ低(なって難燃性ではな(なる。また脂肪酸の炭素数
が大きくなるにつれてペンタエリスリトール脂肪酸テト
ラエステルの流動点が高(なり、炭素数が12より大き
くなると流動点が常温よシも高くなってしまい、たとえ
炭素数の小さな脂肪酸と混合してエステルとしても流動
点が高くなるので、平均炭素数がlOより大きくならな
いようにする〇本発明に用いるペンタエリスリトール脂
肪酸テトラエステルは、塩化ビフェニルなどの塩素系炭
化水素化合物とは異なり、生分解性がオリーブ油と同程
度に良(、かつ生体内蓄積性かはとんと無(、安全性が
高いという特徴を有している。
本発明のペンタエリスリトール脂肪酸テトラエステルが
電気絶縁油としての優れた電気的特性を有する理由は、
分子構造が対称型に近いため双極子を形成しにくいこと
にあると考えられる。
電気絶縁油としての優れた電気的特性を有する理由は、
分子構造が対称型に近いため双極子を形成しにくいこと
にあると考えられる。
本発明のペンタエリスリトール脂肪酸テトラエステルは
電気的特性、熱的安定性、難燃性、生分解性などの諸性
質において優れた電気絶縁油であり、コンデンサ、変圧
器、その他の電気機器の絶縁油として非常に有用なもの
である。このエステルは鉱物油や他の合成絶縁油と配合
して用いてもよく、さらに通常使用される酸化防止剤、
結晶化防止剤などの添加剤を加えて用いることもできる
。
電気的特性、熱的安定性、難燃性、生分解性などの諸性
質において優れた電気絶縁油であり、コンデンサ、変圧
器、その他の電気機器の絶縁油として非常に有用なもの
である。このエステルは鉱物油や他の合成絶縁油と配合
して用いてもよく、さらに通常使用される酸化防止剤、
結晶化防止剤などの添加剤を加えて用いることもできる
。
つぎに本発明を実施例により説明する。
実施例 l
撹拌棒、窒素ガス吹き込み管、温度計および冷却器付水
分離器を備えた1ノ四ツロフラスコに、ペンタエリスリ
トール95.2 # (0,70モル)、カプロン酸3
4 a、 s g (2,ci yモル)をとす、窒素
気流下240°Cで12時間、留出する水を系外に除き
ながらエステル化反応を行りた。反応後、10%カセイ
ソーダ水溶液を用いて80゛Cで脱酸を行ったのち水洗
を行い、ついで減圧下に脱水してから活性白土を用いて
脱色な行い、酸価0.01の精製ペンタエリスリトール
脂肪酸テトラエステル試料l61(第1表)を得た。
分離器を備えた1ノ四ツロフラスコに、ペンタエリスリ
トール95.2 # (0,70モル)、カプロン酸3
4 a、 s g (2,ci yモル)をとす、窒素
気流下240°Cで12時間、留出する水を系外に除き
ながらエステル化反応を行りた。反応後、10%カセイ
ソーダ水溶液を用いて80゛Cで脱酸を行ったのち水洗
を行い、ついで減圧下に脱水してから活性白土を用いて
脱色な行い、酸価0.01の精製ペンタエリスリトール
脂肪酸テトラエステル試料l61(第1表)を得た。
以下、上記に準じたエステル化反応を行って第1表に示
す本発明に用いるペンタエリスリトール脂肪酸テトラエ
ステル/I62〜A69と辻較試料I61θ〜腐五3を
得た。
す本発明に用いるペンタエリスリトール脂肪酸テトラエ
ステル/I62〜A69と辻較試料I61θ〜腐五3を
得た。
第1表に試料/16t−1g13の脂肪酸組成、平均炭
素数、引火点および流動点を示した。
素数、引火点および流動点を示した。
第1表より平均炭素数が6〜lOの脂肪酸から成るペン
タエリスリトール脂肪酸テトラエステルはいずれも引火
点が250°0以上と高く難燃性であシ、しかも流動点
がo ’o以下であり、電気絶縁油として使用できるも
のであることがわかる。
タエリスリトール脂肪酸テトラエステルはいずれも引火
点が250°0以上と高く難燃性であシ、しかも流動点
がo ’o以下であり、電気絶縁油として使用できるも
のであることがわかる。
第1表
実施例 2
第1表の本発明に用いるペンタエリスリト、−ル脂肪酸
テトラエステル711および比較試料2種について、電
気的特性を評価するために粘度、誘電正接、体積固有抵
抗および絶縁破壊電圧を測定した。
テトラエステル711および比較試料2種について、電
気的特性を評価するために粘度、誘電正接、体積固有抵
抗および絶縁破壊電圧を測定した。
結果は第2表に示したとおシである。
第2表より本発明試料はいずれも誘電正接、体積固有抵
抗といった電気的特性にお−1で優れて(入ることがわ
かる。
抗といった電気的特性にお−1で優れて(入ることがわ
かる。
第2表
実施例 3
