JPS5920386Y2 - 建築用スプレ−ガン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は塗料容器に把手を側設した建築用スプレーガン
において、パターン調整孔を設けることを基本として、
その汎用性を向上せしめた建築用スプレーガンに関する
。

近年、リジン塗料、スキン塗料、スタッコ、タイル・ク
レータ状模様吹き塗料（以下吹付タイルという）等の比
較的高粘度のしがも厚塗りする建築用塗料の他、東壁用
の塗料等、骨材が０．５ｍｍ程度であって比較的薄肉に
塗付される塗料など、種々な壁塗料等の建築用塗料がス
プレーガン吹付用として開発されている。

かかる壁塗料は比重が比較的大なるものもあり加うるに
広い壁面を効率よく塗装する必要上大きな容量の塗料容
器が用いられることから、とくに取扱い、操作性に優れ
たスプレーガンであることが要請され、従って塗料容器
自体に把手を側設したものが好適に用いうる。

しかしこのような塗料容器に把手を具える建築用スプレ
ーガンは従来いわゆるリジン等の厚塗りのためのいわゆ
る丸吹き用として形成されており、従って吹付はパター
ンを扁平化しいわゆる平吹きすることが美麗な仕上がり
上必要となる東壁用塗料等の吹付けには用いることがで
きず、その結果１つの家屋の壁仕上げに多種のスプレー
ガンを予め準備しなければならない等の不便があった。

本考案は、塗料容器に把手を側設するとともに塗料容器
下端のガン本体に、中空針弁に通じる吹付は空気の導入
口に加えてパターン調整孔に連通ずるパターン調整用空
気の取入口を設けることによって、東壁用塗料等の吹付
けも可能とし前記問題点を解決しうるとともに、東壁用
塗料の吹付けを能率化できる建築用スプレーガンの提供
を目的とし、以下その一実施例を図面に基づき説明する
。

図において本考案の建築用スプレーガン１は、塗料容器
２と、該塗料容器２に側設される把手４と、塗料容器２
下端に取付けられるガン本体６とからなり、ガン本体６
には吹付は空気の導入口８とパターン調整用空気の取入
ロアとを設けている。

把手４は塗料容器２の上下に横設された一対の例文９，
１０により挾持される中空管１１を具え、例文９には押
釦１２を遊挿する押釦ナツト１３を螺着し、又押釦１２
は押杆１４下端の押し金具１４ ａにより弁杆１６上端
の受片１６ａを押下げうる。

受片１６ ａはバネ１６ｂにより弁杆１６を上方に付勢
し、又弁杆１６は、例文１０にボルト止めされる弁金具
１７内部の弁箱１９の弁座１９ ａと接離することによ
り、弁座１９ ａと協働して弁金具１７のニップル２０
から送給される圧縮空気を開閉する開閉弁１８を形成す
る。

該開閉弁１８は、弁箱１９の側孔１９ ｂ、周溝１９
Ｃおよび、つまみ２２ ａにより空気流量を調量可能な
調量弁２２を介してニップル２０に接続される空気ホー
ス２１に連通している。

ガン本体６の胴部２４には、その前端で開口する塗料室
Ｐと後端で開口するピストン摺動用の気筒Ａとを横壁Ｗ
により隔置せしめて穿設し、塗料室Ｐの開口部外周には
、硬合金からなり塗料噴出口２５を設けた口金具２６を
螺着する漏斗状のノズル金具２９を取付ける。

ノズル金具２９は、その前面に周溝３０を有し、かつ底
部を横方向に連続して膨出させ、該膨出部３２の一端に
パターン調整用空気の取入ロアを形成する。

取入ロアは導孔３４およびその他端の、調量弁３５を介
して前記周溝３０に導孔３７によって連通する。

調量弁３５は、導孔３４と接離する弁杆３６を有し、導
孔３４を絞り量可変に開閉する。

又、周溝３０には先端金具４０基端を挿入する。

先端金具４０は、その外縁部４１に係合しかつノズル金
具２９に螺合するキャップナツト４２を用いて前記ノズ
ル金具２９に固定され、又前面のつの部３９．３９には
前記周溝３０に連通するパターン調整孔４４．４４を開
穿しその結果、パターン調整孔４４は調量弁３５を介し
て取入ロアに連通ずる。

前記横壁Ｗには透孔４５が設けられ、中空針弁５０が該
透孔４５を軸封挿通するとともに、その後端に気筒Ａ周
壁とＯリングを介し前後に摺動するピストン５２と、中
空針弁５０を閉蓋しかつ固締する袋ナツト５３とが螺合
する。

中空針弁５０は、進退により、口金具２６の内面と接離
し、塗料噴出口２５を開閉できる。

なお気筒Ａは、ロックナツト５５を用いて、前後動可能
に締結されかつピストン５２の後終端位置を設定しつる
調節ネジ５６を設けた、後キャップ５７によって閉塞す
るとともに、針弁５０と後キャップ５７との間にバネ６
１を介装しピストン５２を前方に付勢せしめておく。

