JPS5920542Y2 - 自動車用ドアチエツク用ア−ムにおける枢軸のがた防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、基端を車体側のブラケットに枢軸をもって枢
着されたアーム上を、ドア側の摺動部材が移動するよう
にした自動車用ドアチェック装置において、ドアの開閉
時に、アーム基端の取付孔と枢軸との間で、がたつき音
を発するのを防止するようにした装置に関するものであ
る。

基端を車体側のブラケットに枢軸をもって枢着したアー
ム上を、ドア側の摺動部材が移動するようにした自動車
用ドアチェック装置においては、アーム基端の取付孔と
枢軸との間の間隙によって、ドア開閉時にがたつき音を
発する欠点を有している。

そのため、アーム取付孔と枢軸との間の間隙に、弾性体
か樹脂製のブツシュ等を介在させて、金属間が直接接す
るのを避けるようにしたものもあるが、このようにした
ものは、高荷重に対する耐久性がなく、短期間で前記の
弾性体やブツシュが破壊されるため、やはりドアの開閉
時にがたつき音が発生してしまう欠点を有している。

本考案は、叙上の欠点を除去するためなされたもので、
以下、実施例図に基いて説明する。

ドアチェック装置は、第３図に示すように、車体１側に
取付けられたブラケット２に、基端を枢軸３をもって枢
着したアーム４上を、ドア５内に設けられた摺動部材か
らなる押圧部材６が、途中で抵抗を受けながら移動する
ようにして構成されている。

第２図に示す座金枠１０の垂直をなす側片１３の上下に
は、水平の上下片８，８が設けられていて、座金枠１０
は、正面形がコ字状をなしている。

上下片８．８の後端内側部には、前向円弧状をなすフッ
ク片９，９が形成されており、このフック片９，９は、
水平面内において弾性変形されるときに、これに対応し
た弾発力を生ずる。

この座金枠１０は、第５図Ａに示すように、フック片９
，９内にアーム４基端の取付孔７が位置するようにして
、アーム４の基端側部に挟着されており、この挟着時に
おいて、側片１３と反対位置のフック片内縁の一部が、
取付孔７内に、若干侵入した状態にある。

したがって、取付孔７内に嵌合する枢軸３の外周面は、
上記フック片９，９の内縁に当接することによって、側
片１３の方向に常時付勢された取付孔７の周縁に押圧さ
れるようになっている。

１２は、座金枠１０の側片１３後端に設けた係止片、１
４は、アーム４の側面に切設した抜止片１２の係止溝で
ある。

上述した構成よりなる本考案装置において、座金枠１０
の上下片８，８の後端内側部に設けた前向円弧状のフッ
ク片９，９の内縁が、ブラケット２の枢着孔１１とアー
ム４基端の取付孔７とに貫設された枢軸３の仲周面を常
時押圧しているから、フック片９，９の内縁により、枢
軸３は、フック片９，９の内縁と対向する取付孔７の周
囲に常時押付けられている。

従って、第５図Ａに示すように、アーム４基端の取付孔
７に対して中立位置にある枢軸３が、第５図Ｂに示すよ
うに、ドア５の開扉によってアーム４が引張られるとき
には、フック片９，９の押圧力により、取付孔７の周縁
に沿って円弧運動しながら、アーム４の基端方向へ移動
する。

また、第５図Ｃに示すように、ドア５の閉扉によってア
ーム４が押されるときにも、枢軸３は、その外周をフッ
ク片９，９の内縁により常時押圧されながら、フック片
９，９の内縁と対向する取付孔７の周縁に沿って円弧運
動しながらアーム４の先端方向に移動する。

したがって、ドア開閉機による枢軸３と、アーム４の取
付孔７の周縁との、金属間の衝突によるがたつき音が発
生するのが防止される。

第６図は、本考案装置を、車体１′側のブラケット２′
に基端を枢軸３′°をもって枢着したアーム４′の側縁
に、ドア５′側のローラからなる押圧部材６′が、ばね
１５′の弾発力に抗して転動するようにした自動車用の
ドアチェック装置に実施した場合を示すもので、この枢
軸３′によるアーム４′の枢着部に上記と同様にして座
金枠１０’を取付けるようにしても、」１記と同様の効
果があることは云うまでもない。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案に係る自動車用ドアチェック用アームに
おける枢軸のがた防止装置の実施例を示すもので、第１
図は分解斜視図、第２図は座金枠の斜視図、第３図は平
面図、第４図は第３図ＩＶ−ＩＶ線拡大断面図、第５図
Ａ、Ｂ、Ｃは、それぞれアーム基端の取付孔に対する枢
軸の位置関係を示す平面図、第６図は、他の実施例を示
す平面図である。 １・・・・・・車体、２・・・・・・ブラケツ１−１３
．３’・・・・・・枢軸、４・・・・・・アーム、５・
・・・・・ドア、６・・・・・・押圧部材、７・・・・
・・取付孔、８・・・・・・上下片、９・・・・・・フ
ック片、１０・・・・・・座金枠、１１・・・・・・枢
着孔、１２・・・・・・抜止片、１３・・・・・・側片
、１４・・・・・・係止溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基端に設けた取付孔を、車体側のブラケットに枢軸をも
   って枢着したアーム上を、ドア側の押圧部材が、抵抗を
   受けながら移動するようにした自動車用ドアチェック装
   置において、垂直をなす側片の上下に水平の上下片を有
   して、正面形がコ字状をなし、かつ前記上下片の後端内
   側部に、水平面内にて弾性変形自在なフック片を備えて
   なる座金枠を、側片と反対側位置のフック片内縁の一部
   が、取付孔内に若干侵入した状態でフック片内に取付孔
   が位置するようにして、前記アームの基端部に挟着する
   ことにより前記フック片内縁が、前記枢軸の外周面を、
   前記取付孔の周縁に常時押圧させるようにしたことを特
   徴とする自動車用ドアチェック用アームにおける枢軸の
   か゛た防止装置。