′第1表の本発明に用いるペンタエリス、す) −1し
脂肪酸テトラエステル2種および比較試料につ(Sて、
水分が共存する場合の電気的特性を評価するためにn型
圧接および導電率の水分含量による変化を測定した。
脂肪酸テトラエステル2種および比較試料につ(Sて、
水分が共存する場合の電気的特性を評価するためにn型
圧接および導電率の水分含量による変化を測定した。
結果は第1図に示した。第1図にお(・て実線は導電率
の変化 点線は誘電正接の変化 (イ)は本発明試料A9 (ロ)は本発明試料/l63 (ハ)は比較試料(鉱物油) を表している。
の変化 点線は誘電正接の変化 (イ)は本発明試料A9 (ロ)は本発明試料/l63 (ハ)は比較試料(鉱物油) を表している。
第1図から本発明試料は鉱物油に比較して、水分による
電気的特性の変化が小さく、また水分に対する許容性が
大きく、電気絶縁油として好ましい特性を持っているこ
とがわかる。
電気的特性の変化が小さく、また水分に対する許容性が
大きく、電気絶縁油として好ましい特性を持っているこ
とがわかる。
実施例 4
第1表の本発明に用いるペンタニリスリトール脂肪酸テ
トラエステル2種および比較試料につ(ゝて、熱的安定
性を評価するために窒素気流下150°0における体積
固有抵抗の経時的変化を測定した。
トラエステル2種および比較試料につ(ゝて、熱的安定
性を評価するために窒素気流下150°0における体積
固有抵抗の経時的変化を測定した。
結果は第2図に示した。第2図において(イ)は本発明
試料還9 (r2)は本発明試料/163 (ハ)は比較試料(ジオクチルフタレート)を表してい
る。
試料還9 (r2)は本発明試料/163 (ハ)は比較試料(ジオクチルフタレート)を表してい
る。
第2図から本発明試料は体積固有抵抗の経時的減少が小
さくて熱的安定性が優れて16 F) 、電気絶縁油と
して好ましい特性を持っCいることがわかる。
さくて熱的安定性が優れて16 F) 、電気絶縁油と
して好ましい特性を持っCいることがわかる。
第1図は誘電正接と導電率の水分含量による変化を示す
グラフ、第2図は加熱下における体積固有抵抗の経時的
変化を示すグラフである。
グラフ、第2図は加熱下における体積固有抵抗の経時的
変化を示すグラフである。
Claims (1)
- 1、 ペンタエリスリトールと平均炭素数が6〜10の
脂肪酸とから生成されるペンタエリスリトール脂肪酸テ
トラエステルよシなる電気絶縁油。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9961183A JPS59226096A (ja) | 1983-06-06 | 1983-06-06 | 電気絶縁油 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9961183A JPS59226096A (ja) | 1983-06-06 | 1983-06-06 | 電気絶縁油 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59226096A true JPS59226096A (ja) | 1984-12-19 |
Family
ID=14251888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9961183A Pending JPS59226096A (ja) | 1983-06-06 | 1983-06-06 | 電気絶縁油 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59226096A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016217767A (ja) * | 2015-05-15 | 2016-12-22 | Jfeスチール株式会社 | 含水油の有価性判断方法、回収方法および再利用方法 |
-
1983
- 1983-06-06 JP JP9961183A patent/JPS59226096A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016217767A (ja) * | 2015-05-15 | 2016-12-22 | Jfeスチール株式会社 | 含水油の有価性判断方法、回収方法および再利用方法 |
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