JPS5921367Y2 - 光ファイバコネクタ端末構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は光フアイバ相互または光ファイバと光デバイス
とを接続する際に使用される光コネクタ端末構造に関す
る。

光フアイバ相互の接続は、従来の電気ケーブル相互の接
続とは異なり互いに接続されるファイバの突き合わせ位
置精度（軸ずれ精度、傾き精度）などがその接続の良否
を決定する。

この突き合わせ位置精度を維持するためには、端末の光
ファイバの位置精度、端末同志を整列させる整列機構精
度および強固な締結固定が要求される。

また、取扱い操作性を考えると、簡易な着脱機構が端末
及び端末受は部に備えられている必要がある。

この簡易着脱機構としては、おねじとめねじの嵌合を用
いる構造、突起部と段との嵌合を用いる構造、穴とピン
との嵌合を用いる構造および直接プラグインの嵌合構造
等その用途に応じて多種の構造がある。

このように、従来の端末構造では光コネクタの締結固定
機構が多種に渡るため、異種光コネクタ締結固定機構相
互の接続においては、そのつどそれらが嵌合可能な受は
部を用意する必要が生じはなはだ不便である。

本考案の目的は光ファイバを中心軸上に固定した端末円
筒部材の外側に外周にねじを形成したカップリングナツ
トを配置するという簡単な構成を採用することにより容
易に各種の端末を形成でき経済性に富んだ光コネクタの
端末構造を提供することにある。

次に本考案を図面を参照して詳細に説明する。

第１図は従来の端末構造を示す断面図である。

図において、光ファイバ１はその外径よりわずかに大き
い内孔を有する端末円筒部材２の内孔に挿入され、固着
されたあと、その端面ば平滑に研磨され、光ファイバ１
のコアを中心に端末円筒部材２の外周を切削し、光ファ
イバ１のコアの中心と端末円筒部材２の外周の中心とを
一致させている。

第１図に示す構造は、光ファイバ１を中心に固定し後部
にフランジ状のつばを設けた端末円筒部材２と、内径が
前記端末円筒部材２の外径より大きくかつフランジ状の
つばより小さくしかも前記光ファイバ１の軸方向に作動
しうる弾性体５と、円筒状を有しかつ前記端末円筒部材
２のつばとの間に弾性体５を収納可能で外周にねじが形
成されたストッパ４と、このストッパ４のねじと嵌合可
能なねじが形成されかつ外周にフランジ状のつばを有す
る案内部材３とから構成されている。

また案内部材３の周囲には、端末部は部（図示せず）と
の締結固定手段として、端末部は部と締結固定可能なね
じが形成されたツマミ６が点線で示すように配置されて
いる。

ここでは、締結固定手段としてねじ嵌合構造を示したが
、締結手段として前述したように、突起部と段との嵌合
を用いる構造やプラグイン構造等多種知られている。

第１図からも明らかなように、この締結構造を前述のプ
ラグイン構造等に変更するためには、案内部材３とスト
ッパ４のねじ嵌合を解除することにより行なわれるが、
このときねじ嵌合の解除によって弾性体５が伸びて光フ
ァイバ１に引張力が作用し、光ファイバ１を損傷する危
険性がある。

本考案の端末の構造では前述したような精密加工した案
内部材３を除去し、端末円筒部材２の外側に外周にねじ
を形成したカップリングナツト７を配置することにより
容易に各種の締結固定手段に対応した端末を形成するこ
とができる。

第２図に本考案の端末構造の一実施例の断面図を示す。

本実施例は、光ファイバ１を中心軸上に固定しかつ後部
付近にフランジ上のつばを有する端末円筒部材２と、内
径が端末円筒部材２の外径より大きく光ファイバ１の軸
方向に作動可能な弾性体５と、外周の先端部にねじ９が
形成されかつ後部付近の内径の一部が端末部材の外径よ
り大きく他部が弾性体の外径より大きいカップリングナ
ツト７と、前記弾性体５の内径より大きい外径を有する
止め輪８と、前記カップリングナツト７と嵌合するねじ
を有した締結固定機構２４とから構成されている。

第３図および第４図はそれぞれカップリングナツト７の
ねじ９と嵌合する外装体、すなわち締結固定機構２４の
一例を示す。

第３図に示す構造においては、カップリングナツト７と
嵌合するねじ１０を有するカラー１４と、先端部にねじ
１３が形成されカラー１４の外径より大きい内径のつま
み１１とがクリップ１２により固定されている。

第４図においてハウジング１５は内壁にカップリングナ
ツト７と嵌合するねじ１０を有し、ねじ１０が形成され
ている端とは反対の端の外周に第３図に示す締結固定機
構のつまみ１１のねじ１３と嵌合するねじ１６を有する
。

さらにハウジング１５は内部に整列スリーブ１７（実用
新案願５３−１２２５５３にて出願）を収納し整列スリ
ーブ１７の抜は防止にストッパ１８を有する。

以上のように、外周にねじを形成したカップリングナツ
トを光ファイバを固定した端末円筒部材の外側に配置し
、ナツトのねじと嵌合しうるねじを有する各種接続固定
手段を有する外装体に置換することにより、各種の締結
固定手段を有する光コネクタを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の端末の構造の断面図、第２図は本考案の
一実施例を示す断面図、第３図は本考案の端末と嵌合さ
れるねじを形成された外装部の一例を示す図および第４
図は本考案の端末と嵌合されるねじが形成され整列機構
を内蔵した端末部は部を示す図である。 第１図〜第４図において、１・・・・・・光ファイバ、
２・・・・・・端末円筒部材、３・・・・・・案内部材
、４・・・・・・ストッパ、５・・・・・・弾性体、６
・・・・・・ツマミ、７・・・・・・カップリングナツ
ト、８・・・・・・止メ輪、９・・・・・・ねじ、１０
・・・・・・９と嵌合可能なねじ、１１・・・・・・つ
まみ、１２・・・・・・クリップ、１３・・・・・・端
末部は部と嵌合可能なねじ、１４・・・・・・カラー、
１５・・・・・・整列スリーブ外装体、１６・・・・・
・１３と嵌合可能なねじ、１７・・・・・・整列スリー
ブ、１８・・・・・・ストッパ。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）光ファイバが中心軸上に高精度に位置決めされた
   端末円筒部材と、該端末円筒部材の外周に設けられた止
   め輪と、前記端末円筒部材の外周に配置された外周にね
   じが形成されたカップリングナツトと、前記止め輪と前
   記カップリングナツトとの間に装着され前記端末円筒部
   材を軸方向に押し付ける弾性体とから形成された基本プ
   ラグと、前記基本プラグのカップリングナツトのねじと
   嵌合するねじを有する締結固定手段とから構成されたこ
   とを特徴とする光フアイバコネクタ端末構造。
2. （２）前記光フアイバコネクタ端末構造において、前記
   締結固定手段は内面に前記基本プラグのカップリングナ
   ツトねじと嵌合するねじが形成されたカラーと、該カラ
   ーに装着され一端に他の光フアイバコネクタ端末との係
   止機構を有するつまみと、前記カラーと前記つまみとが
   互いに回転するように係止するクリップとから構成され
   たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の光フアイバコネクタ端末構造。
3. （３）前記光フアイバコネクタ端末構造において、前記
   締結固定手段は前記端末円筒部材を整列保持する整列ス
   リーブと、前記整列スリーブを内蔵する内孔を有しかつ
   前記基本プラグのカップリングナツトのねじと嵌合する
   ねじを前記内孔と同一軸上に有する整列スリーブ外装体
   とから構成されたことを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第１項記載の光フアイバコネクタ端末構造。