さらに中空針弁５０には、ピストン５２の取付位置の前
方で開口する比較的小径の側孔６０を透設し、該側孔６
０は、気筒Ａで開口する導孔６３を介し横壁Ｗに設けら
れる吹付は空気の導入口８に連通ずる。

本実施例では導入口８と前記取入ロアとは連結金具６５
により連結される。

連結金具６５は、両端に互いに導通する孔部６６、６７
を有しかつ該孔部６６、６７に取入ロアと導入口８とに
螺入されかつ孔部６６、６７に通じる導孔６９．７０を
設けた栓体７１゜ニップル７２を挿入することにより固
定する。

なお導入口８のニップル７２は前記ホース２１に結合さ
れ、取入ロアと導入口８とは開閉弁１８の出口に連通ず
る。

然して本考案の建築用スプレーガン］は、塗料容器２か
ら塗料室Ｐに塗料が流入するとともに、把手４を把持し
かつ押釦１２の押下げにより開閉弁１８を開き、圧縮空
気を空気ホース２１．ニップル７２を経て導入口８から
気室Ａへ導入する。

又調量弁２２をつまみ２２ ａを用いて所定量の空気が
流過しうるように設定される。

なお比較的粘度が大で高いリジン塗料等を用いる場合に
は、調量弁３５を閉じるのがよく、かかるときバネ６１
に抗するピストン５２の移動に伴ない針弁５０の前端部
が口金具２６から離れて塗料噴出口２５を開放しく第５
図に示す）かつ同時に圧縮空気は側孔６０を経て針弁５
０内を通り塗料室Ｐ内に噴出する結果、塗料室Ｐ内の塗
料は気流により吸引されかつ噴出前において空気と混合
するとともに塗料を棒状に噴霧拡散し丸吹きできる。

また粘度が低い東壁用等の塗料を用いる場合には調量弁
３５を所定量開くことにより、連結金具６５、栓体７１
．取入ロアをへて導孔３４、３７に空気を送り、パター
ン調整孔４４から噴射することによって噴霧を扁平にし
、平吹きを可能とする。

斜上の：゛とく本考案の建築用スプレーガンは、塗料容
器に把手を側設し、把手上端の押釦に連係した開閉弁を
該把手内に設けるとともに、塗料噴出口を開閉する、ピ
ストンに連結される中空針弁の側孔に通じる吹付は空気
の導入口に加えて、吹付はパターンを調整するパターン
調整孔に調量弁を介して連通ずるパターン調整用空気の
取入口とを、前記開閉弁に接続せしめているため、塗料
容器の保持、操作性に優れる他、中空針弁からの噴気に
より塗料容器から流下する塗料を押出しつつ能率よく噴
出でき従って高粘度塗料を用いる際にもスピッティング
等を抑止しうる一方、パターン調整孔によって随時に塗
料の噴霧形状を扁平化し平吹きしうる結果、東壁用等比
較的薄肉に塗付する塗料をも能率よく吹付けでき均一の
所望厚さの塗膜を形成できる等優れた効果を奏しうる。

さらに取入口を、ガン本体の底部を横切る膨出部に設け
る際には、該膨出部が脚部として機能し立置きを可能に
する。

なお本考案の建築用スプレーガンにおいて、取入ロアと
導入口８とは連結金具６５によって連結する他、開閉弁
１８の下流側に例えばＹ字金具等を介在させ、又は弁金
具１７に２つの出口孔を設けることにより、夫々ホース
を介して接続するように構成してもよく、又取入ロアと
導入口８とをガン本体６の上部に設けて、調量弁３５等
への塗剤の付着を防止するようにもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の建築用スプレーガンの一実施例を示す
斜視図、第２図は塗料容器を破断して示すその側面図、
第３図はガン本体の正面図、第４図はガン本体の断面図
、第５図はその作動状態を示す断面図、第６図はガン本
体の底部を一部破断して示す底面図である。 ２・・・・・・塗料容器、４・・・・・・把手、６・・
・・・・ガン本体、７・・・・・・取入口、８・・・・
・・導入口、１２・・・・・・押釦、１８・・・・・・
開閉弁、２５・・・・・・塗料噴出口、３５・・・・・
・調量弁、４４・・・・・・パターン調整孔、５０・・
・・・・中空針弁、５２・・・・・・ピストン、６０・
・・・・・側孔、Ａ・・・・・・気筒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下端にガン本体を設けた塗料容器に把手を側設した建築
   用スプレーガンであって、把手上端の押釦に連係し圧縮
   空気の送給を入切する開閉弁を把手内に綿製する一方、
   ガン本体に、その後尾の気筒を摺動するピストンに連結
   されかつ塗料噴出口を開閉する中空針弁の側孔に通じる
   吹付は空気の導入口に加えて、塗料噴出口の外方で開口
   するパターン調整孔に調量弁を介して連通ずるパターン
   調整用空気の取入口を設け、かつ前記開閉弁の出口を導
   入口と取入口とに接続したことを特徴とする建築用スプ
   レーガン。